司法試験に合格したい場合、まずは法科大学院(ロースクール)を修了して、司法試験の受験資格を得ることが必要です(予備試験ルートの場合を除く)。

2023年現在、募集を継続している法科大学院は全国に35校ほどありますが、その特徴や司法試験合格実績は各法科大学院によって異なります。

そこで、本コラムでは、全国にある法科大学院のうち、金沢大学法科大学院について紹介したいと思います。

このコラムを読めば、金沢大学法科大学院の基本情報のほか、入試情報についても知ることができます。

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金沢大学法科大学院の基本情報・特徴

この章では、金沢大学法科大学院の基本情報や特色、司法試験合格実績について紹介します。

基本情報

所在地

金沢大学法科大学院は、石川県金沢市内の角間キャンパスに位置しており、JR金沢駅からバスで35分ほどです。

金沢大学法科大学院が所在する角間キャンパスは、国立大学の単一のキャンパスとしては全国でも屈指の広さです。

また、周囲の角丘陵地は「里山ゾーン」に指定されており、多くの動植物が生息しています。

学費

金沢大学法科大学院は国立のロースクールであるため、学費は他の国立のロースクールと同じになります。

具体的には、

入学金 28万2000円
授業料 80万4000円(年間)

となっています。

もっとも、金沢大学法科大学院では、金沢大学学生特別支援制度法学研究科法務専攻学生奨励支援制度があり、入学試験の成績が優秀と認められる者に対し、年額60万円(毎月5万円)が既修修業年限の間、支給されます。

また、その他にも、入学料・授業料の免除制度が設けられています。

参考:入学金・授業料・奨学金等|法務専攻(法科大学院)|法学研究科|大学院|金沢大学

特色

金沢大学法科大学院の特色としては、充実した学習支援と就職支援が挙げられます。

学習支援に関しては、全ての学生が、個々人にあらかじめ指定された2~3名の教員(アドバイス教員)により、履修状況、生活状況等に関し助言・指導を受けることができるアドバイス教員制度や、現役の弁護士に相談ができる弁護士チューター制度、未修者チューター制度などが設けられており、充実したサポートを受けることができます。

また、就職支援に関しても、法律事務所におけるエクスターンシップや、企業の法務部・自治体におけるインターンシップが用意されており、実際の弁護士業務などを体験しながら学ぶことができます。

もちろん、学習環境についても、24 時間利用可能で一人につき固定の 1 机・ロッカーが用意された自習室や、24 時間利用可能な法科大学院図書館などがあり、日々の学習に集中して取り組むことができます。

司法試験合格実績

金沢大学法科大学院の修了年度別司法試験合格実績は、以下のとおりです。

修了年度コース修了者数(A)合格者数計(B)合格率(B/A)%
H17未修22100
H18未修0
既修311238.7
H19未修4250
既修33824.2
H20未修22100
既修241250
H21未修0
既修291758.6
H22未修11100
既修301343.3
H23未修100
既修19736.8
H24未修5240
既修13323.1
H25未修5360
既修9333.3
H26未修4375
既修13430.8
H27未修0
既修7342.9
H28未修3266.7
既修400
H29未修2150
既修7114.3
H30未修5480
既修0
R1未修0
既修5360
R2未修22100
既修100
R3未修100
既修300

出典:修了者の声|法務専攻(法科大学院)|法学研究科|大学院|金沢大学 

また、令和4年度司法試験における金沢大学法科大学院の合格実績は、受験者12人に対して合格者1人(合格率約8.3%)でした(令和4年司法試験法科大学院等別合格者数等)。

もっとも、上の表からも分かるとおり、年によってバラつきがあるため、合格率はあくまで一つの目安として考えるのが良いでしょう。

金沢大学法科大学院の入試情報

この章では、金沢大学法科大学院の入試情報について説明していきます。

募集定員

金沢大学法科大学院の募集定員は、一般選抜が未修者コース3人と既修者コース5人、社会人特別選抜が3人(未修者コース)、法曹コース特別選抜が4人(既修者コース)です。

未修者コースと既修者コース、社会人特別選抜と既修者コースは併願により受験することができます。もっとも、社会人特別選抜を受験する者は未修者コースとの併願はできません。

また、法曹養成プログラム修了予定者は、一般選抜に加えて特別選抜に出願することができます。

試験科目・入試内容

金沢大学法科大学院の入試方式には、大きく分けて、一般選抜(未修者・既修者)、社会人特別選抜、法曹コース特別選抜の3つがあります。

以下では、それぞれに分けて説明します。

一般選抜

①未修者コース

未修者コースの合否は、小論文試験、面接試験及び自己評価書の審査により総合的に判定されます。

小論文試験は、法律の専門知識を問わない形で、法学・ 政治学・経済学など社会科学全般を題材としたテーマにより出題され、配点は100点です。

面接試験は、自己評価書及び成績証明書をもとに実施され、 合否のみが判定されます。

そして、出願時に提出された自己評価書の審査により、20点を上限に点数が加算されます。

②既修者コース

既修者コースの合否は、法律専門科目試験、面接試験、自己評価書の審査及び特筆すべき資格等により総合的に判定されます。

法律専門科目試験は、憲法25点、民法25点、刑法25点、商法25点の計100点満点です。

面接試験は、自己評価書及び成績証明書をもとに実施され、 合否のみが判定されます。

そして、出願時に提出された自己評価書の審査により、20点を上限に点数が加算され、その上で特筆すべき資格等がある場合には、20点を上限にさらに加点されることになります。

社会人特別選抜

社会人特別選抜においては、事前提出課題、口述試験(対面又はオンライン)及び自己評価書の審査により、総合的に合否が判定されます。

事前提出課題では、課題図書に基づき作成したレポートが審査され、配点は100点です。

口述試験(対面又は オンライン)では、事前提出課題及び自己評価書に関する質疑応答が実施され、合否のみが判定されます。

そして、出願時に提出された自己評価書の審査により、20点を上限に点数が加算されます。

法曹コース特別選抜

法曹コースとは、法学部等を設置する大学が、法科大学院と連携して法科大学院の既修者コースの教育課程と一貫的に接続する体系的な教育課程を編成し、法曹志望者や法律の学修に関心を有する学生に対して、学部段階からより効果的な教育を行うものです。

法曹コースの授業は法科大学院未修者コース1年目の内容を代替するものであり、法曹コースを修了し、早期卒業をした者は、法科大学院未修者コースの2年目(既修者コース1年目)に進学し、法曹を目指すことが想定されています。

参考:法曹コースとは:文部科学省 

法曹コース特別選抜に出願できるのは、出願時に金沢大学法学類総合法学コース法曹養成プログラムを修了見込みであり、かつ、卒業見込みである者のみです。

法曹コース特別選抜の合否は、面接試験及び学士課程の全科目の成績(GPA)により総合的に判定されます。

検定料

金沢大学法科大学院の入学試験検定料は、どの入試方式であっても一律30,000円となっています。

金沢大学法科大学院の倍率と難易度

金沢大学法科大学院の令和4年度入試は、受験者51人に対して合格者23人であり、その倍率は、2.22倍です。

この倍率は、全国の法科大学院の中ではそれほど高くはなく、比較的入りやすいといえます。

関連コラム:【2023最新】法科大学院(ロースクール)入試の難易度を倍率と合格率から分析! | 司法試験・予備試験コラム 

参考:法務専攻(法科大学院)|法学研究科|大学院|金沢大学

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