行政書士試験では、法律に関する問題(行政法・民法など)と基礎知識に関する問題の2種類が出題されます。出題形式は5肢択一式・多肢選択式・記述式の3種類で、法律問題が配点の大部分を占めます。

本記事では、行政書士試験でどんな問題が出るかについて詳しく解説します。

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行政書士試験にはどんな問題が出る?

行政書士試験にはどんな問題が出る?

行政書士試験では、法律科目と基礎知識科目の2分野から計60問が出題されます。

出題形式は5肢択一式・多肢選択式・記述式の3種類で、300点満点中180点以上が合格基準です。

行政書士の問題の出題形式

行政書士試験の問題の出題形式は、以下の3種類があります。

・5肢択一式:5つの選択肢の中から1つの正解を選ぶ。
・多肢選択式:20個の選択肢の中から4つの正解を選ぶ
・記述式:40字程度で解答を記述する

行政書士の問題の多くは、選択肢の中から正解を選ぶ形式ですが(5肢択一式または多肢選択式)、それだけでなく、自分の言葉で解答を記述しなければならない形式もあるということです。

行政書士の問題の種類

行政書士の問題は大きく分けて以下の2種類があります。

・法律の問題(行政書士の業務に関し必要な法令等)
・基礎知識の問題(行政書士の業務に関し必要な基礎知識)

法律科目についても基礎知識についても、行政書士として仕事をする場合に関連性が高いとされるものが出題されます。

法律の問題

法律の問題では、民法行政法など、行政書士の仕事との関連性が高い法律科目から出題されます。

問題数は全部で46問です。

法律の問題は5肢択一式、多肢選択式、記述式の3種類の方法で出題されます。

5肢択一式の出題範囲と問題数は、以下の表のとおりです。

出題科目 科目の概要 問題数
基礎法学 法律の専門用語や法解釈の方法など、法令に関する基本的な知識 2問
憲法 精神的自由や生存権などを規定する、国の最高法規である憲法に関する問題 5問
行政法 行政の活動について規定する、行政法に関する問題 19問
民法 契約や相続など、一般社会のルールについて規定する、民法に関する問題 9問
商法・会社法 ビジネスや会社のルールについて規定する、商法・会社法に関する問題 5問

多肢選択式は憲法が1問、行政法が2問出題されます。

記述式は行政法が1問、民法が2問出題されます。

法律の問題では行政法が問題数が最も多く、3種類の出題形式の全てにおいて出題されるのがポイントです。

行政書士の業務は、資格の名称のとおりに行政との関連性が高いので、行政に関する法律である行政法が最重要科目になります。

基礎知識の問題

基礎知識の問題数は全部で14問あり、全て5肢択一式で出題されます。

  • 一般知識
  • 行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令
  • 情報通信・個人情報保護
  • 文章理解

問題数は法律の問題の約1/3ですが、基礎知識の問題だけでも足切りがある(満点の40%以上得点しなければ合格できない)ので、きちんと勉強しておく必要があります。

なお、令和6年度からの制度改正によって、これまで「一般知識等」と呼ばれていた分野の名称が「基礎知識」に変わりました。令和8年度試験における出題数は14問と定められています。

行政書士の試験内容を「例」で見てみよう:形式別の問題イメージ

「説明だけではイメージがわかない」という方のために、3つの出題形式それぞれについて、実際の試験で出る問題のを紹介します。どんな問われ方をするのかを先に知っておくと、テキスト学習の効率も上がります。

5肢択一式の問題例:5つの記述から1つを選ぶ

試験の中心となる形式で、法令等で40問・基礎知識で14問が出題されます(1問4点)。問題文の型は次のようなものです。

問題の型:「行政手続法の定める申請に対する処分に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。」 

選択肢:条文や判例の内容を言い換えた2〜3行程度の記述が「1〜5」まで5つ並び、正しいもの(または誤っているもの)を1つ選びます。

一見正しそうな誤りの肢(ひっかけ)が混ざるのが特徴で、「どれが正しいか」だけでなく「他の肢のどこが誤りか」を説明できるレベルの正確な知識が求められます。出題テーマは、行政法なら行政手続法・行政不服審査法・行政事件訴訟法の条文知識、民法なら意思表示・物権変動・債務不履行など、条文と判例の理解を問うものが中心です。

