受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

内定先

東京都庁Ⅰ類A

公務員を目指した理由・契機

私が公務員を目指した1つ目の理由は,国や地方の行政に科学的な知見をより取り入れることで,もっと多くの人が幸せになれると感じたことです。
昨今,証拠に基づく政策立案,EBPMが推進されていますが,日本の行政はまだまだ導入が遅れていると感じていました。大学で多くの研究に触れる中で,「これらの知見が最大限に活用されたなら,どれだけ多くの人が幸せになれるのだろう」と感じ,行政の仕事に自ら携わることでその推進の一助になりたいと思いました。
2つ目の理由は,離島での勤務に憧れていたことです。自分は小さい頃から自然が好きだったこともあり,八丈島や小笠原諸島などの離島での勤務に興味を持っていました。勤務先の一つに離島があることを知り,公務員への興味が一層強まりました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

大学での研究と公務員試験対策を並行して進めるのに,アガルートアカデミーのオンライン講座が最適であると感じたためです。研究のため大学を離れることが出来ず,また時間的な制約もあったため,進度にあわせて自分のペースで受講できるアガルートアカデミーを選びました。

勉強の方針と進め方

試験対策を始めた時期が遅かったこともあり,必要十分な勉強をこなすことを第一に考えていました。第一志望である東京都には,どの科目の,どのような知識が,どの程度必要なのかを,アガルートアカデミーの先生に相談しながら判断しました。
また勉強を進めるにあたり,目の前の勉強だけに夢中になり,公務員試験対策全体のバランスが崩れないように意識していました。
その点で,定期的にアガルートアカデミーの先生と一対一の面談をし,客観的なアドバイスを貰えたことはとてもアドバンテージとなりました。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

目の前の勉強に夢中になり,公務員試験対策全体の予定が狂ってしまったことがありました。
自分は気になることがあるととことん調べてしまう性格のため,勉強内容で引っかかった1つの事柄を調べるのに多くの時間を費やしてしまいました。ちょうどその後にアガルートアカデミーの先生との定期カウンセリングがあったため,進度の遅れを指摘していただき,その後は1日,1週間,1カ月など期間を区切って進度管理をすることで,全体のバランスを保つことが出来ました。

教養試験対策講座のご感想・ご利用方法

多くの科目の講座が用意されているため,自分に必要な講座をピックアップして活用することが出来ました。
また対策の開始が遅かったこともあり,各講座が細かすぎる知識を追求せず,試験対策として必要十分な知識を提供してくれたのでとても助かりました。
特に,自然科学は,自分が今まで触れてこなかった分野が多かったにもかかわらず,対策講座で新しい知識を効率的に勉強できたため,得点源となりました。
機能面として,倍速再生に対応していたり,自動で次のチャプターに移る機能が備わっていたため,効率的な学習が出来ました。

専門試験対策講座のご感想・ご利用方法

専門試験対策は,テキストがトピックごとに分かりやすくまとめられていたため,必要な解説にすぐにアクセスすることが出来ました。
専門試験については網羅的な学習をする余裕がなかったこともあり,トピックごとに動画が分かれていて必要な部分だけを視聴して学習することが出来るのはとてもありがたかったです。
また専門記述試験の対策については,模範解答が明確に示され,覚えるべきことが端的にまとめられていたため,学習をとても進めやすかったです。

 人物試験対策講座のご感想・ご利用方法

面接シートの添削,志望動機や自己PRの深掘り,模擬面接など,それぞれの回で目的を明確にして対策を行うことが出来たため,とても効果的な対策が出来ました。
面接シートの添削では,個人では改善が難しい公務員試験特有の文体や書き方について丁寧な指導を受けられました。
また志望動機や自己PRの深掘り・模擬面接は,これまで多くの受講生を指導してきた先生方による的確な指摘・質問によって,試験対策としてだけでなく,自らの人生における進路選択としてとても貴重な機会であったと感じます。

学習時間をどのように確保し,1日をどのように過ごしていましたか?

試験対策を始めた時期が遅かったこと,並行して大学院の研究を進めていたことが重なり,とにかく時間を確保し効率的に進めねばなりませんでした。自宅での勉強が苦手だったこともあり,時間が取れるときはいつも図書館に行って勉強していました。
またスマートフォンが勉強の邪魔になることが目に見えていたため,あえて自宅にスマートフォンをおいて図書館に行っていました。
自らの自制心を過信せずに,前もって手を打つことが大切だと感じます。

直前期の過ごし方

今まで勉強してきたこと総復習し,記憶をアップデートしておくことを意識して勉強していました。
また直前期までに試験の過去問を何度か解き,必要な点数をとれるという自信を持っておくことが大切だと感じます。そうすることで自分が今までやってきた勉強や今の自分の実力への不信感がなくなり,試験本番でも気負いせずに実力を発揮できると思います。
どんなに勉強をしてきても,試験当日に実力を発揮できなければ合格できないため,対策期間全体を通し,自信を育んでいくのが良いと思います。

 試験期間中の過ごし方

一度受けた試験は,記憶に残る絶好のチャンスだと思い,徹底的に復習をしました。特に時事問題などは,同じ年の問題であればとても参考になるため,アガルートアカデミーのテキストなどと照らし合わせ,しっかり復習しました。
一度受けた試験に関しては,結果を問わず,一回一回の試験が終わるたびに知識が増えるのだとポジティブに捉え,終わったことを引きずらず,常に次の試験に向け良い準備ができるよう心掛けることが大切だと感じます。

