合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験を目指した理由・契機

私は夫の社会保険労務士・行政書士事務所で社会保険労務士として働いています。私は社会保険労務士としての仕事に満足していたのですが、突然今の事務所が、外国人技能実習生を受け入れる管理団体の事務局を引き受けることになりました。それにより、今まで夫に任せていた行政書士業務が急激に増えることになりました。業務内容も、建設業や貨物運送業の許認可がメインだったのが、入管関係と新しい分野へと足を伸ばすことになりました。
しかし、その分彼は忙しくなるばかり。彼の仕事を手伝いたい、そう思う気持ちが私にはだんだん芽生えてきました。いつかは事務所を彼から引き継ぐ時があるかもしれないと考えていたのもあり、行政書士になろうと決めました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

前回の行政書士試験の説明だったか、模試の説明だったかよく覚えていませんが、豊村先生の民法の講義をYouTubeで見た時、悪さをする無権代理人をドラ息子に例えていたのが楽しくて、苦手な民法も得意になりそうと思えたからです。

合格体験記・学習上の工夫

2回試験に落ちたのは、私のやる気がなかったためでした。そのやる気を出すため、まず自分が行政書士になった時の姿、周りの様子等を想像してみました。行政書士試験に受かって「頑張ったね!」と言ってくれる家族や友達の姿、行政書士の肩書をつけた自分の名刺、颯爽とお客さんと実習生受け入れの話をしている様子等など。その時、私は「絶対に受かる!行政書士にならないわけが無い」と確信しました。根拠の無い自信です。勉強時間も、前の2回の試験では適当に空いた時間しかしていなかったのを、「必ず朝5時起きして1時間」と決めたのです。
講座をアガルートに決めた後は、土曜日曜祝日も、その時間通り毎朝起き1時間机に向かいました。使った教材は、他資格セレクト問題集です。不合格だった原因は、過去問を含めたアウトプット不足だとわかっていたためです。苦手で時間のかかる民法から、行政法、憲法、商法、一般知識の順に取り掛かりました。1冊終わってから次の問題集を解いていきました。
分からないところ、間違えたところは解答の解説と、該当するテキストの箇所を読んで、後で何が重要か分かるように線を引いていきました。
25分集中後5分間休むのが効率的と本で読んだので、スマホで時間を計り、その通りに勉強しました。問題集は、間違えたところは翌日必ず解き直し、再度間違えた所は一通り終わった後で潰していきました。
講義は、スマホで聴ける時は何時でも聴いていました。朝家事をしたり出勤の準備をする時、通勤の電車の中、仕事帰りの時間、買い物の時間等、画面を見られなくても、豊村先生の声が聴こえるところでは聴く、の連続でした。
勉強は、抽象的なことを具体的なことに落とし込むと理解、記憶しやすくなります。
豊村先生の例えを使った講義は、具体的なことで説明があったので、抽象的な法律科目には、理解と定着にぴったりだったと思います。先生の元気なお声も、やる気アップに繋がりました。
ただ、私は体力的に弱く、毎日のように疲れと原因不明の腹痛に襲われていました。ひどい時には問題の冒頭の「AはBから土地を購入し」の意味が分からず、2、3回読んでやっと理解できたこともあります。仕事がパソコンを見続ける仕事というのもあって、夜はテキストを読もうとしても、目のピントが合わず、断念し家事だけして眠ってしまう毎日。
そのため、勉強時間を記録するアプリでは、いつも1日1時間という低空飛行でした。休みの日も体力回復の為に横になっていることが多く、殆ど勉強できなかったのです。
運動したり、漢方薬を飲んだりと色々試してみましたが、あまり効果はなく、結局このまま時間数は少なくどのように受かるかを考えるようになりました。
その意味もあって、8月からは記述式の練習を多めにしました。基本をきっちり押さえれば、高い得点に繋がるからです。しかし、最初は問題を見ても何が論点なのかさえ分からず、すぐに解答を見て、まだ頭に入っていない基礎知識についてテキストを読む日々。この頃が一番苦しかったです。
そのうち、テキストで線を引いていた重要な箇所を繰り返し読み、問題集を2回解いていくと、何となく「書けるかも」という気になってきました。
8月頃から市販の模試は受けていて、択一は140から170、記述は甘めの採点で最初は10点も取れていませんでした。それが10月の模試では30点ほど取れたことがあって、伸びを感じました。
ただ、記述は運が悪ければ壊滅的に取れないこともありますから、時間が取れる方は択一をメインに勉強されることをお勧めします。
試験当日のコンディションは、実は最低なものでした。試験2日前、飲んでいた薬の副作用で胃が痛くなってしまったのです。予定していた最終チェック項目の半分しか見られず、焦りました。そこへ前日の夜にぎっくり腰になるという恐ろしい状況に。試験が午後開始なのをこんなに有難く思った時はありません。
試験日の朝、通っていた鍼灸院に朝一でみてもらい、少し良くなった後、杖を付きながら会場に向かいました。復習だ、重要論点だ、なんていう状態ではなく、会場に行ければいいという最低のレベルで受けたのです。
しかし、だからこそ、「こんなことで負けてたまるか!今まで勉強して意味がなくなる!それに私は行政書士になるはず!」と、最初に思い浮かべた合格後の姿をもう一度はっきりと思い出し、奮起しました。
結果は、択一だけで160点。ぎっくり腰の影響は大きすぎました。そんな結果だから、1月まで悶々と、はなりませんでした。勉強をできうる限りやりきった、清々しい感覚がありました。
1月に合格したとわかった時は、まさか受かるとは思わなかった、嬉しい!という気持ちと、なるべき自分の姿になったんだから、当たり前という反対の気持ちが込み上げてきて、自分で不思議でした。

