受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

高校時代から、公的な職に就きたいと考えていたこともあり、公務員に対する気持ちは強かったです。
高校から進学せずに公務員になることも考えられましたが、大学生活を味わいたかったので、そのまま進学しました。
進学先の大学では、公務員試験でも扱う、民法などの私の学部に関係のない科目にも触れ、試験の準備をしていましたが、その時はまだ、就職先については漠然としていました。
大学3年生になり、税法・税務会計に関するゼミに所属し、税金に関する知識を深めるとともに、税務署長を招聘した講演会を開催し、国税専門官という職業を知りました。
その時期にゼミの先輩である、現在国税専門官として活躍しているOBの方から試験に関する具体的なお話を聞き、公務員(国税専門官)になりたいと思ったことが、大きなきっかけです。

アガルートをお選びいただいた理由

「うさぎとかめ」をモチーフとしたテレビCMが印象に残り、そのままホームページを検索してカリキュラムなどを拝見し、1次試験に対応したオンライン講義だけでなく、2次試験である面接対策にも力を入れているところや、受験生の気持ちに寄り添った不安を解消してくれるブログ、講師の方が職種ごとの違いを紹介してくれる動画など、きめ細かいアプローチに魅力を感じたため、アガルートを選びました。
また、コロナ禍ということもあり、直接人と接することが憚れる時期でもあったため、足を運ばずに授業を受けられる点にもメリットを感じたことも理由の一つです。
さらに、学生や社会人のようにまとまった時間がとりにくい人でも、すき間の時間を見つけてサクッと授業を受けられるところも魅力的だと感じました。

学習の方針と進め方

学習の方針は、試験科目ごとの重要度を理解したうえで、計画的に学習することです。
習得するまでに時間がかかる法律系科目は、早めに着手し、その他の科目は法律系科目が一通り終わってから(私の場合だと10月ごろ)手を着け始めました。
また、数的処理のような数をこなすべき科目に関しては、1日に多くの問題を解くのではなく、毎日コツコツと解くイメージを大事にしました(躓いた箇所に関しては、1日で多くの問題を説くこともありました)。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

法律系科目のような1科目のウェイトが重い科目は一通り終えると、初めのほうに学習してきた内容からどんどん忘れていってしまうことに絶望感を覚え、挫折しました。
そんな時は、これまで使ってきた時間を無駄にしないように、再度忘れた単元の動画や問題を解いていました。
すると、今まで学んできたこととのつながりが見え、一気に回答に自信がつき始めました。
忘れてしまったことに対して絶望せずに、忘れることは当然だと考えを改め、落ち着いてもう一度トライすると、必ず初めて学習した時よりも的を射た回答ができます。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

①教養試験対策

基本的には、動画視聴はせずに、問題集を計画的に解き進めていました。
問題を解いていく中でわからない問題が出てきたときに、その単元に関する動画を視聴して解答を確認するとともに、その問題に対する講師のアドバイスを取り入れていました。

特に難しい問題に関しては、重要度が高ければ、何度も解き、解答を見ずに答えられるようにしました。
逆に重要度が低ければ、残された時間的余裕にもよりますが、基本的には惜しまずに切り捨てていました。

②専門試験対策

教養試験対策とは異なり、まず初めに授業の動画を視聴することを意識しました。
そして、動画視聴を終えた後に、問題集で演習量をこなすようにしていました。
問題集をこなす際、自分自身が今まで何問解いてきたが分かるように、用意されているマス目を有効的に活用することで、問題ごとの重要度に沿った量を解けるようにしました。
また、専門試験対策の講座では、法律系科目をはじめ、他の科目でも暗記方法や理解を深めるテクニックを単元ごとに掲げてくれているので、学習を非常にスムーズに進めることができました。

③人物試験対策

人物試験対策では、試験でのふるまい方や雰囲気を紹介した動画を視聴して、自分自身が受験した際の具体的なイメージをつくりあげることに力を入れていました。
また、オンラインによる面接対策を利用して、本番さながらの緊張感で練習できたことは、非常に効率的であったと感じています。

さらに、面接練習の後に講師の方から総評をいただけるので、自分自身に今何が足りていないのか、深堀りの方向性など指標をくださるので心強かったです。

学習時間はどのように確保、一日をどのように過ごしていたか

アルバイトや大学の授業があったため、基本的に夜に4時間ほど学習時間を確保していました。
それ以外の時間でも、通学中や大学の空きコマを利用して、積極的に学習時間の確保に努めていました。

また、通学中などの短い時間には、暗記系科目の問題集のようなあまり時間を使わない科目の学習をして、まとまった時間学習ができるときには、新しい単元や、計算を伴うような科目を学習していました。
しかし、大学の授業やアルバイトは毎日あるわけではなかったので、実際は、時間を見つけ次第、学習する、という意識を持って過ごしていました。

直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか

直前期は、アルバイトをやめ、大学もほとんど授業がなかったので、毎日決まった時間に学習を進められるようにToDoリストを寝る前に作成し、次の日の朝にそれに従って学習していました。
学習をする時は、得意科目を伸ばすというよりも、どの科目でも平均以上がとれるような意識で学習しました。
私は公務員一本で就職活動を進めていたため、絶対にここで決めるといった心構えで日々過ごしていました。
不安に駆られ、眠れなくなる時もありましたが、そういう時は、ゆっくりお風呂に浸かって心をリセットさせていました。

