目次

合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

自己紹介

氏名: 渡部 祐真(わたなべ ゆうま)

年齢:23歳

合格した研究科:一橋大学大学院 経営管理研究科 経営分析プログラム

MBAを目指すきっかけ

私がMBAを目指したきっかけは、将来、組織・人材を専門とするコンサルタントになりたいと思ったことにあります。
当該コンサルタントを志したのは、大学4年次に、労働経済学と人口経済学を学んだことをきっかけに、経営組織に関心を持ったからです。
しかし、コンサルとして活躍していくには、経営に関する包括的な専門知識や高度なコミュニケーション能力などが必要であるのに対して、私にはそういった能力が大幅に不足していると考えていました。
そのため、MBAで当該諸能力を身に付けたいと思い、進学を決意しました。

アガルートアカデミーをお選びいただいた理由

私がアガルートアカデミーを選んだ主な理由は、他の予備校と比較して、カリキュラムが豊富で、かつオンライン学習の環境が整っていたことにあります。
実は、私にとって今回の受験は2度目で、昨年は同大学を不合格になっていました。
昨年の受験時に利用していた予備校は、講師の質は高かったのですが、出願書類の添削が数回しか受けられなかったり、小論文の添削などを郵送でやり取りしなければならなかったりと、個人的にいくつか不満点がありました。
この経験をもとに、昨年のリベンジに向けて予備校を選んでいたところ、アガルートを見つけました。
アガルートのカリキュラムは、経営学の基礎講座からはじまり、小論文の基本・大学院別講座、出願書類の書き方や面接対策講座など非常に充実している上に、出願書類の添削を無制限に受けられる点に惹かれました。
加えて、私は地方にある実家で受験勉強をする予定だったので、オンラインで完結するカリキュラムだったことも大きかったです。
また、費用の面でも、他の予備校を利用していた人限定の割引を利用できる点が魅力的でした。

勉強の方針とどのように勉強を進めていたか

①勉強の方針

昨年は短期間で受験に挑んで失敗したため、今回は期間にかなりの余裕を持って勉強を始めました。
具体的には、年明け前の11月頃から勉強を本格的にスタートさせました。

そこから出願の7月中旬までの方針としては大きく、英語(TOEIC)→経営学の知識のインプット→小論文対策(基本)→出願書類作成→小論文対策(大学院別)/英語という流れで計画を立てていました。
結果として、ほぼ計画通りのスケジュールで勉強を進めていけました。

②研究計画書のテーマ設定までの流れ

出願書類の作成に着手した時点から出願時期までのおおまかな流れとしては、まず、アガルートの経営学の基礎講座と『世界標準の経営理論』を主軸に、自分が研究したい分野の探索をしました。
ある程度分野が絞れた後は、先行研究を調べるべく、論文や文献を読み漁りました。
そこでより具体的にテーマ設定をした後、出願書類の執筆に取り組みました。
その後は、アガルートの添削指導を受けて、そのフィードバックをもとに先行研究を調査し直す、という作業を反復することで、出願書類の内容をブラッシュアップしていきました。

③勉強のスケジュール

11月 TOEICの試験勉強:

京都大学のMBAを受験予定だったため、合格ラインの900点を目標に勉強を開始。1年半前に775点を取得していたため、そのときの内容を思い出すところから始めた。具体的には、英文法を一通り復習したのち、問題演習を繰り返した。

12月 TOEICの試験勉強とその受験:

先月に引き続きTOEIC受験に向けて勉強。月末に受験。

1月 TOEICの試験勉強とその受験:

先月末のTOEIC受験に加えて、今月もTOEICを受験。

2月 TOEICの受験/経営学の基礎講座:

12月、1月に引き続き、3回目のTOEIC受験。計3回受けて、その中の最高スコアをMBA受験に利用する予定だった。結果、910点を取得。

3月 志望校を再検討/経営学の基礎講座/経営学系の書籍を読む:

当初は京都大学MBAを第一志望としていたが、他のMBAや経営学系の大学院をもう一度調査して、志望校を再検討した。結果として、第一志望を一橋MBA、併願校を京都大学MBA、立命館大学MBA、法政大学大学院にそれぞれ設定した。出願書類の作成のために自身の研究テーマ探しも始めた。

