結論、行政書士試験には年齢や学歴などの受験制限がないため、大学生でも受験し、合格することが十分に可能です。

実際に10代・20代の合格者も多く誕生しています。そして、大学生のうちに合格を勝ち取ることは非常におすすめです。

法律の専門知識や難関資格に合格できる努力の証明になるため、就職活動における強力なアピール材料(武器)として役立ちます。

この記事では、大学生に行政書士の取得がおすすめな具体的な理由や、限られた時間で効率よく合格するためのポイントを解説します。

学生時代に国家資格を取得して、将来の選択肢を大きく広げたい方はぜひ最後までご覧ください。

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大学生でも行政書士資格は取得できる?

大学生でも行政書士資格は取得できる

行政書士試験は学歴・経験・国籍など関係なく、誰でも受験できる国家資格です。規定に従っていれば、大学生はもちろん中学生や高校生でも受験できます。

ただし行政書士法第2条の2では、未成年者は行政書士となる資格を有していない旨が書かれています。つまり19歳以下の大学生が試験に合格しても、その時点で資格を取得することはできません。

ちなみに年代別のデータを見ると、10代・20代の合格者は約27%を占めていました。

年代 受験者 合格者 合格率
10歳代以下 723人 66人 9.13%
20歳代 8,294人 1,517人 18.29%
30歳代 9,907人 1,923人 19.41%
40歳代 12,161人 1,867人 15.35%
50歳代 12,330人 1,445人 11.72%
60歳代以上 6,748人 474人 7.02%
合計 50,163人 7,292人 14.54%
出典:一般財団法人 行政書士試験研究センター

残念ながら「大学生」に限ったデータは存在しませんでしたが、ほとんどの大学生は10代・20代の枠にいるでしょう。試験に合格することが不可能ではないことがわかります。

大学生に行政書士の取得がおすすめの理由

大学生に行政書士の取得をおすすめする理由は、就職活動での強力な武器になり、将来の選択肢が大きく広がるからです。

難関資格の合格は自身の能力や努力の証明として評価され、就職先の幅を広げるだけでなく、入社後のキャリア形成にも直結します。

さらに、大学での学業とも高い相乗効果が得られるでしょう。

就職活動のアピール材料になり就職先の選択肢が広がる

行政書士資格の取得は、就職活動において自身の能力や努力を客観的に証明する強力なアピール材料になります。

法務関連の部署で直接的な評価を得られるのはもちろん、それ以外の業種であっても「難関資格に合格するほど自己研鑽ができる人物」として、企業側に大きな安心感と好印象を与えられます。また、一般企業だけでなく専門事務所にも目を向けられるようになり、就職先の選択肢が広がることも大きなメリットです。資格を持っていれば、行政書士事務所で新人行政書士としてすぐに専門的な業務に取り組むことが可能です。

就職後のキャリアに活きる


合格しているという事実は就職後のキャリアにも影響します。

法務部に勤める場合には資格試験のために勉強した内容が直接活かせますし、その過程では当該分野における基礎的な力も養うことができます。

法令の基礎知識と実務とでは違いもありますが、基礎がしっかりしていることで実務知識もスムーズに身につけられるでしょう。

また、難関資格に合格しているという実績を評価してくれる職場であれば期待も寄せてくれるでしょう。

自分自身でも、合格したという経験が自信に繋がり、新たなチャレンジをする活力にもなります。

独立開業の道も開ける


行政書士事務所で働くほか、自分で事務所を開いて行政書士として独立開業するという方法もあります。

いきなり開業するケースも少なくありませんので、大学卒業後すぐに事務所を開き、自分の好きなワークスタイルを確立することも可能でしょう。

すぐに独立するのが不安という方、一度社会経験を経てから独立したいという方であれば、いったん既存の事務所に就職し、その後自分で設立するという手法を採ると良いでしょう。

大学での学業と資格勉強の相乗効果が得られる

行政書士試験の勉強を始めることは、大学での学業において大きな相乗効果をもたらします。

特に法学部の学生にとっては、大学の講義内容が試験科目(憲法・民法など)と密接に関係しているため、単位取得と資格対策を効率よく同時に進められる点がメリットです。

また、難関試験の勉強を通じて養われる論理的思考力や法的読解力は、大学のレポート作成や定期試験対策にも役立ちます。

行政書士試験の合格を目指すことで、日々の講義が単なる受講ではなく「資格に直結する学び」に変わり、学業全体の成果も向上するでしょう。

大学生が行政書士試験に合格する難しさ

大学生が行政書士試験に合格するのが難しい理由は、大学の授業やサークル、アルバイトなどで忙しく「まとまった勉強時間を確保しづらいから」です。

難易度の高い行政書士試験に独学で合格するには約1,000時間(1日2時間ペースで約500日)が必要と言われています。

やりたいことが多い学生生活と、長期間のハードな受験勉強を両立させるのは決して簡単ではありません。

しかし、在学中に行政書士資格を取得することで得られるメリットは大きく、将来のキャリアに役立ちます。

1,000時間という目安は独学の場合であり、通信講座などを活用して効率的に要点を絞れば、学習時間を短縮することも可能です。

学生生活とのバランスを考え、戦略を立てて挑戦することをおすすめします。

大学生が行政書士試験に合格するポイント

大学生が限られた時間で合格するポイントは、出題範囲を広げすぎず基礎知識に的を絞って学習することと、奇問に惑わされない正確な知識を身につけることです。

さらに、途中で挫折しないよう「なぜ取得するのか」を明確にすることで、学生生活と両立しながら合格を目指せます。

基礎知識に的を絞って学習する

行政書士試験に短期合格するためには、すべての範囲を網羅しようとせず、合格の核となる基礎知識に的を絞って学習することが重要です。

行政書士試験の学習範囲は非常に幅広く、膨大な知識が求められます。そのため、時間が限られている大学生が隅々まで覚えようとすると、途中で時間切れになり非効率に陥る可能性が高いです。