中上級総合講義のご感想・ご利用方法

豊村先生の講義はわかりやすかったのですが、いかんせんテキストの文字が小さくて、老眼の私には最初つらいものがありました。特に憲法の判例は、どちらが勝訴したなどの解説が無く、全文読まないと要旨がわからなかったので、時間がかかって仕方なかったです。しかし、それも慣れました。判例も、行政書士試験では全文を読まないと答えられない問題も出ますから、法律の文章、言葉に慣れるには良い訓練になっていたんだと思います。
そして、他資格セレクト問題集なので、予備試験等行政書士より難しめの問題に当たれたのは、理解を深めるだけでなく、行政書士の過去問に無い論点を潰すことにもなっていました。
普段の講義は体験記で書いたようにスキマ時間に聴けるだけ聴いていました。2回目以降は1.25倍や1.5倍速で聴いていたこともあります。問題集の解説は聴く時間が無かったのですが、講義は何度も聴いて徹底的に理解できるように努めました。
AWESOMEコンサルティングは、勉強の指針としていつ頃までにどの程度仕上がっていればいいのかわかるので軌道修正するのに使いました。8、9月の模試の点数がいまいちだった頃は、豊村先生の励ましで、どれだけ精神的に助かったかわかりません。
「合格者はみんな、受かるかどうか分からない、不安だって言うんです」
この一言で、「私も受かる」と信じて記述式問題集を解き続けることができました。本当にありがとうございました。

総まくり択一1000肢攻略講座のご感想・ご利用方法

正直、この講座はあまり使っていませんでした。他資格セレクト問題集と、記述式で精一杯だったからです。
時々、苦手な商法についてまとめのつもりで聴いていました。あとは、職場に持っていってお昼休みの空いた時間に聴いたり問題を解いたりしていました。

総まくり記述80問攻略講座のご感想・ご利用方法

これはかなり活用しました。最初、記述式は民法、行政法を八割がた固めてからするものと考えていました。しかし、模試の結果から、記述以外で180点とるのが難しそうと分かったのです。そのためこわごわ8月に始めました。問題のレベルは中くらいで丁度良いです。法改正による出そうなポイントも出題されていたのも助かりました。民法など改正点の細かい所が事例問題と共にあり、理解もしやすくなりました。毎日ノルマとして4問、解けない問題は翌日再度解いて復習する、の繰り返しでした。
択一の時間との兼ね合いが難しく、模試の結果で、ペースを上げ下げしたりもしました。ここでも豊村先生が、論点自体思い出せないのはまずいと教えていただいたので、問題に関わる論点はテキストで確認して覚えるようにしました、

模擬試験のご感想・ご利用方法

模擬試験は、かなり難しいと思いました。受けたのは9月半ばだったと思います。
まだ仕上がってない時期だからかもしれませんが、問題が難しくて、点数が150点いきませんでした。私が受けた模試の中では最低点です。
しかし、解説は非常に分かりやすく模試のおかけで理解が深まったところがいくつもありました。受けっぱなしになるので、記述式の点数を、甘くつける人と厳しくつける人でも、だいぶ難しさについて感想が分かれると思います。

講師へのメッセージ

講義のわかり易さは勿論ありがたかったのですが、精神面で明るく励ましていただいたのが、勉強を続けるガソリンとなりました。豊村先生、本当にありがとうございました。