行政書士試験に向けて勉強をしたことがない方にとっては、教材選びは簡単なことではありません。

六法や問題集、過去問、テキスト、そして判例集など、色んな種類の書籍があるため何をどのように使えば良いのか、混乱することもあるでしょう。

ここでは判例集の使い方について解説し、おすすめの5冊を紹介します。

行政書士試験の判例集とは？

行政書士試験は法律系資格の一種ですので、条文を覚えれば得点率は上がります。

しかし、仮に全条文を暗記できたとしても満点が取れるわけではありません。

なぜなら、条文の文言が解釈できないことがあるからです。

例えば、条文で「○○は、△△をすることができない。」とあったとして、この「○○」が文言から具体的に特定できない場合があります。

また「△△」に関してどこまでの行為を含めるのか、明確に線引きが分からないことも珍しくありません。

この解釈を理解するため判例は重要で、具体例を知りイメージができることで理解も深まります。

ただ、基本的な解釈・適用例はテキストにも記載されているため、合格に判例集が必須というわけではありません。

そこで「短期合格を目指すため多くの教材に手を出せない」「教材費をあまりかけられない」という方は無理に購入する必要はないでしょう。

しかしながらなぜそのような解釈をされたのか、なぜその結論に至るのか、といったことをストーリーとして知ることは知識の定着にも役立ちます。

そこで「着実に合格したい」「他の法律資格も視野に入れている」といった方は判例集も購入すると良いでしょう。

おすすめの判例集

行政書士試験の勉強においては、重要判例にフォーカスすることが大事です。

あまりメジャーではない判例にまで手を出していると時間がかかりすぎますし、そこまで細かい内容は出題されない可能性が高いからです。

そこで、以下で紹介する「行政書士試験向けの判例集」または「コンパクトな判例集」を利用することがおすすめです。

行政書士試験向けの判例集

1　みんなが欲しかった! 行政書士の判例集

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「みんなが欲しかった! 行政書士の判例集」（TAC出版）は「みんなが欲しかった!」シリーズの一種で、同シリーズのテキストや問題集等を使っている方には特におすすめです。

出題傾向から厳選された判例が掲載されており、効率的に判例を学習することができます。

また、知識を確認するための練習問題や、試験での出題実績なども載っています。

これ一冊で民法・憲法・行政法・商法の重要判例を総ざらいできます。

2　今年こそ行政書士! 試験にデル判例

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「今年こそ行政書士! 試験にデル判例」（自由国民社）も行政書士試験向けの判例集です。

試験対策としての判例集のため全科目に対応し、全部で1000を超える判例が掲載されています。

しかし効率的に学ぶことができるよう、「基本判例」「関連判例」「チェック判例」の3つに分類されており、優先的に学習すべきものが判別できるようにできています。

その他、初学者や独学者でも理解ができるよう、Q&Aの形式に加工されているなどの工夫も施されています。

3　伊藤塾 1分マスター行政書士 重要用語・重要判例編

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「伊藤塾 1分マスター行政書士 重要用語・重要判例編」（KADOKAWA）は上記2つと少し異なり、シンプルさ・覚えやすさを重視した判例および用語集です。

判例一つ一つの詳細さはあまりありませんが、1項目につき1分で学習できるよう、コンパクトにまとめられています。

項目数もそれほど多くはありませんが、スピーディに、重要ポイントのみを復習していきたいという方にはおすすめです。

コンパクトな判例集

1　行政法判例50!  START UP

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続いて紹介するのは行政書士試験に特化したものではありませんが、コンパクトに重要判例がまとめられている書籍です。

「行政法判例50!  START UP」（有斐閣）は、項目は50と比較的少ないですが、最重要とされる判例をしっかりと学ぶことができ、基礎固めにも効果的です。

同シリーズで憲法なども販売されているため、一冊使用してみて気に入った方は他の科目も購入してみると良いでしょう。

2　行政判例ノート

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「行政判例ノート」（弘文堂）は、初学者向けながら、多くの判例をしっかりと学ぶことのできる判例集です。

200以上の判例が収録され、同試験において配点割合の高い行政法を得意科目にすることができるでしょう。

時間に余裕のある方、着実な合格を目指す方、別の法律系資格も目指すという方はこちらを購入してみても良いでしょう。

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