予備試験合格に必要な勉強時間は?何年かかる?短答・論文・口述の配分も解説
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予備試験合格に必要な勉強時間は、一般的に約3,000〜10,000時間です。
学習経験や勉強時間の確保状況によって差はありますが、学生なら2年〜2年半、社会人が予備試験合格を目指す場合は3〜3年半ほどが目安です。
本コラムでは勉強時間の目安や配分について解説していきます。
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予備試験合格までに必要な勉強時間は3000~10000時間

予備試験に合格するために必要な勉強時間の目安は3000~10000時間です。
また、学生か社会人か、予備試験を独学で勉強するか予備校を利用するかによっても学習期間が変わってきます。
学習環境や今までの学習経験等による個人差はありますが、学生なら2年~2年半、社会人なら3年~3年半が目安となります。
何時間勉強すべきかや、効率的な時間配分の決め方については、以下の動画でアガルートアカデミー司法試験の谷山政司講師が詳しく解説しています。
予備試験に合格した人は勉強時間は3000~5000時間が多い
予備試験合格者の多くは約3000~5000時間勉強しています。
学生が1年間勉強した場合の勉強時間は約2500時間、社会人の場合は約1500時間とされています。
また、司法試験予備試験に関するアンケートによると、予備試験の平均受験回数は1.72回です。
そのため、2回受験する場合は2年ほど勉強することになり、多くの合格者は合計3000〜5000時間程度の学習時間を確保しているいえるでしょう。
予備試験合格から司法試験合格までの勉強時間は2000時間以下
予備試験合格後から司法試験合格までの勉強時間は、2000時間以下に収まるケースが多いです。
理由は、予備試験に合格した人は、すでに司法試験合格に必要な基本知識や答案作成のスキルを身につけている場合が多いためです。
いちから司法試験合格を目指す人と比べると、司法試験対策に必要な勉強時間は短くなる傾向があります。
予備試験に合格するには何年かかる?

予備試験合格までに必要な期間は、学生で2年〜2年半、社会人で3年〜3年半程度が一般的な目安です。
ただし、実際に必要な期間は、1日に確保できる勉強時間や学習効率によって大きく変わります。
ここでは、合格までに約5000時間の勉強時間が必要と仮定した場合、学生と社会人それぞれでどの程度の学習期間が必要になるのかを解説します。
(1)学生の場合
学生の場合、予備試験合格までに必要な期間は、一般的に2年〜2年半程度が目安です。
社会人と比べて勉強時間を確保しやすいため、比較的短期間で必要な学習時間に到達しやすい傾向があります。
そこで
①大学のある日は4時間、休日は8時間の勉強の確保が可能である
②週5日大学があり、2日休日
➂8月・9月は夏休みのため休日、2月・3月は春休みのため休日
と想定して、予備試験合格のためにはどれくらいの期間が必要なのか考えていきます。
| 一週間当たりの勉強時間 | 合計の勉強時間 | |
| 4~7月 | 4×5+8×2=36時間 | 36×17=612時間 |
| 8・9月 | 8×7=56時間 | 56×9=504時間 |
| 10~1月 | 4×5+8×2=36時間 | 36×17=612時間 |
| 2月・3月 | 8×7=56時間 | 56×9=504時間 |
| 1年合計 | – | 2232時間 |
以上のとおり1年間で約2230時間の勉強時間の確保が可能であるといえます。
そのため2年~2年半、勉強を続けられれば合格に必要な勉強時間が確保できるといえるでしょう。
(2)社会人の場合
社会人の場合、予備試験合格までに必要な期間は、一般的に3年〜3年半程度が目安です。
学生と比べると平日の勉強時間を確保しづらいため、休日や長期休暇を活用しながら学習を進める必要があります。
そこで
①平日は2時間、休日は10時間の勉強時間の確保ができる
