受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

大学で公共政策や行政学、行政に関連する法律を学んでいたこと、まちづくりに関心があり、地域が抱える課題の解決に携わりたいと思ったことが、公務員という職業に興味を持つきっかけでした。
それ以来、公務員の仕事について調べたり、地方自治体の説明会に参加したりする中で、多岐にわたる行政の活動領域に魅力を感じたこと、誇りを持って前向きに働いている公務員の話を聞いたことから、地方公務員を目指したいと考えるようになりました。
地方自治体は、住民の暮らしを支えつつ、国や事業者等と連携して、より良い地域を作る役割を担います。
私はその職員として、政策立案に携わり、より良い社会の実現を目指して働きたいと思い、地方公務員を志望しました。

アガルートをお選びいただいた理由

アガルートは、私の家族が別の資格試験の講座を受講していたことから知っており、オンラインの資格試験対策講座として優れているということを聞いていました。
数ある公務員試験対策講座を検討する中で、①スケジュールの都合上、自分の好きなときに受けられるオンライン講座を希望していたこと、②オンライン講座でありながら添削や質問などの対応が充実しており、手厚いサポートが受けられること、費用が安かったこと、④講座を無料体験した際、オンライン講義の視聴の使い勝手が良かったこと、⑤カリキュラムにより一通りの試験対策をできることから、アガルートを選択しました。
柔軟なスケジュールで、場所を問わず動画講義を視聴できるアガルートの公務員試験対策講座は、学生生活と試験対策を両立する上で不可欠な存在でした。

学習の方針と進め方

大学3年生(2022年)の春~夏は、自身の学業や課外活動にも時間を割く必要があり、多忙だったことから、2022年の間は数的処理を中心とした教養科目の学習を最優先に進めました。
秋からは法律系科目などの専門科目の学習に本格的に着手し、教養科目の社会科学・人文科学・自然科学分野の学習を進めました。
年が明けてからは、教養科目や専門科目の学習内容の定着を図りつつ、時事問題や教養論文、専門記述の対策に力を入れました。
試験が近づいた3月下旬以降は、過去問の演習に主に取り組みました。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

教養論文について、添削をお願いした際に、かなり厳しいコメントが返ってきたときには落ち込みました。
しかし、添削をお願いしたのは自らの論文を客観視してもらい、その改善に活かすためであるため、気持ちを切り替えて、できる限り多くのことを添削から得るよう努めました。

指摘を元に、自らが書きやすい論文のスタイルを確立すべく、論文を書く前に構成をよく練る習慣をつけた上で、様々なテーマで論文を書く練習をしました。
その後添削をお願いした論文では、評価が上がったことから、自信をつけることが出来ました。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

①教養試験対策

各科目、自分の好きな順番で受講できるのが大変便利でした。
私は文章理解は得意な一方、数的処理が苦手だったことから、数的処理の講座には特にお世話になりました。
講義を視聴の上で、テキストの問題を3周以上繰り返し解きました。
社会科学・人文科学・自然科学は、高校までに学習した事柄が元になっているものの公務員試験での出題傾向に応じて内容が簡潔に整理されており、非常に効率よく学習できました。
論文については、過去問を含む様々なテーマが取り扱われている点が良かったです。

②専門試験対策

カリキュラムには多くの科目が含まれていましたが、私自身は試験まで時間に余裕がなかったことから、本試験で使う予定の科目を4つ(憲法・行政法・政治学・行政学)に絞って学習を進めました。
講義を聴き、基本的な知識の定着を配布される問題集で確認する、という流れを繰り返し行いました。
問題集の間違えた問題は、確実に正解できるようになるまで解き直しをしています。
記述試験については、動画講義を元に「書かなければならないこと」をテーマ毎に整理して、記憶の定着を図りました。

③人物試験対策

動画講義では、面接で留意すべきポイントが多く解説されたので、面接への不安や疑問を解消することが出来ました。
講義中にあった「模擬面接の動画を見て評価する」パートでは、面接時に面接官が評価するポイントを自ら確認出来有意義でした。
模擬面接では、志望動機や受け答えについて、自分では気づけない厳しい指摘を受けることが出来ました。
それにより、面接本番では志望理由や自分の人となりを、上手に伝えられたと考えています。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

大学の授業の前後に、図書館で動画講義を視聴したり、問題演習をしたりすることが多かったです。
通学時間が片道2時間弱と長かったことから、電車内でも動画の視聴や単語・概念の暗記などを行い時間を有効活用しました。

その他、自宅で動画講義を視聴したり、気分転換を兼ねてカフェで講義を受講したり、その時々に応じて時間や場所を変えながら、飽きないように学習することを心がけていました。
勉強時間を安定して確保するため、早寝早起きの生活リズムを維持していました。

直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか

直前期は、実際の試験時間に合わせて、図書館で過去問演習を行うシミュレーションを複数回実施し、本番のスケジュールに身体を慣らすようにしました。
朝の身支度から科目毎の時間配分に至るまで、本番同様の体制でシミュレーションに臨みました。
過去問演習の中で明らかになった弱点については、しっかりと復習を行い、同じ間違いを2度しないようにしました。
必要十分な努力をしていたという自負はあったので、「人事を尽くして天命を待つ」心境でした。

試験期間中の過ごし方

生活リズムの乱れは、試験中のパフォーマンスに悪影響を及ぼすことから、試験時間に合わせて徹底した早寝早起き生活を心がけました。
勉強漬けによりストレスが溜まることを防ぐため、試験期間中であっても、大学の授業は普通に出席すると共に、友達と話す機会を確保するようにしました。
好きな音楽を聴いたり、美味しいご飯を食べたりするなど、リラックス・気分転換の時間を設けることも意識しました。
結果的に、ベストなコンディションで試験に臨めたと思います。

