本コラムでは、国内MBA受験を考えている方におすすめしたい本を11冊紹介します。

筆者は、国内MBAを修了し、国内MBA受験の講師をしているので、経営学関連の本はたくさん読んでいます。

今回選んだ基準は、専門的な経営学の内容を、初心者にも理解できるように、わかりやすく説明しているという点です。

ここで紹介している本は、経営学の専門的な内容になっているが、驚くほどスラスラ読める書籍です。

読者の皆さんが、経営学をゼロから学ぶことを考えて、最短で最良の書に出会うことができるようにとの願いを込めて紹介します。

なお、上記の主旨で選択しているため、最新の書籍ではないものも多くあります。

知識には陳腐化するものと、普遍性を持つものがある。

そういう意味では、ここで紹介する本に書かれていることは、一時的な流行とは無縁のある意味、普遍性を持つものです。

そのため、本が書かれた年度などは気にせずに、読んでいただければと思います。

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経営学を学ぶための書籍

1 経営学の基本書「戦略プロフェッショナル」

「戦略プロフェッショナル」は、初心者がMBA受験を考え始めた時に読む経営学の基本書です。

鉄鋼会社のサラリーマンであった広川洋一が関連会社である新日本メディカルに常務取締役として出向して、様々なMBA的な手法を用いて競合他社との戦いに挑んでいくストーリーが経営学の初心者でも理解できるようにわかりやすく書かれています。

MBAで学ぶ基礎知識である「プロダクト・ライフ・サイクル」「市場のセグメンテーション」などが実際の戦略構築の実務でどのように活かされるのかを理解することができます。

そのため、MBA受験に必要な経営学の基礎知識が得られるだけでなく、MBAが実務でどれだけ有効なのかを実感できます。

MBA受験のための基礎知識の習得、MBAが実務でどれだけ有効なのかの理解、双方にとって有効な書籍です。

MBA初心者の方には、最初に読んでいただきたい本です。

書籍情報
三枝匡(2002)「戦略プロフェッショナル」日経ビジネス人文庫

2 競争戦略論を学べる「ストーリーとしての競争戦略」

「ストーリーとしての競争戦略」は、タイトル通り、ストーリー仕立てになっていて、競争戦略論を物語を読むかのように理解できます。

1で紹介した「戦略プロフェッショナル」を読んでおけば、最低限の基礎知識は備わっていますので、本書も理解できると思います。

「戦略プロフェッショナル」の次に読む本として手に取っていただきたいと思います。

競争戦略の理論の丁寧な説明がなされており、さらに、日本企業の事例を用いて、どうして企業の優位性が作られているのか、といった実践的な点まで踏み込んだ内容なっています。

競争戦略の理論の説明では、元ヤンキース(元巨人軍)の松井秀樹選手の事例を用いており、誰もが納得できるわかりやすさとなっています。

「競争戦略論を物語を読むかのように理解できる」と書きましたが、例えば、戦略論にはポジショニングビューという理論がありますが、その理論の説明は以下のように類書には見られない表現となっています。

これなら初心者にも理解しやすいですよね。

ポジショニングとは、企業を取り巻く競争環境の中で「他社と違う所に自社を位置づけること」である。

すなわち、「他社と違ったことをする」ことである。このポジショニングの考え方は、「競争する」ではなく、「競争を避ける」という発想である。

競合企業と真正面から戦うのではなく、自社に有利で売上が立ち、利益が出やすい位置を探して、競争することなく儲けよう、という考えである。

出典:楠木 建(2010)「ストーリーとしての競争戦略」東洋経済新報社

また、企業がなぜ優位性を築いて維持できているのかを説明する際にも、スターバックスコーヒー、ホットペッパー、アスクルなど多くの方が身近に接している企業の事例を用いた説明になっていて、こちらも納得の内容となっています。