まずは過去問を繰り返し解くことで頻出の基礎知識を把握し、そこを徹底的に固めましょう。

あれこれ手を出さず基礎を完璧に仕上げることで、忙しい大学生でも合格する可能性を高められます。

正確な知識を身につける

学習領域を絞り込んだら、その領域の「正確性」を意識して知識を身につけましょう。

多くの受験生が挑戦し、合格率が例年約10~13%と厳しい試験である行政書士試験では、時に意図的に解答が難しい「奇問」が出題されることがあります。

知識が曖昧だと、これらの「奇問」を正しく見分けられず、無駄に時間と労力を費やしてしまい、結果的に合格を逃す原因となる事例が後を絶ちません。

正確な知識は、不要な混乱を避け、解答すべき問題に集中するための道しるべとなります。

信念を持って学習に臨む

長期間の勉強で挫折しないためには、「なぜ自分は行政書士を取得したいのか」という目的意識を最初に明確にしておくことが重要です。

行政書士試験の合格には1,000時間程度の学習が必要とされており、大学生活と両立する中で「今日は疲れたから休みたい」「本当に受かるのだろうか」とモチベーションが低下する時期が訪れます。

そのような苦しい状況でも「就活で圧倒的な武器にするため」「将来のキャリアの選択肢を広げるため」といった自分なりの強い目的があれば、それがプレッシャーや日々のマンネリを乗り越える原動力となります。

最後は「この目標のために絶対に合格する」という目的意識が、合否を分ける決定的な要素になるのです。

大学生が行政書士試験に合格した体験談

大学生が在学中の合格を勝ち取るイメージを具体的に掴むには、実際に就活やアルバイトと両立させた先輩たちのリアルを知ることが一番の近道です。

合格者の体験談を見ると、常に完璧に勉強できたわけではなく、集中できない日は場所を変えたり、直前期にアルバイトを休んで時間を捻出したりと工夫して乗り切っていることがわかります。

先輩たちがどのようにプレッシャーや忙しさを乗り越えたのか、ご自身の学生生活に照らし合わせながら参考にしてみてください。

行政書士試験を目指した理由

私は大学三回生の4月、先輩方の就職活動の様子を近くで見た際に将来に対する意識が芽生えました。

1年後に控える就職活動をするにあたり何か自分をアピールできることを探していたほうがいい等のアドバイスを受けましたが、当時の私は平凡な日々を過ごしていたため、特にこれといったことがなく焦りを感じていました。

そこで、法学部に通っていたこともあり、行政書士試験をまわりに受験しようと志す友もいたため、私も一度勉強という分野で結果を出そうと思ったのが行政書士の受験のきっかけです。

また、公務員を志望していることもあり、受験科目がかぶっているため、比較的対策のしやすい試験で難関といわれる資格を保有することができるとも感じた点に魅力を感じたからです。

引用:合格者の声|1年後の就職活動に向けてアピールできるものを求め受験した公務員志望の大学生 野々山 大輝さん

合格体験記・学習上の工夫

当時大学3年生で単位もある程度取り終わり、早期で内定をくれそうな会社が2社あるという、勉強に集中できる状況にありました。そのため、基本的には1日3〜8時間というやる気がある時に長く、集中力がない時は学習時間を短くして取り組みました。また、家では集中ができないため、カフェや学校の図書館、バイト先など人目のある環境で学習していました。

引用:合格者の声|大学在学中、不動産系資格に続いて行政書士試験も合格! 伴田 陽矢さん

合格体験記・学習上の工夫

私は大学生だったので社会人の方よりもある程度、時間のゆとりがありました。試験の前年の12月から勉強を開始し、12月~翌年9月までは1日あたり3時間程度勉強していました。最初の頃は何があっても3時間以上勉強すると意気込んでましたが、他の用事で忙しい日に無理して勉強する日が出てくると、精神的にかなりの苦痛になってきたので、1年間しっかり勉強するためにもまずは無理せず、目安として1日3時間程度勉強をし、出来ない日は仕方ない!という考え方でやっていきました。ただ直前期の9~11月は1日6時間以上勉強をするようにしてました。直前期に時間をしっかり確保する事が大事なので、私はバイトを9月前半までにたくさん入れて、9月の後半以降は本試験日までバイトをなくし、直前期の勉強時間を確保しました。9月の頭の時点で模試を初めて解きましたが、そのときに130点程度しかとれずここから本気でスパートかけないと合格できないと気づき、より一層勉強に励みました。ちなみに試験本番までに一度も合格点を出せたことはありませんでした。

引用:合格者の声|何周もまわすこと、そして直前期の総復習が何よりも大事で一番伸びます! 本永 大起さん

まとめ

独学で勉強をしていると、完全にテキスト頼りで新たな知識を入れていくことになります。

そのためわからないことがあったとき、問題解決に時間がかかり過ぎることがあります。

また、行政書士試験では記述式の問題があり、この問題に関しては答え合わせも容易ではありません。

そこでおすすめなのが講座の利用。効率的に勉強が進められるため忙しい大学生にはぴったりです。

正しい勉強の進め方や、法改正への順応、時事問題への対応なども独学に比べてやりやすくなります。

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