正義を貫く仕事に憧れはあるけれど、「検察官って本当にやりがいがあるの?」と疑問に思っていませんか?

厳しい環境や重い責任を想像して、不安になる方も多いでしょう。

検察官は被害者の声を届け、社会正義を実現する重要な役割を担っています。

このコラムでは、検察官のやりがいや魅力、そして大変さについて具体例を交えながら解説します。

検察官のリアルな仕事内容を知り、進路選択の参考にしていただけたら幸いです。

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検察官のやりがいは?

被害者を守ることができる

検察官の仕事の大きなやりがいの一つは、犯罪被害者の声を社会に届け、彼らの権利を守ることです。

被害者は、事件による精神的ショックや恐怖心から、自ら訴え出ることが難しい場合も少なくありません。

検察官はその代弁者となり、被害者の気持ちを加害者に伝え、裁判所に適切な判断を求める立場です。

例えば、被害者から「自分の恐怖を理解してもらえた」と感謝の言葉をもらえるようなこともあります。

こうした被害者の回復に少しでも貢献できることは、検察官としての大きな誇りと励みになります。

犯罪を見逃さず、正義を追求できる

検察官は、単に犯罪者を裁くのではなく、「公平な判断」に基づき正義を追求する存在です。

犯罪の事実を冷静に見極め、証拠を積み上げ、真に有罪である場合のみ起訴に踏み切ります。

この過程では、被疑者の人権にも十分に配慮する必要があり、単なる感情論では動けません。

例えば、証拠が不十分な場合は不起訴を決断することも求められます。

国家権力を背負いながらも、個々の事件に対して真摯に向き合い、正義を実現する責任と達成感は、検察官の特別なやりがいです。

組織で協力して業務を行うことができる

検察官は一人で事件を抱えるわけではありません。

警察や各種捜査機関、専門家と密接に連携しながら事件を解明していきます。

特に大規模な詐欺事件や組織犯罪では、複数の都道府県警察、関係省庁と連携し、一年以上かけて捜査を進めるケースもあります。

こうしたチームワークを経て、難解な事件の真相を突き止め、適切な判決を得たときの喜びは格別です。

協力して成し遂げる感動と、自らの専門性を発揮できた達成感の両方を味わえるのは、検察官ならではでしょう。

裁量が大きい

検察官は、机上の書類だけで判断するのではなく、自ら現場に足を運び、証拠を確認し、関係者に直接会って話を聞くことができます。

この裁量の大きさが、検察官のやりがいにつながっています。

例えば、事件現場に赴いて微細な証拠を発見し、それが起訴の決め手になったケースもあります。

上司から細かく指示されるのではなく、自ら考え、行動し、責任を持って結論を出すスタイルは、主体的に動きたい人にとってやりがいとなります。

自らの選択が社会に与える影響の大きさを実感できる点も、検察官の醍醐味だと言えるでしょう。

※参考:検察庁「若手対談」

検察官の特権・魅力は?

検察官の特権は「社会的信頼性が高い」「公務員としての安定性」「公権力の行使ができる」「弁護士にも転職しやすい」点です。

社会的信頼性が高い

検察官は、国家を代表して刑事事件を扱う立場であり、非常に高い社会的信頼を得ています。

この信頼性は、退官後にも活かすことができ、企業の法務部門やコンプライアンス担当、弁護士、大学講師など多方面で活躍する道が開かれています。

例えば、検察官出身者が大手企業の法務統括責任者に就任するケースもあり、検察で培った経験が社会のあらゆる場面で求められていることがわかります。

公務員としての安定性

検察官は国家公務員であり、安定した収入と福利厚生が保障されています。

給与水準も比較的高く、昇給や各種手当も充実しているため、生活基盤が安定しやすい点は大きな魅力です。

また、育児休業や介護休暇といった制度も整備されており、ライフイベントに応じた柔軟な働き方が可能です。

特に、結婚や出産、介護といったライフステージの変化にも柔軟に対応できるため、長期的なキャリア設計がしやすい職業といえるでしょう。

公権力の行使ができる

検察官は、「起訴権」「捜査指揮権」「逮捕状の請求権」といった特別な権限を有しています。

これらの権限は、法と正義を守るために極めて重要なものです。

たとえば、警察に対して捜査方針を指導したり、自ら裁判所に逮捕状を請求したりすることができます。

このように強い権限を持ちながらも、公正で慎重な判断を求められることが、検察官としての大きな責任であり、また魅力でもあります。

自分の判断が社会に直接影響を与える重みを感じられる職種は、決して多くはありません。

弁護士にも転職しやすい

検察官は弁護士にも転職しやすい職種です。

検察官としての経験は、弁護士としてのキャリアにも大いに役立ちます。

捜査や公判を数多く経験するため、証拠の見極め方、法廷での立ち回り方、交渉力など、実践的なスキルが自然と身につきます。

そのため、検察官から弁護士に転職する人も少なくありません。

実際に、検察官経験者が刑事弁護や企業法務の分野で高い評価を得ているケースは数多くあります。

また、検察官として培った「公正な視点」や「冷静な分析力」は、弁護士として民事事件や企業間紛争を扱う際にも大きな武器になります。

転職後の市場価値が高い点も、検察官ならではの特権と言えるでしょう。

※参考:検察庁「検察官の仕事」

検察官ならではの大変さ・責任の大きさとは

検察官ならではの大変さは「精神的・体力的負担が大きい」「人の人生を左右する」「社会的注目にさらされる」「被害者や被疑者に感情移入しすぎないよう注意する必要がある」という点です。

