今回は、本書コアテキストシリーズの特徴についてまとめました。

「民法は基本書の数が多くてどれを選べば良いのかいまいちピンとこない。」

「民法大改正があったので基本書を新しくしたいがどんな基本書が良いのか分からない。」

そんな悩みを抱えていらっしゃる人はいないでしょうか？

民法の基本書選びに迷われている方は是非ご自分の基本書選びの参考にしてください。

コアテキストⅠ～Ⅵの内容と特徴

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本書の特徴としてあげられる点は、

1. シリーズを通じて民法の主要分野について網羅的に記述がなされている点
2. 条文索引が用意されている点

があります。

特徴①　 シリーズを通じて民法の主要分野について記述がなされている

本書は同じ著者によって民法の主要分野についての記述がされているので、学説による矛盾を回避することができます。

民法は特に先生方の得意分野、専門分野に絞った基本書が多いと思います。

ある程度自分で勉強が進んでいて、「この学説とこの学説は両立しないな」という判断ができる方ならば問題は無いのですが、科目間で違う先生の基本書を用いてしまうと、学説の矛盾が生じてしまう恐れがあります。

先生方の得意分野の基本書を買うことで、それぞれの分野のプロフェッショナルが書いた本での知識を身に着けることはメリットですが、初学者で判断がつかない方は同じシリーズの書籍を用いて勉強をおすすめします。

特徴②　 条文索引が用意されている

本書には条文索引があり、知りたい情報をすぐに知ることができます。

民法には膨大な条文が存在しており、それらが分野問わず同じ問題で問われたりすることが多々あります。

過去問を解いているときに、「この条文についてはどういったときに、どのように使えば良いのかな？」と疑問になることがあると思います。

条文索引がある基本書は少ないため、条文が確認できる書籍を別に用意しなければいけませんが、本書の条文索引を用いることですぐに知りたい情報を知ることができ、復習の際に便利です。

コアテキストⅠ～Ⅵ における注意点

ただし、下記点においては注意が必要です。

1つ目は誤植が目立つ

どうしても誤植のところで詰まってしまいストレスを感じる方もいると思います。

また、細かい誤植でも続いてしまうと内容についての信頼感が薄れてしまうのも事実です。

こういった点から誤植の多さはマイナス面であると考えます。

2つ目は、文章が堅く読みにくい

文章が堅く読みづらく感じる方がいるかもしれません。

素早く通読をしようとする際に、文章が読みづらいとスピード感をもって通読することが難しくなります。

司法試験の勉強での使い方

本書の司法試験対策としての用い方としては大きく分けて3つのステップに分類できます。

ステップ1 通読段階

とにかくスピード感を持って読み切ることを意識しましょう。

民法は特に分野が広く、冊数も多いため、丁寧に読んでも全て読み終わる頃には記憶に残りません。

最初から覚えるという気持ちで読むのではなく、素早く民法という科目の概要を掴むことに集中して読んでいきましょう。

ステップ2 例題復習

この段階では、「STEP　UP」と題された例題が役立ちます。

全体について概要を掴んだあとに、この例題問題の演習を通じて知識の定着を図りましょう。

ステップ3 辞書的使用

上述の通り、本書は条文索引が付されています。

過去問演習の中でよくわからない条文が出てきたときには索引を用いて復習をしましょう。

コアテキストⅠ～Ⅵの評価

上記では、本書の良い点と実際の学習の中での活用方法について書いてきました。

総合すると、使い方次第では大変有用な本であることは間違いありません。

是非参考にしていただいて、本書を勉強の役に立てていただけると嬉しいです。