このページでは司法試験における民事訴訟法の勉強法について解説していきます。

「民訴は眠素」と言われるように、初学者にとってなかなかとっつきにくい科目です。

そこで、民事訴訟法を攻略するために有効な勉強法を紹介します。

司法試験コラムでは司法試験・予備試験の合格を目指す受験生の皆様に有益な情報をご提供して参ります。

【谷山政司講師が動画で解説!】

アガルートアカデミー司法試験の谷山政司講師が、司法試験・予備試験の科目、民事訴訟法の勉強法について解説します。

とにかく「やりたくない!」「もういやだ!」「顔も見たくない!」「眠気のもと」と言われてしまう民事訴訟法。

でも1ページちょっと書くだけでA判定答案になるなど、実は狙い目科目でもあるんです!

どのように学習を進めればよいか、谷山講師が気合を入れて紹介します!

【司法試験・予備試験】論文式試験の民事訴訟法で問われること

司法試験で求められること

平成28年度司法試験の採点実感によると,試験で評価されていることは,大きく分類すると,「①民事訴訟法の基本的な原理・原則や概念を正しく理解し,基礎的な知識を習得しているか,②それらを前提として,問題文をよく読み,設問で問われていることを的確に把握し,それに正面から答えているか,③抽象論に終始せず,設問の事例に即して具体的に,かつ,掘り下げた考察をしているか」の3点です。

基本的な原理・原則(①)

民事訴訟法は,実務において大変重要な科目です。

しかし,科目そのものは技術的・理論的なものであり,勉強をしていると様々な原理・原則に出くわします。

実際に試験でも基本的な原理・原則が問われるので,これらの概念を正確に理解することが重要です。特に重要な原理・原則の定義や概念は,早い段階で覚えましょう。

問いに答える(②)

他の科目についても共通して言えることですが,試験で自分の知っていることが問われると,ついつい必要以上に知識を披露したくなります。

しかし,問われていることとは関係のないことを論じることは,問題の本質を掴めていないことを相手に伝えるようなものです。

問題となっていることに対して,素直に正面から答えることが大切です。

具体的な事案を踏まえた考察(③)

先ほども述べたように,民事訴訟法は技術的・理論的な科目であるので,どうしても抽象的な議論が多くなります。

しかし,試験では具体的な事例が素材になるので,事案に即して考えることが重要になります。

【司法試験・予備試験】論文式試験における民事訴訟法の勉強法①~意識すべきポイント~

原理・原則を正確に押さえる

先ほども述べたように,民事訴訟法の試験では原理や原則について問われることが多いです。

そして,基本的な原理や原則に対する理解があやふやだと,なかなか次に進むことはできません。

まずは,原理・原則の定義や概念を正確に押さえましょう。

手続の流れを意識する

民事訴訟法は,民法や刑法のような実体法とは異なり,手続法であるので,手続の流れを意識して勉強する必要があります。

民事訴訟は,訴状の提出に始まり,一連の流れに従って,最終的には判決が確定します。

先ほど述べた原理・原則を学ぶ際には,手続のどの段階で問題となるのかを意識することが大切です。

学説に惑わされない

先ほども述べたように,民事訴訟法は技術的・理論的な学問であるので,どうしても様々な学説が登場してきます。

重要なことは,①何が問題となっているのか,②学説の対立点はどこか,③判例はどのように考えているかを理解し,あまり深入りしないことです。

※関連コラム:司法試験・予備試験の論文式試験の勉強法(総論)

【司法試験・予備試験】論文式試験における民事訴訟法の勉強法②~判例はしっかり読む~

判例の重要性

法律の勉強において判例が重要であることは言うまでもないことですが,民事訴訟法では特に判例が重要です。

司法試験では,判例と似たような事例が問われることに加え,判例を踏まえた論述が求められます。

判例を読む際に意識すること

判例を学ぶ上で,①判例の具体的な事案,②問題の所在,③学説の対立点,④裁判所の判断を意識することが重要です。

先ほども述べたように,司法試験では判例の事案がそのまま出題されるというよりは,事案を少し変えたものが問われ,判例との違いを意識した論述が求められます。なので,判例の具体的な事案を押さえる必要があります。

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この記事の監修者 谷山 政司 講師

谷山 政司 講師

平成23年度に(新)司法試験に合格後、伊藤塾にて主に予備試験ゼミを中心とした受験指導業務を担当。
谷山ゼミ受講者のうち、およそ70名ほどが予備試験に合格。谷山ゼミ出身者で、最終的な予備試験の合格率は7割を超える。

自身の受験経験だけでなく、答案の徹底的な分析やゼミ生への丁寧なカウンセリングの結果確立した論文作成ノウハウをもとに、アウトプットの仕方はもちろん、インプットの仕方までをも指導するスタイルは、ゼミ生の圧倒的支持を受けた。

また、期をまたいだゼミ生の交流会等を定期的に行うなど、実務に出た後のフォローも積極的に行っている。

谷山講師の紹介はこちら

ブログ:「谷山政司のブログ」
Twitter:@taniyan0924

 

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