小論文なんてどう書けばいいの?
小論文対策ってどうやればいいの?

ほとんどの公務員試験で課される小論文。

しかも合否に与えるウェイトが非常に高い自治体も決して少なくありません

本稿では、小論文に恐れをなしている(?)受験生の方のために、小論文についてわかりやすくご説明します。

これを読んで、すぐにでも小論文対策を始めましょう!

フルカラーのオリジナルテキストがスマホやタブレットで閲覧可能!

2年で合格者数7.56倍!国家一般職専門職・地方上級の合格者を多く輩出!

学習の相談や質問が気軽にできる充実したフォロー制度!

オンラインだから費用を抑えられる!

内定特典でお祝い金贈呈or全額返金!


資料請求でアガルートアカデミーの
講座を無料体験

  • 約3時間分のミクロ経済学・数的処理対策などの講義が20日間見放題!
  • 実際に勉強できる!公務員試験のフルカラーテキスト
  • 公務員試験の全てがわかる!はじめての公務員試験ガイドブック
  • 実際の試験問題が解ける!「実践ミニ問題集」がもらえる!
  • 地方上級・一般職合格者の「面接再現レポート」がもらえる!
 

1分で簡単!無料!

▶資料請求して特典を受け取る

公務員の論文試験とは?

多くの公務員試験では、記述式試験が課されます。

記述式には、教養記述と専門記述があります。

前者の教養記述は、与えられるテーマによって、作文と小論文(論文)とに分けられます。

作文は、「目指す公務員像」「あなたが〇〇職員になったらやりたいこと」といったように自分の想い・考えを記述するものです。

また、小論文は、福祉、教育、環境、観光など、社会の問題についての解決策などを記述するものです。

本稿では、小論文について解説いたします。

小論文は多くの職種で出題されますが、国家専門職種(法務省、国税・財務、労基など)、国立大学法人等職員では、教養記述自体が出題されません(2020年現在の情報です)。

特に、自治体で小論文が出題される場合は、合否判定における配点が高い傾向にあります。

制限字数・制限時間は、もっとも短いもので400字(30分)から、長いもので2000字、あるいは字数制限のないものまでと様々です。

平均的には60分、800~1000字というところです。

関連コラム:小論文の勉強法とは?何をすべきか確認しよう

小論文が課される理由

では、なぜ多くの公務員試験では、小論文が課されるのでしょうか。

それは、公務員に不可欠な「読解力」と「文章作成能力」を問うためです。

「読解力」とは、問題文をよく読み、問いに答える力です。

公務員の仕事では、様々な資料や提出書類などを素早く読み、対処する能力が必要とされます。

「文章作成能力」とは、正しい文章が書ける力、論理力です。

政策、法案、条例案など、そこにある内容を正確に伝える文章を作成することが公務員には求められます。

面接が口頭でコミュニケーション能力をアピールする場とすれば、小論文は文章でコミュニケーション能力をアピールする場といってもいいでしょう。

公務員試験における小論文の配点比率(2020年度の情報)

教養択一専門択一小論文人物試験
国家一般職2/94/91/92/9
神奈川県Ⅰ種2/112/111/116/11
青森県一次1/21/2
二次1/43/4
宮城県一次1/21/2
二次1/43/4
埼玉県一次1/21/2
二次1/54/5
横浜市(事務)一次1/1
二次1/32/3
三次1/441/4442/44

一般的に、地方公務員では小論文の比率は高めです。

正式に発表はされていませんが、東京特別区は特に高く、小論文の成績次第で順位が数百番も上下することもります。

公務員試験の小論文でよく出題されるテーマ

小論文でよく出題されるテーマとしては、大別して以下の9分野といえます。

  1. 少子高齢化
    (現在の日本の社会問題のほとんどは少子高齢化なくしては語れません)
  2. 男女平等参画社会・女性の活躍
  3. ITの活用
  4. AIの躍進と活用
  5. 労働問題・ワークライフバランス
  6. 地域振興
  7. 危機管理・災害対策
  8. 国際化・グローバル社会
  9. 環境問題

