人気が下落し閉鎖する法科大学院(ロースクール)も多いという噂を聞き、法科大学院の入試倍率はかなり低くなっているのではないかと楽観視している人もいるのではないでしょうか。

しかし少なくとも主要といわれる法科大学院の入試倍率はそんなに甘いものではありません。

そこでここでは、近年の主要な法科大学院の入試倍率(合格率)を参照しつつ、それらの法科大学院の入試難易度についてみていきましょう。

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令和4年度 法科大学院(ロースクール)の入試倍率で見た難易度ランキング

令和4年度(2022年)の法科大学院(ロールクール)の入試倍率が一番高かったのは一橋大学の5.22倍でした。

各法科大学院の入試倍率を難易度として、実質倍率順にランキングを作成しました。

倍率順位法科大学院名受験者数合格者数倍率
1一橋大学480925.22
2筑波大学179404.48
3専修大学194444.41
4日本大学250594.24
5上智大学138413.37
6東京都立大学121412.95
7琉球大学49172.88
8慶應義塾大学10653822.79
9神戸大学4181612.60
10東京大学6262442.57
11早稲田大学9513732.55
12愛知大学38152.53
13九州大学141582.43
14関西大学194802.43
15明治大学3571482.41
16学習院大学90382.37
17京都大学4381882.33
18大阪大学4431922.31
19法政大学147642.30
20千葉大学124542.30
21関西学院大学2291012.27
22中央大学10414672.23
23創価大学80362.22
24金沢大学51232.22
25名古屋大学2321062.19
26同志社大学3011382.18
27北海道大学137642.14
28岡山大学55262.12
29福岡大学57272.11
30東北大学2231062.10
31立命館大学3081482.08
32広島大学89432.07
33駒澤大学83431.93
34南山大学27141.93
35大阪公立大学75441.70
令和4年度法科大学院関係状況をもとに作成

法科大学院の倍率(合格率)だけで難易度は決められない

入試難易度は、倍率のみならず、どのようなレベルの受験生が受験するのかという点にも左右されます。

特に東京大学法科大学院の受験生のレベルは高くなっている印象です。
これは、司法試験予備試験に合格した優秀層の受験生のうち、法科大学院への入学を希望する人の多くが東京大学法科大学院を希望するためです。

倍率表を見る限り、東京大学法科大学院が際立って難しいという印象は受けないかもしれません。
ただし、受験生のレベルを勘案すると、同大学院の難易度が相対的に高くなっているといえます。

私立では、ここ数年の司法試験合格率で私大トップを誇る慶應義塾大学法科大学院が、他の大学院と比較してやや難易度が高いように感じます。
東京大学法科大学院を受験する比較的レベルの高い受験生が、併願先として選択されているからだと考えられます。

慶應義塾大学法科大学院の入試は時間制限が極めて厳しくなっていますので、受験する人は過去問演習を通じ、時間内に答案を作成する訓練をしておきましょう。

国立大学は、基本的にすべての大学院が同じ日程で試験を実施するため、複数の大学院を受験することはできません。
しかし、私立は受験日がそれぞれ異なりますので複数受験することが可能です。

上記主要な大学院を受験する際には、国立に加えて1~2校の私立を受験しておくのが安心でしょう

受験戦略については、受験生仲間や予備校の講師等と相談の上、慎重に決定することをおすすめします。

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法科大学院受験は情報収集から

法科大学院合格の難易度は倍率や受験生のレベル、さらには各大学院の出題する問題との相性など様々な要素によって左右されます。

また現在、法科大学院の受験生が減少しつつあることへの対策として、学部に「法曹養成コース」が設置されたり、大学院在学中から司法試験が受験可能になる制度が新設されたりと、法科大学院をめぐる制度が大きく変動しつつあります。

そのため、これから入試倍率やその形式も大きく変動すると予想されます。

そこで何よりも重要になってくるのが、志望する大学院の入試制度や出題形式についての情報収集です。
積極的に大学院のホームページ等を参照して情報を入手しましょう。

また、司法試験予備校には司法試験や法科大学院入試をめぐる最新の情報が集まってきます
自分での情報収集に不安を感じる方は予備校の講師やスタッフ、受験生仲間と情報共有することを強くおすすめします。

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この記事の監修者 谷山 政司 講師

谷山 政司 講師

平成23年度に(新)司法試験に合格後、伊藤塾にて主に予備試験ゼミを中心とした受験指導業務を担当。
谷山ゼミ受講者のうち、およそ70名ほどが予備試験に合格。谷山ゼミ出身者で、最終的な予備試験の合格率は7割を超える。

自身の受験経験だけでなく、答案の徹底的な分析やゼミ生への丁寧なカウンセリングの結果確立した論文作成ノウハウをもとに、アウトプットの仕方はもちろん、インプットの仕方までをも指導するスタイルは、ゼミ生の圧倒的支持を受けた。

また、期をまたいだゼミ生の交流会等を定期的に行うなど、実務に出た後のフォローも積極的に行っている。

谷山講師の紹介はこちら

ブログ:「谷山政司のブログ」
Twitter:@taniyan0924

 

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