Authense法律事務所東京オフィスで勤務されている、弁護士の須摩大樹様にインタビューを行いました。

現在の業務や1日のスケジュール、事務所の特徴などについて詳しくお答えいただいています。

これから弁護士を目指す方は、ぜひ参考にして下さい。

■現在の業務について

自己紹介をお願いします。

私は76期の弁護士で、須摩大樹と申します。

中央大学の法科大学院を卒業後、Authense法律事務所に新卒で入所し、現在は弁護士2年目です。

主にどのような業務をされているのですか?

担当業務は企業法務が全体の6〜7割を占めています。

残りは一般民事や個人法務など、幅広い案件に携わっています。

その業務はもともと志望されていたものだったのでしょうか?

実はまったく関係なかったんです(笑)

最初から「これがやりたい」と決めて弁護士になったわけではなく、漠然とした気持ちでスタートしました。

ですが、弁護士として働いていくうちに企業法務のほうが肌に合っていると感じるようになってきました。

一方で、ジェネラリストとして一般民事や離婚、相続などもできるようになりたいという思いがあり、さまざまな業務に携わらせていただくようになりました。

うちの事務所は手を挙げればなんでもやらせてもらえるような雰囲気があるので、幅広くやらせていただいています。

1日の簡単なスケジュールを教えて下さい

・午前中

朝は大体9時〜10時頃から業務を開始することが多いですね。

Authense法律事務所は不動産の建物明渡請求訴訟が多いため、裁判所への出廷がある場合は午前中に裁判所へ向かいます。

とはいえ、最近はWEBでの対応も増えてきたため、出廷は減りつつあります。

出廷がない日は、午前中に広告のリーガルチェックなどをまとめて処理しています。

・午後から夕方

午後12時〜1時頃事務所に到着していることが多いです。

夕方にかけて法律相談や顧問先との対応、官公庁との連絡など対外的な業務を行います。

・夕方から夜

対外的な業務が一通り片付いたら、夕方から夜にかけて起案や契約書のリーガルチェックを行い、1日が終わることが多いです。

弁護士は激務の方が多いイメージがありますが、実際はどうですか?

忙しいと言えば忙しいです(笑)

ですが、うちの事務所は在宅勤務も可能なため勤務時間を調整しやすいです。

今日も自宅で仕事をしているんですが、必要がなければ出社しなくてもいいので、通勤時間がない分仕事に使える時間が増えるという面もあります。

深夜1時や2時まで働く日もあれば、夕方に切り上げてプライベートを楽しむ日もあります。

それぞれがある程度自分のペースで働ける環境だと思いますね。

■キャリアについて

なぜ弁護士になろうと思ったのですか?

もともと人の役に立つことが好きで、高校生の頃はざっくりと「弁護士っていいな」と思っていました。

また、進路を考えるにあたって、手に職をつけたいという思いもありました。

母が税理士の資格を持っており、資格を活かして柔軟な働き方ができるというのを見ていたため、自分もそういう働き方がしたいなと。

医者も選択肢にありましたが数学が苦手で(笑)じゃあ弁護士かなと思いました。

地方にいたこともあり、東京でも地方でも同じように働ける資格がいいなと思ったこともきっかけでした。

司法試験で苦労されたことは?

司法試験は複数回受験しました。

過去問が大切だとは聞いていたんですが、「何が大切なのか」を理解しないまま、漫然と解いていたんですよね。

だから、全然身に付かなかった。

過去問から何を学び取るかに気づくまでに時間がかかってしまって、それが一番の苦労だったと思います。

アガルートを利用したきっかけは?

私の場合、なんとなく弁護士になりたいという思いで法学部に入学しました。

大学生活を楽しむ中で、「そろそろ法科大学院を目指すために本腰を入れて勉強しなければ」と思ったタイミングがありました。

伊藤塾さんやLECさんも検討したのですが、当時はまだ通学がメインで、決まった曜日に講義を聞きに行かないといけなかったんですよね。

その点、アガルートはインターネットでどこでも受講できるという点が非常に魅力的で、「これだ」と思って利用し始めました。

アガルートを利用した感想を教えてください

率直に言うと、私はアガルートの教材がすごく好きです(笑)

実は今もデスクにアガルートの教材を置いていて、いつでも見られるようにしています。

司法試験で学んだことは弁護士の業務に直結していて、特に企業法務を担当していると、会社法や民法などを使う機会が多いです。

でも、普段触れていない分野に関しては「あれ、これどうなってたっけ?」と思うこともあります。

そういう時にアガルートの教材をパラパラっとめくると、すぐに思い出せるんですよ。

アガルートのテキストは構成が良くて、論点の結論が一番上にあって、その横に理由付けが番号で整理されているので、非常にわかりやすいんです。

テキストのレイアウトもカラーで見やすくて、本当に使いやすいですね。

今も変わらず気に入っています。

Authense法律事務所に入所を決めた理由は?

