合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

予備試験1年合格カリキュラム マネージメントオプション
判例百選スピード攻略講座
個人別マネージメントオプション

予備試験を目指した理由・契機

社会・技術・生活のあり方の変化とともに、日々集積していく新しい実務事例や判例を学ぶ過程で法学が生きた学問であると実感し、その面白さ・奥深さに惹かれました。

従来の法制度がそもそも何を意図して作られたのか、現代社会にどのような問題状況があり、それがどのような形で従来の制度と噛み合わないのか、という問題意識がありました。

法律家として、法制度の狭間に置かれた人々の力になりたいと思うようになりました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

アガルートで、上位合格された友人や先輩の紹介で入りました。

他塾と迷いましたが、最終的にはマネージメントオプションの存在が入塾の決め手になりました。

合格体験記・学習上の工夫

2019年5月に予備試験1年合格カリキュラム(個人別マネージメントオプション)の受講を開始しました。

私は法学部に在籍していましたが、2年生までは大学の授業にほとんど出ずバイト漬けの日々を送りました。

そのため、大変恥ずかしながら受講開始時点では実定法の単位をまともに取得できていないという状況で、実質ゼロからのスタートとなりました。

初回の指導にて、民法商法民訴→民実→刑法刑訴→刑実→憲法行政という科目順に講座を聴きました。

そして、民法総合講義→民法重問1周→商法総合講義→商法重問1周…というように、1科目を重問まで聴き終えてから次の科目に移行する、というスケジュールを組んでいただきました。

秋頃までに最後の科目である行政の重問を聴き終え(インプット期)、そこから予備試験論文過去問演習に取りかかる(アウトプット期)、という計画を立てました。

目標は1年合格

短答対策としては、インプット期に講座の受講と並行して過去問を少しずつ解き進めて年内で全科目1周することを目標に設定しました。

受講開始当初は、1年合格に向けてやる気に満ちあふれており勉強に専念することをいったんは決意しました。

しかし、しばらくして所属サークルで同年秋まで責任者の職を引き受けることになりました。

多忙を言い訳にしてしまい次、第に総合講義の受講が遅々として進まず当初の計画から大幅に遅れをとるようになりました(第一次サボり期)。

その結果、行政の重問が終わったのは翌年の2月末という有様でした。

この頃(インプット期)の起案練習としては、個別指導での課題のほか自主ゼミと日吉ゼミでの答案作成がありました。

アガルートのラウンジで知り合った友人3人と夏頃から自主ゼミを組んで、重問収録の問題や予備試験過去問の起案練習を行いました。

秋頃からは、日吉ラウンジで行われていた「日吉ゼミ」(石橋講師主催)にも毎月必ず予習をした上で参加するようにしていました。

年内でサークル活動が一段落したため、年明けから気持ちを入れ替えることを決意し5月の短答に向けて勉強計画を立て直しました。

2月末までは順調に計画を進めることができました。

新型コロナウイルスによる延期で後回しに

そこからまたしても停滞が始まりました(第二次サボり期)。

この頃、コロナ禍による短答の延期がメディアで取り沙汰されていました。私は、延期が正式に決まっていない段階から「延期で猶予が与えられるといいな」という甘えを心のどこかで抱いてしまいました。

実際に延期が決定してからも、「まだあわてるような時間じゃない」という今思えば痛々しいほどの余裕ぶりでのらりくらりと勉強していました。

そうこうするうちに短答1ヶ月前になり、自主ゼミ内で伊藤塾の短答模試を解いたところ法律科目でダントツ最下位をとってしまい、そこでやっと尻に火がつきました。

その後、なんとか短答を乗り切り論文合格に向けて「短答ボケ」からのリハビリを開始しました。

インプットの中心は重問・予備試験過去問の解き直し,総合講義の読み直しと,この頃新たに受講を開始した渡辺講師の判例百選スピード攻略講座(会社法・民訴・刑法・刑訴・行政)でした。

条文・定義・趣旨・規範の定着には、総合講義論証集と総合講義一問一答(渥美講師がセレクトされたもの)も活用しました。

短答受験の時点で予備試験論文過去問を一通り解き終えていたので、アウトプットとしては,個別指導や自主ゼミでアガルートの予備試験型答練(予想問題)の起案練習をしていました。