「スターバックスコーヒーがこんなに日本で支持されている背景には、こういったスタバ側の戦略があるんだなぁ~」と興味を持ちながらスルスル読めるようになっています。

書籍情報
楠木 建(2010)「ストーリーとしての競争戦略」東洋経済新報社

3 経営戦略論の理論をわかりやすく説明「経営戦略の思考法」

「経営戦略の思考法」は、一橋大学大学院経営管理研究科経営管理プログラムの沼上教授の著書です。

経営戦略論の理論をわかりやすく説明し、その上で、その理論を日本企業がどのように利用すると競争に勝てるのか、ということがスラスラ頭に入るすばらしい本です。

経営戦略論には、さまざまな学説がありますが、その学説を5つに分けて、わかりやすく説明しています。本書を読めば、経営戦略論の基礎理論はマスターできるようになっています。

その経営戦略論をもとに、なぜ日本企業は勢いがなくなったのか、どうすれば昔のような勢いを取り戻せるのか、といった点を沼上先生独自の視点で解説しています。

例えば、経営戦略上、先手必勝と言われることが多く、先行者有利である論じている本は多です。ただ、先行者優位が成り立つのは「ネットワーク外部性」が機能する商品・サービスであると指摘しています。

また、別の章では、日本企業が多角化する際に、シナジーが機能しなくなるのはなぜか、という点も「シナジー実現コスト」という視点から説明がなされており、すばらしい解説だと感じました。

書籍情報
沼上幹(2009)「経営戦略の思考法」日本経済新聞出版社

4 組織マネジメント系の1冊「虚妄の成果主義」

「虚妄の成果主義」は、東京大学大学院経済学研究科の高橋教授の著書です。

これまで紹介した本は、経営戦略論であったり、競争戦略論であったり、戦略系であったため、ここでは組織マネジメント系の本を紹介します。

日本型年功制とはどんなもので、それが現場の実態や感覚からして、いかに洗練されていて素晴らしいものであるのかを説いた本となっています。

その比較対象として、巷にはびこっている成果主義を取り上げ、成果主義が金ばかりかかって、効果がないシステムだと指摘しています。

日本企業で長年行われている年功制はどうしてこんあにも長い間支持され継続しているのか、を知るには最高の本でです。

年功制こそ価値があるという主張を支える動機付け理論の解説も豊富に取り入れられていて、動機付け理論を学ぶ基本書としても活用できる。デシの内発的動機付け理論の説明は秀逸だと筆者は感じました。

日本型の終身雇用、年功序列を理解し、それに関連する動機付け理論を理解するにはもってこいの本となっています。

高橋教授ならではのわかりやすい語り口と大胆な内容に、思わず引き込まれてしまうような迫力のある内容です。

組織・人材マネジメントの初心者におすすめの1冊です。

書籍情報
高橋伸夫(2004)「虚妄の成果主義」日経BP社

5 組織行動論の理論書「現代ミクロ組織論 その発展と課題」

「現代ミクロ組織論 その発展と課題」は、動機付け理論、コミットメント、リーダーシップなど組織行動論の基礎理論をわかりやすく説明した良書です。

筆者は専門が組織行動論であるため、組織行動論に関しては、かなり多くの書籍を読んでいますが、この本が初心者には最もわかりやすく読みやすい本です。

組織行動論は、動機付け理論、コミットメント、リーダーシップなど、経営戦略論と比較すると、面白みのある学問ではないかもしれませんが、地味な組織行動論を、興味を持って理解できるような語り口で書かれています。

理論書であるので、ケーススタディのような臨場感はありませんが、先に紹介した「虚妄の成果主義」を読んで、実社会での組織行動論の必要性を理解した上で、本書を読むと、納得感がより高まると思います。

よって、「虚妄の成果主義」の次に読む書籍として位置づけました。

組織行動論に関しては、本書を読んでおけば十分です。

書籍情報
二村敏子(2004)「現代ミクロ組織論 その発展と課題」有斐閣ブックス

6 経営学の全体像を1冊で学べる「ゼミナール 経営学入門」

「ゼミナール 経営学入門」は、MBA受験のために経営学を学ぶ際の定番書籍です。

競争戦略、組織論、組織行動学、コーポレートガバナンス、M&A、日本的経営など経営学の全体像を1冊で学ぶことができ、伊丹&加護野という国内MBA著名教授による執筆という点で、MBA受験でのスタンダードテキストとなっています。

