国内MBAの小論文とは?講師が基本の書き方を説明します
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国内MBA入試では難易度が高い大学院では、筆記試験として小論文が課せられています。
本コラムでは、MBA入試の小論文に関して、どのような内容が出題され、採点者はどんな点をチェックしているのか?
そして、一般的な小論文の対策法について、実際に過去に国内MBA入試で出題された過去問を用いて説明します。
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アガルートアカデミー国内MBA講座の飯野一講師が、国内MBA入試における小論文のポイント、書き方について解説します。
国内MBAにおける小論文とは?
国内MBA入試の小論文はどんなものかを知っていただくために、過去に国内MBA入試で出題された問題を示します。
国内MBA入試で出題された問題例
1.日本の雇用慣行である終身雇用は年功型の賃金制度との親和性が高いと言われていますが、その理由を説明してください。(500字程度)
2.年功型の賃金制度の問題点を説明してください。(500字程度)
このように企業の経営に関することを1000字程度で論じる問題が(上記問題の制限時間は60分程度)、国内MBA入試では出題されるのです(これはあくまでも一例です)。
この問題で求められる知識・スキル
では、このような小論文の問題に対処するには、何が必要になるでしょうか?
経営学の知識
一つ目は、経営学の知識です。
上記問題に解答するには、日本的雇用慣行である年功序列・終身雇用に関する知識は必須になります。
知識がなければ何も書くことはできません。
関連コラム:国内MBA入試の小論文対策 求められる経営学の知識レベルとは?
理的に文章を書くスキル
二つ目は、論理的に文章を書くスキルです。
この論理的に書くスキルに関しましては、後ほど詳しく説明します。
時間内に書き終えるスピード
三つ目は、時間内に書き終えるスピードです。
1000字を1時間以内で論述するスピード感が必要になるのです。
今、このコラムを初めて読んだ方は、「国内MBAの小論文は難しい」と思われた方もいらっしゃると思いますが、小論文は訓練をすれば多くの方が合格レベルの答案が書けるようになりますので、ご安心ください。
小論文でチェックされる3つのポイント
次に、小論文で試験官がチェックするポイントに関してです。
それは先に説明した「知識」「論理的に書くスキル」「スピード」の3点です。
知識は、受験生が経営学の知識を持っているのか?という点を試験官は答案を読んで評価します。
国内MBA入試の小論文で必要になる知識をわかりやすく言うと、学部の経営学部で学ぶレベルの知識だとお考えいただければ間違いはないです。
また、スピードに関しては、時間内に制限字数を書き終えているか、をチェックします。
先の例ですと、1時間に1000字をしっかり書き終えることができているかをチェックすることになります。
ここで詳しく説明したいのが、2つ目の「論理的に書くスキル」に関してです。
論理的に書かれた文章というのは、文章に流れがあり、読み手が一読して理解できるものです。
これを国内MBA受験業界では、「伝達効率」と呼んでいます。
これは読んで字のごとく、効率的に伝達できる文章ということです。
読み手である大学の先生が効率的に理解できる文章が書けているかということです。
伝達効率が高い文章が書けているということは、大学側も苦労することなく、その受験者の小論文を読むことができるということを意味します。
よって、効率的に伝達できる文章が書けていることは、高い評価を得ることができるのです。
以上、国内MBAの小論文の評価のポイントを説明しました。
まとめると、「経営学の知識」「伝達効率の高い文章を書くスキル」「スピード」の3点です。
MBA小論文で身に付けるべき「伝達効率の高い文章」の書き方
国内MBAの小論文で高い評価を得るポイントを先に3つ説明しました。
知識は経営学の本を読んで暗記すればいいですし、スピードは小論文を書く訓練を何度も行えば自然と身に付きます。
ここではMBA小論文で身に付けるべき「伝達効率の高い文章」を書くポイントについて詳しくお伝えしようと思います。
「伝達効率の高い文章」を書くポイントは知っておかないと、いつまでたっても伝達効率の高い文章が書けるようにはなりません。
MBA小論文のセオリーとしてここで説明します。
1.結論は最初に述べる
MBAの小論文では結論を最初に書きます。
結論が最後に来ていては、読み手は最後まで読まなければ結論を知ることはできません。
伝達効率を上げるためには、結論を最初に書くのです。
先に示した例題である「年功型の賃金制度の問題点を説明してください。(500字程度)」の場合は、最初に結論を述べるわけですから、書き出しは、「年功型の賃金制度の問題点は、若者のモチベーションが低下することである。」となります。
結論を最初に言うのです。
2.結論に対する具体的な説明をする
結論を最初に書いて、読み手に自分の考えを伝えたら、次に書くことは、どうしてその結論が言えるのか、という理由です。
「~~~だ」という主張をされた時に、皆さんならどうしますか。
「それはどうしてですか?」と根拠を聞きませんか?根拠を聞きますよね。
というように、何らかの主張をした場合には、その根拠を述べる必要があるのです。
根拠を述べることによって、読み手は納得するのです。
先の例題で考えてみます。
「年功型の賃金制度の問題点は、若者のモチベーションが低下することである。」と結論を述べたら、その後には、どうして年功型の賃金制度だと、若者のモチベーションが低下するのか、という点を具体的に説明するのです。
これによって、主張とその根拠の提示ができて、読み手が納得する文章になるのです。
まとめ
以上伝達効率の高い文章を書くためのポイントである2点を説明しました。
この説明を読んだだけでは、伝達効率の高い文章を書くことができるようにはなりません。
とにかく何度も小論文を書いて訓練をすることが必要になります。
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ウインドミル・エデュケイションズ株式会社で代表取締役を務めながら受験指導をおこない、約20年間にわたる指導経験を有する国内MBA受験に精通したプロフェッショナル講師。
国内MBAに関する書籍を多数出版し、ベストセラーを生み出している国内MBA受験に関する人気作家としての側面も持つ。
国内MBA修了生としては珍しい学術論文の学会発表、学会誌掲載の実績を持つ。
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