受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

自己紹介

氏名:金子 美津妃(かねこ みづき)    

年齢:37歳

合格した研究科:早稲田大学大学院 経営管理研究科 夜間主総合

MBAを目指すきっかけ

大学卒業後、一つの会社で複数回の転勤により、知識や技能を身に付けてきました。
しかし40歳を前にして、これからは自律的にキャリアを築きたい、そのために自分の柱となる強みを身に付けるため、新たに勉強を始めたい、と思うようになりました。
その手段として、異業種の人材と交流ができること、志高い人と切磋琢磨することで独学では難しい継続的な学習ができるという点において、MBAという環境は最適ではないか、と思い目指すことにしました。

アガルートアカデミーをお選びいただいた理由

3点あり、1点目は最初にMBA受験を考えたときに買った本の著者が、アガルートアカデミーの教材を執筆されている飯野先生であり、専門性の高さに信頼感を抱いたためです。
2点目は、現業を最優先としていたので、通塾の時間が省ける完全オンライン授業であったためです。3点目は教材が紙だけでなくネット閲覧が可能であったり、動画が3倍速まで再生できたりなど、オンラインサービスの品質がきめ細かく、ユーザー目線で設計されていると感じたためです。

勉強の方針とどのように勉強を進めていたか

①勉強の方針

現業を最優先とし、無理のない範囲で行うことを一番の方針としていました。
学習日は平日の朝や週末に予め設定し、それ以外は逆にテキストに触れないことで休息を確保するようにしました。
また、受験勉強での学びを日頃の業務に落とし込んで考えることで、両者を切り分けないように意識しました。

②研究計画書のテーマ設定までの流れ

まず、自分がこれまで担当してきた分野と、これから学びたい分野のそれぞれについて関連書籍を読み、国会図書館で先行研究を調査する中で一方に絞りました。
最終的に調査のしやすさ、課題意識の強さという観点で、前者の分野でテーマを設定しました。

③勉強のスケジュール

4月 入塾、経営学の基礎講座

5月 経営学の基礎講座、研究計画

6月 研究計画

7月 研究計画

8月 研究計画、論文対策

9月 論文対策

10月 面接対策

11月 面接対策

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

▼国内MBAの入試攻略講座

MBAの大学別の特徴や、聞きにくいが気になるところ(不合格者の特徴や圧迫面接についてなど)が余すところなく公開されている点が良いところです。
学習の最初に受講し、受験校選びや受験勉強における留意点として参考にしました。

▼経営学の基礎講座

これまで様々な書籍や研修などで学んだことのある知識が、体系的に過不足なく記されている点が良かったです。
章の最後にある小論文形式の設問は、知識をアウトプットする中で定着を図るようできており、以降の小論文対策に向けても役立ちました。

▼小論文対策講座(基本編) 

提出した回数:3回

基礎講座の復習ができると同時に800字という短すぎず、長すぎない字数設定が良かったです。
日常業務でもメールなど文章を書く機会は多いものの、論理構成など添削してもらえる機会はなかったので、自身の文章力を改めてチェックする良い機会となりました。

▼小論文対策講座(大学院別対策編) 

提出した回数:2回

過去問の中から良質な問題がピックアップされており、傾向と対策を知ることができました。
早稲田大学は今年度から小論文試験がなくなりましたが、出願直前にエッセー課題が課されることから傾向を見るために取り組みました。

▼出願書類・研究計画書の書き方講座

提出した回数:2回

合格者の志望動機やキャリア実績、研究計画書が大学別に複数名ずつ掲載されており、完成度のレベル感を知ることができました。
受験大学だけでなく他大学の内容にも目を通し、研究計画書のアイデア集めとして大いに役立ちました。

▼面接対策講座

面接内容の7~8割がカバーできる質問項目を、まずは徹底的に考えました。
残りの2~3割については、出願書類を見直しながらテキストに記載されていたアドバイスに従い、3Cと4Pを軸に質問を洗い出し、短く応えられるよう対策を行いました。

▼研究計画書の研究テーマライブラリー

研究テーマ探しのきっかけを与えてくれる講義で、関心のあるテーマの深堀り方法を具体的に学びました。
特に参考図書が比較的最近の専門文献であったため、文献の探し方にすら困っていた初期の頃は、特に役に立ちました。

▼各種フォロー制度について(初回添削フィードバック、受験校相談、マンスリーゼミ、質問制度等)

完全オンラインのため、計画的に学習を進めることが難しい時期もありましたが、マンスリーゼミがペースメーカーとしての役割を果たしてくれました。
特に、テキストに掲載されていない最新情報を公開していただいた点が良かったです。