4月 経営学の基礎講座/小論文対策講座(基本編)/先行研究の調査:

本格的に一橋MBAの筆記試験を見据えた勉強をスタート。

5月 小論文対策講座(基本編)/出願書類・研究計画書の書き方講座/出願書類の作成/先行研究の調査:

出願書類を作成し、初回の添削を受けた。

6月 小論文対策講座(基本編)/出願書類の大幅修正/統計検定2級の勉強:

6月に一橋大学から受験の募集要項が発表され、出願書類における質問内容の一部が例年から変更になったため、大幅な修正を要した。大学院で量的研究をしたいと考えたため、その準備として急遽、統計検定2級を取得するための勉強を開始。

7月 統計検定2級の試験/一橋大学の説明会出席/出願書類の最終調整/小論文対策講座(大学院別対策編)/英語長文の勉強:

出願時期になり、出願書類を提出した。出願前の説明会で大学の雰囲気や教授が求める生徒像を感じ取ったことをきっかけに、出願書類の内容を直前でかなり修正した。出願直前に統計検定2級を受験し、取得。

8月 小論文対策講座(大学院別対策編)/英語長文の勉強/一次試験

9月 面接対策講座/模擬面接/二次試験

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

▼国内MBAの入試攻略講座

アガルート入塾後すぐに一通り受講しました。
当該講座は、「MBA受験とは何か」を知るのに最高の講座でした。

特に、MBAは一般的な大学院と同じ部分と異なる部分があるため、以降の学習計画を立てる際にその違いを把握するのは必須であると思います。

▼経営学の基礎講座

MBA受験に必要な経営学の基礎的な知識を、体系的かつ効率的に学習できるのが良い点です。
私の場合は、出願書類の作成に取り掛かる前に一通り受講することにより、自身の研究テーマ探しの第一歩としても活用しました。

一方で、「基礎」講座であるため、京都大学MBAの筆記試験のように応用的な内容を問われる試験の対策や出願書類の洗練に関しては、追加で教材を用意して独習する必要があると感じました。
実際に私自身、アガルートのテキスト以外にも、複数の本や論文を読みました。

▼小論文対策講座(基本編)

提出した回数:11回

小論文は性質上、自己採点が困難なため、アガルートの添削で自分の間違いを確認することは極めて効果的だったと思います。
また、小論文試験や出願書類で必須である「伝達効率の高い文章を書く方法」を一から学べるのは良い点だと思います。

▼小論文対策講座(大学院別対策編) 

提出した回数:6回

全て一橋大学の問題に使いました。
試験本番では例年に似た形式の問題が出たため、この講座を受けた甲斐がありました。

▼出願書類・研究計画書の書き方講座

提出した回数:6回

無制限で添削指導していただけるのが、とても良かったです。
私の場合、昨年の受験で不合格になった際に、出願書類を軽視してしまったという反省から、書類を念入りに準備できる環境を求めていました。
その点において、当該講座は細かい点を何度でも質問できるので、自分が納得いくまで書類を洗練することができました。

▼面接対策講座

筆記試験の結果が分かった後、すぐに模擬面接の予約を取り、動画を一通り視聴しました。
その後は模擬面接に向けて面接練習を行いました。
模擬面接では、担当いただいた先生から細かくフィードバックをいただき、こちらからの質問にもたくさんお答えいただきました。
おかげで、懸念点を取り除くことができ、本番前の緊張と不安を緩和できました。

▼研究計画書の研究テーマライブラリー

当該講座は、研究テーマを決める足掛かりとして役立ちました。
中には自分が事前に調べた内容と被るものもあったので、その場合は知識の確認や追加情報を得る目的で動画を視聴しました。
結果として、広範な分野を検討した上で自身の研究テーマを決定できました。

▼各種フォロー制度について(初回添削フィードバック、受験校相談、マンスリーゼミ、質問制度等)