試験期間中の過ごし方

試験期間中は、1次試験の学習は最低限にとどめ、2次試験の学習をメインに過ごしていました。
1次試験日が迫る最中に、2次試験の学習をするということに大きな不安がありましたが、1次試験と2次試験の間が非常に短いので、割り切って2次試験の学習に励みました。

また、試験期間中は、SNS等のネットの情報に触れないように過ごしていました。
特に試験期間中の受験生は、些細なことが気になってしまい精神的に弱りやすいので、そういった対処は効果的であった、と思っています。

受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち

①教養試験を受験した時の手ごたえ

前日の夜、不安からかほとんど眠ることができず、試験会場についてもぼーっとしていて、まともに解くことができなかったのを覚えています。
特に数的処理は、何度も問題文を読み返しても理解ができず、解けなかった問題がいくつかあり、すごく焦りました。
全体的に教養試験を通して、まともに解くことができた問題がいつもより少なかったため、手ごたえはほとんどありませんでした。
また、他の受験生の足の動きや音を気にしてしまい、本番の雰囲気に圧倒されていました。

②専門試験を受験した時の手ごたえ

専門試験は、教養試験と打って変わり、全体を通してすいすいと解けた印象がありました。
学習せず捨てていた科目もあったので、完璧とは言えないかもしれないですが、今までやってきたものを全て出し切れたような満足感がありました。
また、集中して問題と向き合えていたので、周りの受験生の動きや音も気にせず、冷静に解き進めることができました。
時間もかなり余裕を持って終われたので、ゆっくりと時間をかけながら何度も見直しをすることができ、精神的にすごくリラックスして臨めました。

③人物試験を受験した時の手ごたえ

3人の面接官に対して、受験生1人という環境下で行われたので、最初は非常に緊張していました。
ところが、面接官の方が落ち着いた雰囲気で面接をしてくれたので、想像していた面接よりもかなり安心して、自分自身のアピールしたいことが言えた面接になりました。
あまり冗長に話さずに言いたいことを簡潔に、かつ、気を惹ける話し方を意識できたので、手ごたえは感じていました。

④合格・内定した時の気持ち

時間をかけて努力してきたことが報われて、本当に嬉しかったです。
ただ、2次試験まで合格をいただいても、採用面接で内々定をもらわなければ公務員になれないので、それまでは、気の抜けない状況が続きました。
無事に採用面接に合格し、内定の大きなスタンプを目の前で押してもらったときは、嬉しさがこみあげてきて、思わずにやけてしまいました。
また、同時に、これから公務員になって働くことの実感が、少しですが沸いていました。

振り返ってみて合格の決め手

やはり、最後までやり遂げることだと思います。
民間企業の就職活動をしていた友人が次々に内定をもらい、就活が終わった、とSNSの書き込みを見るだけで、気分が萎えますし、なにより、やる気がそがれてしまいます。
そんな時でも、自分のことと他人のことをごちゃまぜにせず、公務員試験を頑張る、という気持ちを持ち続けたことが、合格の決め手になりました。
また、短期目標、中期目標、長期目標をそれぞれ考えて学習に励むことも大事だと思います。
さらに言えば、1日ごとのスケジュールも明確にすれば、自分自身の学習進捗度も分かりますし、効率的に学習ができるので思い返すと重要だったな、と感じています。

公務員として実現したいこと・取り組みたいこと

公務員として実現したいことは、一つ一つの行動に責任を持つことです。
どんなに些細な行動であったとしても、受け取り方次第では大きな問題に発展してしまうことが世間で多く見受けられるため、公務を全うする中で、一つ一つの行動に細心の注意を払っていきたいです。

また、私が志望した国税専門官は職業柄、納税に対する批判の矛先が理不尽に向いてくることもあります。
そういったときでも、仕事に対するプライドなどを大事にし、丁寧な対応を心がけていきたいと思います。
また、海外勤務も語学能力次第で可能となり、国ごとの税制に対する知識を深めるとともに、自分自身の語学能力向上やキャリアアップが期待できるので、これから果敢に挑戦していきたいと考えています。

受験生に対するメッセージ

学習を進めていく中で、様々な困難が待ち受けるかと思います。
学習面で伸び悩んだり、友人のSNSの投稿によって精神面で不安定になったりすることは、実際に私の身にもありました。
そんな時は、今一度、自分自身がなぜ公務員になりたいのか、公務員になったらどんなことがしたいのかを考えてみると、良いと思います。

気持ちがリセットされて、新しい気持ちで再度挑戦することができます。
また、本当に何もしたくないとかやる気が全く起きないときは、思い切って1日休んでしまうことも個人的には得策だと思っています。
一番避けなければならないことは、体調を崩すことですので、短期間に詰め込まず、1日でできることをやり遂げるように、頑張ってください。応援しています。

使用していた教材とおすすめの使い方

  • アガルートの法律系科目の問題集
    いつでもどこでも使える大きさなので、場所を気にせず学習に使っていました。
  • 寺本康之の小論文バイブル
    あまり他の人の小論文に触れられる機会が公務員試験において無いので、参考にしつつ自分のものにしていく方法で使っていました。
  • 速攻の時事
    知っておくべき事柄が簡潔にまとまっているので、電車通学の時や、寝る前、お風呂の時とすき間時間によく使っていました。

使用していた文房具やツール

  • コーヒーと水
  • お守り