これらのテーマについて、普段からニュースや官公庁が発表するデータ・資料(白書など)に注意を払い、自分なりの問題意識を持っておくことです。

公務員試験の小論文の書き方

先にも述べましたが、小論文では、受験者の読解力および文章作成能力を通じて、知性・教養・事務能力が総合的に判断されます。

したがって、合格答案を書くためには、

  • 問題文の読解
  • 問いに答える
  • 自分で考える
  • 考えを伝える

この4点が重要ポイントとなります。

まず、問題文をよく読むことから始まります。

準備していたテーマが出た場合、早合点して暗記していた答案例を一気に書いたりしないことです。

具体例を使って説明してみましょう。

【平成29年 東京特別区Ⅰ類】

①近年、放置されたまま老朽化が進行する空き家が全国的に増加し、都市部においても空き家の更なる増加が懸念されています。

②増加する空き家は、景観の悪化、地域の治安や防災機能の低下など、周辺地域に様々な問題を引き起こしています。

③一方で、空き家を地域課題の解決や地域コミュニティの活性化に活用していこうという取組みも始まっています。

④このような状況を踏まえ、地域の安全や活力に影響を及ぼす空き家問題について、特別区の職員としてどのように取り組むべきか、あなたの考えを論じなさい。

説明の便宜上、問題文に①〜④の番号をつけてあります。

予想できるテーマは、「空き家問題」ですね。

でも、本問では空き家の増加の「問題点」つまりデメリットばかりに注目してしまうと、アウトです。

①では空き家増加の現状、②では空き家増加の有する問題点について触れられていますが、③では空き家の存在をメリットと捉えることにも触れられていますね。

これを無視して空き家増加の問題点ばかりに終始すると、「問題文を読んでいない=読解力がない」と判断されてしまいます。

空き家増加によるデメリット・メリット両方を意識した上で、「問いに答える」ことです。

  • 空き家の状況(問題文を繰り返しても構いません)
  • 地域の安全や活力に及ぼす影響(デメリット・メリット)
  • 特別区の職員としてどのように取り組むべきか、自分の考え

を記述していかねばなりません。

特に、3番目は「特別区として」ではなく、「特別区の職員として」どのように取り組むべきか、「自分の考え」を述べる必要があります。

ここで、別段ユニークなアイディアなんて書けなくても大丈夫です。

ありきたりの考えで十分です。

なぜなら、小論文は、「読解力」「文章作成能力」が試されているのであって、アイディアの優秀さを試されてはいませんし、期待もされていないからです。

そして、以上の考えが伝わる文章、つまり「読みやすい」「わかりやすい」文章で書くことです。

小論文で書く文章で重要なのは、何といっても「読みやすい」です。

なぜなら、採点者は短期間に何百もの答案に目を通すのであって、1通あたりの採点時間はほんの数分と予想されるからです。

教養論文を対策するならアガルートがおすすめ!

アガルートアカデミーでは、小論文対策として「教養論文対策講座」を設けています。

効率よく小論文対策を行いたいという方はぜひご検討ください。

こんな人にオススメ!

  • どのような問題が出ても対応できるようになりたい
  • 適切な表現を学びたい方
  • 自治体に絞った対策を行いたい方
  • 添削を受けることで論理力と語彙力を身に付けたい

教養論文対策講座

フルカラーのオリジナルテキストがスマホやタブレットで閲覧可能!

2年で合格者数7.56倍!国家一般職専門職・地方上級の合格者を多く輩出!

学習の相談や質問が気軽にできる充実したフォロー制度!

オンラインだから費用を抑えられる!

内定特典でお祝い金贈呈or全額返金!


資料請求でアガルートアカデミーの
講座を無料体験

  • 約3時間分のミクロ経済学・数的処理対策などの講義が20日間見放題!
  • 実際に勉強できる!公務員試験のフルカラーテキスト
  • 公務員試験の全てがわかる!はじめての公務員試験ガイドブック
  • 実際の試験問題が解ける!「実践ミニ問題集」がもらえる!
  • 地方上級・一般職合格者の「面接再現レポート」がもらえる!
 

1分で簡単!無料!

▶資料請求して特典を受け取る

この記事の著者

小林 美也子講師 (講師紹介はこちら


大手資格予備校・地方自治体・企業・教育機関等様々な場所で,長年にわたり公務員試験,宅建試験の受験指導,職員研修を行う。

難解な法律用語は平易な表現とたとえ話でかみ砕き,理解しにくい内容はオリジナルの挿絵でわかりやすく説明する。

テンポの良いメリハリの効いた講義で多くの合格者を輩出。時間が限られる受験生のために,エッセンスが詰まった学習効率が高い講義を展開する。

公務員講座を見る