受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

最初のきっかけは、身近に公務員として働いている人がいたことです。
普段から仕事の話を聞いたり、やりがいを持って働いている姿を見たりして、幼い時から自分もいつか働くなら公務員がいいかな、とぼんやりと思っていました。
実際に大学3年生になって周りの友人たちが就職活動を始める中で、自分が何をしたいのか、どんな仕事が向いているのかが全く思いつかず、試験勉強を進めながら進路を絞っていくことができるスタイルが合っていると思い、公務員試験を受けることを決意しました。
公務員を目指すと家族や友人に伝えた際も、「向いている」「私っぽい」と言ってもらえることが多かったので、私の性格的にも公務員は向いているのではないか、と思います。

アガルートをお選びいただいた理由

公務員試験を受けると決めたものの、教材の準備や人物試験対策、情報収集などの必要性を考えると独学は厳しいと思い、友達と相談しながら手当たり次第に予備校を調べました。
大学3年生の時点では、大学の授業やサークル活動、アルバイトなどで時間の余裕があまりなかったため、自分のペースで進められるものが良いと思い、オンラインですべて完結する予備校に絞りました。
その中で、他の予備校に比べ費用を抑えられる点と、人物試験対策が無制限で受けられる点に魅力を感じ、アガルートを選ばせていただきました。
また、大きな金額を自分で払うのはかなりの負担だったため、内定特典が用意されている点も、私にとっては合格へのモチベーションの維持にかなり有効でした。

学習の方針と進め方

大学3年生の5月頃から勉強を始め、夏休みが終わるまでに数的処理を一周、年内までに法律と経済(ミクロ経済・マクロ経済)、自然科学(物化生地・地理・歴史など)を一周、終わらせようと計画を立てて学習を進めました。
年明け以降は学系(行政学・政治学・財政学・社会学)や時事をやりながら、過去問を解いていこうと考えていました。
ただ実際には、経済(ミクロ経済・マクロ経済)が大の苦手でやる気も出ず、なかなか手につきませんでした。
結局、本番までになんとか一周視聴し終えただけになってしまいました。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

経済(ミクロ経済・マクロ経済)が大の苦手で、なかなか学習が進みませんでした。
完全に理解して自力で解けるようになることは諦め、全体像を把握するために講義動画をざっと視聴しました。
試験本番で他の科目が全然解らなかったときに、一点でも多くとるための最終手段だと割り切って、他科目の学習を優先しました。
結局本番の試験ではミクロ経済・マクロ経済ともに一度も選択しませんでした。(裁判所事務官の試験は刑法を選択しました。)
そのため、正確には挫折を乗り越えたわけではなく、別の方途を探したといった感じです。
公務員試験はそれができるのが良いところなので、自分との相性をよく見極めて科目数を確保しておくことも大切だと思います。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

①教養試験対策

文章理解は自信があったため、講義動画やテキストは特に使用しませんでした。
数的処理にはかなり苦手意識があり、相性が良い単元とそうでない単元がかなりはっきり分かれていました。
やってみて解けないものは、すぐにテキストの答案や講義動画を参照して理解しました。
また、出題数の多い単元や出題傾向の高い単元は、より重点的に取り組みました。

物化生地・地理・歴史・思想などは、一問ずつしか出題されないため、ゼロ知識から始めるのはコスパが悪いと思い、中学高校で学んだことがある科目のみ勉強しました。

②専門試験対策

法律系の科目(憲法・民法・行政法)は、最終的にはアガルートの問題集を3周くらい解きました。
特に民法はかなりボリュームがあり、内容も細かくて複雑なので、理解しづらい部分はインターネットや、学部で使用した教材も活用しながら学習しました。

私は経済系の科目(ミクロ経済・マクロ経済)が得点源として期待できなかったため、学系(行政学・政治学・財政学・社会学)に力を入れました。
暗記要素が強いと感じたため、早めに手を付けても忘れてしまうと思い、年明けから講義動画を視聴し始めて、直前期に過去問で内容を詰め込みました。

③人物試験対策

面接は、面接カードに沿って行われるため、面接カードの内容で既に勝負は始まっていると思い、特別区のエントリーシートと、裁判所の面接カードの添削をお願いしました。
特別区のエントリーシートのフィードバックは、オンライン面談のようなかたちで、時間をかけて丁寧に対応してくださりました。
面接官である職員の皆さんが、どんなことを求めているのかをふまえ、適切なアドバイスをいただきながら、より良いエントリーシートにアップデートすることができました。
模擬面接は、私は筆記対策で手いっぱいになってしまっていたため利用しませんでした。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

大学3年生の12月頃までは、大学の授業やサークル活動、アルバイトなどで忙しかったため、授業がない曜日や長期休みの期間だけ3~6時間ほど勉強時間として確保していたと思います。
春休みから直前期にかけては大学の単位も取り終え、時間に余裕ができたので5~10時間くらい勉強していました。
ただ、長時間勉強し続けていると飽きてしまったり、集中力が保てなかったりして、かえって非効率なのではないかと思い、家事やアルバイトはずっと続けていました。
アルバイトは夕方からが多かったため、昼前に起きて朝食兼昼食をとったら、アルバイトの時間まで勉強して、帰宅後に夕食をとって、寝る前に少し勉強するという感じでした。
また、私は家だと別のことをやってしまうタイプなので、勉強場所としてカフェや図書館をよく利用していました。

