合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験を目指した理由・契機

新卒で出版社に入社以来、長く編集者として働いてきたのですが、40歳を機に雑誌の編集長から法務の責任者にキャリアチェンジしました。出版社が扱う知財ビジネスにおいて契約業務など法務の重要性が高まっていることを感じたからです。
とはいえ、法務の仕事には知識が重要です。私は法学部の出身で、学生時代に司法試験に挑戦したこともあるのですが、もう20年も前のことで法律関係の知識はほとんど忘れてしまっていました。そこで学び直しも兼ねて、契約書関係の業務に役立つ行政書士資格の取得を目指すことにしました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

何と言っても、豊村慶太先生の講義のわかりやすさです。前述の通り過去に法律の勉強をした経験はあるものの、当時はあまり面白いとは思えず、試験においてもっとも重要な行政法に関しては大学でも履修しておらずまったくの初学でした。ところが、豊村先生の講義で初めて法律の勉強を面白いと思い、何時間も続けて視聴しても飽きることも眠くなることもなくインプットを続けられました
また、テキストも理解しやすく制作されていると感じました。合格特典が「全額返金」であることも何よりのモチベーションになりました。

合格体験記・学習上の工夫

受講開始が3月でしたので、5月くらいまでにひと通りインプットと過去問の1回目を終えることを目指して取り組み、とにかく1周インプットすることを最初は重視しました。5~7月は過去問と肢別を中心に、スキマ時間をフル活用して問題演習をしながら、わかりにくかった部分についてはテキストや講義に戻り、民法・行政法・憲法に関しては1週間でひと回しするくらいのイメージで繰り返しました。
7月以降は各社の模試(アガルートの他は他校6回)を受けながら引き続き肢別と、「択一式対策完成への問題」(民法は入門総合講義に付属、それ以外は市販されている問題集のみ購入して解きました)も取り入れて問題演習を中心にテキストと条文を参照する、という勉強法を主に行ないました。また、休日にまとまった時間がとれるときは、テキストを頭から読み、対応する条文を参照して、条文理解の上で重要な事項を六法に書き込みしていきました。条文の暗記について、よく「素読み」をされる合格者の方がいらっしゃいますが、私の場合「素読み」だとどうしても眠くなってしまうので、他校のテキストも7月頃から取り入れました。
一般知識は4~6月頃に講義を一周し、個人情報保護法は条文とテキストを読み込んでインプットしました。政経社はじっくり腰を据えてやる時間もないため、8月以降、夜寝る前にニュース検定を1日1単元読む程度で深追いしていません。得点源となる文章理解は3問絶対に落としたくなかったので、公務員試験用の問題集を購入して週末の2日間に問題演習をしていました。
私の場合はアウトプットを軸にする勉強法が合っているので、インプットする場合も何かしら考えたり答えを出す作業を伴う方がより頭に入ります。9回受けた模試も問題集代わりに使ってアウトプット(と、それを軸にしたインプット)のための教材として使いました。

入門総合講義のご感想・ご利用方法

ほとんど初学者に近い状態でしたので、とにかく最初にできるだけ早くひと通りインプットしたいという一心で講義を視聴しました。言葉は悪いですが「サルでもわかる」とベタなキャッチをつけたくなるほどわかりやすく、また話し方が丁寧で聴き取りやすいお声なので、1.25倍速~1.5倍速で視聴しても支障がなかったのも嬉しいポイントです。ほぼ先生のおっしゃる通りに線を引いたり書き込みをしたりしながら視聴し、視聴後に該当範囲の過去問に取り組みました。
また、講義の中で「マル記マーク(記述式で狙われる箇所)」や「ここは暗記」といったポイントの指摘があるので、「マル記マーク用ノート」を作り、視聴後にノートに書き写しました。このノートは常に持ち歩き、スキマ時間に眺めたり、「1日1個覚える」と決めて暗記しました。
ひと通り聴き終えると、前述の通り問題演習(アウトプット)を中心とした学習に切り替えました。肢別と過去問、他資格セレクトや模試といった問題演習をしながら、テキストと六法を参照するスタイルです。わかりにくいところがあれば講義を再度視聴しました。科目によって違いますが過去問は5~8回、肢別は10回前後は繰り返しました。
模試含む問題集とテキストを往復する中で、問題集の解説に書かれていることでテキストにないことや補足したい記述などがあったときは、追加でテキストに書き込みをしていました。また、学習にあまりまとまった時間をとることができなかった商法・会社法と一般知識は、直前期の通勤時間や歩いている時間、外食時などに聴いて耳からインプットすることもしていました。