精神的・体力的負担が大きい

検察官の業務は、精神面・体力面の両方において高い負荷がかかります。

重大事件や複雑な案件を担当すると、夜遅くまで調査や証拠整理に追われることも珍しくありません。

また、公判に向けて証人尋問の準備や弁護側との折衝など、緊張感の続く作業が求められます。

特に、社会的注目度の高い事件では、一挙手一投足がメディアに取り上げられるため、精神的プレッシャーは非常に大きいです。

日々、冷静かつ迅速に判断を下し続ける必要があり、心身ともにタフな資質が求められる職業といえるでしょう。

人の人生を左右する

検察官は、日本において「起訴権」という極めて重大な権限を持つ唯一の存在です。

起訴の判断は、被疑者の人生に直結するものであり、慎重を極めなければなりません。

無実の人を起訴すれば、冤罪事件となり社会的信用を奪ってしまいます。

一方で、有罪相当の人物を不起訴にすれば、被害者や社会から強い批判を浴びるリスクもあります。

例えば、ある傷害事件で、証拠が微妙なラインにある中で起訴を決断した検察官は、判決が無罪となった際に厳しい世論の批判を浴びたこともあります。

それだけに、一つひとつの判断に覚悟と責任が伴います。

社会的注目にさらされる

検察官は、特に注目度の高い事件を担当する際、社会全体から強い視線を浴びる立場に置かれます。

世論やメディアは時に過剰な期待や批判を向けるため、その中で冷静な判断を保ち続けることが求められます。

たとえば、大規模汚職事件や企業犯罪のような事案では、世間の関心が集中し、ちょっとした発言や対応ミスが大きく報道されることもあります。

このような状況下でも、自らの信念に基づき、法と証拠に忠実に行動する精神力が不可欠です。

プレッシャーに負けず、公正さを貫く強さが求められます。

被害者や被疑者に感情移入しすぎないよう注意する必要がある

検察官には、被害者の心情に寄り添う共感力と、被疑者に対する公平な姿勢、その両方が求められます。

しかし、事件の悲惨さに胸を痛めすぎたり、被疑者の境遇に過度に感情移入してしまうと、冷静な判断を欠くリスクがあります。

検察官は、どれほど感情を揺さぶられても、「法に基づく適正な判断」という軸を決して見失ってはなりません。

このバランス感覚を維持することが、検察官にとって非常に重要な課題の一つです。

※参考:検察庁「若手対談」

検察官の声!どんな所にやりがいを感じる?

実際の検察官の声をまとめています。

どんな所にやりがいを感じているのか、リアルな声を見てみましょう。

先日、被害に遭われた方の上司から、『被害者の感じた恐怖心や辛かった気持ちを犯人に伝えてくれて嬉しかった。』と言っていただけたことがありました。検察官として事件に関わる中で、被害に遭った方が、少しでも前を向く手助けができたらいいなと思っています。

検察庁|検察官の仕事

警察などの関係機関と協力することで、きちんと真相を解明し、被疑者を起訴して適切な判決を得られたときにやりがいを感じます。昨年、組織的な窃盗事件を担当したのですが、捜査時には、複数の都道府県から多くの警察官が関わり、約半年かかって、多数の被疑者を起訴し、適正な判決を得ることができました。警察の担当者からは、『県内の治安が少しでも良くなった。検事さんが担当で良かった。また一緒に捜査したい。』と言ってもらうことができ、大きな達成感がありました。

検察庁|検察官の仕事

事件の真相を解明し、それが社会をより良くすることにつながるというところに仕事のやりがいを感じていますし、捜査や公判において事件の真相を解明し、適正な科刑を実現することが、安全・安心な社会の実現につながると信じて仕事をしています。

検察庁|検察官の仕事

これらの声からわかるのは、検察官が単に「法律を適用する」存在ではないということです。

被害者の心情に寄り添い、社会の安全に直接貢献できることが、日々の業務の中で強いモチベーションになっていることがうかがえます。

また、警察や関係機関との連携を通じて、事件の全容解明に努め、結果として適正な処罰を実現できたとき、社会からの感謝や信頼を実感できることも大きなやりがいとなっています。

自分の仕事が誰かの未来を守り、社会全体をより良くする力になっている──この実感こそが、検察官として働く醍醐味の一つだと言えるでしょう。

 まとめ

  • 検察官は、被害者を守り正義を追求する重要な役割を担う
  • 関係機関と連携し、事件解決に向けて主体的に動けるやりがいがある
  • 公務員としての安定や社会的信頼性の高さも魅力
  • 起訴権・捜査指揮権など独自の権限を持つ点が他職種と異なる
  • 一方で、精神的・体力的な負担や判断の重さといった責任も大きい

検察官は、法律の専門知識だけでなく、高い倫理観と強い使命感が求められる職業です。

被害者の声を代弁し、事件の真相を解き明かすその仕事には、社会的意義と重責が同居しています。

ときに困難もありますが、それを乗り越えた先にある達成感や感謝の言葉は、検察官としてのやりがいを何倍にもしてくれます。

公正な社会の実現を担う存在として、誇りと責任をもって日々働く検察官は、多くの人が憧れや共感を覚える職業と言えます。

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