受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

私が公務員を目指すきっかけとなった大きな出来事はありませんが、公務員を目指していた理由は三つあります。
一つ目は、公務員である母の影響です。
小さい頃から仕事と家庭を両立している姿を見てきたことと、母から話をよく聞いていたことで、自然と公務員を志望するようになっていきました。
二つ目は、地元が大好きだったからです。
私の地元は、本土に行くのにもとても時間がかかるような田舎の島です。
そのような地元に居続けたい、地元に貢献したいという条件で進路を考えると、地元の公務員が一番いい選択肢だと思いました。
三つ目は、女性の公務員に対して、かっこいいイメージがあったからです。
何の職業に対してかっこいいと感じるかは人それぞれだと思いますが、市役所で働かれている女性職員の方を見て、小さな頃から仕事ができそうな方ばかりでかっこいい、と感じていました。

アガルートをお選びいただいた理由

アガルートを選んだのは、オンライン体制が充実しているからです。
オンラインで受講しやすいということが、私の中では最優先事項でした。

理由は三つあります。
一つ目は、自分のペースで進めたかったからです。
試験期間には、大学の勉強以外のことは手につかなくなることが経験上分かっていたので、できるときに早め早めに進めて、貯金ができるようにしたいと思っていました。
二つ目は、移動時間を省くことができるからです。
三つ目は、地元にいる時も模擬面接を受けたかったからです。
予備校を選ぶ際、他の予備校や大学生協の公務員講座の体験授業も受けました。
アガルートの体験版を申し込んだ際に、オンライン受講者のために作られた講義映像が非常に見やすく、システムが一番使いやすいと感じ、アガルートに決めました。
実際受講し始めてからも、既にほとんどの講義があがっているので、早め早めに進めることができること、就職活動で地元に帰ってもオンラインで面接対策をしてもらえることなどあり、アガルートを選んで良かったと感じました。

学習の方針と進め方

私は、受験先をはっきりと決めていたので受験先の情報収集、特にどの科目の勉強がどのくらい必要かといったことは最初にきちんと把握できるようにしました。
その上で、学習の進め方としてはあまり悩んだり他の方法を調べたりせずに、ほとんど先生がホームルームでおっしゃっていた通りに学習を進めていきました。
例えば、ローテーションで勉強計画を立てる、主要科目中心に勉強する、講義と問題集は同時に進める、数的処理は毎日少しずつする、ノートを作らない、過去問に始まり過去問に終わるなどです。
情報を鵜吞みにしすぎることや、自分で考えないことは良くないと言われることもありますが、私の場合、行き詰まったり困ったりすることがあれば、やり方を見直せば良いかくらいに思っていて、所々自分なりの工夫をしていったものの、最初から先生の方針通りに進めていったところ、困ったこともなく進めることができたので非常に楽でした。
学習全体を通して一番できて良かったなと思うことは、問題集を何周もしたことです。
特に専門科目について分からなかった問題に〇をつける、次もできると思う問題は消すといったように何周も繰り返しているうちに、時間も省けて分からない問題を減らすことができたと思います。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

一番の失敗だと思うのは、筆記試験の直前に法律科目の教科書を全く読み返さなかったことです。
私が最初に受けた試験は裁判所事務官一般職の筆記試験なのですが、その日まで法律に関しては問題集ばかり何回も解いていて、4か月ほど教科書に触れていない状態でした。
裁判所事務官の専門試験では問題集にはなかったけれど、教科書を見直しておけば解けたであろう問題がいくつかあって非常に悔しく、見返しておけばよかったと後悔しました。
その試験以降は、教科書も見返すようにしました。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

①教養試験対策

教養試験対策に関しては、数的処理、文章理解で点を取るという方針で勉強していました。
科目が多いので、自分にはどのような点の取り方があっているのかしっかり考えて、取捨選択していかないといけないと思います。

