合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版です。合格者の方の受講年度と異なります。

自己紹介

年齢:21
在卒高校名:大阪教育大学附属高校池田校舎
在卒大学名・学部名:京都大学法学部
在卒法科大学院名・コース:
受験回数と短答、論文の通過経験:1回目
学習期間:2年

法曹を目指すきっかけ

同じ大学のOBで弁護士をされている方々からのお話を聞き、専門的な知識、経験を活かし、依頼者の利益を死守するという仕事に憧れを抱くようになりました。また、コロナ禍により自宅で暇になる時間が多くなり、法律の勉強を始めた結果、思いのほか勉強が楽しかったということもあります。

アガルートアカデミーを知ったきっかけや選んだ理由

アガルートを知ったのは友人が利用していたからです。
アガルートを選んだ理由としては、他の大手予備校よりも講座の値段が安かったことがあります。また、上記のようにコロナで外出が難しい時期であったことから、すべての講座が通信により受講可能だったということも決め手の一つとなりました。

勉強の方針とどのように勉強を進めていたか

予備試験を受ける前年の年末までは論文式試験に向けた学習を行っていました。具体的には、重問や旧司の過去問、予備の過去問、選択科目の過去問はすべて触れました。年明けからは徐々に短答に向けた学習を開始し、大学の後期が終了する2月中旬からは短答一本でやりました。具体的には、短答過去問解析講座に掲載されている問題をすべてマスターするようにし、重要な知識はルーズリーフにメモしてストックしておきました。
僕は1回生の夏くらいから勉強を始めたので、あまり影響はなかったですが、工藤北斗先生のおっしゃるように総合講義はなるべく早く回し、問題演習に時間をつぎ込めるようにするべきだったと思います。実際、総合講義を聴いて理解できることよりも、問題演習を通して理解できることの方が多いと感じました。

受講された講座の良さ,当該講座の学習方法(使い方)

総合講義300

短答プロパー知識を扱わず、論文に必要な知識のみインプットできるというところが、この講座の良さだと考えています。問題演習を速やかに開始するという観点からは、300時間で必要最低限の知識を習得するのは合理的だからです。効果的な使い方としては、予習復習をせず、とにかく早く視聴するという一点に尽きると思います。予備試験の論文式試験は、完璧な知識がないと合格することはできないというものではないので、完璧主義は禁物です。

論証集の使い方

主に、保存した音声データを通学時間中に聴くという使い方をしていました。この講座の良さは、手元に教材がなくても音声さえあれば勉強ができること、また重要な論点を答案に再現できる形でまとめていることです。加えて冊子が小さいので、ここに必要な知識をメモし、後から見返すことができ、非常に重宝しました。
論文式試験の直前期には全科目分を見直すことで、最後の総仕上げとしても役立ちます。予備試験合格に最も寄与した講座と言っても過言ではありません。

重要問題習得講座

この講座は論文式試験に向けた基礎力をつけるのに最適な講座です。標準的な問題はこれでほとんどカバーできると思います。また総合講義テキストや論証集の参照ページが記載されているため、テキストを相互参照することができるのもこの講座の利点です。
使い方としては、答案構成をして解説を読み、解説講義を視聴するということを繰り返せばOKです。自分は各科目三周くらいしたと記憶しています。総合講義を早く回すべきなのは、この講座を繰り返す時間をできる限り確保するためです。

予備試験 論文過去問解析講座

予備試験の過去問を重問と同様の方法で分析し、解説しています。これにより予備試験の論文式試験といえども、結局は重問の発展版にすぎないという意識を持つことができ、自信につながりました。
使い方としては、基本的には答案構成をすれば良いと思いますが、直近3~5年分くらいは実際に答案を書いてみるのがおすすめです。その際にきっちり時間を計ることで、制限時間内に自分がどれだけ満足のいく答案を作れるのかを試す良い機会にもなると思います。

