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司法試験予備試験 短答式試験 民法の勉強法

司法試験・短答式試験 民法の勉強法①~短答式試験における民法の特徴~

1 とにかく範囲が広い

先ほども述べたように,短答式試験の民法は出題範囲が広く,また判例知識から条文知識まで満遍なく問われるので,その量の多さに戸惑ってしまう人が少なくありません。
なので,過去問等で出題傾向を把握し,メリハリをつけて勉強することが大切になります。

 

2 基本的な内容が多い

上述のとおり,短答式試験の民法の範囲は広いですが,問題そのものは基本的な内容を問うものが多くなっています。
そのため,勉強の方針として浅く広く勉強し,正確な知識を広げていくイメージが理想的です。

 

司法試験・短答式試験 民法の勉強法②~具体的な勉強法~

1 過去問を潰す

短答式試験の民法は,出題範囲が広いので,先ほども述べたようにメリハリをつけて勉強することが重要です。メリハリをつけるというのは,基本書を通読して出題範囲を網羅しようとするのではなく,過去問を中心に勉強して,周辺知識を増やしていくというスタイルです。
具体的には,過去問を解く際に,正解に至るまでの道筋や理由を確認して次の問題に進むのではなく,基本書や六法を利用して,当該分野に関連する事項にも目を通してみましょう。これを積み重ねることで,知識の穴をどんどん埋めていきましょう。

 

2 条文を素読する

短答式試験では,条文に直接書いてあることがそのまま問われることが少なくありませんが,特に民法では顕著と言えます。
例えば,平成29年度の司法試験の短答式試験(民法)では,「受寄者は,無償で寄託を受けた場合には,自己の財産に対するのと同一の注意をもって,寄託物を保管すれば足りる。」という選択肢が出題されていますが,この問題は「無報酬で寄託を受けた者は,自己の財産に対するのと同一の義務をもって,寄託物を保管する義務を負う」と定めている民法659条の存在を知っていれば解ける問題です。
そこで,スキマ時間でもいいので,条文を素読することをお勧めします。

 

3 ノートで知識を整理する

先ほども述べたように,民法は出題範囲が広いため,ノート等で知識を整理し,覚えるべき事項を一元化することが有効です。
例えば,前述のとおり,平成29年度の試験では受寄者が負う注意義務の程度について問われていますが,「自己の財産に対するのと同一の注意義務を負う契約関係一覧」をノート等で整理しておくと,関連知識をまとめて覚えることができるので,効率良く知識を定着させることができます。

 

4 判例を意識する

短答式試験の民法では「判例の趣旨」に照らして解答させる問題が多く出題されます。
そのため,自分がどの見解に立つにせよ,学説の対立点を理解した上で,日ごろから判例の立場を意識して勉強することが大切です。

 

5 家族法は早めに対策する

民法の短答式試験では,家族法分野からの出題が必ずありますが,論文式試験で直接出題されることが少ないためか,対策が不十分である受験生が少なくありません。
しかし,家族法分野からは似たような問題が毎年出題される上,勉強をすれば確実に点を稼ぐことのできる分野であるので,なるべく早い段階から対策をするようにしましょう。