面接

【公務員試験】面接カードを徹底解説!書き方は?実例付き

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「公務員試験の面接カードって一体どんな感じ?」
「民間企業のESとどこが違うの?」
「どんなことに注意して書けばいいの?」

筆記試験があるとはいえ、公務員試験も就職試験である以上、面接重視なのは民間企業の就職活動となんら異なりません。

本稿では、面接試験の第一関門である面接カードについて、面接カードとはどういったものなのか、役割から効果的な書き方まで、具体的に徹底解説いたします。

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面接カードとは?

面接官は、筆記試験に合格した受験生と面接することで、人となり、適正、意欲などを知ろうとします。
この面接の際の参考資料となるのが、面接カードです。

面接シート、エントリーシートなど名称は職種によって様々です。
民間企業では、エントリーシートそのものが採点の対象となります。

つまり、いわゆる書類選考が行われ、書類選考に残った人物だけが面接に進めるのが一般的です。

ですが、公務員試験では、基本的には面接カード自体が採点の対象にはなりません。
公務員試験では、すでに筆記試験でふるいにかけられているので、面接カードでふるいにかける必要がないからです。

面接カードの提出時期

国家公務員では、一次試験合格後に面接カードをダウンロードして、面接試験当日に持参させるのがほとんどです。

また、国家一般職などの官庁訪問で提出する面接カード(訪問カードと呼ばれます)は、事前記入して訪問当日に持参するパターン以外に、訪問日当日に記入・提出させるパターンもあります。
訪問カードには写真の貼り付けが要求されることもあります。

地方公務員は、願書提出時に提出させるケース、一次試験当日に提出させるケース、一次試験合格後に郵送で提出させるケース、面接試験当日に持参させるケースなど様々です。

面接カードの実例を紹介!

国家一般職 面接カード(2021年)

基本情報(試験区分、受験番号、受験地、氏名、最終学歴、職歴)

【志望官庁等】(3つまで)
【卒論(修論)テーマ】
【語学・資格】
【クラブ活動・アルバイト歴】
【趣味、特技など】
【長所・短所】
【学生時代に力を入れたこと(学業)】
【学生時代に力を入れたこと(学業以外)】
【自己PR】長所や人柄について
【当委員会の志望理由】
【採用されたらやってみたい業務】

2021年シートはこちら

国税専門官面接カード

基本情報(受験番号、受験地、氏名、最終学歴、職歴)

志望動機・受験動機

専攻分野・得意分野

最近関心や興味を持った事柄

印象深かったこれまでの体験

自己PR

国土交通省(令和元年)訪問カード

基本情報(氏名、生年月日、住所、電話番号、学歴、職歴、受験地、受験番号)

志望官庁(第3志望まで)

併願先

志望動機

特に関心のある分野

性格(自己分析)長所・その他

大学の成績

卒論、研究、ゼミ等のテーマ

保有資格・語学スコア・趣味・特技

ITパスポート、情報セキュリティ等の資格

クラブ活動等・スポーツ・身体・既往症

その他

東京都1類B(一般方式・新方式)(令和3年度) 面接シート

1 あなたがこれまでに学習したこと又は研究した内容などを書いてください。受験する試験区分に関係するものがある場合は、そのことを中心に書いてください。

2 あなたがこれまで力を入れて取り組んだことについて、取組期間も含めて書いてください。(3つまで・箇条書き)




3 これまで取り組んだことのうち、成果や達成感を得た経験(1つ)について、あなた自身の行動を中心に具体的に書いてください。

4 東京都を志望した理由について書いてください。

5 東京都に採用されたらやってみたいことについて、具体的に書いてください。

・職歴 ・在職中(経験 社/在職期間 年 月) ・離職中(経験 社/在職期間 年 月) ・職歴なし
・希望する職務分野1 2 

※ 出身学校名(留学先学校名を含む)や、それが分かるようなことは記入しないでください。

東京特別区(令和元年)面接カード

【あなたが今後どのような仕事に挑戦したいか、自分の特徴や特別区への志望動機も含めて具体的に書いてください。】
※面接の冒頭に3分程度でプレゼンテーションをしていただきます。

