受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

自己紹介

氏名: 日置 順彦(ひおき なおひこ)     

年齢:36歳

合格した研究科:
筑波大学大学院 ビジネス科学研究群 経営学学位プログラム
東京都立大学大学院 経営学研究科 経営学専攻 ファイナンスプログラム

MBAを目指すきっかけ

大学を卒業後、証券会社で勤務した経験を生かして、プログラムを用いた自作のロボアドバイザーの作成を続けています。
現在作成しているプログラムは、簡単なアルゴリズムを組んだ時のリターンを算出するまで作成できましたが、ポートフォリオ理論や複雑なアルゴリズムについては、まだ導入できず独学に限界を感じました。
今作成しているプログラムに、完全なアルゴリズム、ポートフォリオ運用を導入して実用化したいと考えており、その作成過程でポートフォリオ理論を学びたいと思いMBAを目指しました。

アガルートアカデミーをお選びいただいた理由

実用的なポートフォリオ理論を学ぶには、金融工学を主としている大学院に入学する必要があると思い、ファイナンス専修や金融工学の先端が学べる研究科のある大学を検討しました。
それらの大学の成功経験談や対策と傾向を研究できる予備校を探しましたが、どの予備校も受験校のデータに乏しく、金融はわからないと門前払いでした。
その中でアガルートは、それらの大学も含め多くの成功体験談を蓄積していて、受験問題の傾向もご教示いただけるのと伺ったので選びました。

勉強の方針とどのように勉強を進めていたか

①勉強の方針

金融工学を学びたいとはいえ、MBAなので一旦は経営学についての勉強から始めることにしました。
アガルートの授業を一通り聞きながら、同時に行きたい大学の研究計画書やエッセイ内容を確認してどういった計画書にするか、自分のやりたいことにどう関連させるかを検討することにしました。

②研究計画書のテーマ設定までの流れ

教科書や論文を読み漁りました。
私の場合はやりたいことがポートフォリオ理論だったので、ポートフォリオ理論に的を絞って今の理論がどのように実用化されているか、過去の論文からどのような流れができているか調べました。
同時に論文を読む中で理論自体に課題がないか、論文の穴がないかをしらべて自分の研究計画書にするようにしました。

③勉強のスケジュール

2月 自分の生きたい大学院の選定、検討。

3月 大学院の確定と経営学の勉強を開始。同時に研究計画書の大項目は決めてもいいかと思います。

4月 

5月 研究計画書の検討のために論文や教科書を読み漁りました。
   論文をネットや図書館でしらべました。
   どの教科書を読むかは、気になった論文の末尾の参考資料や行きたい大学の教授の教科書を
   読むといいかと思います。
   同時に研究計画書の大項目について、現代にいたるまでの流れを把握しておくと計画書が
   書きやすいと思います。

6月 経営学の授業を一通り受講完了。

7月

8月 研究計画書のテーマを策定。
   書き起こしてどのくらいの枚数になるか確認して、各大学に合わせて枚数を調整しました。

9月

10月 アガルートの面接講座をずっと聞いて傾向を把握しておきました。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

▼国内MBAの入試攻略講座

大学一覧でどのような傾向があるか、とても分かりやすく、どの大学に受かれば目標を達成できるか分かり、とても参考になりました。

▼経営学の基礎講座

一通り聞いて、どういった内容かとワードで文字をおこしながら内容を反芻しました。
私は聞いて把握するのが遅いので、分からない場合はリピートを繰り返して把握しました。
ウェブだと何度も聞き直せるのはいいと思いました。

▼小論文対策講座(基本編) 

提出した回数:0

自分の行きたい大学で、どういった小論文が出題されるか傾向を学びました。

▼小論文対策講座(大学院別対策編) 

提出した回数:0

▼出願書類・研究計画書の書き方講座

提出した回数:0

▼面接対策講座

自分の行きたい大学で、どういった面接があるか傾向を学びました。
傾向が分かると面接で混乱をせずに受けられるため、とても参考になりました。

▼研究計画書の研究テーマライブラリー

自分の行きたい大学で、どういった研究計画書があるか傾向を学びました。
自分の場合は金融工学だったので、あまり参考にはならなかったです。

スランプ・挫折・それを乗り越えるための工夫

おそらく、スランプというより研究計画書の課題をどう確定させるか、苦労と不安があるかと思います。
自分の書くテーマが本当に間違っていないか、ほかの人が先に書いていないか、など考える事が多いと思います。
私の場合は、いったん関連の論文を全部広げて読んでみて、疑問に思う箇所がないかを探しました。
また海外の論文も読んでみて日本では同じ事をしている人はいないか、Aでは適用できるがBならどうだろうか、などふとした疑問を研究計画書にすると、よく勉強していると感じていただけるのではないかとおもいました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