倒産法 過去問解析講座

担当の谷山先生が、できなければならない問題とできなくてもよい問題を明確にしながら解説してくださったため、本番でも落としてはならない問題にしっかりと時間をかけることができました。また、問題を読んでから解答に至るまで、どのような思考回路をたどるのかを示していただいたおかげで、現場思考型の問題に対しても臆することなく解答できるようになりました。扱う問題は司法試験のものですが、予備試験の問題もこれらと特段異なるものではなかったので、その点の心配は必要ありません。

学習時間はどのように確保し,一日をどのように過ごしていたか

1回生の頃は大学の授業がほぼオンラインであったため、学習時間の確保には困ることはありませんでした。2回生になって大学に通うようになり、少し忙しくなったものの、大学には法学部専用の自習室があったため、授業の合間にそこで勉強することができました。また通学時間が片道2時間を超えましたが、この時間は論証集を読み込むために使えたので、むしろ法律学習にプラスに働いたと考えています。サークルやバイトが忙しいということがなかったので、総じて学習時間は容易に確保できました。

直前期の過ごし方

短答式試験の直前は、知識をまとめたメモを読み直して復習するということをやっていました。短答には今年で受かろうと思っていたので、多少プレッシャーはありましたが、しっかりやれば受かるだろうと楽観的に考えていました。
論文式試験の直前は、論証集の総復習や実務基礎科目の要件事実の確認を行っていました。正直今年で受かれるとは思っていなかったので、プレッシャー皆無で試験に臨むことができました。
口述試験の直前は非常にナーバスになっており、予備試験勉強で最も辛い時期でした。やっていた勉強としては、実務基礎科目のテキストの読み直し、要件事実の確認、条文の素読です。また他の予備校の口述模試を2つ受けていました。

試験期間中の過ごし方

論文と口述は2日間の試験になりますが、いずれも1日目の失敗は引きずらないように心がけました。試験会場では試験開始直前まで勉強していました。これは人によると思いますが、個人的には勉強する方が精神的に落ち着くため、このようにしていました。そもそも会場では携帯電話の使用が厳しく制限されるので、勉強以外に特にやることがありませんでした。
短答、論文、口述いずれも付近のホテルに前泊しました。これにより、交通機関のダイヤ乱れを心配することなく勉強に集中することができました。

受験した時の手ごたえと合格した時の気持ち

短答に関しては、受験直後は何とか受かっているかなと思っていました。帰りの電車の中で予備校の解答と照らし合わせ、合格を確信しました。したがって、合格発表も番号の確認程度の気持ちでした。
論文は正直落ちたとしか思っていませんでした。ですから合格を知ったときは本当に驚きました。何度も自分の番号が掲載されていることを確認するほど、合格を疑っていました。
口述は大丈夫かなとは思いつつも、不合格だった場合の事態を考えると恐ろしかったです。合格した時は本当に安堵しました。

振り返ってみて合格の決め手は?それに,当該講座はどの程度影響したのか

自分の合格の決め手は論文の基礎力だったと思います。これは重要問題習得講座と論証集で身につきました。論証集を使って主要な論点について理解を深めた後、重問でそれを答案にどのように表現するのかを学びました。重問に掲載されている答案は予備試験の本番と同様の4枚の答案なので、論証をどの程度書くのか、あてはめをどれだけ厚く論じるのかといった解答のバランスについても、イメージを掴むことができました。
加えて、予備試験答練と似たような問題が本番で出題されたので、この講座も非常に役立ちました。

アガルートアカデミーを一言で表すと

No.1

受験生に対するメッセージ

自分は運良く今年度の予備試験に合格することができましたが、まだまだ課題はあると自覚しています。特に、実際に時間を計って答案を書く練習が不足しており、本番でも時間内に満足のいく答案を作れなかった科目が複数ありました。
来年度以降の受験生の皆さんは、上記で述べた自分の勉強法に加え、本番を想定した答案作成の練習を十分にしていただければ、上位合格を間違いなく勝ち取ることができると思います。精神的に苦しい時期もありますが、それは周りも同じです。自分を信じて頑張ってください。