法務省は、2026年(令和8年)から司法試験のパソコン受験開始の方針を発表しました。

そのため、今後、司法試験の受験方法が従来の手書き方式から、パソコン受験方式に変更されることが予想されます。

受験方式が大きく変化することを受け、何が変わるのか気になっている方は多いのではないでしょうか。

そこで、当コラムでは、パソコンでの司法試験受験について、予想される変更点や今後の対策をご紹介したいと思います。

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司法試験および予備試験のパソコン受験スタートはいつから?手書き廃止、デジタル化するのはなぜ?

司法試験 パソコン受験  いつから

法務省は、司法試験及び予備試験の受験方式について、2026年(令和8年度)から、従来の手書き方式からパソコンを利用して回答する方式(CBT方式(コンピューター・ベースド・テスティング)を導入する旨を、発表しました。

法務省によると、自宅受験は想定しておらず、受験会場に設置されたパソコンを利用して回答することが想定されています。

法務大臣閣議後記者会見によると、受験者の利便性の向上や、試験関係者の御負担を軽減を目的としているとのことです。

また、実務において、手書きで書面を提出するということは極めて少なくなってきています。

そのような流れも受けて、司法試験及び予備試験においても、パソコンを利用したデジタル化の導入が進められていると考えられます。

具体的な受験方式とcbt導入に伴う変更点

受験方式の詳細は、現在法務省で検討がなされているところですが、法務省は現在、以下の変更を目指しています。

  • 出願手続きのオンライン化
  • 受験手数料のオンライン化・キャッシュレス決済
  • 受験会場に設置されたパソコンでの受験

2026年(令和8年度)の受験方式のオンライン化に加え、2025年度(令和7年度)から、出願手続きのオンライン化や受験手数料のオンライン化とキャッシュレス決済も開始することが方針として打ち出されています。

※参考:デジタル庁「デジタル社会の実現に向けた重点計画」法務省「法務大臣閣議後記者会見の概要」

パソコン受験に向けて対策すべきことは?

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では、パソコンでの司法試験受験に向けて、対策すべきことは何でしょうか。

1 タイピングの練習

まず何より、タイピングの練習は必須といえます。

パソコンで答案を作成することになりますので、タイピングの早さと正確さは、答案の質と量に直結すると言えるでしょう。

タイピングに不慣れな方は、今のうちにタイピングの練習をしておくことをおすすめします(その際には、タイピング練習ソフトやアプリなどを活用するとよいでしょう)。

1つの目安として、キーボードを見ることなく、文字を入力するブラインドタッチはぜひ身につけておきたい技術です。

司法試験及び予備試験だけにかかわらず、今後実務に出た後も、パソコンを活用することは大変多くなりますので、ブラインドタッチは今のうちに習得しておくことが重要です。

2 時間配分を考える

時間配分には十分気をつけましょう。

今までの手書き作成の場合とは異なり、パソコンで文字を打ち込むとなると、手書きの頃よりも多くの文字を打ち込むことができます。そのため、答案構成時間と答案作成時間の配分が、従来の手書き方式とは大きく異なってきます。

また、ご自身のタイピング能力の程度によって、どの程度の時間で、どれくらいの文字を入力することができるのかも把握しておくことが必要です。さらに、タイピングも1時間継続して入力するとなると、指が疲れる等して、入力文字数に一定のバラツキが生じる可能性もあります。

そのようなことも考慮に入れたうえで、答案構成・答案作成時間をパソコン方式になった場合に備え、事前に想定しておく必要があるでしょう。

3 答案の構成力を付ける

答案の構成力を身につけましょう。

パソコン方式になりますと、従来の手書き方式と比較し、答案に記載(入力)できる文字数は格段と多くなります。その一方で、答案が冗長になり、結局何を論じたいのかが不明確になるおそれもあります。

また、手書きに比べて文章作成時間が短縮され、答案構成時間を従来よりも多く確保できることが想定されますので、構成力でより差がつくことが考えられます。
答案の構成をより丁寧かつ確実にする能力が求められるでしょう。

4 模擬試験を受ける

模擬試験を受験することは非常に重要です。

今後、司法試験及び予備試験がパソコン方式になるに伴い、司法試験及び予備試験の模擬試験も同様にパソコン式になることが見込まれますので、積極的に受験しましょう。


模擬試験にて、パソコン方式での受験を経験しておくことで、時間配分や受験の流れについて確認するよい機会になります。

本番では、隣の人のタイピング音が気になることや、緊張してうまくタイピングができない、誤作動でタイピングができなくなった等、予期せぬアクシデントが生じるおそれもあります。

その際に、どう対処するのかを事前に知ることができるのも、模擬試験の良さです。

ぜひ、今後導入されるであろうパソコン方式の模擬試験を事前に受験して頂くことをおすすめします。

パソコン受験に関する注意点

では、パソコン受験について、注意すべき点はどのような点でしょうか。

1 タイピングの速さで差がつく

タイピングの速さには十分注意をすべきです。

タイピングは、速く正確であればあるほど、答案に入力することができる文字数が多くなり、答案の質と量に大きく差が生じるといえます。

ですので、タイピングの速さと正確さは、常に意識し、少しでも速く正確に文字を入力する練習をすることが重要です。

2 線引きができない

線引きができないということにも、注意が必要です。

手書きの場合とは異なり、パソコン方式では、線引きができないため、今まで答案作成にあたり、線引きのスタイルで答案を作成していた方はパソコン方式に合わせてスタイルの変更をする必要があります。

3 万が一トラブルが生じても落ち着いて対応すること

注意したいのはパソコントラブルです。

仮にパソコントラブルが生じたとしても、慌てず、試験関係者にすぐさま報告し、対応を仰ぐことが重要です。

例えば、答案作成中のデータが消失してしまったり、文字が入力できなくなった等のトラブルがあった場合には、焦らず、状況を正確に担当者に伝えることが大切です。

下手にご自身で何とかしようとすると、よりトラブルの深みにはまってしまうおそれもありますので、冷静に対処することを心がけましょう。

まとめ

以上、司法試験試験及び予備試験のパソコン方式導入について、注意点を踏まえた対策をご紹介しました。

当コラムでご紹介したポイントをまとめると以下の通りです。

  • 法務省は、2026年(令和8年)から司法試験のパソコン受験開始の方針を発表
  • 2025年度(令和7年度)から、出願手続きのオンライン化や受験手数料のオンライン化とキャッシュレス決済も開始の方針
  • タイピングの練習等、パソコン受験に必要なスキルを身に着けておくべき

現時点では、法務省から発表されている情報も僅かであり、今後引き続き、注目しなければいけません。

ですが、今から対策できることも数多くあります。

制度の転換期は、混乱がつきものですが、しっかりと試験に集中できるよう、今のうちから準備と対策をしておきましょう。

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