アガルートアカデミーの国内MBA試験講座をご受講いただき、一橋大学大学院経営管理研究科 経営学修士コース 経営分析プログラムに合格された受講生の方の「合格者の声」を紹介します。

どのように勉強したのか、勉強時間、スケジュール、工夫など、学習に取り入れられる情報や、予備校講座を選んだ際のポイントなど、受験に役立つ内容盛りだくさんでお届けします。

合格者インタビュー

自己紹介(氏名・年齢・属性・学歴)

氏名:矢野 翔一(やの かける)

年齢:22歳

所属企業・役職:現在大学生

最終学歴:早稲田大学政治経済学部経済学科2022年3月卒業予定

合格した研究科:一橋大学大学院経営管理研究科 経営学修士コース 経営分析プログラム

MBAを目指すきっかけ

私は2020年(大学2年生)の9月からスイスのジュネーブ大学への留学が内定しており、「成長が鈍化している日本経済を再興させる」という目標を達成するために、スイスで労働経済学などを学びたいと考えていた。

しかし、コロナウイルスの蔓延によって、留学が中止になってしまい、この目標の達成ができないのではないかと感じられた。

また、学んでいた経済学も社会人になった際に、現実に応用することが困難ではないかと考えていた。

したがって、MBAで経営学や会計学などについて学ぶことによって、上記の目標を達成したいと考えた

アガルートアカデミーをお選びいただいた理由

私がアガルートを選んだ最大の理由は各MBAに関する情報を公開し、どのような対策を取ればよいかが明確に挙げられていた点が挙げられる。

アガルートに入会すれば、その対策に準拠したカリキュラムを受けられると考えたためだ。

加えて、大学院別の小論文対策講座があったことで、一橋MBAしか受験しない私にとってメリットが大きいと考えたためだ。
他社の講座では、国公立や早慶といった区分で対策講座が組まれていたが、その大学院に特化した対策がとれるアガルートにした方が、一橋MBA合格にとってプラスに働くと考えたためだ。

勉強の方針とどのように勉強を進めていたか

①勉強の方針

私の中で小論文が最も苦手な試験だったので、小論文対策ならびに小論文を書くためには欠かせない経営学の学習に最も時間を割いて勉強することを計画した。

しかし、実際には勉強は順風満帆ではなく、経営学の学習はうまく時間が取れなかったこともありなかなか覚えることができず、内容を覚えるのに2カ月近くかかってしまった。

また、勉強に取り組んだ当初は特に、小論文を模範解答のようにうまく書くことができず、出願書類を提出してから本格的に勉強を始めたので、試験に受からないのではないかとかなり焦りを感じた。

したがって、私は小論文の書き方に慣れるまでは文章の内容よりも目標の字数を書くことを意識した。
ある程度文章を書けるようになった後は、時間をかけて覚えた経営学の知識を生かして、より精度の高い文章を書くようにした。

最終的には、大学院別小論文対策の添削の評価で6回中4回最高評価を獲得することができ、自信をつけることができた。

②研究計画書のテーマ設定までの流れ

私は大学時代にゼミで「日経平均株価とドル円為替の因果性検証とリーマンショック時のデータ考察」というテーマで日経平均株価について統計的分析を行ったことがあり、大学院で学ぶ経営学の知識と株価分析を結び付けられるテーマを設定したいと考えていた。

また、株価データを参照する中で、同業種で競合他社の関係にあるA社とB社の間で、A社の企業のROE(自己資本利益率)がB社の企業と比較して3倍近く高いのにも関わらず、株価が割安な状態にあることに疑問を抱いた。

私はそこに決算以外の要因があるのではないかと思い調べると、B社は日本証券アナリスト協会よりディスクロージャ優良企業賞を9年連続で受賞していることが分かった。

したがって、IR活動と株価との間に何らかの関係があるはずだと考え、「IR活動による情報開示と適正株価形成の実証分析」を研究テーマにしようと考えた。

③勉強のスケジュール

1月 (当初は他の大学院を目指していたので、そのための勉強)

2月 (当初は他の大学院を目指していたので、そのための勉強)

3月 経営学の本を購入し独学で試験のための勉強をしようと試みる。

4月 独学では厳しいことを痛感し、アガルートの講座を受けることを決心する。

5月 先生に勧められ志望大学院を一橋に変更。主に経営学や小論文の書き方の勉強をし、研究計画書を書き始める。

6月 経営学の勉強をしつつ、研究計画書をひとまず完成させる。

7月 添削結果を見て、将来計画書の内容を抜本的に変更する。出願を済ませたのち、小論文添削講座を本格的に始める。

8月 試験1週間前に全ての添削講座を終え、小論文の勉強を仕上げる。一次試験が終わった後は、卒論研究を進めた。

9月 口述試験1週間前から本格的に対策を進める。本番2日前に模擬面接を受け、早口になってしまうことと、将来計画書の内容が頭に入っていないことに気づき焦る。前日に必死になって志望動機等を頭に入れると同時に、本番で早口にならないように意識した。