短答過去問解説講座のご感想・ご利用方法

過去問の1回目は入門総合講義をインプットすると同時に行い、2回目以降は問題演習を中心に必要に応じてテキストに戻る方法を取っておりました。過去問は持ち歩いてスキマ時間に取り組むこともありました。
過去問解説講座は、主に1.5倍速で、難しいけれど重要な問題やわかりにくかったところを重点的に視聴しました。講義の中では問題の解説だけでなく、その問題から見えてくる試験の傾向分析や、別の年の過去問と比較しての解説なども話していただいたので、試験の傾向と対策をつかむうえでも非常に役立ったと思います。
また、繰り返し出題される重要な論点もあれば、二度と出てこないような問題も中にはありますが、そういった情報もしっかりフォローしてくださり、「この問題は復習しなくていいです」とはっきり言ってくださるのも良かったです。

記述過去問解説講座のご感想・ご利用方法

記述式は4月末頃に過去問を初めて取り組んでみたところ、択一ではわかる論点でも思っている以上に書けないことがわかり、焦りも感じました。1回目に過去問を1問ずつ解きながら解説を視聴し、解説を読み込んで考え方を身につけるように努めました。
短答過去問解説講座と同様、問題そのものの解説のみならず、そもそも記述式問題に取り組む上で知っておくべきことから、出題の仕方から見えてくる試験委員の考え方や狙い、関連して今後出題されそうな論点などについてまで触れてくださるので、記述式の対策に取り組むうえでの土台作りができたように思います。

『択一式対策完成への問題』解説講座のご感想・ご利用方法

初見で1問解いては解説を視聴し、解説ページに書き込みをしたり、テキストに戻って紐づけをしたりしました。この方法で1周目を解き終えたら、過去問や肢別と同様にアウトプット中心の勉強に組み込み、結果的には5~7回は繰り返しました。
過去問や肢別は繰り返し解いているとどうしても内容を記憶してしまい、ちょっと飽きてくる時期があると思います。そんなとき、他資格の過去問を扱ったこの問題集と解説講義は目先が変わって新鮮で、モチベーションの維持にも役立ったと思います。
他資格試験の問題の場合、行政書士試験と出題のクセや重要な部分が異なるので、闇雲に取り組むと手を広げすぎることになりますが、こちらの問題集ならプロが行政書士試験に役立つものを厳選しているのがありがたかったです。民法以外も市販で購入し、問題集のみ取り組みました。

模擬試験のご感想・ご利用方法

なるべく本番と同じ条件の状況(筆記用具のみを置き、スマホ等は別の部屋に)を作り、本番で持参する予定の腕時計を使って3時間きっちりかけて本試験と同じように解きました。解く順番も本番でそうしようと思っている通り(私の場合は文章理解→その他の一般知識→あとは1問目から番号順でした)その後は答え合わせをするだけでなく、科目ごとに自分のウィークポイントを分析しました。間違えた理由が、理解が不十分であることならテキストや講義に戻り、暗記があやふやなのであればしっかり覚えるよう努めました。
また、アウトプット中心の学習方法が自分には合っていたので、アガルートの模試だけでなく受けた模試はすべて問題集として活用し、その後も2~3回解き直しました。

講師へのメッセージ

資格試験の勉強は「つらい」のが一般的なのかもしれませんが、私は豊村先生のおかげで「楽しい」と思いながら勉強することができました。初めて民法を面白いと思うことができ、本当に感謝しています。
余談ですが、撮影している時期が異なるために色々な服装・髪型のお姿が見られるのも何だか面白かったです(黒髪スーツから金髪スウェットまで……呪術廻戦がお好きなのでしょうか)。
全額返金制度ももちろん嬉しいですが、合格して豊村先生に御礼を言いたい、というのも大きなモチベーションになりました。ありがとうございました。