大学生に行政書士の取得がおすすめできる理由5つ!就活や就職後に役立つ?
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行政書士は試験の受験に年齢制限もなく、誰もが取得を目指せる資格です。
大学生で行政書士取得を考えている方もいるのではないでしょうか。
このコラムでは、行政書士の資格が大学生におすすめできる理由や、在学中に取得する難しさなどを解説します。
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大学生でも行政書士資格は取得できる?
行政書士試験は学歴・経験・国籍など関係なく、誰でも受験できる国家資格です。規定に従っていれば、大学生はもちろん中学生や高校生でも受験できます。
ただし行政書士法第2条の2では、未成年者は行政書士となる資格を有していない旨が書かれています。つまり19歳以下の大学生が試験に合格しても、その時点で資格を取得することはできません。
ちなみに年代別のデータを見ると、10代・20代の合格者は約27%を占めていました。
| 年代 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 10歳以下 | 715人 | 76人 | 10.63% |
| 20歳代 | 7,731人 | 1,293人 | 16.72% |
| 30歳代 | 9,537人 | 1,595人 | 16.72% |
| 40歳代 | 11,875人 | 1,564人 | 13.17% |
| 50歳代 | 11,643人 | 1,175人 | 10.09% |
| 60歳代以上 | 6,284人 | 462人 | 7.35% |
| 合計 | 47,785人 | 6,165人 | 12.90% |
残念ながら「大学生」に限ったデータは存在しませんでしたが、ほとんどの大学生は10代・20代の枠にいるでしょう。試験に合格することが不可能ではないことがわかります。
大学生に行政書士の取得がおすすめの理由

大学生に行政書士の取得がおすすめの理由は以下のとおりです。
就活で役立つ
就活においてはアピールポイントを一つでも多く作っておくことが大事です。
そして、資格を持っていることで対外的に自身の能力やスキルを示しやすくなりますし、ある特定の分野に関する知識が一定水準に達していることも明確にできます。
行政書士に合格するためには法律の知識が必要ですので、これを保有していることで企業の法務関連への就職には直接的な効果が期待できますし、それ以外の分野でも自己研鑽・努力ができる人物であると知ってもらうことができるでしょう。
就職後のキャリアに活きる

合格しているという事実は就職後のキャリアにも影響します。
法務部に勤める場合には資格試験のために勉強した内容が直接活かせますし、その過程では当該分野における基礎的な力も養うことができます。
法令の基礎知識と実務とでは違いもありますが、基礎がしっかりしていることで実務知識もスムーズに身につけられるでしょう。
また、難関資格に合格しているという実績を評価してくれる職場であれば期待も寄せてくれるでしょう。
自分自身でも、合格したという経験が自信に繋がり、新たなチャレンジをする活力にもなります。
就職先が増やせる
行政書士資格を持っていれば、その後所定の手続きを経て行政書士になることができます。
資格を持っていなくても、行政書士事務所で補佐の仕事や事務職等に就け、資格保有者となっていることですぐに新人行政書士として専門的な業務に取り組むことが可能です。
行政書士の資格があることで就職先の幅も広がるでしょう。
就職先が増やせると就活における不安要素も減らせますし、人生設計の幅も広がります。
独立開業の道も開ける

行政書士事務所で働くほか、自分で事務所を開いて行政書士として独立開業するという方法もあります。
いきなり開業するケースも少なくありませんので、大学卒業後すぐに事務所を開き、自分の好きなワークスタイルを確立することも可能でしょう。
すぐに独立するのが不安という方、一度社会経験を経てから独立したいという方であれば、いったん既存の事務所に就職し、その後自分で設立するという手法を採ると良いでしょう。
大学における勉強のモチベーションアップにも繋がる
法学部で日々勉強している方にとっては、当該資格を目指して勉強することが、大学での勉強におけるモチベーションアップにも繋がります。
逆に資格勉強においても、大学で学んでいることの恩恵を享受でき、アドバンテージをもって資格勉強を始められます。
つまり、相乗効果により、双方においてより良い学習効果が得られるのです。
大学生が行政書士試験に合格する難しさ

