行政書士試験の勉強は、1年後の合格を目指して「11月頃」から開始するのが一般的です。

合格に必要な学習時間は500〜1,000時間と言われており、開始時期(3月・5月・7月など)によって、重点を置くべき科目のスケジュールは大きく変わります。

本記事では、11月開始の標準的な年間スケジュール表に加え、短期合格を目指す場合の時期別プランや、学習効率を最大化するノルマ管理のコツを画像付きで分かりやすく解説します。

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行政書士試験の勉強はいつからするべき?

行政書士試験は一年かけて合格を目指す人が多く、その場合は11月頃から翌年に向けた行政書士試験の勉強を開始することが多いです。

アガルートの合格者アンケートによると、学習期間が10か月以上だった人がおよそ4分の3(75.2%)を占め、1年前後をかけるのが標準的なペースです。

一方で、半年以内の短期間で合格した人も約1割(約12%)おり、開始時期が遅くても、密度の高い計画で合格に届くケースがあることもわかります。

自分の使える時間に合わせて、無理のない逆算スケジュールを立てることが大切です。

※出典:アガルート行政書士講座 合格者アンケート

行政書士試験の勉強はいつ始めても問題ありませんが、何年の試験で合格したいのか、目標を見据えて勉強スケジュールを立てるのが良いでしょう。

行政書士試験合格に必要な勉強時間は500~1,000時間と言われており、これを一年でこなそうという人が多いようです。

【表あり】1年で行政書士を目指す勉強スケジュール

行政書士試験は毎年11月に行われるので、1年で合格を目指す場合、前年の11月頃に勉強を開始することになります。

ここでは、1年で合格を目指す場合の勉強スケジュールについて解説します。

▼行政書士試験 一年で合格するためのスケジュール表

期間やること
11月~5月択一式の勉強に集中。全科目の勉強を一通り終わらせる
5月~9月記述式対策を本格的に開始&知識を定着させる
9月~11月模試を受けるなど知識の精度を上げる

