受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験を目指した理由・契機

2019年に宅建士を受験した際に人生で初めて法律の勉強をしたところ、その内容に非常に興味を持ちました。

結果として試験には合格しましたが、引き続き法律の勉強を続けたいと思ったのと同時に、ただ勉強するだけでなく何か目標を設定した方がやりがいがあると感じ、再度民法が試験科目となっている行政書士試験を目指すことに決めました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

昨年は独学でしたが174点で不合格でした。この結果を受けて、次の年に再度受験することはすぐに決めましたが、このまま独学を続けるか通信講座を使うかは多少悩みました。ただ不合格だったことで自分のやっている勉強の方向性が正しいのかどうか若干不安だったので、通信講座を使ってみようと思いました。

その後はインターネット検索で見つけた動画サイトのサンプル講義を拝見し、それに魅力を感じてアガルートさんに決めました。

合格体験記・学習上の工夫

まず前回の174点で不合格という結果に関して、点数だけを見ればあと6点、択一があと2問取れていれば合格と非常に惜しいように見えます。しかしながら、色々と情報収集していくとどうやら170点台の不合格が続く方もいらっしゃって、加えて170点台と180点以上との間にはかなりの実力差があるらしいということが分かり、一度自分のやってきた勉強の方向性を見直す必要があると感じました。

その中でも今回特に意識した点は、兎にも角にも条文を重視したことです。例えば問題の解説には大抵根拠となる条文がありますが、それを都度六法で調べ、必要な情報があればそこに書き加えていきました。その際、条文の本文は赤線、例外やただし書は青線でチェックする等、自分である程度シンプルなルールを作っていました。

配点の大部分を占める最重要科目である行政法と民法ではこの作業を2月頃から試験直前まで続けました。試験の1カ月前からは、アガルートさんの模試と市販の模試6冊で、合計15回分以上の模試を解きました。

目的としては、法律の知識の穴を埋めることはもちろんのこと、それ以外に①問題を解く順番と時間配分の戦略を練ること、②より多くの一般知識の問題に触れることが挙げられます。

①に関しては、当日は13時に試験開始ということが分かっているので、例えば文章理解13:18、行政法14:00、一般知識14:25等々、解く順番に加えて各ジャンルのタイムリミットを決め、それを過ぎたら次のジャンルに進むということを決めていました。②に関しては、一般知識の試験範囲は広すぎて中々絞れるものではないので、見たことも聞いたこともない話題を少しでも減らすためにより多くの模試を解きました。

図表まとめ講座のご感想・ご利用方法

図表まとめ講座では、テキストにおいて各項目を文章で長々と説明されている情報や、複数の異なる項目の横断的な情報を図表として視覚的に分かりやすくまとめられており、それらを頭の中で整理し、理解、記憶するのに非常に役立ったと感じました。

また、講義に関しては図表だけでは説明が不足する点について具体例を用いての解説が多く、内容をイメージし易かったです。

講義を聞いて図表に追加情報を書き込んだ後は、問題を解いた後にその肢の根拠を確認する際はもちろんのこと、その根拠と他の項目との関係性を確認する際に使用し、さらに自分で必要だと判断した関連情報を加筆していきました。

「START UP 判例」解説講座のご感想・ご利用方法

「START UP 判例」解説講座は、行政法、民法、憲法の判例をまとめた書籍をテキストとして、講師の方が解説するというスタイルでした。

まずテキスト自体が事案の概説、判決文、根拠となる条文や学説とその適用、判決の解説等に分けて説明がされており、一つ一つの事案の背景から結論までの流れが非常に分かりやすくまとめられていると感じました。

さらにそれらの解説を聞くことで、判例を単なる結論の暗記に留めず、なぜその事件が起きたか、当時の時代背景や状況なども含めてイメージすることができ、記憶に定着しやすくなったと感じました。

