アガルートアカデミーの国内MBA試験講座をご受講いただき神戸大学大学院経営学研究科現代経営学専攻に合格された受講生(男性・40代)の方の「合格者の声」を紹介します。

どのように勉強したのか、勉強時間、スケジュール、工夫など、学習に取り入れられる情報や、予備校講座を選んだ際のポイントなど、受験に役立つ内容盛りだくさんでお届けします。

合格者インタビュー

自己紹介(年齢・属性・学歴)

年齢:46歳
属性:代表取締役、中小企業診断士
学歴:桃山学院大学 経済学部
合格校:神戸大学大学院 経営学研究科 現代経営学専攻

MBAを目指すきっかけ

MBA進学を志望した理由は、経営学を体系的に学ぶことで経営支援の実践力を高めたいと考えたからです。

私は13年間中小企業診断士として経営支援を行って来ましたが、顧客に高い価値を提供するためには、理論「型」と実務の融合による「経営支援の知恵」が大切だと考えています。

近年経営改善や事業承継支援において、事業再構築の支援が求められるケースが増えてきました。

そこで経営戦略やマーティングの再構築支援をしなければならないのですが、自分自身の「知恵」に限界に来ていることを感じています。

それは、13年間実務を中心に支援してきて、自分自身のバラバラの経営知識が体系化されていない。経営学を十分に理解できていないからだと考えています。

経営学を体系的に学び直すことで、理論「型」の部分をバージョンアップし、経営支援の知恵を高め、顧客にさらに高い価値を提供したいと考えMBA進学を志望しました。

アガルートをお選びいただいた理由

インターネットで「神戸大学 MBA 受験」で検索し、御社のサイトを拝見したのがきっかけです。

ほかにいくつか受験校はありましたが、宮崎県在住ということもあり、ネットで授業を受講できるのが大きな決め手でした。

飯野先生の外見には驚きを隠せませんでしたが、長年国内MBA受験指導をされてきた実績や私と同じ中小企業診断士であることも身近に感じることが出来て、アガルートを全面的に信じていこうと思いました。

ただ、神戸大学受験を決めたのが令和2年9月だったので、出願締め切りまで2カ月しかなく、そのようなスケジュールで間に合うのかということを「問い合わせフォーム」で質問させて頂きました。

まだ間に合うということでしたのでその後すぐにアガルートの講座に申し込みました。

勉強の方針とどのように勉強を進めていたか

①勉強の方針

実は7年前に一度神戸大学MBAを受験して1次試験で不合格になっています。

その時はインターネットの受験校というのもなく、かつ研究計画書作成のためのテキストを買って対策するなど特に受験対策はしなかったため、当然の結果でした。

その後、仕事が忙しくなり、神戸大学MBA受験は棚上げになっていて、頭の隅にあるくらいでした。

しかし、コロナの状況にあった昨年、人間いつ死ぬか分からない状況で、死ぬまでにやりたいことを妻と一緒に考えました。

それが7年前に叶わなかった神戸大学MBAへの進学でした。

ただ46歳という年齢もあって、今回の受験がラストチャンスと思って、お金を払って受験対策を万全にしたいと考え、ネットで検索してアガルートに行きつきました。

神戸大学は経歴明細書・志望理由書・研究計画書・英語・小論文・面接の関門がありますが、英語以外はすべてアガルートで対策しようと考えました。事前書類は添削をしてくれるため、かなり心強かったです。

実は英語が私にとっては高いハードルでした。アガルートでも神戸大学は英語の試験はあるが重視されないと書かれていますがTOEICが400点程度の英語が得意でない私にとっては、難関でした。

しかも7年前に1次試験で不合格になっているため、英語はなんとか足切り(あるかどうかは分かりませんが…)にならない程度に点数を取れるように対策しようと考えました。

②勉強のスケジュール

9月

ここで受験を決意し、まずはアガルートに申し込みました。英語対策も開始。

スタディサプリのTOEICコースで英文法と英単語をひたすら覚えました。

アガルートはまずは出願書類・研究計画書の書き方講座から受講。

10月

この月は基礎講座を集中して受講しました。

後半は、出願書類と研究計画書の作成に取り掛かりました。

10月下旬に添削指導を1度して頂きました。

締め切りギリギリでしたので複数回の添削依頼は出来ませんでした。

11月

出願書類は添削指導いただいた内容で、神戸大学に提出しました。

英語はTOEICの勉強をしながら、過去問を6年分、妻に翻訳を手伝ってもらって、繰り返し解きました。

12月

仕事が忙しい時期でしたので、小論文対策講座(基本編)(大学院対策編)は12月から受講しました。

すべての問題を解いて、添削して頂きましたが、ほとんどAAだった(中小企業診断士2次試験でかなり鍛えられていた)ので、小論文は大丈夫かなと安心しました。

問題は英語でしたので英語対策は継続していました。

1月

1月10日に予定通り、神戸大学にて英語と小論文のテストがありました。

英語は前日まで過去問を受験時間と同じように60分で解いていました。

合格発表が1月22日にあったのでその後すぐに面接対策講座を受けました。

想定問答集もそこから作成し始めました。

1月下旬に模擬面接を飯野先生にして頂きました。

「研究内容は面白いが学術的視点が足らない」とやや厳しい評価を頂き、不安になりましたが1次は通過しているため自分を信じて、ひたすら想定問答集を練り上げました。

2月

2月7日、ZOOMでの2次試験が無事に終了しました。

当日の朝まで妻に面接官になってもらいZOOMでつないで何度も模擬面接をしました。

何度もするうちにスムーズに応えられるようになりました。

受講された講座の良さ、当該講座の学習方法

▼基礎講座

基礎講座は経営学の基本的知識をおさらいすることに活用しました。

中小企業診断士で一定の知識はありますが忘れている部分や知らない部分も多く、飯野先生のケースを用いた説明は大変分かりやすかったです。

▼小論文対策講座(基本編)