①11月~5月

11月~5月頃までは、全科目の択一式問題の対策を行いましょう

行政書士試験の問題は択一式と記述式がありますが、択一式ができるようにならなければ記述式はできません。5月頃までは全科目の択一式問題の対策に集中します。

科目別のおすすめの順番は、「民法→行政法→憲法・基礎法学→商法・会社法→基礎知識」です。多少わからない所があっても、勉強をどんどん進めてください。

具体的な勉強方法は以下のとおりです。

  • テキストを読む
  • 講義を聴く
  • 該当範囲の過去問・条文をチェックする

注意点は、直前期までにテキストや過去問を一周すればよいわけではないこと。テキストを一度読んだだけ、過去問を一度解いただけでは、知識として定着しないためです。

5〜6月以降に復習の時間を確保できるよう、早めに全範囲の学習を終えることを目標にしましょう。

②5月~9月

5月からは、本格的に記述式問題の対策を始めましょう。40字で書く訓練、部分点だけでも採れるよう分かる内容だけでもきちんと文章にできる訓練が必要です。

また、テキストや過去問を繰り返して知識の定着をさせる時期です。

「この期間にどれだけ繰り返せるかが合否を左右する」と言っても過言ではありません。

とにかくテキストや過去問を繰り返し、知識を深めていきましょう。

過去問を解く際のコツは、「自信を持って正解できなかった問題だけを解いていく」ことです。

はじめは全問解きますが、2周目以降は確実に定着した問題を飛ばします。

そうすると徐々に解くべき問題が減っていき、短時間で過去問を1周できるようになっていきます。

③9月~11月試験本番まで

「直前期」と呼ばれる9月は、何度も繰り返して知識の精度を上げていく期間です。

これまで学んできたことの総復習を行いましょう。

言うまでもなく重要な時期であり、直前期の過ごし方を間違えてしまうと不安要素を残したまま本試験に臨むことになってしまいます。

直前期に行うべきことは以下のとおりです。

  • 暗記科目の知識を正確にする
  • 模試を受ける
  • 何度も間違える問題を見直す
  • 苦手分野をインプットし直す

例えば行政法の行政手続法・行政不服審査法・行政事件訴訟法などの暗記科目のうち、知識が曖昧なところを見直し、正確に頭に叩き込みます。

また、模試を受けることも重要です。自分の弱点をあぶり出す目的もありますが、試験の疑似体験ができるところに大きなメリットがあります。

WEBで受けられる自宅受験もよいですが、できれば本試験のシミュレーションができる会場受験を受けておきましょう。

問題を解く順番や時間配分の確認はもちろん、生活リズムや試験への気持ちの持っていき方なども事前に体験できます。

あとは何度も間違える問題を見直したり、苦手分野をインプットし直したりなどで死角を減らし、本試験に備えます。

まだ間に合う?開始時期別スケジュール

スケジュールを立てるうえで多くの人が抱えるのが、「時間が足りるのか」という不安です。

アガルートの受講相談でも、学習時間に関する悩みが最も多く、相談者の約3分の1(34.9%)を占めています。

さらに、「合格までにどれくらいの時間が必要か」「今からで間に合うか」といった必要時間に関する質問は、約4割(39.2%)の人から寄せられています。

逆にいえば、必要な総量と残り日数を最初に把握し、逆算してスケジュールを組めば、漠然とした不安の多くは解消できます。

※出典:アガルート行政書士講座 受講相談データ

ここでは、開始時期別の具体的なスケジュールと対策のポイントを解説します。

3月から勉強を始める場合

3月から勉強を始める場合でも、十分本試験に間に合います

ただし、昨年の6月〜11月ごろに勉強を始めた人と比べ、学習時間が限られている点に注意が必要です。

そのため、はじめから全力で勉強を進める必要があります。

勉強スケジュールとしては、昨年の6月〜11月ごろにスタートした人が5月までに行う以下の基礎的な勉強を、6月までに終了させます。

ポイントは以下のとおりです。

  • 民法・行政法の主要2科目に全力で取り組む
  • 足切りに遭わないよう基礎知識にも時間を割く
  • ほかの科目は重要なところをメインに効率重視で勉強する

そして7月〜9月までテキストと過去問を繰り返します。

この時、模試に挑戦してもよいでしょう。

直前期は10月・11月と早くから勉強をスタートした人より短くなるため、直前期までに戦える状態に仕上げられるかどうかが重要です。

5月から勉強を始める場合(半年で合格を目指すスケジュール)