その点に関しては、ホームルームで先生が教えてくださったので、私は正しく取捨選択できたと思います。
12月までに、ある程度できるような状態になっておこうと考えていたのは、数的処理、文章理解、社会科学です。
数的処理については、ほぼ毎日短時間やるようにしていました。
ページをめくれば回答が載っていたので、短い時間でも学習しやすかったです。

講義の合間の休憩時間にできないときは、朝20分ほど早く起きてやっていました。
文章理解は、最初に解いてみた時になんとなく解けそうな気がして、勉強しても他教科ほど点が伸びそうにないと思ったので、本番までほとんど対策せずに臨みました。
社会科学については、専門科目の知識で解ける問題が多かったので、それほど大変だとは感じませんでした。
時事対策は、先生の教え方や話し方が非常に頭に入ってきやすいと感じたので、講義動画があがってからすぐ全て見るということはせず、試験直前に見ました。
他の科目を対策し始めたのは、年が明けてからです。
余裕が無ければやらなくてもいいかなくらいで思っていたので、あまり時間はとりませんでした。
センター試験で使った科目のみ、さらっと勉強しました。

②専門試験対策

時間をかけたのは、民法、憲法、行政法、ミクロ経済学、マクロ経済学です。
これらの科目について何回も復習を繰り返しました。

年明けまでは、この5科目以外には手を付けませんでした。
最後まで、教科書を見ることさえもしなかった科目もあります。
法律系の科目については、民法、憲法、行政法を少しずつ同時並行で進めていました。
もし、一科目終わってから次の科目に進んでいたら、民法が終わった頃には、はるか先に終わっていた憲法の内容を、全て忘れているという状況に絶対なると思ったからです。

一方で、経済系の科目については、ミクロ経済学が終わってからマクロ経済学を勉強しました。
曜日で勉強する科目を決めていて、講義を見てその都度問題を解くということを繰り返しました。
一つ一つの講義が短いので隙間時間にも勉強でき、進めやすく知識が定着しやすかったです。
講義を見終わってからは、ひたすら問題集を繰り返し解いていました。
問題集については、すぐ次のページに解説が載っている、チェックボックスや十分な余白がある、1ページにつき1問が載っているという点で、私にとってはすごく使いやすかったです。

③人物試験対策

エントリーシートのzoomでの添削と模擬面接を、あわせて5回ほど利用させていただいたと思います。
エントリーシートについては、初めどうやって書けばよいのか分からなかったのですが、1時間の添削で時間いっぱい丁寧にご指導いただき、一緒に考えてくださったおかげで、自信を持って提出することができました。
面接対策については、まず対策講座の再現動画を見て、自分なりの返答を考えることから始めました。
模擬面接では、後半で丁寧なアドバイスをいただけたり、面接に関する相談をすることができたので、面接に関する不安が減りました。
また、無制限で受けることができたので、面接に少しずつ慣れることができたこと、オンラインで面接していただけるので、一次試験で地元に帰って来てからも受けられたことが、本当にありがたかったです。
また、面接対策のテキストに想定質問がたくさん載っていたので、それについては全て答えられるようにし、その他はネットで想定質問を調べて準備して臨みました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

3年の後期が終わるまでは、大学の勉強が忙しかったので、隙間時間を活用して学習時間を確保していました。
春休みからは公務員試験の勉強に集中でき、時間の確保に困ることはなくなりました。
大学の勉強が忙しい間は、休日や空きコマ、学校が終わってからといった1時間以上時間がとれる時に講義を見て問題を解いていました。
数的処理や問題集の反復など、少しの時間でできることについては、大学の休憩時間やお昼休みといった短時間にするようにしており、その時間が確保できそうにない日には、朝少し早めに起きてするようにしていました。
また、寝る前は絶対に暗記系の科目をするようにしていました。

