このページでは、司法試験予備試験における短答式試験の民事訴訟法の勉強法について , 解説していきます。

【司法試験予備試験】短答式試験における民事訴訟法の特徴

短答式試験の民事訴訟法では,条文知識・判例知識が万遍なく問われます。

そのため,条文知識を勉強する場合と,判例知識を勉強する場合とで,勉強をする際の意識を切り替えておく必要があります。

※関連コラム:司法試験・予備試験の短答式試験の勉強法(総論)

【司法試験予備試験】短答式試験における民事訴訟法の勉強法

過去問を潰す

予備試験の短答式試験では,過去に出題された問題と類似する問題が出題されることがあります

そのため,過去問を何周も繰り返して解くという勉強をしていく必要があります。

そして,過去問を解くにあたっては,単に正誤が判別できるというだけでなく,その選択肢について,条文・判例・学説のうち,どれに関する問題なのか,また,誤っている肢の場合、どの部分が誤っていて、その選択肢をどのような記述とすれば正しくなるのかという点まで解答できるように勉強していきましょう。

さらに,過去問で今まで出題されたことのない問題にもきちんと対応できるように,過去に出題された問題と関係する分野の重要判例や関連知識を百選などの判例集や基本書を参照して学習していくことが重要です。

条文知識と判例知識

条文知識を勉強する際に意識すべきことは,手続きの流れを想像しながら勉強すること。
これは,民事訴訟法は手続全体の流れをわかっていないと,個別の論点だけ覚えていても全く歯が立たないからです。

自分が解いている問題が,訴訟の開始に必要とされる手続きなのか,審理過程において必要とされる手続きなのか,それとも訴訟の終了において必要とされる手続きなのかを常に意識しながら,条文に立ち返りつつ勉強する必要があります。

また,なぜそのような制度・条文となっているのか理由を考えつつ知識を覚えていくことも重要です。

そして,条文知識の中でも,条文の前提となっている概念や制度趣旨が出題されることもあります(例えば処分権主義・弁論主義など)。
概念や制度趣旨は,論文式試験でも必須となるため,短答式試験のための勉強は,論文式試験のための勉強にも繋がります。

判例知識は主に百選掲載の重要判例を素材として問われており,事例問題として判例の結論を問う問題も出題されています。
百選掲載判例については,他の科目と同様,結論だけではなく,その理由等,論理の流れもしっかりと理解しておくようにしましょう。

判例知識についても,論文式試験で問われることがあります。
そのため,短答式試験のための勉強が,論文式試験のための勉強にも繋がります。

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この記事の監修者 谷山 政司 講師

谷山 政司 講師

平成23年度に(新)司法試験に合格後、伊藤塾にて主に予備試験ゼミを中心とした受験指導業務を担当。
谷山ゼミ受講者のうち、およそ70名ほどが予備試験に合格。谷山ゼミ出身者で、最終的な予備試験の合格率は7割を超える。

自身の受験経験だけでなく、答案の徹底的な分析やゼミ生への丁寧なカウンセリングの結果確立した論文作成ノウハウをもとに、アウトプットの仕方はもちろん、インプットの仕方までをも指導するスタイルは、ゼミ生の圧倒的支持を受けた。

また、期をまたいだゼミ生の交流会等を定期的に行うなど、実務に出た後のフォローも積極的に行っている。

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ブログ:「谷山政司のブログ」
Twitter:@taniyan0924

 

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