目次

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

自己紹介

氏名:桑澤 生(くわさわ しょう)

年齢:41歳

合格した研究科:一橋大学大学院 経営管理研究科

MBAを目指すきっかけ

主な理由は3つです。

①ビジネス知識を体系的に学びたいため

実務をこなす中で自身の経験と感性で乗り越えてきたが、グローバルで活躍するためにはより専門的な知識をしっかりと身につけ、どのような環境でも生き抜ける思考の適応力が必要だと考えた。

②セカンドキャリアに向けた経営の知識を身につけたいため

平均寿命および健康寿命が延びる中、会社人生としては60歳が一つの節目となるため、今からセカンドキャリアに向けた準備を進めていきたい。
そのうえで、経営の知識や多方面へのネットワーク作りが重要と考えた。

③ネットワーク作り

さまざまなキャリア、スキル、マインドセットを持った仲間と出会えることは人生の財産になると考えた。加えて、仲間との繋がりを持つことで、自己成長を維持するモチベーションを保つとともに自分の知らない未知に触れて知的探求心を絶やさないようにしたい。

アガルートアカデミーをお選びいただいた理由

まず、自分が予備校を選択するうえで最も重視したのが、「MBA受験におけるノウハウの提供度」でした。
経営の知識や研究計画書/小論文の書き方などは多数書籍が出ており、独学でも学ぶことができますが、一方で、「各大学院がどんなビジネスパーソンを求めているのか(過去の合格者の傾向など)」や「面接で実際どんなことが聞かれているのか、合格者はどんな受け答えをしているのか」などの情報は書籍にもなく、予備校が合格者を通じて長年蓄積してきた生の情報であり、そこにこそ価値があると思って予備校探しを行いました。
そこで、合格者インタビューのみならず、YouTubeでさまざまな大学院の情報を発信していることを受け、河合塾のような予備校でなく、アガルートアカデミーの方が私が知りたい情報を有していると思い、選択しました。
加えて、合格者特典として、自分の志望している大学院が全額返済対象となっていることを受けて、決して安くない授業料が返済されるとともに、自分の得た経験が次の方の糧になるのであれば、こんなに良いことは無いと考え、アガルートアカデミーを選択する後押しとなりました。

勉強の方針とどのように勉強を進めていたか

①勉強の方針

受験プランの作成

まずは申込日までに何を準備しなければならず、どれくらいの時間が掛かりそうかを、テキストの序文や目次、講義の動画数などから推測し、半年間のスケジュールを作成。

研究計画書や申込書類の作成に関わる内容の検討

一番時間の掛かる研究計画書と自身の経歴や成果の振り返りについて、講義内容も参考に、提出期限の1か月前には出来上がるイメージで作成。

小論文や面接の準備

申し込み→一次試験、一次試験→二次試験のそれぞれに間が空くことを踏まえて、それぞれの準備はこの期間に準備することを想定。

失敗談

研究計画書や職務経歴書について、キーワードをメモするなど準備は進めていた一方で、文書として作成開始したのが申し込み期限の2週間前となってしまった。
キーワードが出せているからと安心して文章におこしていなかったため、添削に間に合わずにそのまま提出することになってしまった。

②研究計画書のテーマ設定までの流れ

アガルート講義の視聴

まず初めに研究計画書がどういったもので、どう考えていけばいいかを、アガルートの講義と合格者の方の内容を確認して大まかなイメージを作る。

書籍やインターネットの確認

「MBA受験のための研究計画書の書き方」という書籍や、インターネットで「研究計画書の書き方」を確認して、さらにどんな内容や形式で記載しているかを確認する。

自身の業務の中からテーマを考える

「なぜそのテーマにしたか」に答えられるように、自分の業務の中で理論研究と実証研究を行えそうなお題を書き出し、それらを実現可能性と優先度を自身でランク付けして、研究テーマに優先順位を付ける。

