司法試験に合格した後、法曹になるには司法修習という法曹養成課程をクリアしなければなりません。

そして、司法修習のメインのカリキュラムとなるのが実務修習です。

では、実務修習とは一体どのようなものなのでしょうか。

本コラムでは実務修習について詳しく説明していきます。

※令和5年司法試験合格以降に実施される司法修習については、翌年の3月からの開始となります。以下のスケジュールとはスケジュールがズレる、もしくは変更される可能性があることにご注意ください。

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実務修習とは?

司法修習は司法試験合格後、修習生登録した場合に、以下の5段階によって行われます。

  • 導入修習
  • 分野別実務修習
  • 選択型実務修習
  • 集合修習
  • 司法修習生考試(いわゆる二回試験)

このうち分野別実務修習と選択型実務修習を合わせて実務修習といいます。

特に分野別実務修習については、採用発令の時に通知された配属地ごとに実施されます。

実務修習の内容

分野別実務修習

修習の大部分を占めるのが分野別実務修習です。

分野別実務修習は採用発令の時に通知された修習地にて行われます。

導入修習後の1月~7月にかけて、4クールに分けて行われます。

各クールでは「民事裁判」「刑事裁判」「弁護」「検察」の修習が実施され、どの時期にどの配属になるかはクラスによって異なります。

それぞれ配属地の裁判所、弁護士事務所、検察庁で行います。

各クールで起案をすることになるので、導入修習で学んだことが役に立ちます。

導入修習でもらったレジュメなどは見返せるように、大切に保管しておきましょう。

以下各クール毎の具体的な説明をしていきます。

・検察

検察修習では、ひとりひとりに事件が割り振られ、検察官と同じように実際に捜査していきます。

修習生に割りふられる事件は、比較的罪状が軽めの事件が多いです。

警察に捜査依頼の電話をかけたり、被疑者の取り調べをしたりなど、司法修習のなかでもとりわけ実践的で面白いと言われているのが検察修習です。

任検を考えている方は特に真剣に取り組むべきカリキュラムです。

・民事裁判・刑事裁判

民裁・刑裁では裁判傍聴、事件の検討・起案を行います。

傍聴の合間に起案をこなしていかなければならないのでなかなか忙しくなると思います。

また、模擬裁判をしたり、家裁の見学をしたりすることもあります。

任官を考えている方は特に真剣に取り組むべきカリキュラムです。

・弁護

弁護修習はそれぞれ配属地の弁護士事務所に配属されて実施されます。

弁護修習の内容は配属先によって様々です。

たとえば、法律相談や裁判期日に同席したり、刑事弁護の接見に付き添ったりします。

弁護修習では指導担当の弁護士と特に長い時間一緒にいることが多いので、コミュニケーション能力が試されます。

自ら積極的にやりたいことを発信していくことが重要です。

選択型実務修習

選択型実務修習は

  1. 全国プログラム
  2. 個別プログラム
  3. 自己開拓プログラム
  4. ホームグラウンド修習

に分かれています。

修習生は選択型実務修習が行われる約二か月間でこの4つのプログラムを自由に組み合わせることができます。

選択型実務修習は分野別実務修習の直後か、集合修習を終えた後どちらかのタイミングで行われます。

以下、それぞれのプログラムについて説明します。

1.全国プログラム

研修所があらかじめ設置してくれているプログラムです。

全国の修習生対象で、開催地も全国各地にあります。

たとえば、企業内の修習や、地方での法テラスでの2週間プログラムなど様々です。

ほとんどのプログラムの募集人数が1,2人と少ないので、抽選になります。

首都圏で分野別修習をした修習生にとっては短期間地方に出るよい機会かもしれません。

2.個別プログラム

各配属地の裁判所・検察・弁護士会が設置しているプログラムです。

分野別修習の補完・発展を目的としています。

たとえば、検察修習であれば取り調べを増やしたり、裁判所であれば破産部などの特別部を見学したりなどのプログラムがあります。

弁護士会のプログラムであれば、セミナーを開催していることが多いです。

分野別実務修習の延長的なイメージです。

3.自己開拓プログラム

修習生個人が主体的に企業や官庁に掛け合って修習先を見つけるプログラムです。

自己開拓プログラムでは、最初から用意された場所でなく、自分が行きたいところに行くことが出来ます。

ある程度実績がある修習先でないと受け入れられづらいので、大企業や官庁などが修習先となるのが一般的です。

4.ホームグラウンド修習

弁護修習で配属された弁護士事務所で弁護修習の続きをするプログラムです。

ほとんどの修習生がこのプログラムを選択修習に組み込みます。

ホームグラウンド修習を行うことで、弁護修習の時に触れた事件の顛末を確認することができ、弁護士としての疑似体験をより多く積むことができます。

また、二回試験の勉強に集中するためにホームグラウンド修習を選択する修習生も多いです。

※関連コラム:司法修習とは?修習生登録後の流れと5つの修習の内容

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