受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

自己紹介

氏名:鈴木 一平 (すずき いっぺい)

年齢:43歳

合格した研究科:早稲田大学大学院 経営管理研究科

MBAを目指すきっかけ

所属企業の経営に課題や疑問を感じ、これを解決できるスキルを身につけたいと思ったことがきっかけでした。
そしてそのスキルやノウハウを、所属企業に対してのみに発揮するにとどめず、広く社会に届けていきたいと考えたことがMBA進学を目指す理由となりました。

進学先の検討軸として、修士論文の有無がありました。
私は、修士論文を書けるMBAを選択しました。
論文をまとめていく研究プロセスは、今後のキャリアにも役立つだろうと考えたことと、何より、僅かではありますが、自身の考えを足跡として経営学に残せることに嬉しさを感じたからでした。
所属企業の問題解決がきっかけでしたが、MBAの意義を考えるプロセスにおいて、自分自身のキャリアゴールや、社会の何に貢献したいのかを考え直すことともなりました。

アガルートアカデミーをお選びいただいた理由

以下3つが理由です。

飯野講師に面白そうな魅力を感じたから
フルオンラインで学べるから
対象校合格であれば、受講料返金の機会があるから

①について

MBA受験を考え始めた時、YouTubeで情報収集をしました。
そこで、飯野講師が話されている動画に出会いました。

MBAについての分かりやすい解説・紹介をされており、スタート時点での検討が非常にしやすくなりました。
その後、書店でMBAに関する書籍を物色していた際にも、飯野講師のご著書が目にとまりました。
ご自身の、MBAに関する考え方や思いを拝読し、共感を覚えました。

こちらが、アガルートを最有力候補とした理由でした。

②について

子育ての時間も確保したいと思っていましたので、フルオンラインで自宅で学べることは大変助かりました。
通勤時間に動画や音声で学べることも、時間の有効活用となり良かったです。

③について

合格返金の特典も、大変な魅力でした。
「受講費用を無駄にはできない」ということも、モチベーションの一つになっていたと思います。

勉強の方針とどのように勉強を進めていたか

①勉強の方針

勉強開始から願書提出までの期間が3か月弱と短かったため、第一志望校のWBSに必要な対策を優先するというのが大方針でした。
WBSは小論文がなくなると聞いていたため、小論文対策は後に回し、経営学基礎講座の学習と提出エッセイ・研究計画書の準備を優先的に行いました。

受験校は2〜3校までを想定していました。
私の生活ペースだと、それ以上の提出書類の準備に対応しきれなくなるだろうと考えたためです(結果2校受験)。
願書提出直前まで、研究計画をまとめられなかったことが、挫折ポイントでした。
願書提出の1か月前に研究計画の初回添削を受けたのですが、願書提出直前まで書き直すことができませんでした。

初回添削でのアドバイスを徹底して意識し、なんとか願書提出はできました。

②研究計画書のテーマ設定までの流れ

所属企業における課題から、「現在のような先行き不透明な環境で、企業が事業活動を持続させるためにどのような姿勢や考えを持つべきなのか」ということに関心がありました。
これが大テーマでした。
このままだとテーマが大き過ぎるため、「企業の考えは経営理念に現れるはず」と考え、領域を「経営理念」に絞りました。
経営理念に関する先行研究を調査し、「経営理念の浸透度合いが従業員のパフォーマンスに影響を与える」という研究を発見しました。
この点が明らかにされている一方で「経営理念の内容そのものが与える影響」についての研究は課題として残ることが述べられていました。
幸いその課題が、ちょうど関心のある領域だったため、研究対象とすることに決めました。
研究計画を検討し始めた当初は、組織行動などで語られる「センスメイキング理論」を中心に先行研究を探していました。
しかし、あまり論文や文献を探すことができず、仮説設定のヒントも得づらかったため、「経営理念」研究に方針を転換しました。

③勉強のスケジュール

7月 国内MBAの入試攻略講座の動画を視聴。経営学の基礎知識を一巡。
   夜の1〜2時間と通勤時間の30分程度を活用。
   講座の音声をダウンロードし通勤時に聞いていました。
   理解度が低い部分があっても、一旦一巡することを優先して先へと進めました。
   全体感を掴みたかったためです。
   最終週から先行研究調査開始。

8月 先行研究調査と研究計画書の検討。
   盆明けにアガルートの研究計画書の初回添削を受ける。
   並行して経営学の基礎知識も学習継続。
   一巡目で定着が弱く感じたところを再度学習。

9月 研究計画書、提出エッセイを作成。小論文対策。

10月 WBSのシラバスを調査。
   受けたい講義やゼミの情報、気になる教授に関する情報等を収集。
   YouTube等メディアで教授が発信されている内容があればチェック。書籍も読む。
   最終週に模擬面接を1回実施。

11月 WBSや教授に関する情報収集を継続。
   二次面接の一週間前に模擬面接を1回追加実施。
   二次面接本番までに、話す内容を文章に起こし、空で言えるように反復練習しました。
   WBSに合格し、学習終了。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

