受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験を目指した理由・契機

大学を卒業後、学生時代から繋がりのあった福祉系の事業所で勤め始めました。

その数年後、やはり法学部を卒業したからには法律に携わる仕事をしたいと思い司法書士事務所へ転職したのですが仕事がうまくいかず数か月で退職してしまいました。

その後は元々務めていた事業所に復職したのですが、福祉の現場において法的な支援を必要とする案件に遭遇することが少なからずありました。

そのため、法と福祉の両面から人を支える仕事をしたいと思ったこと、何より法の専門職になることを諦められなかったことから行政書士を目指しました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

1回目の受験は準備期間が足りなかったため、本格的な受験は2回目からと考えていました。

そうして臨んだ2回目、3回目の試験はともに記述式のケアレスミスにより合格を逃してしまいました。

そのため4回目となる今回の試験に臨むうえでの目標を「ケアレスミスに合否が左右されない程度の実力を身に着けること」と設定しましたが、独学でそのレベルに達するのは難しいと判断し、講座探しを始めたところ、アガルート行政書士講座の「逐条ローラーインプット」が目に入り、受講することを決めました。

合格体験記・学習上の工夫

仕事をしながらというのもさることながら、2023年は他資格取得のための実習や国家試験対策も同時に行う必要に追われていたため、特に忙しい1年でした。そのような事情から行政書士の勉強に集中できる期間は限られていたので「➀隙間時間の活用を徹底する」「②各科目の目標得点を設定し、そこから逆算して学習リソースを割り振る」「③合格後をイメージする」を意識して勉強に努めました。

➀については、通勤中や仕事の休憩中、入浴中などの耳が自由になる時間に講義映像を視聴し、とにかく耳に知識を触れさせるようにしました。勉強しようという気持ちになっているかは問わず「とりあえず流しておこう」くらいの気持ちで行うことで簡単に習慣化することができました。

一般知識などの、得点するために深い理解が必要ない科目の学習においては特に有効な手段だと思います。また、知識の定着を図りたい単元については同じ映像を2度連続で視聴するようにし、2度目の視聴では「この後先生が何を言っていたか」を思い出しながら視聴していました。

②については9月以降の直前期に行っていた工夫になります。前述の経緯があるため、私は記述式の得点を信用していませんでした。そのため行政書士試験の満点を240点と見立てて週に1度のペースで模試を行い、択一式のみで180点を達成するように各科目の目標点数を設定していました。そこから自分の理解度を確認して1週間の学習目標を立てて学習し、翌週の模試で成果のチェックを行うというサイクルを回していました。240満点の中で180点を取るにはまんべんなく知識を定着させる必要があり、勉強の質を上げようという意識が働くため、勉強のモチベーションを保つという意味でも良いやり方だったと思います。結果として記述式の点数の安定にも繋がり、10月の時点では記述式を含めた300点満点として採点したときに200点を割り込むことがなくなりました。

③については工夫というより精神論になるのですが、モチベーションが落ちているときや、模試の結果が良く慢心しているときなどに合格後の事や将来的にどうなりたいのかをイメージし、勉強へのモチベーションを保つようにしていました。

図表まとめ講座のご感想・ご利用方法

要点がわかりやすく図になっており、サイズがコンパクトで持ち運びやすかったため主に外出先で勉強する際や、就寝5分前などのタイミングで知識を少しでも頭に入れるために使用していました。

ガッツリ勉強するときよりもサラッと流して耳に入れて学習するときに真価を発揮する教材だと認識していたため、上記以外のタイミングではほとんど使用していませんでしたが、憲法の統治、商法・会社法、一般知識などの単純記憶が重要な科目は主にこの教材を用いて勉強していました。

特に一般知識の学習時間のほとんどはこの講座のながら聞きが占めており、学習時間の短縮及び効率化に貢献していたと思います。

「START UP 判例」解説講座のご感想・ご利用方法

判例知識について、試験に必要なものに関しては概ね把握していたのですが事例の背景事情といったことまでは知らない判例も多かったため、穿った角度からの出題に弱いという弱点がありました。

この講座では判例の背景も踏まえながら1つの判例を時間をかけて解説されていたため一層理解を深めることができ、そうした弱点の克服につながりました。

また、話も面白かったので通勤中などにラジオ感覚で聞くことができました。

講座を活用し始めた時期が遅く、全ての講座を視聴したわけではないのですが身になる部分が多く、特に憲法の学習において有用だったと思います。

行政書士試験過去問ベストセレクションのご感想・ご利用方法

ベストセレクションというだけあって良問揃いでしたが、それは同時に知っている問題ばかりということでもあったため学習の中心にはしていませんでした。使い方としては、基本的には既存知識のおさらいをするようなイメージで、今まで覚えたことを忘れないようにする目的で使用していました。