直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか

直前期で一番やっていたことは、問題集を徹底的に解いて、分からない問題を少しでも減らすことです。
また、A4の紙に受験当日に見直したいことや、覚えられていないポイントなどをまとめていました。
当日受験会場には、教科書や問題集をそれほど持っていくことはできない、とホームルームでアドバイスをいただいていたからです。
すべての科目合計でA4の紙4枚ほどにまとめていて、最後の受験まで使いました。
荷物も軽く、直前に何を勉強しようか迷うことがなかったので、まとめていて良かったと思いました。
試験が近づくにつれて不安が大きくなっていきましたが、不安を消せるのは結局勉強しかないと思い、ひたすら復習をしていました。

試験期間中の過ごし方

健康管理をしっかりするということは、普段以上に気を付けていました。
最後まで詰め込むということにおいては、試験前も試験期間中も変わっていませんが、次の試験に向けて集中的に勉強をするということが、少し変わったところだと思います。

ほぼ1週間ごとに試験があり、専門記述がなくなったり、教養試験のみになったりといったように基本的には科目数が減っていきました。
なので負担も気分も軽くなっていきましたし、集中的に勉強できる分、1科目の精度も高まっていった気がします。
また、前に受けた試験の反省を生かし、今何が足りないのかを考えて、直前の勉強計画に組み入れることができたことも、良かったと思います。

受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち

①教養試験を受験した時の手ごたえ

最初に受けた裁判所事務官の試験以外は、合格点くらいはぎりぎりとれたかな、という感覚でした。
裁判所事務官の試験は、時間配分が上手くできず試験後に落ち込んだのですが、その反省を生かすことができ、次からの試験は、回を重ねるごとに時間配分が上手くなっていったと思います。
正直すごくできたと感じたことはなかったのですが、結果は悪くなかったので、終わったことは引きずらずに切り替えることが大切だと感じました。
個人的には、知識分野は点をとれたらラッキーくらいの感覚で受けていたので、知能分野ができれば満足していました。

②専門試験を受験した時の手ごたえ

手ごたえは、試験によって全く違います。
特に、国家一般職の専門試験では半分以上分からない問題があり、絶対に落ちたと感じていました。
その他の試験に関しても、完全にできたという風に感じたことはなく、一次試験合格ラインにぎりぎり届くかなといった感覚でした。
勉強している間は経済系の科目が苦手だったのですが、本番で一番安定的に点を稼げたのが、マクロ経済学、ミクロ経済学でした。
国家一般職以外の試験においては、法律は6割ほど、経済は8割ほどできればよくできたな、という感覚でした。

③人物試験を受験した時の手ごたえ

模擬面接で少しは慣れていたこと、回数を重ねるごとに落ち着いて面接に臨めるようになったことなどあり、場数をこなすことの重要性を感じました。
ですが、どの面接が終わった後も、合格している自信はありませんでした。
ただ、絶対に落ちているという風に思ったことはなく、本当にどっちか分からないという状態でした。
ほとんどの面接官の方が、非常に優しく始終和やかな雰囲気だったこと、黙り込むことがなかったこと、会話としては成立していたこと、といった良かった点はある一方で、変な返答をしてしまったこと、模擬面接でアドバイスをいただいたにも関わらず回答が長くなってしまったこと、面接時間が他の受験者に比べて極端に短かったことなど、不安要素もたくさんあったからです。
模擬面接の後で先生に相談したところ、その状況が良いか悪いかは面接官にしか分からず、一概には判断できないと教えていただいたので、あまり考えずに結果を待つことにしました。
面接中は緊張で冷静な判断ができず、後からなぜあんな回答をしてしまったのか、と後悔することも何度かありましたが、次の面接も控えていたので、頑張って気にしないようにしました。

④合格・内定した時の気持ち

内定の連絡をいただいてから、一番に感じたのは安心です。
私は民間を受けていなかったので、周りの友人が次々と進路が決まっていく中、悪い想像ばかりしてしまい、自分はきちんと就職できるのだろうかとずっと不安でした。
連絡をいただいてから、就職できるという安心で、ずっと張っていた緊張の糸が急にほどけた感じでした。
非常に嬉しかったですし、頑張ってきて良かったと心から思いました。