最初の頃は、「こういう弁護士になりたい」という明確なビジョンがありませんでした。

なので、まずは「自分がやりたいことを見つけるために、いろんな分野を経験したい」と思い、総合法律事務所を探しました。

そんな中、Authenseは成長フェーズの事務所でありながら、単に規模を拡大するのではなく、新しいサービスや仕組みづくりに積極的な事務所だと感じました。

例えば、最近では「法務クラウド」という法務部の外注サービスをやっています。

そういった新しい取り組みに惹かれて、「ここに入りたい」と思ったのが志望動機のひとつですね。

代表が、弁護士ドットコムを立ち上げた弁護士でもありますし。

代表が弁護士ドットコムを立ち上げた方であることも大きかったんですか?

はい、まさにそうですね。

弁護士ドットコムもそうですが、業界に新しい風を吹かせるような新しい試みを間近で感じられることは、私にとっていい経験になると思いました。

新しすぎて2歩先、3歩先を行くと世間に受け入れられないこともありますが、弁護士ドットコムの「IT時代の到来を見越しての展開」は非常に絶妙だったと思います。

また、「法務クラウド」も、企業の法務部員が不足しているという現状に対する半歩先の解決策として打ち出されたサービスで、そういった“ちょうどいい先取り”をしているところに感銘を受けました。

それを間近で見て、学べる環境に身を置きたいと思ったんです。

Authenseではその姿勢を間近で見て勉強できるため、非常に恵まれていると思います。

また、メディア露出が多い案件も取り扱っているので、テレビ局に同行して取材の裏側を体験できることもあります。

そうした経験は非常に楽しく、学びも多くて身になる業務の一つだと思いますね。

■Authense法律事務所について

Authense法律事務所はどんな事務所ですか?雰囲気は?

うちの事務所は華やかさがありつつも、堅苦しくなく雰囲気はとても柔らかいです。

業務中も、お客様との面談等がない日はTシャツで働けるようなラフな雰囲気ですし、そもそも「弁護士を先生と呼ぶのは禁止」というルールもあるんです。

お客様の利益のための役割が違うだけで、弁護士もスタッフも対等であるという考え方なんですね。

なので、パラリーガルの方からも普通にツッコミが入ったりするような、風通しのいい職場です(笑)

和気あいあいとした雰囲気で、とても働きやすいですよ。

若い方でもすごく馴染みやすい職場だと思います。

Authense法律事務所の特徴や他の事務所との違いは?

業務内容で言うと、Authense法律事務所は不動産関係の訴訟がとても多いですね。

これは創業当初から取り扱ってきた分野なので、事務所の成長の土台になっている部分です。

ただ、今はそれだけではなく、新しいサービスにも注力しています。

「法務クラウド」もそのひとつで、スタートアップから大手企業まで、法務機能のアウトソースとして契約書のレビューや広告審査などを行っています。

例えば、私は景表法を使った広告審査などを日常的に担当しています。

また、Authenseグループに「ユニバーサルスポーツジャパン」という、スポーツ選手の代理人業をしている会社がありまして、そちらでスポーツ法務にも関与しています。

日本代表選手の契約書周りを担当させていただいたこともあり、普通の法律事務所ではなかなか経験できない貴重な機会だったと思います。

こういった特殊な業務に携われることも、うちの事務所の特徴のひとつですね。

法務クラウドサービスには、どんなメリットがあるのでしょうか?

法務クラウドを利用すれば、外注の法務部員として企業とお付き合いできるようになります。

顧問弁護士との連絡に心理的なハードルを感じる企業も多いですが、法務部員として外注される形だと、日常的に気軽に相談できるんですよね。

場合によっては、企業の中に常駐(いわゆる出向)して、実際に現場で業務することも可能です。

企業とより密な連携がとれることは、大きなメリットだと思います。

仕事の魅力ややりがいを感じる時を教えて下さい

広告審査の業務では、私がチェックしたSNS広告が、実際にInstagramなどに掲載されているのを見かけることがあります。

「あ、ちゃんと世に出てるな」と実感できる瞬間はやっぱり嬉しいですね。

スポーツ法務でも、Jリーグの下部組織の選手がトップチームに昇格する際、その契約書に携わらせていただいたことがあって。

私は昔サッカーをやっていたので、サッカー選手が夢を叶える場面に立ち会えたことにすごく心を動かされました。

選手の夢が実現する瞬間に少しでも関われたことは、非常に心に残っています。

Authense法律事務所はどんな人に向いていると思われますか?

うちの事務所は弁護士の人数も100人に近づいていて、今後もさらに成長していくと思います。

その中で、やはり「チームで働く」ということがとても重要になってきます。

例えば、部活などでチームワークを重視してきたような方は、非常に向いていると思います。

スタッフの人数もパラリーガルを含めると全所員で280名ほどいて、皆がチームで動いているんですよね。

そうした環境で、協調性を持って動ける方にはとても合っていると思います。

最後に、弁護士を目指す方へのメッセージをお願いします

今勉強されている内容は、将来のキャリアに本当に直結することばかりです。

私自身、アガルートの教材を今もデスクに置いて活用していますし、弁護士になってからも役に立っています。

試験勉強は大変だと思いますが、「これは将来の自分の仕事に必ず役立つ」という意識を持てれば、きっとモチベーションも高まると思います。

応援していますので、ぜひ頑張ってください!

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