多肢選択式の問題例:文章の空欄に語句を当てはめる

憲法・行政法から3問出題される形式です(1問8点・空欄1つにつき2点)。

問題の型:判例の判決文や条文の解説文に「ア」〜「エ」の4つの空欄があり、20個の語句の選択肢から、それぞれに当てはまるものを選びます。

長めの文章を読みながら、文脈と知識の両方で空欄を埋めていく形式のため、重要判例のキーワード(判決文で使われる特徴的な言い回し)を押さえているかが得点の分かれ目になります。

記述式の問題例:40字程度で解答を書く

行政法1問・民法2問の計3問が出題され、1問20点と配点が大きい形式です。

問題の型:「Aは〜した。この場合、Bは、誰に対して、どのような請求をすることができるか。40字程度で記述しなさい。」 

解答:問われた要素(誰に・何を・どうする)を40字程度の文にまとめて記述します。

選択肢がないため、正確な知識を自分の言葉で再現する力が必要です。部分点があるので、完璧に書けなくても要素を押さえた解答を書くことが重要です。記述式の例題や対策は「行政書士試験 記述は捨てるな!採点・対策解説&おすすめ問題集4選」で詳しく解説しています。

実際の過去問は無料で見られる

より具体的な問題例を見たい方は、行政書士試験研究センターの公式サイトで過去の試験問題と正解が無料で公表されているので、一度目を通してみてください。本試験の雰囲気がつかめます。

行政書士試験の問題を解くコツ

行政書士試験の問題を解くコツは、出題数が多い行政法・民法を早期に学習することと、多肢選択式など独特の問題形式に過去問演習で慣れておくことです。

足切りを意識しながら全科目をバランスよく対策することが合格への近道です。

行政法と民法は早めに勉強を始める

行政書士試験の問題は出題科目が決まっているので、出題科目を一つずつ地道に勉強して、基本的な知識を身に着けていくことが大切です。

法律科目の問題と基礎知識科目の問題の両方で一定数を得点しないと合格できない(足切りがある)ので、どちらか一方だけで高得点を取っても合格できない点に注意しましょう。

足切りを考えると、全ての出題科目を一通り勉強するのが望ましいところです。

特に、行政法と民法は出題数が多い重要科目ですが、法律を勉強したことがない場合は理解するのに時間がかかることが少なくないので、早めに勉強を始めて慣れておくのがポイントです。

独特の問題形式に慣れておく

5つの選択肢の中から正解を選ぶ5肢択一式は、試験の問題形式としては比較的オーソドックスなので、慣れている方も少なくないでしょう。

一方、たくさんの選択肢の中から複数の正解を選ぶ多肢選択式は、問題自体に慣れていなければ最初は戸惑ってしまう可能性があります。

独特の問題形式に慣れるには、実際に出題された過去問を多く解くのが近道です。

ある程度知識が身についてきたら、積極的に過去問を解いて多肢選択式に慣れていきましょう。

行政書士試験のひっかけ問題に注意!【動画解説】

行政書士試験では、法律の条文の細部を入れ替えた選択肢や、例外規定を含む紛らわしい記述など、知識の曖昧さを突くひっかけ問題が頻出します。

正確な条文知識と過去問演習を通じて、典型的なひっかけパターンを把握しておくことが重要です。

下記動画では、行政書士試験のひっかけ問題について、アガルートの豊村講師が解説しています。

まとめ

行政書士試験の問題は法律の勉強に慣れていないと、なかなかとっつきにくく、対策が難しいと感じる人もいるでしょう。

少しでも早く合格を目指す場合は、通信講座の利用がおすすめです。何から勉強したらいいかわからない方から、あと少し頑張れば届きそうな方まで、まずは資料請求をしてみてはいかがでしょうか。

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