各種フォロー制度の中で私が利用したものは、初回添削フィードバック、マンスリーゼミ、質問制度です。
まず、初回添削フィードバックでは、これから自分の書類を繰り返し添削していただく先生と話ができるので、書類には書ききれていない自分のバックグラウンドや、出願書類の意図を細かく伝えられました。
結果として、その後のメールでの添削のやり取りが非常にスムーズになる点がとても良かったです。
次に、マンスリーゼミに関しては、勉強のモチベーションを高めたり維持したりできる点が役立ちました。
月に一回ZOOMにおいて、自分と同じくMBAに向けて高い志をもった方々と会することで、勉強のやる気を再燃させることができました。
最後に、質問制度に関しては、先生にいつでもMBA受験に関すること全般を質問できる点が良かったです。
私は具体的に、小論文や出願書類について何度か質問させていただきました。
質問後2日ほどで返信いただけていたので、すぐに疑問点を解消できてとても助かりました。

スランプ・挫折・それを乗り越えるための工夫

私のスランプとしては、出願書類の作成において、大学院進学後に研究したい内容を決められなかったことが挙げられます。
具体的には、独自性と新規性のある仮説を考えるために、自分のこれまでの経験や問題意識、そして先行研究でいまだ明らかになっていないことをうまく結合させる必要があり、2〜3ヶ月ほど苦悩しました。
特に、唯一絶対の正解がないだけでなく、どの程度のレベルまで独自性や新規性を追求すれば良いかの妥協点も曖昧で、精神的にもかなりしんどかったです。
このスランプを乗り越えるために行ったことは、とにかく毎日インプットを続けることでした。
私の場合は、毎日必ず一本以上の論文を読むことを心がけていました。

ほとんどが英語の論文だったため、最初は1日に一本読むのがやっとでしたが、徐々にコツを掴み、最終的には2〜3本/日は読んでいました。
ある程度内容が固まってきたら、出願書類の添削指導を受けて軌道修正をしていきました。
結果として、自分の納得のいく研究内容を生み出すことができました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

私は3月に大学を卒業して受験勉強1本で生活していたので、学生の方や社会人の方に比べて時間的な余裕は圧倒的にありました。
しかし逆に言えば、その時間的余裕のせいで、堕落したり油断したりしてしまう恐れもありました。
そのため、1日の行動をルーティン化してできる限り規律ある生活を送っていました。
具体的には、朝8時頃に起きて、午前10時頃から17時頃まで勉強をして、その後夕食を食べて午後8〜9時頃には就寝していました。
私は、10〜12時間寝たほうがパフォーマンスを発揮できるタイプなので、睡眠時間は多く確保しました。
そのほか、週に2〜3回は軽い運動としてジョギングをしていました。

直前期の過ごし方(どのような勉強をして、どのような心構えで試験を迎えたか)

直前期の勉強としては、過去問の解き直しを徹底して行いました。
なぜなら、問題の形式と時間制限に十分に慣れておきたかったからです。
試験に向けた心構えとしては、全てがいつも通りになるように気を配りました。

朝飲むものや使う筆記用具、着る服まで、なるべく普段と同じ状態にして特別な要素を最小限にしました。
それによって、本番の緊張を緩和できると考えたからです。
結果として、本番は過度に緊張することなく問題に集中できました。

試験期間中の過ごし方

1次の筆記試験が終わった後は、併願校である法政大学と立命館大学の出願書類の作成に着手しました。
しかし正直なところ、1次試験の結果発表までの約10日間はあまり集中できませんでした。

1次の結果が分かった後は、すぐに模擬面接の予約を取るとともに面接対策講座を視聴しました。
その後は、面接で伝える内容を考えた上で、自分で録画をしながら面接練習していました。

受験した時の手ごたえと合格した時の気持ち

①受験した時の手ごたえ

一次の筆記試験の手応えは、あまり良いとは言えませんでした。
特に英語の手応えが悪く、6割できていれば良いほうでした。
昨年も英語の出来が悪くて失敗したので、正直とても悔しかったです。
二次の口述試験では、練習どおりの質問にはしっかり答えられたため手応えがありました。
他方、事前に想定していなかった質問が5割ほどあり、臨機応変に受け答えした感じだったので、総体としてはまあまあの手応えでした。

②合格した時の気持ち

全体としての手応えがあまり良くなかったのもあって、喜びと驚きでいっぱいでした。
受験番号のみがWebページに表示されるので、何度も受験番号を確認したのを覚えています。
すぐに応援してくれていた両親や祖父母、友人に連絡しました。