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受講された講座の良さや学習方法

経営学の基礎講座

独学で取り組もうとした本よりも要点がまとまっており、あまり試験では問われない部分はカットされていて試験のための勉強がしやすかった。

重要な部分には線を引き、可能な限り事例等も覚えることを意識した。

1周目は先生の授業を聞きながら覚え、2周目は電車の中などでテキストを見て網羅的に内容を覚えた。

また、経営学の勉強が落ち着いた後は、小論文対策講座で知識が備わっていないことが分かった部分について重点的に勉強をした。

小論文対策講座(基本編)

提出した回数:11回

7月下旬の出願書類提出後から勉強を開始した。

あまり小論文のために時間を割くことができなかったが、とにかく目標字数には到達することを考えて勉強した。
また、文章の体裁を整えて書くことができるようになってからは、経営学の知識をなるべく生かして書くことで内容を充実させた。

また、小論文で経営学の知識レベルを確認し、知識不足が分かった部分は経営学のテキストを見返すことで、経営学のテキストと両輪で学んだ。

小論文対策講座(大学院別対策編)

提出した回数:6回

一次試験の約2週間前から始めた。

直前から始めることになってしまったが、一橋大学MBAで実際に出題された問題を解くことで、本番の試験ではどのような傾向の問題がでるのかを知ることができたので、一次試験突破につながったと思う。

また、毎回の添削で自分の解答でしっかりと得点することができるのかを知ることができたので、自信やモチベーションにうまくつなげることができた。

出願書類・研究計画書の書き方講座

提出した回数:2回

最初に提出した志望動機では、なぜ一橋MBAではないといけないのかという肝心な点が欠落しており、添削していただいたことでその点を補強した出願書類に仕上げることができた。

また、比較的厳しめの添削だったため、志望動機だけではなく研究計画や修了後の計画に関しても1回目の添削から改善することができ、より具体的な出願書類に仕上げることができたと思う。

面接対策講座

模擬面接をオンラインで受けられたことは非常に口述試験にとってプラスに働いたと思う。

模擬面接では実際の面接よりも厳しいことを聞かれ、全体的にうまく答えることができなかったため、本番までの残り少ない日数の中で志望動機を再度頭に叩き込んだり、聞かれる可能性のある質問を洗い出したりすることで、緊張感をもった有意義な時間を本番までに過ごすことができた。

また、模擬面接で「えー」といったフィラーを発してしまう自分の悪い癖を再確認することができ、口述試験での話し方や話すスピードに気を遣うことができた。

スランプや挫折を乗り越えるための工夫

小論文対策講座に取り組んだ当初は文章を書く力がなく、模範解答や解説動画のような完璧な解答例を見て落ち込んだことがある。

また、時間内に書き切るのも一苦労で、先生にできなくても時間内に書き切るように言われつつも、時間を超過して書いてしまったこともある。

しかし、うまくできないなりにも学習した小論文の書き方に則って書くことを意識したことで、小論文の構成に困ることがなくなった。

その結果、制限時間内に書き切ることができるようになったことに加え、小論文の内容を向上させることにも時間をかけられるようになった。

学習時間はどのように確保し,一日をどのように過ごしていたか

定期テストのための勉強やゼミの卒論研究などで全体的にあまり満足に時間を取ることはできなかった。
特に出願書類を書いていた約1か月間は、時間が取れず両立に苦労した。

しかし、スマホを見る時間といった無駄な時間を可能な限り減らすことによって、経営学の基礎講座の勉強時間を確保した

また、「一橋MBAに受かる」という目標を持つことで日々の勉強に対するモチベーションを高め、無駄な時間を減らし1日1日を試験勉強にとって有意義なものになるようにした。

直前期の過ごし方

まず一次試験の小論文に関しては、一週間前までに大学院対策別の小論文対策講座を終わらせ、直前の一週間は今まで返却された特に評価の低かった添削を見返すことで、どのような箇所で間違えたのかについて確認をし、緊張によって本番で同じミスが起こらないようにした。

次に英語については、普段からオンライン英会話をしていたことで英語脳を養えており、英語を読むことにはある程度慣れていた。

したがって、直前期には京都大学の英語の過去問の難解な文章をいくつか読み、日本語に訳す訓練を行った。

試験期間中の過ごし方

1次試験から2次の口述試験までの間は、大学のテストやゼミでの卒論の進捗報告などがあり、前半に時間は全く取ることはできなかったため、試験まで残り15日くらいの時から対策を始めた。

対策内容としては将来計画書に書いた志望動機等の覚え込みを中心に行った

そして、口述試験の2日前に行った模擬面接の後は、将来計画書の内容が頭の中に定着していないことが分かったため、再度志望動機を見返して必死に覚え、また本番で聞かれる可能性のある質問を洗い出した。

