受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

姉が公務員であることで、大学入学以前から、漠然と公務員の仕事に興味を持っていました。
会社の利益のためではなく、社会のために働くことができる点に魅力があると感じ、勉学に励んだ分だけ評価に反映される点も、自分に合っていると考えました。

民間企業の就職活動と並行して行うことも考えましたが、希望業種が定まっていない中で、業界研究をしながら公務員試験対策をするのは厳しいと思い、大学3年の5月から公務員一本に絞って対策を始めました。
勉強を始めた当初は第一志望にこだわりをもたず、主要科目(判断推理、数的推理、憲法、行政法、民法、ミクロ経済学、マクロ経済学)を固めることを意識していました。
しかし、説明会に参加したことを機に、誇りと使命感をもって働く国税専門官の仕事に魅力を感じ、志望順位を意識するようになりました。

アガルートをお選びいただいた理由

通学制の場合、外出の支度や移動に時間を要するだけでなく、授業に出席することで時間が拘束されてしまうため非効率であると考えました。
また、問題集やテキストを自ら比較検討し、独学で進めていくことにも不安があったため、通信講座での対策が自分に適していると考えました。

何社かお試しで授業を受講した結果、最も分かりやすく、もっと勉強したいという学習意欲が湧いたのがアガル―トの教材でした。
講義動画が短く区切られているため、スキマ時間にも取り組みやすく、わからない部分だけピックアップして講義動画を見ることができるため、効率が良いと感じました。
また、教材発送日が数回に分けられているため、学習のペースに不安を抱くことなく取り組むことができました。

学習の方針と進め方

年内は主要科目を固めることに専念し、年明けから、教養試験の知識分野や、他の専門科目の学習を始めました。
2月から専門記述対策を開始し、模試は会場受験と自宅受験を合わせ、計4回受けました。
法律科目は大学でも勉強していたため、2月後半からは苦手意識のある分野に絞って、重点的に復習しました。
4月に入ってから受験先別の過去問集を追加で購入し、アガル―トの教材と合わせて使用しました。
そして5月半ばから面接対策を始めました。
科目ごとに月単位の目標を定め、日々学習記録をつけていくことで、モチベーションの維持につなげていました。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

専門記述の対策に苦労しました。
必要とされる知識の基礎は、択一試験対策で勉強する内容と同じですが、論じるとなれば曖昧な知識では太刀打ちできず、最低限の定義やフレーズの暗記は必要になります。

どの分野が出ても書けるように対策するなんて、と心が折れそうになりました。
はじめは解答例を音読することから始まり、なかなか頭に入らないため、書いて覚える方法にシフトしました。
しかし、時間効率が悪く、この方法もまた自分に合っていないと気づきました。
最終的には、何度もテキストに目を通す方法が最も効果的であるという考えに行きつき、暗唱できると思えるまで、繰り返し解答例を黙読しました。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

①教養試験対策

数的処理は、毎日必ず解くことで、感覚が鈍らないように意識していました。
テキストは、分野ごとに章が組まれているため解法をつかみやすく、テキストの解答を読んでも分からないときだけ講義動画を見ていました。
人文科学は出題範囲が膨大であり、かつ当初から苦手意識があったため、その分自然科学や社会科学に時間を使い、繰り返しテキストを解きました。
時事は情報量が多いため、テキストを初めて開いたときは気が滅入りそうになりましたが、講義動画が興味深かったため、無理なく読み進めることができました。

②専門試験対策

併願先との関係で商法・会計学の勉強時間を十分に確保することは難しいと判断し、他科目でカバーできるよう対策しました。
法律科目は講義動画を一度全て視聴した後、ランク別や分野別で解き、直前期は受験先や苦手分野に特化して解いていました。
経済学は、理解にするのにもっとも時間を要しました。
1~2回説明を読んだだけでは理解できないと開き直り、分からない問題はすぐに解説を読むことで時間を無駄にしないようにしていました。
繰り返していくうちに何が分からないのかが明確になっていき、それをノートにまとめることで頭の中が整理され、最終的には解法パターンをつかむことができました。

③人物試験対策

公務員試験に特化した模擬面接であるため、業務内容に関する深堀をしてくださり、受験先の業務理解度を再確認することができました。
また、完璧な回答をしなくてはと意気込んでしまい、回答が長くなったり、語尾が固くなりすぎてしまったりしていたことも、フィードバックで指摘していただいたおかげで修正することができました。
最後の模擬面接では、自分らしく笑顔で臨むことが一番であると勇気づけてくださり、自信をもって本番を迎えることができました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

午前中は教養科目、午後からは専門科目とざっくり分け、取り組む科目の順番はその日の気分で決めていました。
また、時間で区切ると中途半端なところで終わってしまう可能性があるため、あらかじめ何ページまで解くと決めて取り組んでいました。
学習に遅れが出たときは月内で調整し、科目ごとの勉強量に偏りが出ないよう意識していました。
そのほかにも、起床・就寝時刻を固定し、必ず1日30分程度運動をすることで健康な体で過ごすことを心掛けていました。