受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち

①教養試験を受験した時の手ごたえ

択一科目について、想定以上に文章理解に時間を取られ動揺する面はあったものの、数的処理や社会科学・人文科学・自然科学については、過去問演習時と同じくらいの出来だと感じたので、大きな不安はありませんでした。
論文についても、常日頃から行政における課題として関心を持っていたテーマが出題されたこともあり、普段の実力を発揮し、テーマに対する回答を作ること自体を楽しむことができました。
総じて、手応えのある教養試験でした。

②専門試験を受験した時の手ごたえ

私は、憲法・行政法・政治学・行政学の4科目を専門記述科目として対策してきました。
試験本番では、憲法と行政法は十分対策してきたテーマが出題されたので、冷静に必要な論点を洗い出し、記述することが出来ました。
政治学と行政学は、これまでの出題傾向と異なるテーマだったことから少し動揺しましたが、それは他の受験生にとっても同じと思い直し、行政学を選択した上で、これまで学習してきた知識を総動員して、回答を捻り出しました。
行政学の評価次第のところはあったものの、悲観するほど悪くはないだろう、という手応えでした。

③人物試験を受験した時の手ごたえ

何度も面接練習を重ねており、緊張や動揺がなければ実力を発揮できると分かっていたため、人物試験本番では、落ち着いて面接官と会話することを特に心がけました。
結果として、事前に準備してきたことは人物試験の場で実践できたのはもちろん、面接官との会話の中で、自分の行政に対する考えや思いをしっかりと伝えることが出来たと考えています。
細かい改善点はあったにせよ、全体として「この面接で不合格であればしょうがない」と思える程度には、納得した面接でした。

④合格・内定した時の気持ち

1年以上に及んだ公務員試験対策への努力が報われたこと、そして実力を十分に発揮できたことへの喜びと、長かった就職活動に区切りがついたという安堵の気持ちが大きかったです。
4月以降は、就職活動へのプレッシャーによる精神的な疲労が溜まっていたこともあり、精神的な余裕が生まれたことも覚えています。
同時に、公務員として働くことへの責任や、自らが携わる政策を通じてより良い地域を作っていけることへの期待を感じました。

振り返ってみて合格の決め手

全体を通じて最も大きかったのは、当初苦手だった数的処理で、安定した点数を稼げるようになったことだと思います。
1年間かけて勉強したこともあり、自身の得意不得意・出題傾向を踏まえ「時間をかけて確実に点を取る問題」と、「苦手なので飛ばす問題」をしっかり区別できたことが、試験時間を効率よく使うのに貢献しました。
また、自治体などが開催するイベントに、積極的に参加したことも効果的でした。
公務員として働くことへのモチベーションが上がったため、1年にわたる試験対策でも、心折れずに最後まで成し遂げられたと考えています。

公務員として実現したいこと・取り組みたいこと

地方自治体の役割は、住民・事業者・国・他の地方自治体の間に立って、当たり前の生活を支えつつ、より良い地域の未来を実現するために政策を展開していくことであると考えます。
私自身も、「住民の暮らしを支える」責任と、地域の課題を解決するための政策立案に対する積極性をもって、公務員として働きたいと考えています。
特に、住民と行政の関係性については、大学で研究した事柄ということもあり、強い関心を持っています。
行政による住民への広報や、政策の形成・実施への住民参加に関する制度に携わり、行政と住民のパートナーシップをより充実させていきたいです。

受験生に対するメッセージ

公務員試験は勉強が大変なイメージを持っている人もいると思いますが、きちんと対策すれば決して難しいものではありません。
大学での専攻や、高校での学習を活かせれば、少ない学習時間で効果を上げることもできますし、そうでなくとも戦略的に学習を進めれば十分合格することはできると思います。

従って、少しでも公務員という職業に興味を持ったのであれば、試験をハードルだと思わずに、調べるところから始めてみることをお勧めします。
もちろん、試験対策には時間がかかり、時には心が折れそうになることもあると思います。
そんな時は、自分が志望する省庁や自治体の説明会に参加して、公務員として働く自分をイメージしてみましょう。
きっとモチベーションが上がると思います。
困ったことがあったら、講師や周りの人に相談するのも良いでしょう。
この体験記が、皆さんの公務員試験対策を後押しするものになれば幸いです。

民間企業向けの就職活動について

①民間企業向けの就職活動はしましたか?

はい

②民間企業の就職活動をされていた場合は、どのような業種・職種を志望されていましたか?

運輸業

③公務員試験の対策と並行していくにあたって工夫したことや大変だったこと等ございましたら、ぜひお聞かせください。

最初から、民間/公務員のどちらかには絞らないようにして業界研究をしました。
最終的には、民間就活と公務員試験を同じウェイトで準備するのは難しかったことから、公務員試験の対策にエネルギーの9割5分を割きました。

使用していた教材とおすすめの使い方

アガルートのカリキュラムに含まれているものの他には、模擬試験を受験した他、政治学・行政学は問題集を買って演習しました。
模擬試験は、結果に一喜一憂することなく、勉強の進捗や自分の得意・苦手を把握するためのツールだと割り切って使えば良いと思います。

使用していた文房具やツール

シャープペンシルと鉛筆複数本を、過去問演習と試験本番の際に使いました。
試験中に筆記具を落とすと動揺すると思うので、予備を持ってくることをお勧めします。