また、日吉ラウンジでの「論文直前ゼミ」(石橋講師主催)にも毎回必ず予習をした上で参加するようにしていました。

論文後、東大ロー入試が控えていたため1ヶ月ほど勉強を続けましたが、ロー入試が終わってからは完全に燃え尽きてしまいました。

他塾の論文再現答案講評会・分析会がいくつか行われ、自分が論文の直後に作成した簡易再現と見比べて評価を予想しました。

論文の合格を知ったときは、驚きと安堵の気持ちが入り混じった不思議な気持ちでした。

お世話になった方々からたくさんの祝福のメッセージを受け、発表後の数日は完全に舞い上がっていました。

口述に向けては、過去問(口述再現問答集)を用いて模擬問答をぼちぼち進めていればおそらくは大丈夫だろう、という甘めの見通しを立てていました。

その数日後に論文の成績表が届き、ここで初めて実はこのままでは口述を突破できない位置にいるということを悟りました。

以後は論文直前期を越える勢いで必死に追い込みました。

勉強時間の確保について

インプット期には学習習慣を作るのに苦労しました。

集中力は高い方であると自負していますが、一度だれてしまうとなかなか勉強に戻れない人間でもありました。

そのため、1日の学習時間が12時間を超える日もあれば、一度もテキストを開かないような日もありました。

一般論として、法律の勉強では一度基礎基本が定着した状態(短答合格水準)に持っていくのにそれなりの時間がかかるものです。

短期合格を目指すならば、空いた時間は勉強に専念するという態勢を整えなければなりません。

少しでもサボってしまうと、元のペースに戻すにはサボった時間だけ、学習時間が必要になるということを痛感しました。

また、夜更かしをして睡眠時間を大幅に削ってしまうと集中力が下がり、結果として吸収量が落ちてしまいます。

眠たい日には早めに布団に入り翌朝に回す、という余裕を持つことも大事です。規則正しい生活を心がけることに尽きます。

短答・論文の直前期(1ヶ月前)は,スマホを家に置いていき,開館から閉館まで大学の図書館で過ごしました。

この頃手に取った本の中に、「視界にスマホがあるだけで、人間の集中力は下がる」という趣旨のことが書かれていたのでその通りに実践しました。

通知等を気にせず勉強に集中できたので、これは大変効果があったと思います。

直前期の過ごし方

短答の3週間前には論文の勉強を完全にやめて、以後は短答過去問を周回することに専念しました。

論文直前期には、「新しい問題をたくさん解きたい」「他の教材にも手を伸ばしたい」欲が出てしまいます。

特に今年は3ヶ月の延期があったため、例に漏れず私も「あの教材もこの教材もやりたい」「やった方がいいのではないか」と悩み他方で残された時間の短さから計画を立てられず,勉強が捗らない状態が1週間ほど続きました。

そこで、私は講師の先生のアドバイスを仰ぎ手持ちの教材をリストアップし、「絶対にやらなければならないこと」「やるべきこと」「やりたいこと」の3つにソート。

「絶対にやらなければならないこと」は意地でも終わらせる、「やるべきこと」は「絶対にやらなければならないこと」が終わった後に着手する、「やりたいこと」は教材自体を封印して、一旦完全に存在忘れる(どうしてもやることが尽きてしまった場合にはじめて着手)というルールを決めました。

論文の直前1週間は起案練習をせず、条文・定義・趣旨・規範等,基礎基本の反復確認に徹しました。

口述の3日前までは過去問(口述再現問答集)を用いて,友人と毎晩模擬問答を行いました。

3日前からは、アガルート刑法/刑訴/実務基礎テキストや過去問に登場した知識の総ざらいと基礎基本の反復確認(要件事実・構成要件・条文・定義・趣旨・規範)を行いました。

試験期間中の過ごし方

何か教材を確認していないと気が落ち着かない(≒教材を確認することで不安を解消する)タイプだったので、事前に総合講義300や論証集の要点をまとめた自作メモ(チェックリスト)を準備。

移動時間・休み時間・待ち時間の間はそれを繰り返し見返していました。この習慣は短答・論文・口述を通じて、ずっと変えませんでした。

短答は1日で全試験科目が終わりますが、論文と口述は2日がかりの試験ですから過ごし方には注意が必要です。

私の場合、論文1日目の夜はどうしても1日目の出来が気になってしまい、同時に2日目に向けた最終確認をしなければという焦りもあり、なかなか寝付けませんでした。

結果的に、極度の睡眠不足の状態で2日目を迎えることに。最終科目の民事系では疲労のあまり、目眩がたびたび起こりペンを握るのがやっと、という極限状況まで追い込まれてしまいました。

その反省から、口述1日目の夜は会場近くの温泉施設付きホテルに宿泊しました。

温泉が趣味である私は、ホテル予約時に露天風呂とサウナの写真を見て試験当日までずっと楽しみにしていました。

1日目の夜は早い時間から温泉に入り、サウナで整いボディケア・マッサージを受け、完全に疲れを癒やし気持ちを切り替えることができました。

受講されていたカリキュラム

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