社労士試験の合格者の年齢層はどのくらいなのか気になりますよね。

実は社労士の合格者は30代以上が大半を占めます。

このコラムでは社労士試験の合格者がどういった年齢層なのかを解説
併せて、登録している現役社労士の平均年齢についてもご紹介します。

これを読んで、様々な年齢の方が合格できるということを理解していただけますと幸いです。

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社労士試験に年齢制限はない

はじめに、社労士試験には受験資格があります。

学歴、実務経歴、国家資格への合格の3つに分類されます。
これらのうち、一つを満たせば社労士試験の受験資格を与えられ、受験する事ができます。

具体的にいえば、
・学歴では、大学や短大などを卒業や特定の単位数を取得しているなど
・実務経歴では、労働事務所での3年以上の勤務があるなど、
・国家資格では司法書士など厚生労働省の認めた国家資格に合格していることなど

が必要です。

行政書士などと違い、誰でも受験できるわけではないので注意が必要です。

ただし、年齢制限はありません。

社会保険労務士試験の合格者の年齢

大半の合格者が30代以上

社労士試験では、30代以上の方が合格者の多くの割合を占めます。

令和7年度社労士試験の合格者の年齢層は、以下のようになっています。

社会保険労務士試験の合格者の年齢
年代割合アガルートを利用した方の
合格者の割合※
20代以下12.7%14.94%
30代32.5%33.33%
40代27.5%31.03%
50代18.9%17.24%
60代以上8.4%3.45%
第57回社会保険労務士試験の合格者発表

※令和7年度社会保険労務士試験合格者向けアンケート結果の年代別の社会保険労務士試験合格者の割合から引用

平均年齢は発表されていませんが、30代以上割合が多くを占めています。
数年間この構造に変化はないので、今後もこのような傾向が続くことが予想されます。

難易度の高い社労士試験は、社会経験を積んできた方が受験し、合格することが多い傾向にある試験といえるでしょう。

更に、令和5年度社労士試験では76歳の方が、令和6年度には81歳の方が合格しています。

社労士は取得すれば一生涯のもので、中には90歳を超えて社労士として活動されている方もいます。

会社員の合格者が6割弱

社会保険労務士試験合格者の職業

合格者の職業別割合では、会社員が58.4%と約6割を占めています。

社労士試験の合格率は5~7%と狭き門ですが、働きながら勉強し、見事合格を勝ち取る方が多いということが分かります。

また、会社員が多いことから、社会経験を積んだからこそ社労士に価値を見出し、勉強される方が多いといえるでしょう。

そのため、キャリアアップを目指して受験される方も多いと考えられます。

アガルートの通信講座を利用して社会保険労務士試験合格した人の職業別の割合を紹介します。

職業割合
会社員66.7%
公務員8.1%
主夫/主婦2.3%
自営業4.6%
アルバイト3.5%
無職1.6%
非常勤公務員1.2%
就職浪人中1.2%
休職中1.2%
会社役員4.6%
学生1.2%
時短社員1.2%
団体職員2.3%
自営業家族従事者1.2%

※令和7年度社会保険労務士試験合格者向けアンケート結果の社会保険労務士試験合格者の職業から引用

アガルートの通信講座を利用して社会保険労務士試験合格した人の職業別の割合をみても、会社員が66.7%と約7割を占めています。

登録している社労士の平均年齢と年齢層

社労士試験合格者ではなく、登録して現役社労士として活躍している方の平均年齢や年齢層について、ご紹介していきます。

2024年に発表された「社会保険労務士白書」によると、登録している社労士の平均年齢は「56.27歳」

最年少は22歳で、最年長が102歳となっています。

登録している社労士の年齢層を詳しくみていきましょう。

年齢層割合
20代0.4%
30代6.5%
40代24.3%
50代31.1%
60代22.3%
70代11.9%
80代3.0%
90代0.5%

登録している社労士の年齢層は、20代が0.4%、30代が6.5%、40代が24.3%、50代が31.1%、60代が22.3%、70代が11.9%、80代が3.0%、90代以上が0.5%となっています。

最も割合が多いのは「50代」。
その次に、40代、60代と続いています。

社労士試験では30代以上が合格する割合が高いのですが、実際に社労士として登録するのは、「40代以上」が多くなります。

社労士資格は一度合格できれば、一生保有できる資格。
70代、80代、90代を過ぎても活躍されている方も多く、社労士は人生100年時代における働き方に適した資格と言えるでしょう。

まとめ

社労士試験は年齢を重ねてから合格し、活躍している人が多い資格試験だということが分かっていただけたかと思います。

是非受験して合格を目指しましょう。

【令和7年】社労士試験に合格した人のアンケート調査概要

アンケート概要社会保険労務士試験合格者のアンケート
調査期間2025年10月1日~2025年10月22日
調査機関自社調査
調査方法アガルートアカデミー内でのアンケート調査
調査対象アガルートの講座を利用して令和7年度社会保険労務士試験に合格したユーザー
有効回答数(※)87
調査対象地域日本国内
※アンケート回答に許諾いただいた一部の方のみ実施

アンケート回答者の属性

年代20代30代40代50代60代以上
割合14.9%33.3%31.0%17.2%3.45%

年代別の社会保険労務士試験合格者の割合

年代社会保険労務士試験の合格者の割合
20代14.94%
30代33.33%
40代31.03%
50代17.24%
60代以上3.45%

社会保険労務士試験合格者の職業

職業割合
会社員66.7%
公務員8.1%
主夫/主婦2.3%
自営業4.6%
アルバイト3.5%
無職1.6%
非常勤公務員1.2%
就職浪人中1.2%
休職中1.2%
会社役員4.6%
学生1.2%
時短社員1.2%
団体職員2.3%
自営業家族従事者1.2%

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この記事の監修者 池田 光兵講師

池田 光兵講師

2000年に、中央大学経済学部を卒業。同年より広告代理店で企画営業職に従事。
2006年より、大手人材紹介会社2社にて、キャリアアドバイザー、研修講師、転職セミナー講師などを幅広く経験。
2020年に社会保険労務士試験に合格後、2021年より株式会社アガルートに入社し講師として従事。
2024年に、第一種衛生管理者試験に合格。

社会保険労務士試験は、ほぼ独学で就業しながらも毎日コツコツと勉強し、三度目の挑戦で合格した苦労談も面白く、また、三度やったからこそ教えられる「やっていいことと駄目なこと」も熟知している。
合格のノウハウをより多くの受講生に提供するため,株式会社アガルートへ入社後は自らの受験経験で培った合格のノウハウを余すところなく提供する。

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