5月開始は、勉強スケジュールとしては「半年(約6ヶ月)プラン」にあたります。

5月から勉強を始める場合でも、十分合格を勝ち取れます

ただし、3月からスタートする場合よりも時間がない状況であるため、さらに綿密なスケジューリングが必要です。

ポイントは、以下の基礎的な勉強を9月末までに終了させることです。

  • テキストを読む
  • 講義を聴く
  • 該当範囲の過去問・条文をチェックする
  • 模試を受ける

勉強する順番は、「行政法」→「民法」→「憲法」がおすすめです。行政法と民法は時間をかけて徹底的に、憲法は重要な部分をメインにメリハリをつけて勉強しましょう。

また、基礎知識も9月末までに習得できるように並行して進めます。

5月スタートの人の直前期は10月・11月です。この時期は暗記・記憶に集中し、知識の穴を埋めていきます。模試も受けておくとよいでしょう。

7月から勉強を始める場合

7月から勉強を始める場合、4か月で合格レベルに持っていかなければならないため非常に気合を入れて取り組む必要があります

重要なことは、効率と徹底した学習です。

とにかく民法・行政法の完成度を上げることに集中し、基礎知識では足切りに遭わないよう確実に6問以上正解できるようになっておきましょう。

なお、「時間がない」とはいっても、学生や退職した人など、勉強に多くの時間を費やせる状況の場合、4か月は決して短い時間ではありません。

また、司法書士試験受験生なら、司法書士試験で勉強してきたことが行政書士試験にも活かせます。

そのため、行政法と基礎知識を徹底的に勉強すれば十分合格を狙えるでしょう。

行政書士に3ヶ月で合格できる?短期スケジュールの現実

「試験まで残り3ヶ月。今からでも合格できる?」という質問は、例年夏になると増えます。ここでは、3ヶ月合格の現実性と、挑戦する場合のスケジュール、そして1ヶ月しかない場合の考え方を解説します。

3ヶ月での合格は「不可能ではないが、かなり厳しい」

結論からいえば、3ヶ月での合格は不可能ではありませんが、誰にでもおすすめできる計画ではありません。必要な勉強時間から逆算してみましょう。

行政書士試験の合格に必要な勉強時間は、一般に500〜1,000時間といわれています。仮に最低ラインの500時間を3ヶ月(約90日)で確保するなら1日あたり約5.5時間、1,000時間なら1日約11時間の勉強が毎日必要になる計算です。

  • 現実的に挑戦できる人:学習に専念できる環境がある人、法学部出身・他の法律資格の学習経験者など、法律の土台がすでにある人
  • かなり厳しい人:仕事や家事と両立しながらの初学者(平日に5時間以上の勉強時間を毎日確保するのは容易ではありません)

当社の合格者アンケートでも、勉強期間が半年以内だった合格者は約1割にとどまり、その中でも3ヶ月程度の短期合格者はさらに少数派です。「3ヶ月でも受かる人はいる」が「多くの人には時間が足りない」というのが実態です。

ただ、実際にアガルートの講座を利用して3ヶ月で行政書士試験に合格した事例もありますので、勉強法や講座の活用例など参考にしてみてください。

合格者の声|仕事で必要になり、3ヶ月半の学習で自分に必要な内容を要領よく学んでいった 大城 理さん

3ヶ月で挑む場合の勉強スケジュール表

それでも挑戦する場合は、「全科目を満遍なく」を捨て、配点の大きい行政法・民法に集中するのが鉄則です。8月に開始して11月の試験本番を迎えるモデルケースを表にすると、次のようになります。

時期学習内容
1ヶ月目(8月)行政法・民法に絞ってテキストをインプット。読んだ範囲から肢別過去問を並行して回す
2ヶ月目(9月)行政法・民法の過去問演習を本格化。憲法・基礎知識を追加し、記述式の対策も開始する
3ヶ月目(10月〜試験前日)模試で時間配分を体感し、間違えた分野に絞って復習。記述式と基礎知識(足切り回避)を仕上げる

ポイントは次の3つです。

  1. 商法・会社法は深追いしない:配点が小さいため、頻出テーマだけに絞るか思い切って後回しにします
  2. インプットとアウトプットを同時に進める:「テキストを全部読んでから過去問」では間に合いません。読んだ端から問題を解きます
  3. 独学にこだわらない:3ヶ月という制約では、学習範囲の取捨選択を自分で行う時間そのものが惜しいため、要点が整理された講座の活用が独学より現実的です

1ヶ月での合格は現実的ではない

「残り1ヶ月」からの合格は、残念ながら現実的ではありません。仮に500時間を30日で割ると1日約17時間となり、物理的にほぼ不可能な水準です。

残り1ヶ月の時点で学習が進んでいる方は、仕上げに専念しましょう。直前期の効果的な過ごし方は「行政書士試験の直前期の過ごし方は?直前対策のおすすめ4選を解説!」で解説しています。

これから学習を始める方は、今年の試験は「本番の雰囲気を知る場」と割り切って受験し、来年度の合格を狙って今から1年プランで始めるのが結果的に最短ルートです。本記事冒頭の「1年で行政書士を目指す勉強スケジュール」を参考にしてください。