1冊でMBA受験に関する経営学をほぼ学ぶことができるという点は大きな利点です。

ただ難点は説明がまわりくどくわかりにくいことです。

本コラムの執筆者は国内MBA修了者ですが、国内MBA修了者が読んでも、理解しにくい点があります。

こちらに関しては、すべてを理解しようと思わずに、理解できる点だけ理解しておけばいいという姿勢で読むといいと思います。

書籍情報
伊丹 敬之、加護野 忠男(2003)「ゼミナール 経営学入門」日本経済新聞社出版

7 経営理論が網羅され、先行研究にも役立つ「世界標準の経営理論」

「世界標準の経営理論」は、早稲田大学大学院経営管理研究科の入山教授の著書でで、800ページを超える辞書のような分厚い本です。

これだけ厚いのには理由があり、ほぼすべての経営理論が網羅された日本発の理論書となっています。

それもすべての分野において、最新の研究成果を踏まえて書かれているので、タイトルの通り、世界標準の経営理論がこの1冊で網羅できるようになっています。

さらに驚くべきは、初心者でもわかりやすいような平易な文章で書かれているため、難しい経営理論がスラスラ頭に入ってくる点です。

ここで紹介している本は、すべてスラスラ頭に入るわかりやすさを持ち合わせていますが、本書はスラスラ頭に入るという点では飛びぬけています。

ホントにスラスラ頭に入ってきます。

社会科学の研究は、欧米が先行しており、日本は遅れているといわれているため、欧米でしか紹介されていない経営理論は多くあります。

そういった日本で初めて紹介される経営理論も取り上げられていて、誰も知らなかった知識を得ることができるのも本書の特徴です。

国内MBA受験では、研究計画書が必須ですが、研究計画書の先行研究の調査をする際に、どんな文献を読むべきかに関して迷う人が多いです。

そういった方も、本書を読んでみるといいと思います。

さまざまな経営理論を紹介しているので、本書から自分が興味のある研究分野を見つけ出すのもいい方法だからです。

そういう意味では、国内MBA受験において、小論文、研究計画書、どちらの対策にも有効な書籍です。

書籍情報
入山章栄(2019)「世界標準の経営理論」ダイヤモンド社

国内MBAで研究する意義を知ることができる書籍

8 「MBAのナレッジ・マネジメント」

「MBAのナレッジ・マネジメント」は、MBAというとケーススタディ形式の授業でグループワークやディスカッションで学ぶもの、とお考えの方が多いと思います。

そんな中で、国内MBA受験には、必ずと言っていいほど「研究計画書」という出願書類が受験科目として課されています。

ということは、国内MBAでは、ケーススタディ形式だけではなく、研究も重視しているということを意味しています。

多くの受験生は、MBAで研究する意義は何か、ということを知りません。

そんな国内MBA受験生に読んでいただきたいのが本書です。国内MBAで研究する意義が理解できます。

本書を読んでおくと、受験時に提出する「研究計画書」の作成にも役立ちますので、受験を決意したら、最初に読むことをお勧めします。

書籍情報
洞口 治夫(2018)「MBAのナレッジ・マネジメント」文眞堂

国内MBA受験の参考書

9 「国内MBA受験 小論文対策講義」

「国内MBA受験 小論文対策講義」は、国内MBA受験の小論文に特化した日本で唯一の参考書です。

発売から2011年の発売以来、現在でも増刷を続けるロングセラー書籍となっています。

著者の4名は全員が国内MBA修了者で、国内MBA受験を経験しています。

その経験を活かして、どんな分野が国内MBA受験の小論文では狙われるのか?どの分野は出題される可能性は低いのか?を徹底的に分析した上で、執筆されている。

アカデミックな知識は問われる京都大学経営管理大学院(一般選抜)、東京都立大学の入試では、本書からの的中問題が多数あります。

書籍情報
飯野一、片山良宏、尾形英之、釜池聡太(2011)「国内MBA受験 小論文対策講義」中央経済社

10 「国内MBA研究計画書の書き方‐大学院別対策と合格実例集‐」