▼国内MBAの入試攻略講座

国内MBAの全体感を分かりやすく掴めました。
志望校を検討し、学習の戦略を立てる材料とできました。

学習開始時の最初に動画視聴しました。

▼経営学の基礎講座

まずは、1か月かけて全体を一巡しました。
章ごとに先に動画を視聴し、概要を掴んでからテキストを読むという進め方をしました。

二巡目は、理解度が低いと感じた章を優先して学習しました。
具体的な企業事例などを交えながらの解説があることで、理解しやすい内容だと感じました。

▼小論文対策講座(基本編) 

提出した回数:0回

▼小論文対策講座(大学院別対策編) 

提出した回数:0回

▼出願書類・研究計画書の書き方講座

提出した回数:1回

1回のみの添削となってしまいましたが、そこで頂いたアドバイスが非常に効果的で助かりました。
少ない回数でも、最も重要なポイントを整理してアドバイスしてくださるのが、当講座の良い点だと思います。

WBSのエッセイは3種類ですが、それぞれについて下記のようにアドバイス頂きました。

  • エッセイ1「実務経験で成し遂げたこと」
    最も主張したいポイントを重点的に記述し、その他は思い切って分量を削減することをご指導頂きました。
    複数部署を経験しているため、あれこれと伝えたいことが増えてしまいがちだった点を修正頂きました。
  • エッセイ2「キャリアゴールとWBSの意義」
    ゴールの描き方について「大きくビジョンを語りましょう!」とアドバイスを頂きました。
    そのアドバイスのおかげで、当初は所属企業におけるキャリアやスキルアップをゴールとして述べていたものを、社会にどう貢献していきたいのか、という述べ方にまで視座を引き上げて考えることができました。
  • エッセイ3「研究計画」
    先行研究を豊富に読み込み、明らかにしたいことを定量的な仮説に落とし込むことをアドバイス頂きました。
    研究計画の書き方講座やマンスリーゼミなどで、同様のことを理解していたつもりなのですが、実際に研究計画を書いてみたものを添削頂くと、これに至れていないことに気付かされました。
    先行研究をうまく探せず仮説立てに苦しみましたが、粘って文献を探し続け、自身が明らかにしたいことやその動機を何度も振り返ることで、ようやく整理しきることができました。

▼面接対策講座

テキストのうち第一志望校のパートのみを読み込み、イメージしてみるようにしました。
面接官の人数と属性の情報等があり、当日のイメージをつけておくことに役立ちました。

▼研究計画書の研究テーマライブラリー

自身の研究テーマに近そうなものを中心に、講義動画を見るようにしました。
研究計画に悩んだ時は、あまり関係なさそうなものもヒントになるのではと思い、色々と見てみました。
テーマライブラリーに答えを求めすぎても、独自性がなくなり良くないだろうと思いましたので、ある程度見た後は一旦離れました。
先行研究調査と、自身の関心ごとを見つめ直すことに軸足を置き、最終的に計画内容を整理しました。

▼各種フォロー制度について(初回添削フィードバック、受験校相談、マンスリーゼミ、質問制度等)

  • 国内MBA講座内のマンスリーゼミでは、志望動機や研究計画を考えるための大基礎となるフレームワークを勉強させて頂けました。
    自身のキャリアのこれまでと将来、仕事で感じた課題感や動機、MBAで何をしたいのか、といったこれらを一貫して結びつけるフレームです。
    これが、全ての提出書類を作成するにあたって大変効果的でした。
  • 提出書類の初回添削フィードバックは、短時間(30分ほど)のミーティングではあったものの、最重要ポイントを押さえて効率的にアドバイス頂けたことが良かったです。
    最後まで、ここでのアドバイスが受験全体を通しての軸となったと思います。

スランプ・挫折・それを乗り越えるための工夫

研究計画の内容が、なかなかまとめられないスランプがありました。
研究したいことについて、およそのイメージはあったのですが、近しい先行研究をまとまった量で探し出すことがなかなかできませんでした。
検索ワードの幅を広げて探すなどしたのですが、そうしているうちに、研究で明らかにしたいことに迷いが生じてしまいました。
これを乗り越えるために、研究動機のもととなった仕事における課題は何だったのか、どういう世界になれば良いと思っていたのか、を何度も問い直しました。
そうすることで別の視点が見つかり、先行研究を探すキーワードが増え、文献の収集も再度進めることができました。
(当初「経営におけるセンスメイキング理論」や「経営への人文学の影響」といった切り口でした。その後「経営理念、パーパス、未来洞察」などへと切り口を広げました。)

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

毎日就寝前の1〜2時間と、通勤のある場合はそこでの30分程度を学習にあてました。
朝は子供の世話、保育通園の対応などがあります。
その後出勤。
18時〜22時頃は子供の保育園お迎え、食事、風呂、就寝等の対応。
一息ついてから22時30分以降の1〜2時間で学習。
仕事の残業対応もあるため、しばしば学習時間を削らねばならない日もありました。
土日も学習時間は同じ夜間の1〜2時間でした。
先行研究調査等でまとまって時間が必要な時や、願書提出が迫ってきた時期は、有給休暇を取り時間確保していました。

