アガルートアカデミーの行政書士試験講座をご受講いただき合格をつかみ取られた受講生の方の合格体験記です。どのように勉強したのか、勉強時間、スケジュール、講座を何周したか、苦手科目の攻略法、工夫など、学習に取り入れられる情報や、予備校講座を選んだ際のポイントなど、受験に役立つ内容盛りだくさんでお届けします。

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験を目指した理由・契機

長年組織で働く中で、特有の矛盾やしがらみにうんざりしていました。

本来第一に考えるべきはお客様の利益であるにも関わらず、そんな当たり前のことすら実現出来ない会社ばかりを目にし、ここは自分の生きる場所ではないと考えるようになりました。

また性格的に大勢で群れるのが嫌いで、一匹狼で生きられる仕事は無いものか(実際の実務は自分一人だけで完結出来る仕事はほとんど無いですが)と考えたとき、単に起業するのではなく、参入障壁が高い国家資格で仕事がしたいと思いました。

また、行政書士は数ある士業の中でも守備範囲が非常に広く、事業展開を考えた際にも、まだまだ踏み荒らされていない分野が沢山あるため、やり方次第ではかなり勝算があると考えました。

一番は『国家資格者』という社会的信用は何物にも代えられないと考えたからです。

アガルートアカデミの講座を受講しようと思ったきっかけ

行政書士試験の科目の中でも、理解が最も難しい民法に関しては、プロ講師の講義動画による理解が自分にとっては不可欠だと、かねてより考えていたことが挙げられます(あくまで私自身の主観ではありますが)。

そこで1週間程かけて、数ある資格試験予備校の講義サンプル動画を見比べました。

私は感覚や直感で決めるタイプなので、たまたま豊村先生のサンプル動画を拝見した時に「この先生なんかいいかもな」と感じました。

適当なように思われるかもしれませんが、オンライン配信とはいえ所詮は人間同士。

表情や喋り方、その方が持つ覇気など、合う合わないがあって当たり前で、私はそこを1番重視していたため、豊村先生の授業を受けたいという、たった1つの理由でアガルートを選びました。

結果的にその選択は大正解でした。

合格体験記・学習上の工夫

・今やっている事は、最終的に本試験で何点になるだろうかという感覚を常に持って学習しました。

つまり合格するための配点を意識して、それに必要な勉強をするということです。

何故なら、その感覚を持つことで無駄な勉強を削り、最優先にすべき事項が分かるからです。

あくまで目的は「行政書士試験合格」です。

教養のために学習されている方もいらっしゃるかとは思いますが、こと合格にこだわるならば、配点は常な意識された方が良いかと思います。

アガルートのテキストは重要度別にA~Cランクに分けられていて、講義の中では先生が更に細かく「ここはAAランクに上げときましょう!」というふうにプロ講師ならではのランク分けをしてくれます。

配点を意識するのが難しいという方は、この重要度ランクを参考に勉強するのがいいかもしれません。

私はAランクは絶対理解・暗記、Bランクは理解・Cランクは軽く読む程度というふうに意識的に学習に濃淡をつけるようにしていました。

・面倒な事から逃げないように努めました。

条文は必ず六法で引く。

それも読むだけでなく自分なりに要件・効果・例外など色分けして、誰かの受け売りではなく、自分の脳にフィットした覚え方をするよう工夫しました。

演習総合講義のご感想・ご利用方法

私は行政法は講義が無くとも大丈夫だったのですが、民法はとにかく噛み砕いて基本原則から学びたいと思っていました。

豊村先生の講義は、今まで他では見たことが無いくらい丁寧で、分かりやすく、感覚に訴えるような喋り方や表現をしてくださるので、記憶に残りやすかったと思います。

『あけみちゃん』など具体的な名前を使って説明して下さるので、分かりやすいだけでなく、勉強のために講義を聞いているはずなのに、よく一人でクスッと笑ってしまうくらい、楽しく講義を受けることが出来ました。楽しむ、という感覚は長い受験勉強において非常に大切だと感じました。

聞くだけの講義は、大抵は退屈で、仕事でくたくたな夜は眠くなることが多いと思いますが、豊村先生の講義は、そんな退屈する暇はありませんでした。

そんな時は、やはり豊村先生の講座を取って良かったなと感じたものです。

ただ、懇切丁寧な分、講義時間はかなりボリュームがあり、1周講義を聞くだけでもかなりの時間と根性が必要でした。

民法を聴き終わるのに3ヶ月もかかってしまった時は焦りました(仕事が忙しく序盤はなかなか時間をさけなかったのもありますが)。

既習者の方々は、もしかしたらもっとコンパクトなコースがあった方がやり易いかもしれません。

とはいえ、これほど詳しく解説してくれる講義は本講義以外におそらく無いので、まだ基本事項の理解が曖昧だという方には、おすすめであることな変わりありません。 

総まくり択一1000肢攻略講座のご感想・ご利用方法

私は問題演習に関しては、市販の過去問集を中心に学習を進めていました。

しかも4月からほんの少しづつは解いていましたが、本格的に取り組んだのは夏頃からだったので、もっと早くから問題演習に取り組むべきだったと後悔したのを覚えています。

既習者の方で、過去問は嫌というほど解いて覚えてしまったという方は、受験直前期は、重要で良質な肢がギュッと濃縮された総まくり1000肢の問題集を速いスパンで回しまくるのは有益だと思います。