「国内MBA研究計画書の書き方‐大学院別対策と合格実例集‐」は、国内MBA受験で最も重要な研究計画書の書き方を紹介した書籍です。

日本で初めて国内MBAに特化した研究計画書作成のための参考書で、2003年の発売以来、20回以上の増刷を繰り返しているベストセラー書籍です。

研究テーマの設定方法、志望理由の考え方、合格者の研究計画書の実例が多数収録されており、研究計画書作成のためのスタンダードテキストです。

・研究計画書とは、どんな書類で、何が求められているのか?
・研究テーマ設定のポイントは何か?
・どんな点に注意して研究テーマを設定すればいいのか?
・研究の方法論はどんなものがあるの?
・どうやって研究方法は決めるの?

といった、初心者なら誰もが抱く研究計画書に対する疑問に明確に答える内容になっています。

また、大学院別に合格者の研究計画書の実例を多数取り上げているので、研究計画書が書けない、という受験生には、どのように書くべきか?という道標を提供する1冊となっています。

書籍情報
飯野一、佐々木信吾(2003)「国内MBA研究計画書の書き方‐大学院別対策と合格実例集‐」中央経済社

11 研究方法論の名著「創造の方法学」

「創造の方法学」は、年号を見てもらえばわかりますが、かなり古い本です。

しかし、良書です。

本書は、新たな知識を創造するための方法論を説明した本です。

すなわち、研究するための方法論をわかりやすく説明した本です。

コンピューターがない時代に書かれているため分析手法などはかなりアナログな方法が記載されています。

現在はSPSSやSASなどのソフトウエアを使えば簡単に統計解析ができますので、本書の記述はかなり古臭く思われるかもしれません。

しかし、本質は現在でも変わっていませんので、本書の内容は現在でも役に立ちます。

研究の方法論を、ここまでわかりやすくスラスラ読める形で表現した本は本書しかないために、ここで紹介しました。

本コラムの筆者は早稲田大学ビジネススクール(WBS)を修了していますが、筆者が所属していた東出ゼミでは、本書が必読書としてゼミで使用されていました。

研究方法論の名著ですので、究計画書作成時の、研究方法論を考える際の参考にしていただきたい本です。

書籍情報
高根正昭(1979)「創造の方法学」 講談社現代新書

知識を得たあとの学び方

ここで紹介した本で基礎知識を身に付けたならば、その後は、新聞やビジネス雑誌(日経ビジネスなど)で経営学の最新の事例を読んで覚えておくようにするといいと思います。

その際は、上記で紹介した書籍で学んだ経営理論と最新の事例を重ね合わせるような形で理解してください。

どういうことかといいますと、新聞などである会社がM&Aである会社を買収したという記事を読んだとします。

では、このM&Aの狙いは経営理論上が何だったのか?という点を考えるのです。

例えば、範囲の経済を機能させてコスト削減を図るためのM&Aであったのか、それとも業界のシェア拡大を狙って一気に売上を上げる狙いだったのか、といった理論的な背景を考えるようにするといいと思います。

国内MBA入試の小論文では、時事的な事例に関して問われて、その理論的な背景を用いて説明するような問題が頻繁に出題されますので、上記の学習法は有効だと思います。

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この記事の著者 飯野 一 講師

飯野 一 講師

ウインドミル・エデュケイションズ株式会社で代表取締役を務めながら受験指導をおこない、約20年間にわたる指導経験を有する国内MBA受験に精通したプロフェッショナル講師。

国内MBAに関する書籍を多数出版し、ベストセラーを生み出している国内MBA受験に関する人気作家としての側面も持つ。

国内MBA修了生としては珍しい学術論文の学会発表、学会誌掲載の実績を持つ。

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