受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

目指すきっかけは大学時代に地元を離れたことである。
大学進学を機に、地元である山梨県を離れ都会暮らしを経験したが、山梨県について明確なイメージを持っている人が少ないように感じた。

そして、もっと山梨のことを知ってもらいたいと感じた。
また、多くの人であふれ、多くの商業施設が活気づく名古屋での暮らしの中で、都会独特の熱気のようなものを感じた。
山梨を都会にすることは難しくとも、都会で感じた熱気を山梨にも生み出せないか、と思った。
イメージアップや山梨を盛り上げるには、一つの企業に勤めるよりも、公務員として行政に従事した方がいいと考えた。

以上より、もっと地元の魅力を広めたい、山梨を盛り上げたい、と思い地元で公務員になることを目指した。

アガルートをお選びいただいた理由

アガルートの公務員講座を選んだ理由は主に三つある。
一つ目は、予備校に通学せずとも自宅で勉強できる点である。
自宅等で、空いた時間に自分のペースで学習を進めることができる点に魅力を感じた。
二つ目は、評判である。
通信教育のような形で、公務員講座を提供しているところは複数ある。
しかし、SNS等で広告をよく見かけ、司法試験などで実績があるようだったので、公務員試験においても信頼できると感じた。
三つ目は、面接対策講座の存在である。
筆記試験の対策は、いざとなれば書店等でテキストを揃えれば自力で行うこともできる。
しかし、面接対策は一人では限界がある。
講師を相手に面接練習ができることに加え、アドバイスをもらえる点が魅力的に感じた。

学習の方針と進め方

専門科目については、苦手な法律関連の科目を優先した勉強を行った。
しかし、法律系はどうしても暗記要素が大半を占める。
そこで、行政法を一周したらミクロ経済学に取り組む、民法を一周したらマクロ経済学に取り組むといったように、苦手な科目
の間に得意な科目や勉強経験のある科目を挟むことで、勉強へのモチベーションをキープした。
専門科目については、少なくとも2周は取り組んだ。
教養試験については、知識を問われる科目(地歴、生物、科学等)や解き方を覚えていると有利になる科目(数的処理等)の問題を優先して勉強した。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

筆記試験対策全体を通して経験したことだが、一度しっかり覚えても、しばらく経つと忘れているということが何度かあった。
そこで、テキストの一周目では、全てを覚えようとはせずにあらましを覚えることを意識した。
一周目で、全体のなんとなくの内容を理解することができたら、二周目以降から、一周目で覚えきれなかったことをじっくりと覚えた。
一周目で覚えたかいないかは、問題集を使って確かめた。

問題集で解けなかったところに該当するテキストの範囲を見直した。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

①教養試験対策

全てを覚えるのは時間的に厳しかったので、各科目の頻出分野がピックアップされていたのはよかった点だった。
特に、時事問題については範囲が漠然としていてよくわからなかったので、テキストだけとはいえ、どのようなことが出るのかを示されたのはありがたかった。

学習方法については、テキスト部分と問題部分を組み合わせて利用した。
覚えるべき点をテキストでおさえ、覚えられたかを問題集部分で確認した。
自分の学習ペースを優先するために動画の方はあまり視聴せず、テキストや問題集の解説部分を中心に理解を深めていった。

②専門試験対策

よかった点については、教養試験対策と同じく、各科目の頻出分野がピックアップされていた点である。
特に民法や行政法等で、要点や事例が表にまとめられていた点が、知識を整理する際に役立った。

学習方法は、表などでまとめられていたり、問題集内で取り上げられていたりした事柄を優先して覚えた。
基本的に、テキストを隅から隅まで目を通したのは一周目だけで、その後は問題集の問題を繰り返し解き、不足していた知識をテキストで補う形で勉強した。

③人物試験対策

複数の講師から、繰り返し面接指導を受けられる点がいいと感じた。
個人的には、面接に一番不安を感じていたため、面接指導を何度も受けることができたので、とても助かった。
また、複数の講師から指導を受けることで、講師ごとに様々な視点の意見を授けていただくことができたのでよかった。
学習方法は、模擬面接を受けて、指摘された点を改善し、また模擬面接を受け、指摘された点を改善するということ繰り返した。
また、講義動画を視聴し、面接を受ける際のマナーや注意点等を学習した。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

就職浪人をしたため、卒業論文が仕上がってからは時間的には余裕があった。
一日の過ごし方については、大学を卒業後は一次試験が終わるまで一日中勉強に費やした。
朝9時頃から勉強を始め、昼食を挟んで午後6時頃まで勉強した。
5月の途中からは、日中だけでなく午後8時頃から10時近くまで勉強した。

主に、日中は専門試験の勉強に費やし、夜は教養試験の勉強に費やした。
一次試験終了後は、二次試験一日目の論文試験の対策と、二日目の集団討論の対策、面接カードの作成や模擬面接を行った。
しかし、夜中までやることはなく、主に日中に対策を行った。

直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか

一次試験の直前期は、全体の復習をした後に、苦手だった法律系の知識の確認と、教養試験の知識の詰め込みに時間を費やした。
特に、教養試験の対策に力を入れて、確実に点を稼ぐことができる科目を増やすことに集中した。

試験当日は、自信を持った状態で迎えることができた。
これまで、一日の大半を勉強に費やしてきたことに加えて、直前期に問題集に取り組んだ感じでも手応えを感じていたので、特別不安に思うことや必要以上に緊張することはなかった。

