合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

内定先

千葉県庁

公務員をめざした理由・契機

およそ5年弱、メーカーで営業として勤めており、やりがいも感じてはいましたが、「このままで良いのだろうか?」という漠然とした不安がありました。そうした不安もあり、転職を検討していた中で、地方公務員という仕事に関心を抱きました。
関心を抱いた理由としては、職務内容に魅力を感じた点が挙げられます。地域の発展に向けて、住民や民間企業など、様々な主体と協力し合いながら、地域課題の解決を進めていくことが、地方公務員の主な職務だと考えており、私も一職員として、地域発展の一翼を担いたいと強く思いました。
ただ、地方公務員になるためには、筆記試験の合格が必要であるという点で、決断することに迷いがありました。
そこで、筆記試験は、学習すれば私でも解けるレベルなのかを知るために、市販の参考書(憲法)を1冊購入し、学習してみました。その結果、学習すれば解けると思い、地方公務員を目指すという決断に至りました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

筆記試験本番までの時間が短かったことから、学習に費やせる時間をより確保したいと考えていました。
そうした中で、通信講座であり、校舎までの移動時間を無くせる点や、倍速再生が可能な点などから、アガルートアカデミーの講座に関心を持ち、体験講座を経て受講を決めました。

勉強の方針と進め方

勉強の進め方としては、まず教科書を一読し、理解が難しかった場合には、講義を受講しました。そして、あとはひたすら過去問演習を繰り返すことで、内容の理解を深めると共に、出題のパターンなどを把握することに努めました。
科目別の方針ですが、教養科目に関しては、特に数的処理に苦手意識があったので、毎日数問解くようにしていました。
専門科目に関しては、法律・経済科目の学習をまず完了させ、その後は、他科目の学習を進めると共に、法律・経済科目の復習を並行して行いました。論文試験に関しては、学習を後回しにするのではなく、2月には開始していました。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

4月に受験した模擬試験で、専門科目の成績が芳しくなかったことです。特に、それまで得意分野であった経済科目の出来が、良くなかったことに落ち込みました。そこで、出来なかった分野の復習を徹底しました。
また、試験本番時に難しい問題に直面しても、他の科目でカバー出来るように、それまで捨て科目にしていたものについても、学習することに決めました。その甲斐もあり、実際の試験では、新たに学習した科目の問題を解くことで、カバーすることが出来ました。

教養試験対策講座のご感想・ご利用方法

数的処理の講座の分かりやすさが特に印象に残っています。講座を受講するまで、数的処理には苦手意識がとてもありましたが、講座を通じて、考え方や解法のノウハウを学ぶことができ、実際の試験では、数的処理によって足を引っ張られることがありませんでした。また、文章理解(現代文)の講座もとても役に立ちました。受講前は、要旨把握の問題の正答率が不安定だったのですが、講座の受講によって、課題文の中で注目すべきポイントが分かり、安定するようになりました。

専門試験対策講座のご感想・ご利用方法

法律科目の講座の分かりやすさが特に印象に残っています。これまで、法律科目を学んだ経験がなかったので、やりにくさを感じていた部分もあったのですが、講座を通じてそのやりにくさが解消されました。身近な例に置き換えて、条項の解説を行ってくださっていたのが、その理由の一つかと思います。また、教科書とは別冊になっている過去問集についても、問題数が非常に多いことから、出題のパターンや頻繁に問われる事項を把握することができ、非常に役に立ちました。

人物試験対策講座のご感想・ご利用方法

面接は慣れることも重要な対策の一つだと思うので、模擬面接を回数無制限で受けることが出来たのは、とても有り難かったです。また、面接に向けては、自分自身で想定質問とその回答を考えていましたが、模擬面接を通じて、考えた内容へのフィードバックを得ることが出来たのも、とても有用でした。実際、自分の中では良いかなと思っていた内容に対し、印象があまり良くないというアドバイスを頂くこともあり、面接本番までに修正することが出来ました。

学習時間をどのように確保し,一日をどのように過ごしていましたか?

前職を退職したこともあり、学習時間については比較的多く確保することが出来ました。
1日の学習の流れは、試験本番と同様に、午前中に教養対策、午後に専門対策と論文対策を行っていました。
教養対策については、頭がより回転するよう、まず数的処理に必ず取り組んでいました。また、一続きに学習を行っても、かえって集中力が切れてしまい、効率が悪くなってしまうと個人的には感じていたので、食事以外にも適度に休憩を取るように心がけていました。

直前期の過ごし方

直前期であっても、学習の流れ(午前中に教養、午後に専門と論文)は基本的には変えませんでした。また、無理をすることによって、体調を崩してしまっては本末転倒だと思い、1日の学習時間もあまり変えませんでした。
学習の仕方については、ミスしたことのある過去問を再度解くことで、時間に限りがある中でも、科目を限定することなく一通りの復習を行っていました。そのおかげか、「あの科目を復習し忘れた」などの後悔もなく、試験本番を迎えることが出来ました。

試験期間中の過ごし方

県庁の試験までに他試験も受験しましたが、自己採点で正解していたか否かに関わらず、全ての問題を復習していました。実際、問題は同じではなくても、出題分野が被っていることもあったので、復習は無駄ではなかったと思います。
また、筆記試験の合格発表後からでは時間が足りなくなるかもしれないと思い、自治体研究や自己分析などの面接に向けた準備も、少しずつですが、この時期から始めました。
今振り返ると、この時期から始めたことで、筆記試験合格後に焦りを感じることなく、面接対策に取り組むことが出来たので、良かったと思います。