繰り返し解いたことのある問題のためどれが正解の肢かもよく知っていますからその点に注意し、間違いの肢がなぜ間違いなのか、どういう肢であれば正解になるのかまで考えつつ問題を解くよう心掛けていました。

他資格試験過去問ベストセレクションのご感想・ご利用方法

こちらは前述とは逆に見慣れない問題ばかりだったので、知識の応用力を試すことができ、全て所見の問題というある意味で本試験に近い形式で臨むことができました。問題の中には司法試験といったレベルの高い試験や、法令について深い理解を問う問題もあったので全体的に高難度だったと思います。その分解けたときは自信につながりましたし、地力の向上にも役立ったと思います。

他資格過去問ベストセレクションという問題集を見たときは「なぜ他資格の問題を?」と思いましたが、解いていると「こういう勉強法もあるのか」と目から鱗が落ちる思いでした。

総まくり記述80問攻略講座のご感想・ご利用方法

直前期に自身のアウトプット力を試すために利用していました。元々記述式の点数をあてにしていなかったため、「記述式で点数を取る為に勉強しよう」とは全く思っておらず、少しでも色んな角度から知識のアウトプットができるようにという気持ちで講義を聞いていました。

他の教材で地力をつけてから臨んだため正答率は高かったですが、完答できなかった問題がいくつかあり、記述式においてどの部分のアウトプット力が弱いのかを確認することができました。とはいえ本試験において、単純な知識を問う問題以外で演習と全く同じ問い方をされることはまずないため、答えだけを覚えてしまわないよう択一式以上に注意していました。

逐条ローラーインプット講座のご感想・ご利用方法

最も力を入れて学習していた講座で、受講時間の半分以上を占めていたといっても過言ではないと思います。条文学習が大事だという話は度々聞くのですが学習法がわからなかった私にとっては渡りに船のような講座でした。

1週目はしっかりと時間を取って学習に取り組み、移動中などの時間も活用して最終的に2周半ほどしました。この講座を視聴し始めてからメキメキと地力が伸びていったのが実感でき、特に行政法の分野においてそれが顕著でした。

私がアガルートの行政書士講座を受講した1番の理由でもあり、条文学習においてこれ以上の教材はないと思えるほど革命的な講座でした。

文章理解対策講座のご感想・ご利用方法

文章理解は得意科目であったため、学習の合間の息抜きとして視聴していました。しかし、行政書士試験特有の解法テクニックや文章の読み方を解説されていたため、元々有していた文相読解のテクニックも合わさって文章理解の解答力をさらに盤石なものにすることができました。

講座で使用する問題数も多めに設定されており、所見の問題に遭遇できる絶対数が少ない文章理解において習得したテクニックを試すことができる教材になっていたと思います。そのおかげで昨年以上の自信を持つことができ、一般知識の足切りが14問中6問から11問中3問に変わったためかなり気楽に本試験に臨むことができました。

模擬試験のご感想・ご利用方法

直前期に入ってすぐの9月に受けました。この時点では合格ラインぎりぎりの点数と昨年とあまり変わらない得点率だったため、それが続いて合格を逃している自分にとっては良い薬でした。知識の習得率やアウトプット力、問題の解法といった総合的な得点力を数字で可視化できるため、自分の現実を知る手段として模試はこれ以上ない手段だと思います。

きちんと点数が出るため前述の目標に対して何点足りていないのか、どの分野が弱いのかを把握して学習計画を立て、あるいは軌道修正を効果的に行うことができました。解説冊子が設問の次ページに解説を載せるという構成になっていて見やすかった印象です。

講座のご感想、講師へのメッセージ等

youtubeに超直前期にアップされていた動画で豊村先生がおっしゃっていた「自分をほめるのはまだ早い」というお言葉がまだ頭の中に残っています。今年は試験にむけて勉強しきったという思いでしたので、自分に喝を入れられる言葉をかけていただき、ありがたかったです。

合格まであと少しだった自分を合格まで引き上げられたのは間違いなく豊村先生、田島先生のおかげだと思います。本当にありがとうございました。

今後は司法書士などの受験も考えていますので、その際はアガルートの講座にもう一度お世話になるかもしれません。