短答プロパーとは?司法試験・予備試験で問われる知識と効率的な対策法
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司法試験や予備試験合格への道筋として、短答式試験の突破は欠かせません。
この試験で特に出題頻度が高いものの、論文式試験ではあまり問われない知識は「短答プロパー」と呼ばれ、効率的な対策が合否を左右します。
本コラムでは、この短答プロパーの概念から、具体的な対象範囲、そして効果的な学習法までを詳細に解説します。
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短答プロパーとは?なぜ対策が必要なのか
短答プロパーとは、司法試験や予備試験の短答式試験で出題される、論文式試験ではあまり問われない専門的な知識群を指します。
これは試験実施団体が公式に定めた用語ではなく、受験指導を行う予備校などで一般的に使われている呼び名です。
短答プロパーの学習が不可欠なのは、それが直接的に合格に結びつくからです。
予備試験では短答式試験に合格しなければ、次の論文式試験を受験することはできません。
また、司法試験では、短答式試験の得点が最終的な合否判定に加算されるため、短答で高得点を確保すれば、合格に向けて有利な状況を作ることができます。
短答式と論文式における出題範囲自体は同じですが、論文式が事例形式で思考力を問うため、基本かつ重要な知識に絞って出題されるのに対し、短答式は詳細な条文や固有の知識を問う傾向が強いです。
この性質の違いから、短答プロパーは論文とは別の戦略的な学習が求められます。
短答式試験は、その記述が正しいか誤りかがわかれば正解に辿り着けるため、論文ほど高度な思考力は必要とされません。
したがって、必要な知識をしっかりインプットできていれば、安定した得点が見込めます。
短答プロパーで問われる具体的な分野と範囲
短答プロパーは、法律の総論や各条文の細かい部分に焦点が当てられることが多いです。
ここでは、各科目で頻繁に出題される短答プロパーの具体例を挙げていきます。
憲法(司法試験・予備試験)
- 頻出する短答プロパー:天皇や憲法9条論といった憲法総論や統治分野に関する詳細な条文
短答式では判例知識の正確な理解が問われます。
特に人権分野では、「百選」に掲載されている判例について、結論だけでなく、その根拠となる論理や理由まで把握することが重要です。
統治分野は、重要判例に加えて、単純な条文問題もよく出題されます。
行政法(予備試験)
- 頻出する短答プロパー:訴訟手続や細かい制度に関する条文
行政法では、論文では問われることのない複数の法律についての条文知識が問われます。
特に、行政救済法分野の条文知識が頻繁に出題される傾向があります。
重要判例についてはその論理まで理解し、その他の判例は結論を暗記しておく程度でも対応可能です。
民法(司法試験・予備試験)
- 頻出する短答プロパー:根抵当権、共同抵当権、そして家族法の細かい条文
民法は全分野から幅広く出題されますが、その中でも特に条文知識が重視されます。
高得点を狙うには家族法の学習が不可欠です。
もし時間がない場合は、過去問で問われた論点の正誤判断ができるレベルに留め、総則・物権・債権の主要分野で確実に得点を狙う戦略も有効です。
商法(予備試験)
- 頻出する短答プロパー:訴訟手続きや細かい制度に関する条文
会社法が中心となり、条文知識が多数を占めます。
手形・小切手法や商法総則・商行為法からも一定数の問題が出るため、これらの分野も押さえておくと高得点に繋がりやすくなります。
商法は最も得点源にしにくい科目とも言われており、ある程度の「割り切り」も必要になるでしょう。
民事訴訟法(予備試験)
- 頻出する短答プロパー:訴訟手続きや細かい制度に関する条文
判例と条文の知識が幅広く問われます。
特に「百選」に掲載されている重要判例は、結論だけでなく理由や論理の展開までしっかり理解しておくことが大切です。
刑法(司法試験・予備試験)
- 頻出する短答プロパー:刑罰論などの刑法総論や罪数論
論文式試験と類似した判例問題が多く、論文対策がそのまま短答対策になる側面があります。
しかし、論文ではあまり問われないような細かい構成要件の理解が求められる問題も出るため、高得点を目指すならこれらの対策も欠かせません。
刑事訴訟法(予備試験)
- 頻出する短答プロパー:訴訟手続きや細かい制度に関する条文
捜査法分野では判例知識が、公訴提起以降では条文知識が中心となります。
刑法と同様に、論文対策が通用する部分と、過去問で頻出する条文知識の理解と暗記が必要な部分があります。
一般教養科目(予備試験)
- 範囲:人文科学、社会科学、自然科学、英語
一般教養科目は短答プロパーというよりは、法律科目とは全く異なる独立した科目です。
範囲が非常に広範で難易度も高いため、多くの受験生は深入りせず、法律基本科目に集中することが合理的とされています。
例えば、自然科学の問題には高校レベルの物理が含まれることもあります。
短答プロパーの効果的な5つの対策方法
短答式試験は、予備試験のように科目数が多く出題範囲が膨大であるため、対策は効率的に進める必要があります。
以下に効果的な5つの学習法を紹介します。
- 論文対策と短答対策の関連性を意識する