先行研究の確認

上記書き出したテーマについて、先行研究の有無を確認し、先行研究の論文数の数と質でランク付けを変更する。

以上の経緯を経て、自身の業務に関連するテーマの内、「BtoB」と「情報流通メカニズム」を研究テーマにすることに決定した。

③勉強のスケジュール

3月 2024年度MBA受験に向けてインターネットでの検索を開始。
   予備校に入るべきか、どこに入るべきかの検討を開始する。

4月 アガルートアカデミーに申し込み。
   動画視聴とテキストを読み始める。
   講義動画も踏まえて、どのMBAを目指すかの検討を開始。
   ⇒一橋、早稲田、慶應の3つを目指すことに決める。

5月 それぞれの大学院の特徴やカリキュラムなどを確認。
   なぜそれぞれの大学院を志望するかの志望理由を検討する。

6月 業務過多のため、ほとんど何もせず。

7月 業務過多のため、ほとんど何もせず。

8月 研究計画書のテーマ検討を始める(上述)。
   職務経歴書をまとめ始める。

9月 一橋と早稲田の申し込み書類を準備する。
   研究計画書や各大学院の提出資料(エッセイなど)を作成する。⇒申し込み

10月 一橋の小論文試験に向けて、小論文の講義受講や過去問の確認をする。
   ⇒一橋の小論文試験を受験(合格)。

11月 面接に向けて、面接で聞かれる内容の書き出しと面接の練習を行う。
   ⇒一橋の面接を受験(合格)。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

国内MBAの入試攻略講座

  • MBA受験の流れを知るうえでまず最初に視聴した。受験までのスケジュールを立案するのに活用した。
  • 各大学院の特徴を知るうえで活用し、講義内容から何校かにあたりをつけて候補となる大学院を選定し、その後個々にHPなどを確認するようにした。
  • アガルートを選んだ理由にも記載した通り、この内容を知りたかったために予備校に入ったと言っても過言でないくらいこの内容を知りたかったので、自分が進むべき大学院と、そのための大まかなイメージを持つのに大いに活用させていただいた。

▼経営学の基礎講座

  • 小論文テストに向けて、まず1.5倍速で動画を視聴し、重要だと感じた点にテキストでマーカーを引いておく。その後、ラインを引いた点を中心にテキストを1回通りで読むようにした。
  • 日頃マーケティングに従事していることで、大まかな内容は知っているものではあったものの、初めて聞く理論もあり、それらを中心に簡単に理論の中身を説明できるように学習した。
  • 経営学の全体像を掴むことと、研究テーマを検討するうえで、総論として役立つように感じた。

▼小論文対策講座(基本編) 

提出した回数:0回

▼小論文対策講座(大学院別対策編) 

提出した回数:0回

  • そもそも小論文とはどういったものかを理解していなかったので、概要を掴む上では非常に有意義であった。特に、良い文章の書き方はどういったものか、論理展開を分かりやすくするためにどう進めるかについて考えるうえで、ポイントが整理されており、何を抑えるかが大変よく理解できた。
  • 大学院別対策編では、一橋大学院が過去問を公開しているものの著作権の関係で文章が分からなくなっていて準備のしようが無かったため、過去問を知るうえで大いに役に立った。
  • 過去問については、直近のものから順に自分でノートに書くようにして、特に「書き方」や「時間配分」、「出題の傾向」などを知るうえで非常にありがたかった。

▼出願書類・研究計画書の書き方講座
▼研究計画書の研究テーマライブラリー

提出した回数:0回

  • 初めて記載するため、どのように書くべきかを知るうえで大いに活用させていただいた。
  • 特に研究テーマを選定するうえで、どう考えていくか、先行研究はどう調べるかなど、具体的な進め方についても非常に役に立った。
  • 研究テーマライブラリはマーケティングの項目などを確認して、自身のテーマ検討における参考にさせていただいた。

▼面接対策講座

  • 面接の事前準備において、どんな内容が聞かれるかを考えるうえで参考にさせていただいた。
  • 特に大学院別の面接内容については大いに参考にさせていただき、仕事との両立や通学の手間などについて回答できるように準備することができた。

各種フォロー制度について(初回添削フィードバック、受験校相談、マンスリーゼミ、質問制度等)