行政書士試験過去問ベストセレクションのご感想・ご利用方法

行政書士試験過去問ベストセレクションは一般的な過去問の構成と同様に、各科目ごとに冊子が分かれており、五肢択一の形式で問題がまとめられているものでした。

私は複数回受験者なので、過去問は市販の教材で一通り勉強しておりましたが、再度全ての科目、全ての問題を解き、一つ一つの肢ごとに対して間違えたものと、合っていたとしても解答の根拠が答えられないものに印を付け、次は印を付けた肢だけ再度解く、ということを繰り返し行いました。

それを何回か繰り返して、後々印のたくさん付いた肢だけ見直すようにしました。記述に関しては、過去問と同じ問題は出ないので、解答の根拠となる条文に関連する条文を中心に、新たに問われそうなキーワードやフレーズを覚えるようにしました。

他資格試験過去問ベストセレクションのご感想・ご利用方法

他資格試験過去問ベストセレクションは、司法書士試験、予備試験、公務員試験等の過去問のうち、行政書士試験の科目と合致するものをまとめた問題集でした。

この問題集は、行政書士試験の過去問と同じ項目について問われていたとしても、少し視点を変えた文章になっていたり、また問われたことがない論点が出てきたりと、行政書士試験の過去問の内容を本当に理解しているか、また同時に現在覚えている知識を未知の問題に対して使いこなせるかを試すには非常に効果的な教材だったと感じました。

総まくり記述80問攻略講座のご感想・ご利用方法

総まくり記述80問攻略講座は、オリジナルの記述式の問題が民法53問、行政法27問、合わせて80問収録された教材を使い、講師の方が各問題の解説をするという形式でした。

記述式の試験では過去問と全く同じ問題は出ないため、この教材は本試験の予想問題の練習という意味で役に立ちました。記述式の問題も結局のところほとんどが条文の抜粋であるため、問題を解き、解説を読み、根拠となる条文を六法で調べてチェックを入れ、関連情報があれば六法に書き込む、という基本的な勉強を行いました。

問題を解く時に、はじめのうちは実際に書いていましたが、途中からは問題を読んだ後、根拠となる条文が頭に思い浮かぶかどうかを確認したら次の問題に進んでいました。

逐条ローラーインプット講座のご感想・ご利用方法

逐条ローラーインプット講座は、講師の方が民法や行政法の条文を1つずつ確認していき、重要度を設定し、必要に応じて解説をし、さらにテキストへ文章や図表を加筆するという形式でした。

過去問等を解き、解説を読み、根拠となる条文を六法で調べてチェックを入れ、関連情報があれば六法に書き込む、という勉強をしていると、どうしてもチェックをしていない条文が残りますが、そういった穴となっている条文を埋めることができたという意味で役に立ちました。また、

チェックをしただけで分かった気になっていた条文について再度解説を聞くことで、よりその条文への理解が深まったという点も良かったと感じました。

文章理解対策講座のご感想・ご利用方法

文章理解は毎年3問出題され、一般知識の中では試験範囲を絞りづらい政治・経済・社会に対して比較的対策しやすく、それ故に足切りを回避するためにも出来るだけ全問正解しておきたい分野であると認識していました。

この文章理解に必要なのは結局のところ読解力だと思われますが、ある程度正解を導くコツがあり、講座では内容合致問題、要旨把握問題、空欄補充問題、文章整序の4つのテーマに対してそれぞれ解法や典型的誤答肢を学べました。

また個人的に今回の試験の戦略の1つが、文章理解に時間を使いすぎないことだったのですが、時間を計ってテキストの演習問題をこなすことで解答する時間の感覚を掴むことができ、その点でも役に立ちました。

模擬試験のご感想・ご利用方法

模擬試験は1回分で、それとは別にテキストとして、全科目の問題と解説が交互に記載され、それらを一冊にまとめたものが同封されていました。

テキストの問題と解説のレイアウトは他資格試験過去問ベストセレクションとほぼ同様で、解説の文章も根拠が分かりやすく、使いやすい教材であると感じました。

模擬試験をする目的に関しては、合格体験記・学習上の工夫でも書いたので重複しますが、法律の知識の穴を埋めることはもちろんのこと、問題を解く順番と時間配分の戦略を練ること、より多くの一般知識の問題に触れることだったので、その目的を達成する過程で役に立ちました。