アガルートにはもちろん、合格をくださった受験先や、支えてくれた家族や友人にも本当に感謝しました。

振り返ってみて合格の決め手

合格の決め手は、勉強計画の立て方と反復だと思います。
計画の立て方については、先生に量ではなく時間で計画を立てると教えていただいていたので、その通りにしていました。

例えば、民法の問題集が30問終わるまで勉強しようというのではなく、この30分は民法をやろうといったように勉強していました。
それによって、だらだらと時間を使うことなく、ほぼ予定通りの勉強ができたと思います。
また、隙間時間を活用して、非常に集中して勉強をすることができました。
そしてもう一つできて良かったと感じることが、反復です。
特に、知識が定着するまでは、忘れないうちに復習することを大切にしていました。
また、講義を見終わってからは、問題集を何回も解くことに時間を費やしていました。
フリクションのペンで印をつけながら反復しているうちに、どの問題を集中的にやるべきかが一目瞭然になってくるので、苦手な問題に集中的に取り組め、できる問題はとばすといった効率的な勉強ができたと感じています。

公務員として実現したいこと、取り組みたいこと

私は公務員として実現したいことは、はっきりとしてません。
危機管理に携わりたいと思って広島県を受験しましたが、違う部門に配属されることが決まっているからです。
危機管理を志望していた理由は、災害が起きた際に飲料水や食料品を確保できるように、様々な企業と提携を結んでいるという県の取り組みを知って、私もそのような仕組みづくりに携わりたいと思っていたからです。
違う部門への配属が決まってはいますが、広島県を良くしたいという思いはどの部門へ配属になっても同じです。
実現したいことについては、まずは仕事をこなし慣れていく中で、現状をしっかりと知ってからしっかりと考えていこうと思います。
そして、膨大な量の必要な知識を諦めずに頑張って吸収し、常に素直さと誠実さを持って働くことのできるように頑張ります。
とにかく、役立つ人間になれるように、やる気を持って一生懸命仕事をします。

受験生に対するメッセージ

伝えたいことは二つです。
一つ目は、少しでも公務員になりたいという思いがあるならば、頑張ってみてほしいということです。
科目数が多いことで、公務員を目指すのはやめようかなと思ったり、なかなか思うように勉強が進まない焦りなどで諦めそうになることがあるかもしれません。
私も不安や焦りでいっぱいでしたが、振り返ってみると一瞬でした。
完璧にしなくても合格できる試験だと思うので、あまり不安がらず、悔いの残らないように思い切って挑戦してほしいです。
始めてみればなんとかなると思います。
二つ目は、当たり前ですが、内定を得ることができた時、とても嬉しいということです。
勉強は大変でしたが、頑張って良かったと絶対に思えます。
勉強中、試験中は不安で暗い気分になるかと思います。
でも、つらいときは何のために頑張っているのかをしっかりと考えて、合格した時や実際に憧れの公務員になれた時や、その先のことを想像すると、少しは明るい気分になれて、やる気も湧いてくると思います。
頑張るというよりも、悔いの残らない勉強をして、良い受験にしてほしいです。

民間企業向けの就職活動について

①民間企業向けの就職活動はしましたか?

していません。
公務員だけでは不安で、民間の情報を調べたこともありましたが、どのような結果になっても公務員の勉強に専念できなくなる方が後悔すると思ったので、民間企業向けの就職活動はしないと決めました。

ご要望・改善点

改善点や要望はありません。
ご指導してくださった先生方や、お世話になったスタッフさんに感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
特に、エントリーシートの添削や面接指導をしてくださった先生方に、直接合格報告と感謝の言葉を伝えることができないことが少し悲しいですが、丁寧にご指導いただき本当にありがとうございました。
春から県職員として精一杯頑張って参ります。とよろしくお伝えください。
また、小林先生には、ホームルームで個別の疑問点をいくつも解決していただき、不安が和らぎました。
ありがとうございました、とよろしくお伝えください。

使用していた教材とおすすめの使い方

アガルートの教材のみで勉強しました。

使用していた文房具やツール

フリクションペン