模擬面接のスロットは18時以降などが多かったため、家族に相談し、時間確保させてもらいました。

直前期の過ごし方(どのような勉強をして、どのような心構えで試験を迎えたか)

願書提出の直前期

提出書類を字数制限の中で伝わりやすく訴求力のある文章にするために、何度も書き直していました。
WBSの提出様式では、参考文献の情報も字数カウントされてしまうため、全体の調整にかなり苦労しました。

直前期は、先行研究や文献の調査をストップしました。
新しいものが見つかることで、迷いが生じるリスクを避けたいためでした。

二次面接の直前期

提出書類を数回読み直しました。
願書提出から二次面接まで2か月ほど期間があり、記憶がやや薄れていました。
書いた内容と、面接での発言の整合性を取れることを意識しました。
面接での、想定質問に対する回答シミュレーションを行いました。
提出書類の内容とは別に、自己紹介や志望動機、MBAの意義、WBSである理由等、最重要点を中心に改めて回答内容を書き起こしました。
それらの内容を自然と発言できるようになるまで、声に出して話す練習を何度も行いました。
特に、冒頭に尋ねられるであろう自己紹介と志望動機については、1分間で回答できるように調整していました。
自己紹介のみ、志望動機のみ、自己紹介+志望動機、のそれぞれのパターンで1分で話せるように調整していきました。

本番に向けて以下のような心構えを持つようにしました。

  • 準備した内容を思い出して話そうとしない。(思い出そうとしなくても良いくらい考え頭に馴染ませるということでもあります。)
  • うまく話そうとしないで良い。
  • 問われたことを正確に聞き、結論から答える。
  • 面接官と目を合わせ、堂々と話すこと。腹式で。
  • 無理に取り繕おうとしないこと。(自然体で素直な方が好印象かな…くらいの気持ちで。)

ただし、本番になると緊張もあったので、全部はやれていません。
このような心構えとすることでリラックスも兼ねた、というところでした。

試験期間中の過ごし方

子育てもあり、9月後半の願書提出が終わってからは、家族へ使う時間を増やしました。
11月初旬に一次合格となった後、二次面接に向けた準備を本格化させました。

受験した時の手ごたえと合格した時の気持ち

①受験した時の手ごたえ

願書提出直後

「もうこれ以上のものは書けない!天命を待つ!」という気持ちでした。
倍率が高く、簡単には合格できないだろう、と思っていましたので、開き直りにも似た感情もありました。

二次面接直後

「これは落ちたかも知れないな…」という気持ちでした。
面接序盤は堅調でしたが、その後の質疑応答では論理的に回答できた自信があまりなかったからです。

②合格した時の気持ち

最高でした!
受け入れて頂けた喜びの感覚が強かったです。
今後の人生やキャリアのために、このMBA進学を最重要の一歩として位置付けておりましたので、合格した時の喜びはひとしおでした。

振り返ってみて合格の決め手は?それに、当該講座はどの程度影響したのか

①合格の決め手

面接に向けた効果的な準備ができたことと、本番で落ち着いて話せたことだと思います。
ポイントを押さえた、効果的な事前準備ができていたことが、本番で落ち着きを持てた理由だと思います。
何をどのように話すのかのフレームを指導頂いていたおかげです。

②講座の講座の影響度

模擬面接の機会や、そこでのアドバイスが大変良い影響があったと思います。
実際に話してみることで、意外と整理しきれていない自身の状況を認識することができました。

本番の質問の雰囲気を掴むこともできました。
また、話す内容を整理するためのフレームを教示頂けたことも大きかったです。

卒業後のキャリアについて

①MBAに期待するもの

経営計画を策定する能力向上、経営理念についての研究成果、修了後も良き関係を続けられるような学友との出会いです。

②今後のキャリアビジョン

先行き不透明な時代に、人や社会が魅力的なビジョンや経営理念のもとに自信を持って進める社会を作ることがキャリアビジョンです。
そのための手段として、経営戦略と経営理念策定のコンサルティングを行えるようになっていたいと思っています。
そのことに必要なスキルと、研究成果を得たいと考えています。

受験生に対するメッセージ

受験生の皆様、お疲れ様です。
MBA受験の準備はただの学習だけではなく、自身のキャリアの棚卸と将来を描き直すきっかけを与えてくれると思います。
勉強が苦しい時期もあると思いますが、ぜひ将来のキャリア像を考えることを楽しんで頂ければ、と思います。
アガルートのアドバイスは、最短での合格に非常に効果的であることを実感しました。
講師陣からのアドバイスを、素直に信じて進んでいかれると良いと思います。

講師によって、アドバイスが若干異なって感じられるような場面もあるかも知れません。
しかし、共通している内容は何か、よく掴み取るようにされてみてください。
また、最後は自分が考え抜き選択する、という心構えでいることも必要かと思います。
自分が決めたということが、試験に臨む覚悟と自信に繋がると思います。
皆様の合格をお祈りしております!