【あなたが今までに最も難しい目標にチャレンジし、困難な状況を乗り越えた経験を書いてください。】

【チームやグループで目標を達成した経験について教えてください。そこでのあなたの役割と、独自のアイディア等によってどのようにチームやグループに貢献したか具体的に書いてください。】

【職歴など】箇条書き

最終学歴と卒業年

最終学歴の専攻学科(記入できる方のみ)

アルバイト以外の職歴

※令和4年度から申込時に面接カードを入力する必要があります

大阪府行政(26〜34歳)(令和4年)エントリーシート

1 大阪府職員を志望した理由を教えてください。また、大阪府職員として取り組んでみたいことを、理由とあわせて具体的に説明してください。(540字以内)

2 あなたの強みや個性、能力が発揮された最近のエピソードを教えてください。
また、それらを大阪府職員としてどのように生かすことができるか具体的に説明してください。(540字以内)

3 学生生活や社会人生活などにおいて、あなたが困難な事態に直面した経験を教えてください。また、それをどのようにして乗り越えたか具体的に説明してください。(540字以内)

大阪市事務行政(22〜25)(令和2年)エントリーシート

課題1 あなたのこれまでの経験のうち、最近、最も熱心に取り組んだことについて述べ、その経験から学んだことをあわせて説明してください。

課題2 大阪市職員として働くにあたり、課題1で説明した学んだことを生かして、あなたはどのように大阪市に貢献できるかを説明してください。

具体例からもわかるように、国家公務員の面接カードはほとんどが、A4サイズ1枚で、記入事項は職種による違いはあまりなく、記入スペースも各項目1〜2行程度とあっさりしています。

これに対して、地方公務員は記入事項に独自性が強く、記入事項は多めで、スペースも広いのが一般的です。

これは、決して国家公務員が面接を重視していないというわけではありません。
国家公務員は最終合格=採用ではなく、この後の官庁訪問や採用面接に合格して初めて採用となります。
この段階で、各機関の担当者がじっくり面接をして採否を決定します。

面接カードに書く項目は自己PRと志望動機の2つ

一見、面接カードに書く項目は様々に見えますが、実は基本的に、

  • 自己PR
  • 志望動機

の2つだけなのです。

自己PR

  • これまで取り組んできたこと
  • 前職でのエピソード
  • 最近興味をもったこと
  • 趣味・特技
  • 短所を克服するための努力 etc.

すべて、具体的な“行動”を語ることによって、あなたの人柄・性格を表現するのです。

「私は相手の立場に立って物事を考えることのできる人間です」と、抽象的に言うだけでは説得力がありません。
具体的な“行動”(エピソード)を語って、そこから面接官に「ああ、この人は相手の立場に立って物事を考えることのできる人だな」と思わせるべきなのです。

たとえば、趣味の欄が小さくて、「食べ歩き」としか書けなかったとしましょう。

でも、面接の時に「究極のラーメンを見つけるために、これまで200件のラーメン店を巡り、すべて写真と感想メモを残しています。ただ、栄養が偏らないように、ラーメンを食べた翌日の食事には気をつけますし、太らないよう運動もしています」
と、具体的な“行動”を語れば、
「物事を突き詰めるタイプ。しっかり記録ができる几帳面なところがある。自己の健康管理のできる人間」といったキャラを伝えることができます。

したがって、アピールしたい自分の性格が伝わるような、“行動”(エピソード)を用意しておくことが、重要なわけです。

※関連コラム:【例文付き】公務員試験における自己PRの書き方を4ステップで解説!

志望動機

  • ◯◯を志望した理由
  • 採用されたらやりたい仕事
  • 関心のある分野 etc.