闇雲に今までやった問題集を浅くなぞるより、全体の知識と記憶の水準を維持したまま、本試験に突入できるからです。

何の問題集でも言えることですが、途中で力尽きてしまうのが1番最悪です。

大切なのは一冊をやり切る、繰り返す、あくまでピークを本試験に持っていくということです。

総まくり記述80問攻略講座のご感想・ご利用方法

今回の合格で最も成功したと言えることがあるとすれば、本講座の問題集で記述対策をしっかり行ったという点にあるかと思います。

その対策は、直前期は総まくり記述80問攻略講座の問題集を毎日必ず10題強ずつやり、1週間で1周する計算で3回は回しました

私としてはこれでも全然満足出来ておらず、もっと早くから記述対策に手をつければ良かったと思いながら毎日問題を解いていました。

記述対策は、択一式の知識を有機的に結び付け、理解を立体的にしてくれます。

記述対策は未出題分野の択一対策にもなります。必ずやるべきだと思います。

択一だけで180や190点を取るには、かなり深い学習が必要ですし、そういう方は少数なはずです。

ほとんどの方は、私も含めて記述で勝敗が決まると思います。

そういう局面で、しっかり対策を取ったことが生きてきます。少なくとも私はそうでした。

模擬試験のご感想・ご利用方法

模擬試験についてですが、私は他校のものも含め1度も受けていません。

1つ目の理由は、会場受験でコロナに万が一感染した場合、療養期間を計算すると本試験を受験出来なくなるから。

2つ目は、その時の自分にとって必要でないと判断したので、手を出しませんでした。

模試は本試験よりあえて難しく作られているので、模試で合格点を取れないことで落ち込み、緊張の糸が切れて学習がトーンダウンするくらいなら、敢えて受けず、本番にピークを持って行こうと考えました。

ただ、これは自分に合った最適なルートを選択しただけで、皆様は真似しないで下さい。

本番シュミレーションの模試はやはり非常に重要であることに変わりはないと思います。

大切なのは、情報や噂の類に振り回されず、自分が選んだ方法を信じ抜く事の方が、遥かに大切だという事です。

行政書士試験合格を目指す方へのメッセージ

合格への道のりは、孤独で、時に苦しいものです。

しかしこん詰め過ぎるのも体に良くありません。

試験前に体調を崩して燃え尽きてしまっては元も子もありません。

適度にリフレッシュできる自分なりの方法を確立出来るといいと思います。

また、教材はこれ以上無いと言うくらい絞ったほうが良いと思います。

私が勉強に使った教材は、基本的にアガルートの教材のみです。

正直、働きながらの勉強では、配布された教材全てを完璧にこなすことは出来ませんでした。

1つだけ言えるのは、いかに行政書士試験が年々難化傾向とはいえ、浅く広く何冊もやるより、コレと決めた物に絞り、精度の高い知識を蓄えた方が、本試験で未知の問題が出ても応用が効くと思います。

もちろん余裕のある方は、他の問題集もされてもいいのかもしれません。

それから、覚えれば済むことからは逃げないで愚直に取り組むことが大事だと思います。

例えば、憲法条文(特に統治)・行政法全般の条文(行政法は死角を作れないため)・民法の連帯債権・連帯債務、保証・連帯保証の相対効と絶対効など、暗記しさえすればカタがつくが、皆が意外とやりたがらない事も、嫌がらず繰り返して暗記してしまいましょう。

今年の合格率は10.7%と、3年連続下がりました。

行政書士試験は、受験者したほとんどの方が落ちてしまう試験なので、その他大勢にならないためには、皆が嫌がる所で踏ん張るしかないのです。

最後に。

私は既に実務に就いていますが、実務は非常に面白いです。

会社勤めでは味わえない、ワクワクとドキドキがあります。

お仲間の司法書士・税理士さんなど他士業の先生の方々と、力を合わせてお客様のビジネスをお手伝い出来るのは、やりがいがあり、毎日が楽しいです。行政書士の皆様も、皆輝いています。

行政書士を目指される皆様のモチベーションが上がれば嬉しいです。

ほんの少しだけ先で、皆様と実務の現場でお会いできる事を楽しみにお待ちしております。

強く願えば叶います。頑張って下さい。

講師へのメッセージ

先生に出会えたので、過去3年で最も合格率が下がる中、合格することができました。

東京が緊急事態宣言中のため、上京して直接お礼を申し上げる事が出来ないのが本当に残念ですが、心から、感謝しております。

いつか機会が有れば、直接お礼を言わせて下さい。1年間、本当にありがとうございました。

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