教養試験を受験した時の手ごたえ

全く知らない問題もいくつかあったが,全体としては合格点がとれたのではないかと感じました。時事問題に関しては,予想していない分野も出題されたため悔しかったが,気持ちを切り替えて他の問題に臨みました。
教養試験に関しては出題範囲が広いため,一問一問に一喜一憂せずに,全体として合格点をとることが重要だと感じていました。
時間配分や分からない問題への対処など,事前に模試や演習を通して準備していたことを当日も発揮できたと思います。

専門試験を受験した時の手ごたえ

予想していたテーマがあまり出なかったため,かなり困惑しました。予想していたテーマについてはほぼ完璧に近い解答が出来たと感じています。
予想していなかったテーマについても,自分が今までやってきたことを出し切れば合格できると信じていたため,試験時間の最後の最後まで考え抜いて解答を作成しました。
とにかく自分がやってきたことを採点者に伝えるのだ,という思いで最後まであきらめずに答案を書ききることが大切だと思います。

人物試験を受験した時の手ごたえ

面接官の方も終始こちらの緊張をほぐすように進めてくださったため,気負いせずにやりとりすることが出来ました。
自分が就職後にどんな仕事をしたいか,どういった経緯でその仕事をしたいと思うに至ったのかを明確に説明できたと思います。いくつか想定していない質問や分からないことを聞かれ困惑しましたが,面接官に聞かれたこと,知りたがっていることに適切に答えることを意識して臨みました。
とにかく取り繕わずに自分の考えを正直に伝えたため,終わった直後は「これでダメなら縁が無かったのだろう」というくらいの手ごたえでした。

合格・内定した時の気持ち

一番最初に第一志望の合格を頂くことができ,とにかく一安心でした。
アガルートアカデミーの講座を存分に活用し,ある程度の見通しを持って試験に挑んだので,筆記から人物試験まで終わった段階として手ごたえは十分でした。
過度に不安になることもなく,やることをやって臨めば結果はついてくるんだなという印象でした。
厳しい状況からカウンセリングをして指針を示し,人物試験指導でも自信をつけてくださった講師の先生方には,心より感謝しております。

いま振り返ると,合格の決め手は何だと思いますか?

見通しをもって着実に対策を進め,過度に不安になったりせず,心に余裕をもって試験を終えられたことだと感じます。
現状の実力の把握,学習の計画とそれによる実力向上の見通し,模擬試験や過去問演習による状況把握,計画の修正など,自分が今どこにいて,どこに向かうのかを明確にして対策を進めていました。それによって試験当日も「今まで自分はこれをやってきた。だから今日はこれをやれば合格する」という強い心持で目の前の試験に臨むことが出来ました。
特に,試験当日という1つの目標・結果だけでなく,模擬試験や過去問演習など中間の目標・結果を重視したことが合格に繋がったように思えます。

公務員として実現したいこと,取り組みたいこと

公務員として実現したいことは「科学を更に政策へ反映する」「人と自然の新たな繋がりを生み出す」という2点です。
将来的にこれらを実現するために,具体的には以下の2点に取り組みたいです。
まず第一に,島しょ地域において多様な業務へ従事したいと考えています。「ミニ都庁」と呼ばれる支庁において,観光業や農林水産, 道路や港湾の整備など幅広い業務に携わり,かつ島民と同じ場所に立つことで,実践的かつ総合的な経験を培いたいです。
第二に,都政の構造改革の推進に携わりたいです。証拠に基づく政策立案の推進や先端技術の実装を通し,都政の構造改革に携わりたいと考えています。特に, 統計データ, 行動科学の活用のための環境整備により,実効性の高い政策を生み出すことで都民生活の向上に寄与したいです。

受験生に対するメッセージ

自分が「どのような目的で」「何をするのか」を明確にして試験対策に臨んでほしいです。「なぜ公務員を目指すのか」「将来どのようなことをして生きたいのか」をしっかりと明確にしておくことは,試験勉強のモチベーション維持やエントリーシートや面接での自身に直結します。
また「なぜ今この勉強をしているのか」を明確にすることで目の前のことだけに振り回されず,大局的な視野を持って”公務員試験”という1つの戦いに臨むことが出来ます。
加えて,試験当日をただ一つの目標として対策を進めるのではなく,模擬試験や過去問演習,定期カウンセリングなど,合間合間の目標,チェックポイントを定め,自分の現在地を確認しつつ対策を進めるのが良いと思います。
ぜひ見通しをもって着実に対策を進め,過度に不安になったり楽観的になったりせず,心に余裕をもって試験に臨んでください。

民間企業向けの就職活動はしましたか?       

はい

どのような業種・職種を志望されていましたか?  

国立研究所など

公務員試験の対策と併行していくにあたって工夫したことや大変だったこと等ございましたら,ぜひお聞かせください。

公務員試験よりも個別の説明会に行く頻度が高くやや負担でした。

使用していた教材

・アガルート数的処理問題集
一問ごとに解くのにかかった時間を計測し,10段階の理解度とともに記録をした。所要時間と理解度を記録しておくことで,どれくらい復習をすればいいかも明確になる。教養試験全体を考えたとき,その問題にどれだけ時間を割くのが有効なのかを判断するのに役立った。

・アガルート専門科目問題集
専門科目の択一の勉強については,選択肢の一つ一つに正誤判定のチェックを付けた。間違えた・分からない選択肢には正の字でチェックし,自らの弱点を可視化し,効率的に復習した。