私の場合は、主に土日だいたい5時間程度と、平日1時間の通勤中に勉強していました。
土日は昼~夕方の間に、研究計画書のことを考えながら経営学の授業を受講していました。

研究計画書については、土日の間に他の大学の関連論文を洗い出し、使えそうな論文があればPDFでタブレットに入れて、通勤電車内や業務終了後に読んでいました。
面接講座や小論文講座などはメモ等が必要なさそうだったので、電車の中や作業しながら聞いていました。

直前期の過ごし方(どのような勉強をして、どのような心構えで試験を迎えたか)

どういった内容の面接があるのか、小論文がでるのかアガルートの講座を聞きながら、いつもの生活を過ごしていました。
私の場合は、面接内容が想定できていなかった場合に動揺してしまう傾向があるので、質問傾向だけを把握して質問内容については考えないようにしました。
あとは自分がどうしてMBAに行きたいと思っているのか、どのようにして研究計画書のテーマを決定したのか、行きたいと思ったきっかけはなんだったのか、過不足なく説明できるよう思い直していました。

試験期間中の過ごし方

試験期間は、特に何もせずいつもの生活を過ごしていました。
特に終わった試験については、添削などはせず細かい確認だけをして、次の大学試験の事ばかりを考えていました。
大学のMBA試験は、どこも研究計画書によって合否が分かれると思ったので、提出した研究計画書の内容を見直して理論に穴はないか、間違っていないか、どうしてこのテーマにしたか、この計画書で将来的に何をしたいか等を、スムーズに説明できるように心がけて挑みました。

受験した時の手ごたえと合格した時の気持ち

①受験した時の手ごたえ

手ごたえはいずれもありましたが、結果を見ると人間の感覚は信用できないと正直思いました。
1つめの東京都立大学については説明もたどたどしく、教授にフォローをいただいていましたが合格しました。
早稲田大学は、説明も完璧に受け答えできましたが不合格でした。
結果をみると、面接はとても難しいと改めて感じました。

②合格した時の気持ち

とても嬉しかったです。
高校から大学受験をしたときは、浪人をしても結局行きたいところに行けず、大学院でも失敗した経緯があり、今回の受験で初めて自分の行きたい大学に合格できたことは、人生で初めて受験のうれしさを感じました。

振り返ってみて合格の決め手は?それに、当該講座はどの程度影響したのか

①合格の決め手

研究計画書と背景の特殊さだと思います。
MBAを目指すに至る経緯と研究計画書のテーマ設定がマッチして、今後のキャリアや、MBAでやりたいことが明確で流れに沿っていて理に適っていると思われたのではないか、と考えています。

②講座の影響度

面接講座や小論文講座などの傾向が把握できるのは、とても良かったです。
面接内容が想定できていなかった場合に動揺してしまう傾向があるので、質問傾向等がある程度把握できる面接講座や小論文講座は、自分のメンタルを落ち着かせるために影響が大きかったと思っています。

卒業後のキャリアについて

①MBAに期待するもの

さきほど述べたように、ロボアドバイザーを作成する目標があるので、プログラムを続けながらポートフォリオ理論を自分のプログラムに実装できることを期待しています。
また、ポートフォリオ理論を、いかなる相場環境でも適用できるようなものとして、実用的なレベルまで完成させていきたいと考え、そのための金融工学を学習できることを期待しています。

②今後のキャリアビジョン

MBAでポートフォリオ理論を学ぶ事によって、ロボアドバイザー完成の第一歩にしたいと考えています。
しかしながら、金融工学は複雑でポートフォリオ理論でさえまだ完成されていない理論なので、2年足らずでは実用的な段階に至らないと考えており、卒業後も研究、開発を続けると思います。
実用的な段階まで完成できた際の最終目標は、投資法人として独立してロボアドバイザーをリリースし、ロボアドバイザーの普及に貢献したいと考えています。

受験生に対するメッセージ

MBA試験は目指すに至るまでの背景や経緯やきっかけ、目的などが大きく合格に左右される試験だと思います。
なぜならそれらが決まっていると、自然にやりたい研究が決まってきて、研究計画書も書きやすくなるからです。
私の場合は初めから決まっていましたが、大半はそこまで決まっていない人も多いのではないかと思います。
日常の業務から、不満に考えていることや、これが出来れば世の中よくなるんじゃないか、などの小さな出来事を探してみてください。
そのきっかけを元にしてテーマ設定すれば、うまくいくと思います。
他の人のメッセージにもあるように、全ては研究計画書で決まりますが、多分その前にMBAを目指す背景をみつけると近道になると思います。