②正月・お盆等で合計2週間分の長期休暇を確保できる
➂完全週休二日制であること
を前提に合格のためにどれくらいの勉強時間が必要なのかを考えていきます。
| 一週間の勉強時間 | 合計 | |
| 通常の1週間 | 2×5+10×2=30時間 | 30×50=1500時間 |
| 長期休暇の2週間 | 10×7=70時間 | 70×2=140時間 |
| 合計 | – | 1640時間 |
以上のとおり1年間で約1650時間の勉強時間の確保が可能です。
したがって上の仮定通りに勉強が進められればですが、3~3年半程度で必要な勉強時間は確保できる計算になります。
予備試験合格には勉強時間より学習の質が重要
予備試験合格を目指すうえでは、単に勉強時間を増やすだけでなく、試験で求められる力を意識した「学習の質」が重要です。
予備試験や司法試験では、知識を暗記しているかだけでなく、具体的な事案を分析し、論理的に結論を導く力や、それをわかりやすく表現する力が求められます。
このような試験では「1日〇〇時間勉強した」などといった事実はあまり重要ではないといえます。
それよりも、正しい方向で、試験が要求している力に沿った勉強を、集中してするということが最も重要なのです。
この方向性がずれてしまうと、何万時間勉強しても合格に近づけなくなります。
勉強時間は合格のための「手段」ですので、くれぐれも「目的」にならないように注意しましょう。
予備試験の勉強時間の適切な配分

予備試験・司法試験の勉強時間は、アウトプット中心で配分しつつ、論文式試験を軸に学習を進めることが重要です。
勉強時間の確保はあくまで合格のための手段であり目的でないのは先に述べた通りです。
そのため、勉強時間を確保しても、その勉強時間を適切に活用できなければ合格には結びつきません。
そこで、ここでは適切な時間配分について解説していきます。
予備試験・司法試験の勉強はアウトプット中心
予備試験・司法試験の勉強時間は、インプット2割・アウトプット8割程度を目安に配分し、アウトプット中心で学習を進めることが重要です。
「問題が解けないのが怖いから、しっかりとインプットをしてからアウトプットの勉強に移行しよう」と考える人がいます。
たしかに高校受験や大学受験ではそのような手段が適切であったかもしれません。しかし予備試験・司法試験では基本的にはそれは妥当しません。
予備試験・司法試験は法律をもって具体的な事案をどう解決するのかを検討させる試験です。
そのため、いかに知識をインプット出来ていても、それが具体的な事案と結びついていなければ司法試験の問題は解けません。
また法律の勉強は無味乾燥な部分が多いため、アウトプットを通じて具体的な事案を解決する過程で知識を蓄えたほうが記憶に残りやすいです。
したがって勉強時間としてはアウトプットを中心に配分するべき、具体的にはインプット2に対してアウトプット8程度の配分が望ましいでしょう。
短答式試験・論文式試験・口述式試験の時間配分
予備試験の勉強では、論文式試験を中心に学習を進めつつ、短答式試験は直前期に比重を高め、口述式試験は論文式試験終了後に対策するという時間配分がおすすめです。
(1)論文式試験
論文式試験対策には、短答式試験の2〜3か月前までは勉強時間の8割程度を配分するのがおすすめです。
予備試験の勉強の中心は基本的には論文式試験に据えるべきです。
後述のとおり、口述式試験は論文式試験が終わってから対策をするので十分に間に合いますし、論文式試験を通じて各法律の重要部分につき骨太な理解を身につけることで短答式試験の点数も安定するからです。
インプットがある程度進んできたタイミングで予備校の答練や問題集を利用して積極的に論文を書き始め、(もちろん個人差はありますが)短答式試験の試験日の少なくとも2~3か月前までは8割の勉強時間を論文試験対策に費やして問題ないと考えます。
(2)短答式試験
短答式試験対策は、論文対策が本格化した後はいったん勉強時間の2割程度まで下げ、試験2〜3か月前からは6〜9割程度まで増やすのがおすすめです。
短答式試験は予備試験合格に向けた最初の関門です。
毎年予備試験受験者の7割以上は短答式試験で不合格となっています。