教養試験を受験した時の手ごたえ

文章理解には得意意識が元々あり、その意識通りの手ごたえでした。数的処理についても、それなりの手ごたえがあったので、足を引っ張ることはなかったかと思います。一般知識については、自然科学の手ごたえがあまり良くなかったですが、世界史などの出来がよく、人文・社会科学でカバー出来たかと思います。
また、問題は、一般知識、文章理解、数的処理の順番で解いたのですが、一般知識と文章理解を予定よりも早く解くことが出来たので、数的処理に費やせる時間を増やすことが出来たのも、良かったです。

専門試験を受験した時の手ごたえ

全体的な手ごたえとしては、良くも悪くもなくといった感じでした。関東型は経済科目の難易度が高いとされていますが、今回はそこまで難易度が高くないように感じた一方で、法律科目や政治学・行政学は馴染みのない問題もあり、比較的難しかったという印象です。
なので、経済科目を捨ててしまった場合、その分を他の科目でカバーするというのは、難しかったのではないかと個人的には思います。また、試験時間については、足りないということはなく、1つの問題をじっくり考えられる程度はあったかと思います。

人物試験を受験した時の手ごたえ

全体的な手ごたえは悪くはありませんでした。事前に調べた限りでは、圧迫気味の面接という情報もありましたが、実際にはそのようなこともなく、落ち着いて回答することが出来ました。
一方で、反省点もいくつかありました。具体的には、学生時代に関する質問に対し、若干答えが詰まってしまったことです。
前職時代の振り返りはしていたのですが、学生時代については全くと言っていいほど、振り返りが出来ていなかったので、やっておけばよかったと面接直後は後悔していました。

合格・内定した時の気持ち

これまでの頑張りが報われたことへの嬉しさはもちろんありましたが、ほっとする気持ちも強かったです。試験に向けて対策している時は、感じる余裕もあまりなかったのですが、前職を退職したことによる不安というのは、やはり小さくなかったのだと思います。
また、そうした気持ちと同時に、受験にあたってサポートしてくれた、両親やアガルート講師の方などへの感謝も強く感じました。私は一緒に公務員を目指す友人がいるという環境ではなかったので、定期カウンセリングや模擬面接を通じ、アガルート講師の方から様々なアドバイスをもらえるというのは、とても心強かったなと改めて感じました。

いま振り返ると,合格の決め手は何だと思いますか?

筆記試験に関しては、「数的処理に対する苦手意識を払しょく出来たこと」、「捨て科目をほとんど作らなかったこと」の2つだと思います。1つ目については、どの試験でも数的処理の問題数は少なくないので、苦手意識があるとやはり不利になると感じました。そのため、毎日3問程度は解き、苦手意識を払しょく出来たことは重要だったと思います。2つ目については、どの試験でも、特に専門科目は科目ごとに難易度のバラつきがあったので、捨て科目を作れば作るほど、試験の出来を安定させるのは難しいように感じました。
面接試験に関しては、「模擬面接を何度も行ったこと」だと思います。初めての模擬面接時には、回答が詰まってしまうことが多くあり、繰り返し模擬面接を行うことで、徐々に詰まる場面が減っていきました。もし、模擬面接をほとんど行っていなければ、回答に詰まることが多い状態で本番を迎えていたことになるので、合格は難しかったのではないかと思います。

公務員として実現したいこと,取り組みたいこと

地元である千葉県のさらなる発展に向けて、尽力したいと考えています。そのために、「民間ではなく行政として何が出来るか」、「基礎自治体ではなく広域自治体として何が出来るか」考えることを忘れずに、職務に取り組みたいです。
また、県庁の主な役割の一つとして、国や市町村などとの調整が挙げられると考えています。前職において、組織間の調整を担う場面もありましたので、その時の経験を活かしながら、物事の調整を円滑に進められるよう頑張りたいです。
そして、今現在、関心のある分野としては、災害対策や企業支援などです。入庁後、それらを担当するかは分かりませんが、どの分野を担当することになっても、その分野のプロフェッショナルを目指し、努力していきます。

受験生に対するメッセージ

筆記試験に関しては、問題を解けないことや間違えることを、必要以上に気にしないことが大切だと感じました。私の場合、苦手意識のあった数的処理は、解けない問題や間違えることがたくさんありました。ですが、それらの問題を何度も復習することによって、試験直前時には解けるようになっていました。間違えたりすることが多いと、大丈夫だろうかと不安になりがちですが、そうなると学習がはかどらなくなってしまいます。なので、本番の試験で解ければ大丈夫くらいの気持ちでいることが、学習を継続的に行うためにも大切ではないかと思いました。
面接に関しては、模擬面接を重ねることが大切だと感じました。模擬面接を通じて、面接に慣れることも出来ますし、自己分析などへのフィードバックを得ることが出来ます。面接の場で、過度に緊張することなく、自分自身を伝えるためには、この2つは欠かすことが出来ないものではないかと思います。
試験に向けて対策している間は、不安なことも多いかと思います。ですが、アガルートには定期カウンセリングを通じて講師の方に相談できる環境もあるので、そうした手段を活用したり、家族・友人に相談するなど、自分自身で抱え込まずに頑張ってください!

使用していた教材とおすすめの使い方

アガルートの問題集やスー過去を繰り返し、解くことです。そうすることで、知識の定着を図れると共に、出題のパターンや傾向を把握することが出来ました。
また、間違えた問題については、必ずチェックマークを付けておきました。そのおかげで、試験が近づき、学習時間が限られてきても、チェックマークがついた問題を解き、各科目をバランスよく学習することが出来ました。