また、頭の中で本番の面接をイメージし、声に出して練習を行った。

受験した時の手ごたえと合格した時の気持ち

①受験した時の手ごたえ

一次試験では全ての問題に解答できたもののよくできたという印象はなかった。

ただ、解答を回収する際に、前の人の解答用紙が少し見えて解答できていない箇所があったので、他の人の出来次第で、受かっているのではないかと思っていた。
実際合格していたので、自分の中ではうまくできなかったものの、相対的にできたのではないかと感じている。

後述試験では思いの外そこまで厳しいことは聞かれず、緩やかな雰囲気の中で面接が行われたので、もしかしたら受かっているのではないかという感覚はあった。

しかし、興味がないから食いついてこなかったのではという猜疑心もあったため、合格しているという確信は得ることはできなかった。

②合格した時の気持ち

ひとまずほっとしたというのが率直な感想である。

一橋MBA受験のために、卒論研究も同時並行で進めながら将来計画書や小論文の勉強のために時間を割いていたので、嬉しいというよりもやっと一つ終わったという印象を得た。

また、修了後の進路を見ると、名だたる企業への就職が書いてあったので、一橋MBAで経営学の勉強に取り組んで、そうした企業に就職できるような実力をつけたいと思い、勉強へのモチベーションが高まった。

また、IR活動について学習を深めたいという気持ちもあるが、公認会計士になりたいという気持ちも同時にあり、合格した時からすこし迷いが生じている。

振り返ってみて合格の決め手は?それに,当該講座はどの程度影響したのか

①合格の決め手

私は一概にどれかが優れていて合格という結果につながったのではなく、総合力が決め手になったと考えている。

実際、提出した志望動機はまだ改善すべき余地があると考えており、英語は想定していたより難しかった。

こうしたうまくいかなかった点はあったものの、ゼミの先生に書いていただいた推薦書、大学時代にゼミで取り組んだ内容、提出したTOEICのスコアなどによって自分自身をうまくアピールできたのではないかと考えている。

②講座の影響度

一橋MBA合格にかなり影響があったと考えている。

実際、アガルートの講座を受けるまで将来計画書などの出願書類の重要性に気づいていなかった
それらの重要性にいち早く気づくことができたという点で、アガルートの受講を決意してよかったと思う。

そして、他の志望者と将来計画書などの内容で差別化をすることに成功したと考えている。

また、小論文添削や面接対策といった手厚いサポートも受けられたので、合格の大きな要因になったと考えている。

卒業後のキャリアについて

①MBAに期待するもの

私は就職した後の実務での経営学の現実への応用の力をMBAでの学習を通して養いたいと思う。

私は大学時代の経済学を主として勉強してきたが、経営コンサルティングファームに就職した場合には経済学のフレームワークは現実に応用することは難しいのではないかと考えている。

そこでMBAで経営学全般についての見識を深めることによって、経営コンサルタントとしてより適切な判断ができるようにしたいと考えている。

また、実務でよく用いられる手法に関して経営学の観点から理論的なアプローチができるので、コンサルティング業務に関する深い理解を得たいと考えている。

②今後のキャリアビジョン

一橋MBAで学んだ経営学や会計学の知識を生かして、経営コンサルティングに従事したいと考えている。
その中でも、在学中に研究したいと考えているIR活動に関してのコンサルティング業務に従事したい考えている。

また、IRアドバイザリー業務で多くの経験を積んだのちには、独立してIR経験が浅い成長企業向けのIRアドバイザリー事業を開業することで、クライアント企業の企業価値最大化に貢献したいと考えている。
IR事業を通じた企業価値最大化によって日本経済の成長に少しでも与したいと考えている。

受験生に対するメッセージ

私は独学で一橋大学MBAにチャレンジしようとしました。

自分で様々な本を買い、入試勉強しようとしましたが、志望動機等を含む将来計画書の書き方や小論文の対策方法が全く分からず、独学で一橋MBAに合格することは困難だと気づきました。

私はアガルートの講座を受講して将来計画書や小論文の添削といった手厚いサポートを受けられた結果、合格することができました。
また、模擬面接で本番までに直すべきことが明確になったことで、本番の面接で実力を発揮することができました。

アガルートのサポートを最大限活用して本気になって取り組めば必ず受かると思います。
ぜひ、アガルートを使って国内MBA入試にチャレンジしてほしいと思います!

ご感想

模擬面接があるというのが分かったのがかなり口述試験に近かったので、もう少し早く告知していただければよいなと思った。

良い点でも悪い点でもあるが、経営学のテキストは非常に使いやすく覚えやすいように作ってあり内容もかなり充実していたので、それを見るだけで授業内容が完結しているように感じ、途中から先生の授業を映像で見なくてもよいのではと思ってしまった。

また、英語の過去問が少しでもあれば英語の対策をすることができたので、添削等はしなくてもよいので、添付だけでもしていただければさらに合格可能性が高まると感じた。

しかしながら、全体として添削や模擬面接など手厚い合格サポートが受けられたので満足している。
少なくともこれらのサービス全般で不満を感じたことはなかった。

また、合格お祝い金も他社にはなく、合格へのモチベーションにもつながるのでよい制度だと思う。