公務員といえども、自治体によって個性は大きく異なりますし、官庁が異なれば別業界といってもいいほど異なります。

志望動機は、受験先のことをよく研究し、自分が何をしたいのか・できるのかを考えなければ書けません。

志望動機を具体的に(理由の具体性が重要です)語ることで、自分の職業感や公務に対する考え方をアピールできます。

また、意欲をアピールする必要もあります。
つまり、面接官に「御庁に就職したいです。他ではダメです」といった気持ちを伝えるのです。

面接官も受験生が併願していることは知っています(面接カードに併願先を書かせるところは多いです)。
せっかく内定を出しても、辞退されるのを非常に心配しています。
面接で高評価であればあるほどその心配が高まるのが困ったところです。

したがって、志望動機をしっかり考えておくことは、面接官のこういった心配を払拭することにもなります。

※関連コラム:市役所や国家公務員の志望動機の作り方!「ない」人は意外と多い?

面接カードの書き方(形式面)について

面接カードは、紙のカードに手書きで記入するのが一般的です。

書き方で気をつけるべきは、“とにかく読みやすいこと”につきます。

  • 面接官は、何十、何百もの面接カードに目を通さねばならない
  • 面接官には、面接カードを熟読する時間はない
    (特に、面接当日持参するパターンの場合)

この2点を忘れないでください。

先ず、「ぎっしり・びっちり書かない」ことです。

大きめの文字で、行数も少なく書かれてあるだけで、視認性がアップします。
つまり、「パッと見ただけで、内容が分かって、重要な事柄が伝わりやすく」なります。

視認性の高い面接カードは、それ自体が文書作成能力をアピールすることにもなります

公務員の仕事は職種のいかんを問わず文書作成能力が要求されます。
記入欄に罫線がない場合、文字列が斜めにならによう、下敷きを用意することをお勧めします。

同じ用紙をコピーあるいはプリントアウトして、細めのマジックやボールペンで罫線を引き、それを下敷きにして記入するのです。
誤字脱字はしっかりチェックしましょう。

提出前に、他の人に読んでもらって、誤字脱字のチェックをお願いすると良いでしょう。

間違った場合は、書き直してください。
修正液で修正するのはNGです。

文体は、「です・ます調」で書くほうが無難です。

「だ・である調」で書いても、それだけで不合格になることはありません。

ですが、民間のエントリーシートと異なり、公務員試験の面接カードはほとんどの人が「です・ます調」で記入します。
なので、変に悪目立ちしないためにも「です・ます調」で書くようにしましょう。

面接カードを書くために大切なこと

①自己PR、②志望動機の2つを準備するためには、自己分析と業界(企業)研究が必要です。

つまり、己を知り、敵を知るということですね。
これは、就職する際のミスマッチを避けるためにも重要なことです。

自己PRは、先に「自分は協調性がある」とアピールしよう、そのためのエピソードを準備しよう。では、順序が逆です。

先に自己分析をすべきです。
これまでの自分の人生を振り返って、様々なエピソード(面接カードに記入するような内容ですね)を書き出してみると、そこから自分の性格、アピールすべき点が見えてきます。

帰納的に考えるわけですね。

志望動機がうまく考えられない場合、とにかく受験先のことを徹底的に調べてみましょう。
特に、希望する部署ややりたい仕事が見つからない時は、「なんとなく面白そうかも」「名前からしたらカッコ良さそう」そんなところから始めてもOKです。

そこに自己PRの中身をリンクさせることができれば、「自分は役にたちます」「採用しないと損ですよ」をアピールできます。

最後に

最後まで読んでくださってありがとうございます。本稿が面接カード作成のお役に立てば幸いです。

アガルートアカデミーでは、面接対策として「面接対策講座」を設けています。効率よく面接対策を行いたいという方はぜひご検討ください。

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この記事の著者

小林 美也子講師 (講師紹介はこちら


大手資格予備校・地方自治体・企業・教育機関等様々な場所で,長年にわたり公務員試験,宅建試験の受験指導,職員研修を行う。

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