スランプ・挫折・それを乗り越えるための工夫

研究の具体的な構想が、なかなか立てられなかったことです。
自分が業務で関わってきた分野と、これから学びたい分野が少し違いました。
前者は知識があるものの志望動機と結びつけることが難しく、一方後者は志望動機と齟齬はないが知識不足のため研究の枠組み設定が浅いというジレンマがありました。

そのため図書館に通い、書籍を多読しながら違う視点を探すようにしました。
狭くなりがちになる自分の視野から、いかに脱却するかを意識し、模索期を乗り越えました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

朝型生活に切り替え、始業前を学習時間として確保しました。
平日の勤務時間中は、受験勉強での学びを意識しながら仕事をしました。
一方、終業後は勉強すると頭が興奮して眠れなくなったため、早めに就寝することを心掛けました。
休日は、図書館など周囲の目があり、緊張感を保てる場所で学習しました。
午前中はアイデアを文章に落とし込むクリエイティブな作業、午後は文献調査や読書によるインプットなどの単純作業を行い、脳のリソースを効率的に使うことを意識しました。

直前期の過ごし方(どのような勉強をして、どのような心構えで試験を迎えたか)

出願の1週間前に課題が発表される、エッセー課題を念頭に小論文に取り組んでいました。
経営学の知識も使いながら、論理的で分かり易いアウトプットができるよう意識しました。

また、飯野先生のアドバイスに従い、日経ビジネスを購読していたので、過去半年分を読み返し、近年の時事問題について、自分の業務の課題感と絡めて書けるように訓練しました。
できないことが目につき、焦る時期ではありましたが、これまでの業務実績や学習の積み重ねを信じて試験期を迎えました。

試験期間中の過ごし方

面接対策として、「研究テーマ」と「自社の事業」に対する想定質問と回答を徹底的に考えました。
出願書類を改めて読み直し、面接官であればどんな点を突っ込むかという視点で想定質問を考えました。

自身が所属している会社の事業については、テキストに記載されていたアドバイスに従い、3Cと4Pを軸にまとめました。
回答練習に関しては、アガルートのオンライン面接でのアドバイスをもとに、家族にも練習を手伝ってもらい本番に臨みました。

受験した時の手ごたえと合格した時の気持ち

①受験した時の手ごたえ

面接のやり取りは緊張してしまい、想定外の質問に一つ上手く答えられなかったこともあり、不安要素は少し残りました。
しかし、自身の経歴や、エッセー課題に書いた経験については評価していただけたので、今後の糧として自信を持つことができました。

②合格した時の気持ち

これまで培ってきた経験を評価していただき、嬉しく思いました。
今後どのような師や仲間と出会い、どんな経験を積むか全く予想がつかず、期待と不安が入り混じっていますが、まずはスタートラインに立てて良かったと思っています。

振り返ってみて合格の決め手は?それに、当該講座はどの程度影響したのか

①合格の決め手

自身の専門分野や経験を、説得力を持って分かりやすく伝えられたことだと思います。
これまでの経歴を振り返り、自分の得意分野が何かを深く掘り下げてアピールポイントを考えました。それを、出願書類にしっかりと落とし込めたと思っています。

②講座の影響度

的確なフィードバックをもらえたことです。
アピールポイントをどのように展開すべきか、論理構成を客観的にアドバイスいただけたのは良かったと思っています。

自身の文章力が向上し、仕事にも良い影響を与えてもらいました。

卒業後のキャリアについて

①MBAに期待するもの

ビジネスにおける意思決定の拠り所となる知識の習得と、組織を動かすための論理的交渉力の獲得を期待しています。
特に同じ志を持った異業種の仲間と切磋琢磨できるのは、これらの能力の定着に有効だと思っています。

②今後のキャリアビジョン

MBA修了後は経営企画部門のリーダーとして、既存事業の再構築やM&Aに取り組むと同時に、対象事業の人材のモチベーション向上に取り組みたいと考えています。
変化の激しい時代に、柔軟に組織が対応できるよう力を尽くしたいです。

受験生に対するメッセージ

MBA入試は他の資格試験とは違い、知識だけで合格できる保証はありません。
今回の受験で感じたのは、自身の業務、所属している会社、業界について大局的な視野を持ち、業界外の人に分かりやすく伝える力が必要であるということです。

そのために、上司や先輩社員と日常的にコミュニケーションを取り、自分の視座を高めることが有効だと思います。
それは受験勉強だけでなく、日常業務への取り組み姿勢にもプラスに働くので、是非挑戦してもらいたいと思います。