弁護士法人長堀橋フィルの満村弁護士と杉原弁護士にインタビューを行いました。

実際の弁護士業務についてや独立の大変さ、就活時のポイントなどを余すところなく語って頂いています。

これから弁護士を目指す方は、是非参考にしてみて下さい。

■現在の業務について

(左から満村和宏弁護士、満村和樹弁護士、杉原 栄一弁護士)

Q:自己紹介をお願いします。

満村弁護士:代表弁護士の満村和樹です。弁護士法人長堀橋フィルは昨年の3月に私が立ち上げた法律事務所で、現在4名の弁護士が所属しております。

事務所として取り扱いの多い分野は企業法務・不動産・遺産相続になりますが、私は個人的に知的財産やインターネットトラブルについても専門性をもって仕事をさせて頂いております。

若い原動力を基盤とした事務所でありながら、ベテラン弁護士(私の父ですが)も在籍している安心感というのが我々の強みかなと思います。

杉原弁護士:社員弁護士の杉原です。代表社員弁護士の満村とはロースクール時代のゼミ仲間であり、その縁もあって昨年6月からパートナー弁護士として当弁護士法人に加わりました。

私は、事務所の取り扱い分野のほかに、交通事故、労働、家事事件等の案件を担当することが多いです。弁護士同士で忌憚なく論議できることも私達の事務所の良いところですね。

Q:一日の流れについて教えてください。

杉原弁護士:スケジュールは日によってバラバラですが、このような1日を過ごしています。

10:00 出勤、メールチェックし、必要に応じて電話やメールで回答。
11:00 WEB会議を利用し裁判期日に出廷。期日後、依頼者に裁判期日の内容について報告文書を送付。
主張は全て事前に提出する書面に表れるようにしますが、裁判官と議論しながら、改めて口頭で伝えることもあります。
12:00事務所でランチしながら判例の勉強会。
13:00依頼者からの法律相談。
直面している問題を聞き、法律関係を整理したうえで、弁護士としての見解、今後の方針などを説明します。
15:00裁判所に提出する書類等の作成。
証拠や主張書面を読み込んだうえ、判例・文献を調査しつつ取り組みます。
17:30被疑者と接見するため、警察署へ。
19:30接見を終え、そのまま帰宅。

Q:弁護士は忙しいのでしょうか?

満村弁護士:私は、平日は、10時~19時くらいの稼働時間で、土日も稼働していることがあるので、一般的な会社員の方よりは少し忙しいくらいでしょうか?

私生活も大事ですし、身体も壊したくないので、無理な働き方を避けながらこれまでやってきました・・・笑 その方が効率も上がっていいです。

業務外の事務所の活動として、最新号の判例時報の研究会や、法改正情報に関する勉強会を弁護士全員でやっています。このような研鑽の機会が無いと弁護士としてのセンスは磨かれないかなと思っています。

Q:弁護士のやりがいはなんでしょうか?

杉原弁護士:人の役に立ちたい、困っている人の助けになりたいという思いがあり弁護士を目指しました。そのため依頼者が直面している問題を解決して、依頼者に喜んでもらえるときに最も仕事の充実を感じます。難しい事件も多いですが、その分、解決に至ったときの喜びも大きいです。

また、弁護士業を通して、色々な職種の方等、多くの人と接する機会が増えました。このような人との出会いもこの仕事の魅力かなと思っています。

■キャリアについて

Q:就活〜独立までの経緯を教えてください

満村弁護士:私は、司法試験合格後に大阪弁護士会が主催する就職の合同説明会に参加し、そこから就活を始めました。その説明会でエントリーした事務所のうちの一つに内定をいただいて、導入修習中の12月中に就職先が決まった感じでしたね。

そこから2年間アソシエイト弁護士として勤務する中で、私個人の依頼者層が増えていき、独立する運びとなりました。

独立を決意した一番の理由は、ありきたりかもしれませんが、やはり弁護士になった以上、自分の裁量で仕事をして、自分の事務所を運営していきたいという思いが強くなったからでした。

Q:独立していかがでしたか?

満村弁護士:独立後は、やはりお金の面がストレスになることはありました。月によって受任する件数もばらつきがあり、少ない月は「このままの状態が2ヵ月くらい続いてしまったら生活費がなくなるかも・・・」とうなされることもありました笑

ただ、自由が利くようになった点は何物にも代えがたかったですし、今となっては仲間も増え、本当に独立してよかったなと思っています。

Q:弁護士を目指す方が就職活動の際、意識しておくことはなんですか?

満村弁護士:私からは、戦略的な就職活動について話したいと思います。最近の法律事務所は、「何でも屋さん」的な事務所ではなく、「分野特化型」の事務所が増えたかなという印象があります。

そして、経営者目線からすると、伸ばしたいと思っている分野とは全然関係の無い分野に熱意を持っている就活生は敬遠してしまうかなと感じます。逆に伸ばしたい分野に熱意をすでに持ってくれている就活生は即戦力にもなるでしょうし、ぜひアソシエイトとして迎え入れたいと思うはずです。そういった意味で、まず、エントリーする予定の事務所はHPやクチコミ等でリサーチするべきだと思います。その上で自分の方向性に合った事務所選びができれば勝率は上がります。

もしくは、行きたいと思っている事務所がすでにあるのであれば、その事務所の伸ばしたいと思っていそうな分野や、それが無くても、事業方針やカラーのようなものを分析して、その事務所色に(そのときだけでも)染まろうとするのもいいかもしれません笑 入った後に独自色を出しても、それが的を得たものであれば、意外に重用してもらえるでしょう。

■弁護士を目指す方へのメッセージ

満村弁護士:弁護士は大きな責任を伴う仕事ですが、それだけ自分の裁量で仕事ができる魅力的な仕事です。それだけ魅力的なのに、最近は受かりやすくなっているとも聞きます。

予備校生の皆さんにはチャンスです!最後まであきらめずに頑張ってください!

杉原弁護士基礎的な法律知識を蓄えることは、司法試験だけでなく、その後弁護士として仕事をするうえで大きな財産となります。基礎を大事に受験頑張ってください!

この記事の監修者 弁護士法人 長堀橋フィル

大阪「南船場・長堀橋」で、依頼者様をトラブル解決へ橋渡しできるように、最良のリーガルサービスに徹底的にこだわる弁護士法人です。

法律問題の分野は多岐にわたり、各分野に精通した弁護士が、専門性に基づいて迅速かつ適切な業務を提供します。

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