資格取得を目指すにあたり、関連資格とのダブルライセンスを検討されている方も多いのではないでしょうか。

効率良くダブルライセンスを取得するためには、試験内容の関連性が高い資格や、試験の一部が免除される資格を選びたいですよね。

本コラムでは、土地家屋調査士と弁護士のダブルライセンスについて解説します。

土地家屋調査士・弁護士とのダブルライセンスがおすすめの資格についても触れているため、ぜひ参考になさってください。

土地家屋調査士と弁護士のダブルライセンスはおすすめ？

結論から述べると、土地家屋調査士と弁護士のダブルライセンスはあまりおすすめできません。

土地家屋調査士は、2種類の不動産登記のうち「表示に関する登記」を扱う業務独占資格です。

対して、弁護士とは、民事における紛争の解決や、刑事事件の弁護活動などを行う法律の専門家です。

このように、土地家屋調査士と弁護士は業務範囲が異なります。

また、業務的な関わりも薄いため、土地家屋調査士と弁護士の組み合わせによるダブルライセンスは一般的ではありません。

では、それぞれどのような資格とのダブルライセンスがおすすめなのでしょうか。

次章からは、土地家屋調査士・弁護士とのダブルライセンスがおすすめな資格について解説します。

土地家屋調査士とおすすめのダブルライセンス資格

土地家屋調査士とのダブルライセンスがおすすめな資格の筆頭は、司法書士です。

司法書士は、2種類の不動産登記のうち「権利に関する登記」を行うための資格です。

つまり、司法書士と土地家屋調査士の両資格を取得すれば、すべての不動産登記を行えるようになります。

不動産に関する登記業務をワンストップで請け負うことができるため、業務の幅が広がり、顧客からの信頼を得られるでしょう。

以下のコラムでは、土地家屋調査士とのダブルライセンスがおすすめな資格について司法書士以外も含め詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

※関連コラム：土地家屋調査士とのダブルライセンスにおすすめの6資格を紹介

弁護士とおすすめのダブルライセンス資格

弁護士とのダブルライセンスがおすすめな資格の代表は、公認会計士です。

公認会計士は財務諸表の監査を行う資格であり、企業監査に関する専門知識が必要です。

そのため、弁護士が公認会計士の資格を取得することで、法的知識と企業監査に関する知識の両方を証明することができます。

また、両者はともに紛争の解決や予防に携わるという共通点があります。

弁護士と公認会計士のダブルライセンスによって業務の専門性が高まるほか、関連資格である税理士とのトリプルライセンスも目指せるでしょう。

※関連コラム：弁護士のダブルライセンスと、組み合わせにおすすめの資格 | 弁護士の転職ノウハウ | 転職エージェント【アガルートキャリア】

弁護士資格があると土地家屋調査士試験が免除される？

結論から述べると、弁護士資格を有していても土地家屋調査士試験の免除は受けられません。

弁護士は非常に汎用性の高い資格であり、法律全般の実務を行えます。

そのため、一度弁護士の資格を取得すれば、さまざまな士業資格の試験が免除されます。

以下は、弁護士資格の取得によって登録可能となる資格です。

• 弁理士
• 税理士
• 社会保険労務士
• 行政書士
• 海事補佐人

しかし、土地家屋調査士試験においては、法律に関する知識だけでなく、測量業務に関する専門的な知識が必要です。

そのため、弁護士資格では土地家屋調査士試験の免除は受けられないことに注意しましょう。

土地家屋調査士試験の一部免除を受けるためには、測量士補資格の取得がおすすめです。

測量士補資格を有していれば土地家屋調査士試験の午前試験が免除され、有利な条件で試験を受けることができます。

実際に、土地家屋調査士試験の受験者の多くは測量士補試験を取得し、午前試験を免除された状態で土地家屋調査士試験に臨んでいます。

まず測量士補に合格し、次に調査士資格の取得を目指したいという方には、資格試験予備校アガルートアカデミーのダブル合格カリキュラムがおすすめです。

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