試験期間中の過ごし方

一次試験が始まってから2次試験が終わるまでの試験期間は、一月半近くあったので、気負いすぎず、いつも通りの生活を意識した。
ただ、試験期間前までは、費やす時間の多くは筆記試験に充てられていたが、一次試験後は、論文試験や集団討論、面接の対策に時間を当てないといけないため、時間の使い方の切り替えは必要だった。
特に、一次試験が終わってから一次試験の合格が決まるまでは、万が一一次試験に落ちていたときのことを頭の片隅に起きつつ、二次試験を意識した対策に時間を費やした。

受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち

①教養試験を受験した時の手ごたえ

確実にわかる問題を優先して解いていった結果、かなりの数の問題を解けた実感があった。
だから、教養試験終了時に手応えは十分感じていた。
解答しようと思っていた分野で解けない問題があったときに、すぐに切り替えて、違う分野の問題に取り組むことができたのがよかったのだと思う。

特に地学や地理学といった、これまでほとんど学んだことがなかった分野の知識を、覚えておいたことに救われた。
必須問題の数的処理で解けない問題があったが、それ以外で解答できていたので、そこまで不安に思うことはなかった。

②専門試験を受験した時の手ごたえ 

経済・経営分野の問題は、おおよそ解くことができた。
また、それ以外の分野でも、行政法や憲法などでわかる問題が複数あったので、それなりに点数が取れている自信はあった。

しかし、政治、行政分野などで自信がない問題があったり、民法でわからない問題があったり、国際関係のところでミスをしていたことに試験後に気づいたりしたので、どこまで点数を伸ばせているか不安もあった。
総じて、手応えはあったが、十分な手応えとはいえない程度だった。

③人物試験を受験した時の手ごたえ

集団討論をした手応えは、あまりなかった。
周りと比べて若干発言量が少なかったからだ。
意見自体は言えていた上に、討論の進め方やグループ内での意見のまとめ方で提案もできたので、大きく減点されることはない自信はあった。
しかし、周りと比べて相対的にどのような評価が下されるか不安があり、手応えをあまり感じることができなかった。

面接については、手応えはそれなりにあった。
基本的に、全ての質問に答えることができた。
ただ、明瞭に話すことができているか不安があったので、それなりの手応え止まりだった。

④合格・内定した時の気持ち

合格が決まったときは、とてもうれしかった。
4月から一日中勉強をし続け、一次試験後も人物試験などの対策に時間を費やし続けてきた。
長丁場だったこともあり、喜びはひとしおだった。

また、昨年に一度山梨県庁の試験に落ちていたので、同じ試験に再チャレンジし、結果として今年は合格することができたので、達成感も感じた。
また落ちるかもしれない、という不安も心の片隅にあったので、安心もした。
一度落ちても、諦めずに努力をしたことが実を結んだので、とても自信になった。

振り返ってみて合格の決め手

合格の決め手は筆記試験にあったと思う。
人物試験に重点の置かれた試験だったが、それでも人物試験の配点が140点に対して、筆記試験の配点が論文試験と併せて100点だった。
したがって、筆記試験を侮ることはできない試験構成だったと思う。

加えて、成績開示をしてみたところ、人物試験の点数が思ったほど振るわなかったが、筆記試験で多くの点を取ることができたので、結果的に合格することができていた。
筆記試験は足切りで、人物試験が重要とは言われるが、二次試験後の合格者は一次試験(筆記試験)と二次試験(筆記試験と人物試験)の合計点数で決まるので、筆記試験の対策を丁寧にやった成果だと思う。

公務員として実現したいこと・取り組みたいこと

公務員として取り組みたいことは、主に二つある。
一つ目は、山梨県のブランド価値の向上である。
山梨と言えばフルーツを思い浮かべる人は多い。
しかし、具体的な品種名として思い浮かぶのはシャインマスカットなど、ごく一部だと思う。
そこで、果物のブランド価値の向上に努めたい。
例えば、福井県で水揚げされるズワイガニが越前ガニという名前で親しまれているように、山梨県の水や土地で育った果物に特別な名前をつけて、他の地域で採れる同品種の果物と差別化することを試みてみたい。
二つ目は、教育分野の行政に携わりたい。
教員の長時間労働が問題視される中で、私も知人が休みなく働き続ける様を見てきた。
そこで、公務員として行政側の立場から、教育現場や労働環境の改善に貢献したい、と考えている。

受験生に対するメッセージ

地方上級の受験勉強を始める直前であるならば、まずは志望する自治体の配点や試験ごとの合格率を確認することをお勧めする。
自治体によっては、人物試験の配点が圧倒的に高く、筆記試験ではあまり人が落とされないということもある。
その場合は、人物試験対策に力を入れなければならない。
一方で、私が受験した山梨県庁では、筆記試験と人物試験の配点差がそこまで大きくなく、一次試験(筆記)で受験者の半数以上が落とされていた。
そこで、筆記試験と人物試験のどちらも満遍なく対策を進めた。
自治体によって、どこに力を入れて勉強をするべきなのか全く変わってくるので、配点や合格率に一度目を通すべきだと私は考える。
すでに勉強中であれば、覚えなければいけないことが多く、合格できるか不安に感じるかもしれない。
私も、少なからず不安を抱えながらの受験だった。
しかし、問題集を何度も解いたり、模擬面接を受けたりと実戦経験を積むことが力になるし、自信にもつながる。
こまめに気分転換をしながら、実戦経験を積み重ねてほしい。

そうすれば、確実に合格に近づくから。