直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか

過去問500を使って、過去問を解いていました。
私は第一志望(国家一般職)の試験日が、受験する試験の最後の方だったため、併願先の試験の手ごたえが良かったとしても、最後まで気を抜かないということを意識していました。
併願する試験が多いと、何回も同じような試験を受けなければならず、だんだんと気が緩みがちになってしまいます。
私は追い込まれた方がやる気が出るタイプなので、ここで頑張れずに就職できなかった未来の自分の姿を想像することで、自分にプレッシャーをかけてモチベーションを維持していました。

試験期間中の過ごし方

普段の生活はかなり夜型に寄っていたのですが、試験期間中は朝型の生活を心がけていました。
ただ、試験前日は緊張してなかなか寝つけなかったり、心配になって勉強してしまったりして、結局就寝するのは深夜になってしまっていたように思います。
また、それぞれの試験の前には、その試験にしか使わない必須回答の科目を勉強していました。
私は裁判所の試験に必要な刑法(経済を選択したくなかったため)と、国税に必要な会計学をそれぞれ試験前の2週間くらいで勉強しました。

受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち

①教養試験を受験した時の手ごたえ

試験によってかなり手ごたえにムラがあったのですが、国家一般職の教養試験に関しては、私にしては苦手な数的処理が思ったよりもできたような感覚があり、他の試験に比べれば、手ごたえは多少あったように思います。
試験終了の直前に解いていた数的の問題に答えきれず、休み時間まで気持ちを引きずってしまいました。
時事や自然科学は、他の試験でも問われたことが多く出題されていた印象なので、自己採点の際などに復習をしておくと良いと思います。 

②専門試験を受験した時の手ごたえ

学系(行政学・政治学・財政学・社会学)の問題との相性がたまたま良かったため、手ごたえはかなりありました。
学系で科目数が稼げたため、私にとっては経済や英語に手を出さなくて済んだことが、得点につながりました。

民法に関しては、例年の頻出ではない分野が多く出題され、難化したようでしたが、分野を絞らず広く浅く学んでいたおかげで、それほど大きなダメージはありませんでした。
ニッチな単元が出てくることもあるので、テキストの範囲はすべて目を通した方が良いと思います。

③人物試験を受験した時の手ごたえ

面接時間は15分ほどで、他の試験に比べて短かったため、あっという間に終わってしまったような印象です。
内容に関してもそれほど深堀りされることはなく、どんどん質問に答えていくという感じでした。
ただ、その中でも面接官の方とのアイコンタクトや笑顔は、常に心がけていました。

どの試験の面接官の方も本当に優しく接してくださったおかげで、和気あいあいとした雰囲気の中で会話を楽しむことができたと思います。
逆にこんなフランクな感じでよかったのか、と不安になったので、ずっと手応えはなかったです。

④合格・内定した時の気持ち

安心の気持ちが一番大きかったです。
私は民間就活をしておらず公務員専願だったので、来年から働ける場所がやっとできたことが、何よりも嬉しかったです。
直前期や試験期間中は、民間就活組が続々と内定をもらっている中で、自分はこれから試験に臨まなければならないという状況が続き、将来への漠然とした不安がずっと付き纏っていました。

しかし、最終合格発表で自分の受験番号を見たときに、それが一気に消えました。
応援してくれた家族や友人、アガルートの皆様に心から感謝しています。

振り返ってみて合格の決め手

合格の決め手は、最後まで諦めずに勉強できたことだと思います。
私の場合は、第一志望の国家一般職の試験の直前期に過去問を詰め込んだこともあって、特別区、裁判所、国税、国家一般職と試験が進むにつれて得点が伸びました。

私は、外部で受けた模試の結果もずっと振るわず、直前期になっても筆記が解けるようになった感覚が全然なくて、このままでは本当に受からないと思っていました。
そんな状況だったからこそ、最後まで自分を追い込むことができました。
最後まで自分の力を信じて、続けることが大切だと実感しました。

公務員として実現したいこと・取り組みたいこと

私は説明会に参加するまでは、金融庁が何をしているところか知りませんでした。
多くの人にとっても金融庁はあまり馴染みのない機関であると思いますが、国民の皆さんが安心して資産を運用するための制度を日々支えている縁の下の力持ちです。
現政権によって「資産運用立国」が掲げられ、資産運用業は今後さらに活発化していきます。
私は資本市場の公正性・透明性の確保と投資者保護の実現のために、調査・検査を通じた市場監視に取り組んでみたいと考えています。
流れが速い金融の世界についていける柔軟な頭を持ち合わせて、利用者である国民の皆さんの利益を第一に考え業務に励んでいきたいと思います。

受験生に対するメッセージ

公務員試験は長期戦のため、モチベーションを維持できるかがカギだと思います。
そこでお勧めするのは、官公庁が開催している説明会や座談会に、たくさん参加することです。

行きたい場所が決まっている人も、そこ以外の公官庁の話を聞きに行ってみるのもおすすめです。
試験勉強の息抜きにもなりますし、仕事への憧れの気持ちを抱いたり、自分が将来働く姿を想像したりすると、今頑張っていることが、どこへつながっていくのかをイメージすることができると思います。
受験生の皆さんにも、これから実際に働く私にとっても、最終合格はゴールではなく始まりです。
最後まで自分の力を信じてやりきってください!
受験生の皆さんの合格を心より願っています!

使用していた教材とおすすめの使い方

  • 『公務員試験過去問攻略Vテキスト「会計学」』TAC出版(国税専門官受験用)
  • 『国家一般職 教養/専門試験 過去問500』実務教育出版
  • LECの公務員模試(回数が多かったのでパックではなく個別にネット申込み、12月のトライアルと2月、4月の計3回)
  • 公務員のライトのYouTube(情報収集用)

使用していた文房具やツール

グミ、手帳(一日の勉強のスケジュールを書き込む)