特に活用しておりませんでした。

スランプ・挫折・それを乗り越えるための工夫

特にスランプなどは無かったが、日々の業務の中で準備に割く時間を作れず、特に繁忙期では何もできない期間が続いてしまったので、直前で焦って準備することになってしまった。
ただ、事前に全体のスケジュールを組んでいたことと、一番肝となるであろう研究テーマの検討と、職務履歴書や職務内容の整理は時間を掛けて少しずつ行っていたことから、ギリギリとなっても短期間で納得のいくものを書き上げることに繋がったため、予定が読めない中においては、「スケジュール立案」と「優先度の高い項目からの作業取り掛かり」をしておくことが、スランプなどに陥って時間的余裕が無くなった際にも、準備を間に合わせられる重要な取り組みではないかと感じます。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

主には、通勤時間、入浴時間、寝る前の時間を活用して、動画視聴やテキスト読み上げを行いました。
講義を通じて申し込みに向けた概要を掴んだことで、空いている時間や業務時間でも研究テーマに通じる内容を頭の中で思案したち、アイデアが浮かんだときはすぐにメモ書きするなどしてエッセンスを抽出しておき、深く考えるのは空いている時間を使って行うようにしました。
また、時間の使い方として、一度に全てを進めるのでなく、申し込みまでは「研究テーマ」と「職務振り返り」、書類提出後は小論文試験に向けた「小論文対策」、一次試験合格通知後から面接に向けた「面接準備」、とメリハリをつけて進めたことも自分にとっては良かったと思っています。

直前期の過ごし方(どのような勉強をして、どのような心構えで試験を迎えたか)

直前だからといって何か特別なことはしておらず、日々考えていた研究テーマのエッセンスをどのようにまとめ上げて形にするかを、まとめてみてはもう一度振り出しに戻ってみたいなど、行ったり来たりしながら自分としての納得感を高めていくのに時間を使っていました。
小論文試験や面接については、過去からの傾向を踏まえて、時間内に自分の書きたい事/言いたい事を分かりやすく表現することのみに意識をして、基本を忘れずに臨みました。
特別な準備や心構えはしておらず、あくまでも自然体で臨むことを意識していたと思います。

試験期間中の過ごし方

試験期間中といっても日々の業務があるため、基本的には業務中心の生活をしながら、期日に間に合うように準備をするといった過ごし方をしていました。
書類の申し込み期間については、印刷や手続きに多くの時間を割かなければならず、かつ郵送については郵便局が空いている日中に行わなければならないため、申し込み期間のみ業務を調整して準備に割けるようにした以外は、特別変わった過ごし方はしておりませんでした。
書類提出については、期限とならないように、2日前あたりを締切と設定して準備を行いました。

受験した時の手ごたえと合格した時の気持ち

①受験した時の手ごたえ

小論文、面接ともあまり手応えがありませんでした。
小論文は時間内に全て記載しましたが、あまり難しい内容ではなかったと思いますので、多くの受験者が同じような内容を記載したと思いますし、ほとんど差がつかなかったのではないかと思います。
面接では20分という短い時間だったことと、Webだったために面接官の空気感も感じにくく、淡々と進んで終わったため手応えがありませんでした。

②合格した時の気持ち

安心と嬉しさが半々だったと思います。
年齢的にもあまり時間が残されていないと思っていたため、一橋→早稲田→慶應の順番で進める予定でしたが、まず一橋が落ちてしまったら、その後の早稲田と慶應に向けて対策を練らなければならなかったので、そのための時間を割けるか不安でした。
その点からも、まずは合格できて安心しましたし、元々の第一志望に合格できて嬉しかったです。

振り返ってみて合格の決め手は?それに、当該講座はどの程度影響したのか

①合格の決め手

何より、自分が行きたいと思う大学院を選ぶことが出来たことだ、と思っています。
多くのMBAがある中で、どの大学院を目指すかは第一歩であると同時に、その大学院の受験に向けて準備を進めていくうえで、迷っていたら本気で準備に臨めないと思いますので、私の決め手は「自分が行きたいと思う大学院が迷いなく決められたこと」だと感じます。