振り返ってみて合格の決め手は?それに、当該講座はどの程度影響したのか

①合格の決め手

合格の決め手は、小論文、出願書類、資格の3つに注力できたことだと考えています。
まず、一橋の筆記試験は小論文の点数がとても重要であるため、もう一つの科目である英語以上に力を入れて取り組みました。
結果として、小論文は時間内に完答でき、手応えも悪くなかったです。
次に、出願書類については、自分の熱意を伝える上で重要だと感じました。
特に一橋は、MBAの中でも研究を重視している側面が強いので、研究テーマやそのテーマを設定した理由をしっかり書けているかどうかは、教授に進学への熱意をアピールする上で重要な部分だと思いました。
最後に資格に関しては、一橋では提出が任意で、そこまで比重が置かれていないようですが、私の場合はとても重要だったと感じています。
なぜなら、私は大学の成績があまり良くなく、ゼミや卒論執筆の経験もないという状況だったからです。
そのため、研究に対する自分の意欲や学力を証明するには、筆記試験の結果や出願書類だけでは不十分だった可能性が高いです。
それゆえ、TOEICや統計検定を提出したことは、自分の熱意や能力の証明として役立ったのではないかと考えています。
実際、面接では統計学を勉強したことに言及され、その後研究手法についての質問がいくつかありました。

②講座の影響度

アガルートの講座では小論文対策講座(大学院別対策編)と、出願書類・研究計画書の書き方講座が、合格に対して大きな影響を与えたと思います。
前者では、一橋大学の小論文で求められる論理的な読解力や記述力を徹底して鍛えられました。
それに加えて、問題の傾向にも慣れることができたのも大きかったです。
後者に関しては、出願書類を何度も添削してもらえたことで、自分の納得いくまで書類を洗練できたことが、合格に対して効果的だったと思います。

卒業後のキャリアについて

①MBAに期待するもの

MBAで培う知識や能力は、業界・職種を問わず活用できる武器になると考えています。
経営学の理論や企業分析力、コミュニケーション能力はもちろん、研究活動を通して得られるデータ分析のスキルも、今後のキャリアにおいて自身の強みになると考えています。
また、MBAで築く人間関係も、今後のキャリアに活きるのではないかと予想しています。

一橋に関して言えば、例年、新卒学生・社会人・留学生がそれぞれ多種多様なバックグラウンドを持って入学してくると聞いています。
自分とは大きく異なる価値観や考え方を持ったそのような方々との友好関係は、在学中のみならず、修了後も、広範な情報共有ができる点で財産になると考えています。

②今後のキャリアビジョン

MBA修了後は、組織人材を専門とするコンサルティング会社に就職しようと考えています。
私は、特に組織開発に関心があるので、コンサルタントとしてさまざまな企業の組織変革に貢献していきたいです。

コンサルタントとして一定のキャリアを積んだ後は、博士課程に進学することを選択肢の一つとして考えています。
具体的には、コンサル活動の中で感じた問題意識をもとに大学院で研究を進めることで、学術面と実務面の両方から、組織課題を分析し解決できる人材になりたいです。
その後は、学術的な知見と現場での経験を融合させて、企業の組織課題に広く貢献していきたいです。

受験生に対するメッセージ

僭越ながら私がお伝えしたいのは、どんな属性の人であっても難関MBAに合格できる可能性があるということです。
前述の通り、私は「既卒、成績中程度、ゼミ・研究・卒論経験なし、昨年同大学不合格」という属性で再受験に臨みました。
統計的に見ると、有名大学出身、大手企業出身、成績・実績優秀者、20〜40代前半などといった属性の方が合格しやすいようですが、私は年齢以外すべて当てはまっていませんでした。
そんな中で、今回このような結果に終われたのは、合格を信じて勉強を続けられたからだと思っています。
もちろん、経験が足りない分は資格で補うなど相応の対策は行いましたが、逆に言えば、属性的不利は他で補うことができるということです。
MBA受験は、大学受験などとは異なり受験者の母数が少なく、私のように一人で勉強をする環境にいる方々も多いかと思います。
その点、アガルートの受講者や講師の方々は、共に受験に立ち向かう希少な仲間として、心の支えになると思います。
最後まで合格を信じて頑張ってください!