したがって、短答式試験を甘く見てはいけません。
インプットと並行してその知識を確認する意味も込めて積極的に短答の問題を解いていくべきです。
インプットがある程度終わったころには論文を書き始めることができるため、そのころには短答の比率を2割程度に落として良いでしょう。
その後、短答式試験が近くなったら、具体的には短答式試験まで2~3か月と迫ったら、短答の勉強の比率を6~9割に増加させるという方針で勉強を進めていくことをおすすめします。
(3)口述式試験
口述式試験対策は、論文式試験終了後から勉強時間を配分しても十分間に合うケースが多いです。
口述式試験は試験科目が民事実務基礎科目と刑事実務基礎科目の2科目に限られており、合格率も9割を超えていますので、論文や短答式試験と比較すると独自の対策としては多くの時間は必要ありません。
論文式試験が終わってから口述式試験まで例年は4か月ほど期間が空きますので、論文試験が終わった後にその期間を利用して口述試験の対策をすることをおすすめします。
まとめ
予備試験合格に必要な勉強時間は一般的に3,000〜10,000時間とされており、多くの合格者は約3,000〜5,000時間をかけて合格しています。
学生なら2〜2年半、社会人なら3〜3年半が一つの目安ですが、重要なのは単なる勉強時間ではなく「正しい方向で効率よく学習すること」です。
- 勉強はインプット2:アウトプット8を意識する
- 学習の中心は論文式試験対策に置く
- 短答式試験直前は短答対策の比率を増やす
- 口述式試験は論文後の対策でも十分間に合う
自分の生活スタイルに合った計画を立て、継続的に学習を進めていきましょう。
【令和7年】予備試験に合格した人のアンケート調査概要
| 項目 | 内容 |
| 調査期間 | 2026年2月19日~2026年3月26日 |
| 調査機関 | 自社調査 |
| 調査方法 | アガルートアカデミー内でのアンケート調査 |
| 調査対象 | アガルートの講座を利用して令和7年度予備試験に合格したユーザー |
| 有効回答数(※) | 18 |
| 調査対象地域 | 日本国内 |
※アンケート回答に許諾いただいた一部の方のみ実施
アンケート回答者の属性
| 年代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 |
| 割合 | 66.7% | 11.1% | 16.7% | 5.6% |
予備試験合格者の合計勉強時間
| 勉強時間 | 割合 |
| 2,000時間以上〜4,000時間未満 | 38.9% |
| 4,000時間以上〜6,000時間未満 | 33.3% |
| 6,000時間以上〜8,000時間未満 | 22.2% |
| 8,000時間以上〜10,000時間未満 | 5.6% |
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この記事の監修者 谷山 政司 講師
2003年 中央大学法学部法律学科卒
2010年 中央大学法科大学院既修者コース修了
2011年 (新)司法試験合格
2014年 伊藤塾にて、予備試験ゼミ・司法試験ゼミ(倒産法)・特進ゼミ等を担当
2015年 司法修習修了(68期)
同年12月 弁護士登録、法律事務所ASCOPE所属
2016年 アガルート参画 個別指導事業立ち上げ
2017年 個別指導や「予備試験1年合格カリキュラム マネージメントオプション」から、予備試験1年合格者を多数輩出
谷山ゼミ受講者のうち、およそ70名ほどが予備試験に合格。谷山ゼミ出身者で、最終的な予備試験の合格率は7割を超える。
自身の受験経験だけでなく、答案の徹底的な分析やゼミ生への丁寧なカウンセリングの結果確立した論文作成ノウハウをもとに、アウトプットの仕方はもちろん、インプットの仕方までをも指導するスタイルは、ゼミ生の圧倒的支持を受けた。
また、期をまたいだゼミ生の交流会等を定期的に行うなど、実務に出た後のフォローも積極的に行っている。
谷山講師の紹介はこちら
ブログ:「谷山政司のブログ」
Twitter:@taniyan0924