②講座の影響度

①のうえで、特に大きく影響したのは「国内MBAの入試攻略講座」です。
元々予備校に通う一番の理由が、こうした情報収集にありましたし、この講座を受講して、自分が目指す大学院が決められました。

国内MBAを初めて志すうえでは、何からどうやって手を付けていいか分からない人も多いと思いますし、リアルな情報を収集しにくいと思いますので、その点を充足してくれたのが本講座になります。

卒業後のキャリアについて

①MBAに期待するもの

主には下記2点になります。

ビジネス環境変化に適応するための思考力を養える

ケースを通じて、「ビジネスにおける複雑な問題に対して、経営者の立場で、解決策を考える」「他の社会人学生と活発な議論を行い、仮説検証を繰り返す」といった取り組みを繰り返し行うことによって、「最適解を導き出すための思考力」や「限られた情報の中で、意思決定する力」を身につけられると考えます。

多様な人的ネットワークを構築できる

性別や年齢、業種、職種の枠を超え、若手層から経営者まで、さまざまな経験・キャリアを持つビジネスパーソンとの出会いがあり、多種多様な社会人との議論を通じて、自分と異なる価値観に触れ、ひとりで考えているだけでは決して到達できない視野の広がりや視点の高さ、思考の深さを得られると考えます。

②今後のキャリアビジョン

5年後:

  • グローバルマーケティング部所属 神経精神疾患領域担当
  • 昨今の武田では、グローバル新製品発売時に、まずはグローバルマーケティング部がグローバル共通となるKSF/製品ポジショニング/キーメッセージといったストラテジーを策定する。
  • 全世界において製品価値を最も高められるベース戦略を作り上げることに携わり、各国のマーケティング部門のハブとなって多様性を受け入れながら世界の患者に貢献したい。

10年後:

  • ヨーロッパ(特にドイツ、フランス)のカントリーマネジャー。
  • 武田が将来の成長ドライバーとして注力している、神経精神疾患領域でのマーケティング経験を持って、世界の薬価算定に強い影響を与えるドイツ/フランスのカントリーマネジャーとして、薬の価値を正しく評価してもらうための交渉をリードしたい。
  • 優れた医薬品であっても採算が合わないことで開発が中断されたり、販売移管されるケースが多くあり、薬価を適正に評価いただくことで、世界での薬への適正なアクセスできる体制を構築したい。

20年後:

  • ヘルスケアに関わる起業もしくは転職(50代後半)
  • 日本におけるドラッグラグの解消や、医療ツーリズムのような高い質の医療によりアクセスできる社会を作れるように変えていきたい。

推薦書について

①提出されましたか?

提出しました。

②提出された方はどなたに推薦書をご依頼しましたか?

上司になります。

受験生に対するメッセージ

  • まず、予備校に通う意義を自分の中で明確にしたらいいと思います。
    前述の通り、自分が得たかったリアルな情報と、自分が行きたい大学院選定のきっかけを得ることが重要だったので、そのためには独学ではなく予備校に通うべきと考えました。
    予備校入学の目的が明確であれば、その対価を存分に得られると思います。
  • スケジュールの立案は重要だと思います。
    特に、何に時間を掛けるべきかが分かれば、忙しい業務の中でも少しずつ進めていくことができると思いますし、志望の大学院が決まれば、より具体的なスケジュールが考えられると思いますので、まずは自分が希望する大学院を決め、申し込みや試験に向けたスケジュールを考えてみては、と思います。
  • 受験に向けて、ぜひ客観的視点を考えてみてはいかがでしょうか?
    マーケティングにおいては顧客の視点が何より重視されますが、自分がどうしたいかでなく、相手側がどういった学生を求めているか、そのうえで何を知りたいと考えるか、を想像することで、合格に近づけると思います。

ご感想

各種サポートについて十分に活用しきれませんでしたが、講義については非常に参考にさせていただきました。ありがとうございました。