大学生にかかららず、行政書士試験に合格するのはそう簡単ではありません。
行政書士は難易度の高い資格なため、相当の勉強期間を設けなければならないからです。
大学生は、専攻している学問の勉強や部活・サークル活動、バイトをしていることもあり、なかなか勉強時間を確保するのが難しいでしょう。
しかし、一般的に独学で行政書士試験に合格するには1000時間かかると言われています。1日2時間だと500日、1日5時間勉強をしても200日要してしまう計算です。
そのため、やりたいことすべてをやりつつ試験に合格するのは難しいかもしれません。
とはいえ行政書士の資格を持つことで、将来的にも長くその恩恵が受けられます。そのため今自分がやりたいこととのバランスは保ちつつ、可能であれば受験しておくことをおすすめします。
なお1000時間というのはあくまで目安で、通信講座などを活用すれば短縮することも可能です。
大学生が行政書士試験に合格するポイント
大学生が行政書士試験に合格するポイントは以下のとおりです。
- 学習領域を戦略的に絞り込む
- 正確な知識を身につける
- 信念を持って学習に臨む
学習領域を戦略的に絞り込む
行政書士試験の学習範囲は非常に幅広く、膨大な知識が求められます。そのため、すべての項目を網羅的に学習しようとすると、時間的制約から非効率に陥る可能性が高いです。
大学生が短期合格を目指すためには、合格に必要な核となる「基礎知識」に焦点を当てることが重要。過去問を通じて、効率的に学習を進めましょう。
「基礎知識」に絞ることで、膨大な情報の中から本質を見極め、効果的な学習が可能となります。
正確な知識を身につける
学習領域を絞り込んだら、その領域の「正確性」を意識して知識を身につけましょう。
多くの受験生が挑戦し、合格率が例年約10~13%と厳しい試験である行政書士試験では、時に意図的に解答が難しい「奇問」が出題されることがあります。
知識が曖昧だと、これらの「奇問」を正しく見分けられず、無駄に時間と労力を費やしてしまい、結果的に合格を逃す原因となる事例が後を絶ちません。
正確な知識は、不要な混乱を避け、解答すべき問題に集中するための道しるべとなります。
信念を持って学習に臨む
行政書士試験は、合格までに500~1,000時間程度の学習時間が必要とされ、数週間や10日間といった短期間で習得できるものではありません。
長期にわたる学習期間には、モチベーションの低下や苦しい時期が必ず訪れます。
そのような困難な状況で学習を継続し、合格へと導く決定的な要素となるのが、「必ず合格する」という強固な信念です。これは単なる精神論ではなく、実際に多くの合格者が、試験直前や試験中に「もう無理だ」と感じる瞬間を乗り越える原動力となった具体的な事実として存在します。
この信念こそが、受験生を正しい合格路線へと引き戻す、内なる力となるのです。
行政書士試験への挑戦は、まるで広大な海原を航海する船に例えられます。
学習領域の絞り込みは、目的地へ直行するための正確な海図を手に入れること。絞り込んだ知識の正確性は、その海図に記された灯台の光のように進むべき道を明確に照らし、そして信念は、目的地へと進み続ける揺るぎない船の羅針盤となり、あなたを確実な合格へと導いてくれるでしょう。
大学生が行政書士試験に合格した体験談
行政書士試験に合格した体験談として、アガルートを受講した大学生のインタビューをいくつかピックアップしました。これから学習を進める参考にしてもらえたら幸いです。
行政書士試験を目指した理由
私は大学三回生の4月、先輩方の就職活動の様子を近くで見た際に将来に対する意識が芽生えました。
1年後に控える就職活動をするにあたり何か自分をアピールできることを探していたほうがいい等のアドバイスを受けましたが、当時の私は平凡な日々を過ごしていたため、特にこれといったことがなく焦りを感じていました。
そこで、法学部に通っていたこともあり、行政書士試験をまわりに受験しようと志す友もいたため、私も一度勉強という分野で結果を出そうと思ったのが行政書士の受験のきっかけです。
また、公務員を志望していることもあり、受験科目がかぶっているため、比較的対策のしやすい試験で難関といわれる資格を保有することができるとも感じた点に魅力を感じたからです。
引用:合格者の声|1年後の就職活動に向けてアピールできるものを求め受験した公務員志望の大学生 野々山 大輝さん
合格体験記・学習上の工夫
当時大学3年生で単位もある程度取り終わり、早期で内定をくれそうな会社が2社あるという、勉強に集中できる状況にありました。そのため、基本的には1日3〜8時間というやる気がある時に長く、集中力がない時は学習時間を短くして取り組みました。また、家では集中ができないため、カフェや学校の図書館、バイト先など人目のある環境で学習していました。
引用:合格者の声|大学在学中、不動産系資格に続いて行政書士試験も合格! 伴田 陽矢さん
合格体験記・学習上の工夫
私は大学生だったので社会人の方よりもある程度、時間のゆとりがありました。試験の前年の12月から勉強を開始し、12月~翌年9月までは1日あたり3時間程度勉強していました。最初の頃は何があっても3時間以上勉強すると意気込んでましたが、他の用事で忙しい日に無理して勉強する日が出てくると、精神的にかなりの苦痛になってきたので、1年間しっかり勉強するためにもまずは無理せず、目安として1日3時間程度勉強をし、出来ない日は仕方ない!という考え方でやっていきました。ただ直前期の9~11月は1日6時間以上勉強をするようにしてました。直前期に時間をしっかり確保する事が大事なので、私はバイトを9月前半までにたくさん入れて、9月の後半以降は本試験日までバイトをなくし、直前期の勉強時間を確保しました。9月の頭の時点で模試を初めて解きましたが、そのときに130点程度しかとれずここから本気でスパートかけないと合格できないと気づき、より一層勉強に励みました。ちなみに試験本番までに一度も合格点を出せたことはありませんでした。
引用:合格者の声|何周もまわすこと、そして直前期の総復習が何よりも大事で一番伸びます! 本永 大起さん
まとめ

独学で勉強をしていると、完全にテキスト頼りで新たな知識を入れていくことになります。
そのため分からないことがあったとき、問題解決に時間がかかり過ぎることがあります。
また、行政書士試験では記述式の問題があり、この問題に関しては答え合わせも容易ではありません。
そこでおすすめなのが講座の利用。効率的に勉強が進められるため忙しい大学生にはぴったりです。
正しい勉強の進め方や、法改正への順応、時事問題への対応なども独学に比べてやりやすくなります。
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