直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか

過去問や模試の復習をし、不安が残る分野はテキストに戻って類似問題を解き直すことで、苦手をつぶすことを意識していました。
テキストで習っていない内容が出題されることへの不安から、新しい参考書の購入を考えたこともありました。
しかし、勉強したのに思い出せない悔しさの方が大きいと思い直し、今まで取り組んできた問題を完璧にすることに集中しました。
また、試験当日に復習できるよう、苦手意識がある公式や用語などをノートにまとめていました。

試験期間中の過ごし方

併願先の試験日程を早い段階から把握し、逆算して勉強計画を立てていました。
それでも、筆記試験対策と面接試験対策が重なる時期は、精神的につらかったです。

最初に受けた試験では、会場の教室番号を間違えたり、論文試験のグラフを読み違えたりとミスを連発しましたが、そのおかげで後の試験で冷静になることができました。
試験が終わった日はおいしいものを食べたり、少し日程が空く場合は友人と会ったりするなどしてストレス発散とモチベーションの維持に努めていました。

受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち

①教養試験を受験した時の手ごたえ

模試で時間配分を検討できていたため、焦ることなく全ての問題を解答できました。
とくに数的処理はテキストで勉強した解法を使える問題が多く、本番ながら楽しさを感じていました。

人文科学は全問不正解でしたが、その他の問題でカバーすることができ、自己採点では正答率が8割を超えていました。
模試でもその他の試験でも、8割を超えたことがなかったため非常に達成感がありましたが、それと同時に、他の受験生も簡単だったと感じたのではないか、と不安になりました。

②専門試験を受験した時の手ごたえ

試験時間に余裕があったため、文章を読み間違えていないか、マークミスをしていないかを念入りにチェックしました。
全4回の模試において財政学の点数が安定していなかったため、国家一般では直前になって選択問題を財政学から英語(基礎)に変更しました。
今まで財政学の対策をしていた一方で、英語は決して得意科目とはいえず、問題との相性に左右される可能性もあったため苦渋の選択でした。
しかし、その決断が功を奏し、5問中4問正解することができました。
最善策を模索し続け、時には思い切って決断してみることも必要だ、と感じました。

③人物試験を受験した時の手ごたえ

自己PRにまつわるエピソードが、面接官の趣味と重なっていたことで和やかな雰囲気となり、自然体で臨むことができました。
質問の意図を汲み違えてしまい回答し直した場面や、想定外の質問をされ回答に悩んだ場面もありましたが、冷静に対応することができたため、手ごたえを感じました。
面接後、書類確認のためしばらく待機する時間があり、周りの受験生が「面接官が優しかった」と話しているのを聞き、自分の手ごたえ通りの評価はもらえないのではないか、と不安になりました。

④合格・内定した時の気持ち

採用面接の集合時刻が、合格発表後すぐであったため、合否がわからないまま会場に向かいました。
多くの受験生が一斉に合否を確認する瞬間は非常に緊張感があり、自分の受験番号を見つけた時はほっとしました。
査察部での勤務経験をもつ憧れの職員の方から、その場で内々定をいただくことができ、喜びと達成感でいっぱいでした。
最終的にはすべての受験先で最終合格を勝ち取ることができ、ここまで頑張ってきてよかった、と心の底から思いました。

振り返ってみて合格の決め手

自信をもち、かつ健康な心で取り組み続けられたことです。
自分はもっとできると思えたことで、現状に満足せず努力し続けることができました。

そして、これだけ頑張ってきたから大丈夫だと思えたことで、緊張感があるなかでも努力の成果を発揮することができました。
周りと比べて一喜一憂することなく、物事を前向きに捉えることが大切であると思います。
また、ストレスがたまった時は発散し、不安が募った時は周りに相談することで、長い道のりを乗り越えることができました。
ときにリフレッシュすることが、学習効率の向上につながったのではないか、と感じています。

公務員として実現したいこと・取り組みたいこと

「正直者には尊敬の的、悪徳者には畏怖の的。」
初めて説明会に参加した時に、最も印象に残った言葉です。
税のスペシャリストとして専門性の高い仕事ができる点に魅力を感じ、使命感を胸に働くことへの憧れを抱きました。

国税専門官として公平な課税と徴収を行うことで、国の財政基盤を支えることに貢献したいです。
そのためには、専門的な知識の習得が不可欠であり、今後も向上心をもって勉学に励んでいくことが重要であると考えています。
公務員試験に向けて対策する過程で培った、長期にわたる計画の進め方やモチベーション維持の方法は働いていく上でも必ず役に立つと思います。
努力の積み重ねが、仕事に活かされることを信じて取り組んでいきたいです。

受験生に対するメッセージ

自分に合った方法で進めていくことが、合格につながると思います。
他の資格試験を受験したとき、独学で対策をしたものの合格点に届きませんでした。
自分なりに手を尽くして臨んだため、不合格の文字を見たときは非常にショックを受けました。
今となっては、同じ参考書を繰り返し解かず、すぐ新たな参考書に手を出してしまっていたことが一因であったと反省しています。
しかし、その失敗があったからこそ、同じ熱量を注いだとしても、やり方が間違っていては結果に結びつかないことに気付かされました。
アガルートのテキストは、効率的に対策をすることができるため、合格を勝ち取ることができたのだと感じています。
合格までは長い道のりですが、最後まであきらめず自分を信じて頑張ってください。応援しています。