- 過去問を徹底的に活用する
- 条文の素読を意識する
- 予備校の短答対策講座の活用
- 直前期に詰め込む
論文対策と短答対策の関連性を意識する
短答対策を論文対策とは完全に切り離して考えないことが重要です。
実際、司法試験と予備試験に共通する民法、刑法、憲法(人権分野)では、論文対策として問題演習を行うことが、そのまま短答対策にもなります。
論文で使う条文や判例の知識を確実なものにし、それを短答に活かすという順序で学習を進めることが賢明です。
過去問を徹底的に活用する
短答式試験では、細かい条文知識まで問われるため、過去問演習の反復が非常に重要です。
過去問と類似した問題が出題されることも珍しくありません。
過去問を解く際は、正解・不正解だけでなく、その理由まで深く理解することが鍵です。
各選択肢の理解度を◎、△、×などで自己評価し、特に△や×の問題は解説や基本書で徹底的に確認しましょう。
間違いの理由を把握することで、応用力が養われます。
さらに、関連する周辺知識も一緒に確認する習慣をつけると、多角的な視点から問題にアプローチできるようになります。
条文の素読をする
条文に直接書かれている内容が問われやすい短答式試験では、条文の素読が非常に効果的な学習法です。
ただし、ただ漫然と読むのではなく、目的意識を持つことが大切です。
具体的には、以下の点を意識して読み進めると良いでしょう。
- 「その条文がなかったら誰が困るのか」という視点から条文の制度趣旨を理解する
- 条文が定める「要件」と「効果」を明確に区別して読み解く
- 当該条文の要件に関連する判例や他の論点を確認する
意識的な素読は、知識の定着を促し、論文式試験の学習にもつながります。
また、移動時間や就寝前に条文の読み上げ音声を聞くことも、スキマ時間を活用した効率的な学習法です。
予備校の短答対策講座の活用
短答プロパー分野は、基本書での解説が手薄な場合もあります。
そのような時は、予備校の短答対策講座がおすすめです。
予備校の講座では、知識に優先順位をつけたり、暗記のコツを教えてくれたり、条文や判例の背景にある考え方まで解説してくれます。
これにより、膨大な知識を覚える負担を軽減できるでしょう。
直前期に詰め込む
短答プロパーの分野は、論文式ではあまり扱わないため、早期に対策しても知識が抜け落ちやすい傾向にあります。
そこで、これらの学習は短答式試験の直前期に集中して行うことで、知識を新鮮な状態で維持できます。
具体的なスケジュールとしては、試験前年の12月頃までは論文対策を主軸としつつ、短答学習を徐々に取り入れ、年が明けてから本格的に短答式対策にシフトしていくのが理想的です。
直前には、公開模試を受験したり、過去問の総復習をしたりして、知識が定着しているか、内容を深く理解できているかを確認しましょう。
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この講座は、短答式対策が手薄で不安な方や、短答プロパー知識の中でも細かい範囲まで、網羅的にマスターしたい方に特に適しています。
講座ページにはサンプル講義もありますので、ぜひご覧ください。
まとめ
司法試験・予備試験において、短答式試験は最終合格のために乗り越えるべき重要な壁であり、その中でも「短答プロパー」と呼ばれる独自の知識への対策が不可欠です。
短答プロパーは論文式試験ではあまり問われない細かな条文知識や各科目の総論部分に多く見られます。
効果的な対策としては、「論文対策と短答対策の関連性を意識する」「過去問を徹底的に活用する」「条文の素読をする」「予備校の短答対策講座の活用」「直前期に集中的に詰め込む」という5つの戦略が有効です。
特にアガルートの「短答式知識完成講座Ⅰ」「短答式知識完成講座Ⅱ」のような専門講座を利用することが、短時間で効率よく知識を習得する助けとなります。
これらの対策を組み合わせることで、短答式試験の突破を目指すことができるでしょう。
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この記事の監修者 谷山 政司 講師
2003年 中央大学法学部法律学科卒
2010年 中央大学法科大学院既修者コース修了
2011年 (新)司法試験合格
2014年 伊藤塾にて、予備試験ゼミ・司法試験ゼミ(倒産法)・特進ゼミ等を担当
2015年 司法修習修了(68期)
同年12月 弁護士登録、法律事務所ASCOPE所属
2016年 アガルート参画 個別指導事業立ち上げ
2017年 個別指導や「予備試験1年合格カリキュラム マネージメントオプション」から、予備試験1年合格者を多数輩出
谷山ゼミ受講者のうち、およそ70名ほどが予備試験に合格。谷山ゼミ出身者で、最終的な予備試験の合格率は7割を超える。
自身の受験経験だけでなく、答案の徹底的な分析やゼミ生への丁寧なカウンセリングの結果確立した論文作成ノウハウをもとに、アウトプットの仕方はもちろん、インプットの仕方までをも指導するスタイルは、ゼミ生の圧倒的支持を受けた。
また、期をまたいだゼミ生の交流会等を定期的に行うなど、実務に出た後のフォローも積極的に行っている。
谷山講師の紹介はこちら
ブログ:「谷山政司のブログ」
Twitter:@taniyan0924