効率の良い勉強スケジュールを立てるコツ

行政書士試験に向けて、効率の良い勉強スケジュールを立てるコツは以下のとおりです。

  • 時間よりもノルマでスケジュールを立てる
  • スキマ時間を利用する
  • 講座を利用する

時間よりもノルマでスケジュールを立てる

行政書士試験の勉強スケジュールは、「何時間勉強するか」ではなく「ノルマ」で立てましょう

前述のとおり、行政書士試験合格までに必要な勉強時間は500〜1,000時間といわれていますが、あくまでも目安であり、「500〜1,000時間勉強すれば必ず合格できる」わけではありません。

また、時間でスケジュールを立てた場合、達成できれば「勉強した」という気になりますが、その日すべき学習量をこなせていなければ、全体のスケジュールが遅れてしまいます。

そのため、あらかじめ何を毎日どの程度進めればよいのかを逆算して考え、「3時間勉強する」ではなく「過去問を20ページ解く」というように、ノルマでスケジュールを立てましょう。

スキマ時間を利用する

働きながら試験合格を目指す人は、スキマ時間をうまく利用しましょう

まとまった時間の確保は難しくても、スキマ時間をつなげれば、トータルで1日数時間は確保できるはずです。

スキマ時間の利用例は以下のとおりです。

  • 通勤中にスマホで講義を聴く
  • 通勤鞄に過去問を入れておき、昼休みに問題を解く
  • 外回りの移動時間に倍速で講義を聴く

「たった10分しかないから」と何もせず時間をつぶすより、「10分あれば一問一答の問題が5問は解ける」と考えて、積極的に勉強することをおすすめします。

実際に、合格者は生活の中のスキマ時間を活かすことで、少しずつ知識を習得しています。

仕事・子育てとの両立でなかなか時間がなかったので、通勤時間・昼休み、子供を寝かしつけたあとなど、隙間を見つけては講義を見たり、問題を解くことに努めました。

引用:合格者の声

1日に何度も試験科目に触れることに意味があります。

たとえ少しずつの時間でも、コツコツと続ければ効果を得られるでしょう。

講座を利用する

講座の利用もおすすめです。

独学で合格を目指すよりも、効率的かつ計画的に勉強できる可能性が高いためです。

各予備校でさまざまなカリキュラムが用意されており、自分の実力や勉強を開始する時期に合わせて講座を選択できるため、無駄なく合格を目指せます。

また、どこでも講義を受けられるところも、働きながら合格を目指す人には通信講座が向いているでしょう。

通学する必要がないため時間を有効に使えるところや、スケジューリングしやすい点もおすすめです。

まとめ

行政書士試験の勉強スケジュールについて解説しました。

コラムをまとめます。

  • 11月から勉強する場合、5月までに基礎的な勉強を終わらせる
  • 3月スタートでも合格できるが、はじめから全力で勉強する必要がある
  • 5月スタートでも合格のチャンスはあるが、綿密な勉強スケジューリングが必要
  • 7月スタートの場合、基礎知識で足切りにならないよう的を絞った勉強が重要
  • 勉強スケジュールは時間ではなく「ノルマ」で立てるようにする

短期間で合格を目指すなら、しっかり勉強スケジュールを立て、いかに効率よく勉強するかが重要です。

効率的に勉強したいなら、合格率の高いアガルートがおすすめです。

状況に合った講義を選択し、合格を勝ち取りましょう。

【令和7年】行政書士試験に合格した人のアンケート調査概要

アンケート概要 行政書士試験合格者のアンケート
調査期間 2026年1月28日~3月18日
調査機関 アガルートアカデミー
調査対象 アガルートの行政書士試験講座を利用し行政書士試験に合格した受講生
有効回答数 335名
調査方法 アガルートアカデミー内でのアンケート調査(自社調査)
調査対象地域 日本国内

※アンケート回答に許諾いただいた一部の方のみ実施

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