小論文は7年前は全く対策をしていなかったのでどれくらいのレベルの解答が本試験で求められるのか?どのように書けばいいのかが全く分からなかった私にとっては、本試験の突破レベルが分かる講座でした。

毎回問題に取り組み添削してもらう機会は、小論文試験の時間的な感覚や時間内での解答プロセスの抽出、伝達効率の高い記載の訓練にはうってつけだったと思います。

▼小論文対策講座(大学院別対策編)

過去問を解いてみてそれを添削してもらうのが本当に良かったです。

実際神戸大学の小論文を解いたらどんなレベルの解答が書けるのかを事前に把握できたことは余裕を持って本試験に向かうことへ繋がりました。

▼出願書類・研究計画書の書き方講座

神戸大学の出願書類や研究計画書の過去の事例掲載が大変役立ちました。

合格した人がどのような書類を出したのか、その書類をゴールとして短期間で出願書類・研究計画書が作成できたと思います。

添削は1度しか受ける機会がありませんしたが添削内容を反映して改善した結果、合格が取れたのだと思います。

▼面接対策講座

1次の合格後、受講しました。

合格するための必要な心構えと不合格になりやすいポイントの説明が役に立ったのはもちろんですが大学別対策があったのが有難かったです。

模擬面接は本試験1週間前にしてもらい、やや厳しい評価を頂きました。

それが長年受験指導をされてきた飯野先生の助言であり、その評価があったからこそ、模擬面接後はさらに想定問答をブラッシュアップして、妻との模擬面接などの猛特訓に繋がったと思います。

スランプ・挫折、それを乗り越えるための工夫

まず英語がTOEIC400点レベルでかつしばらく勉強していなかったため、英語の基礎から学び直したことや英単語を730点レベルの1000個覚えることに苦労しました。

研究計画書作成のために苦労したことはコロナの影響もあって、学術論文の検索や入手に当たって国会図書館に行けなかったことです。

飯野先生の研究計画書の添削でも国会図書館の学術論文で先行研究を調べることについて助言頂いていましたが宮崎県から関西も東京も遠方でかつ感染の恐れがあったため、先行事例研究は国会図書館の学術論文ではないシンクタンクが掲載した論文を参考にしました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

英語の勉強とアガルートの講座の受講等で平日最低1時間、夜に確保していました。

小論文対策などは土日にファミリーレストランの広いテーブルで取り組み3時間程確保しました。

直前期の過ごし方

12月~1月

英語は過去問を何度も本番さながらの雰囲気で時間を測って繰り返し取り組みました。

小論文対策は、アガルートの講座の受講と添削指導を受け、評価も高かったのでそれ以外の対策はしませんでした。

ただ、クリステンセン著の「イノベーションのジレンマ」に関連したイノベーション論は過去に小論文や英語で出題されていたので、読み直していました。

1月10日は寒い時期もあり、コロナにならないようにすることはもちろん、風邪もひかないように体調には留意していました。

試験期間中の過ごし方

飛行機で宮崎から大阪に移動して、ホテルに前日宿泊。翌日神戸に移動して受験するという行程でしたので、コロナに罹らないようにホテルにこもって、ひたすら過去問をしていました。

1次合格から2次試験までの間は、想定問答集の作成と模擬面接に力を入れました。

「教授が一緒に学びたい人間か?」「許容度があるか?」ということを念頭に謙虚に回答できるように意識していました。コンサルタントという職業柄、意識しないと難しいです。

受験した時の手ごたえと合格した時の気持ち

①受験した時の手ごたえ

1次試験…英語は正直難しかったです。

辞書持ち込み可能ですがその都度調べる時間は無いので、推測して解答しました。

でも偶然にもテーマが「破壊的イノベーション」に関することだったので「イノベーションのジレンマ」に書いてある内容をある程度流用することが出来ました。運も良かったと思います。

小論文は、インターネットに関する出題で難しくはなく、ほぼ完ぺきに書けたと思います。

ただ英語が難しかったため、「ダメかなー」というのが終わった時の印象でした。合格した時はかなり嬉しかったです。7年前は1次も通過出来なかったので。

2次試験…神戸大学MBA受験初のZOOM開催ということで、それが吉と出るか凶と出るかは分かりませんでした。

でもやれることは最大限やろうということで、模擬面接を妻にしてもらったときに「顔が暗い」「下から映すと印象が良くない」というフィードバックをもらったので、WEBカメラを購入し、妻からライトとパソコンスタンドを借りて写りが良くなるように工夫しました。

46歳という年齢を感じさせないように、男性用ファンデーションを塗って、伸ばしていたひげも剃って若作りもしました。

当日は午後からの部でZOOMに繋ぎ、待機室で2時間待たされました。

その間は、想定問答集を何度も読み上げて「声と笑顔」の練習をしていました。

呼ばれたときに面接官は教授と准教授の2名で、にこやかに「こんにちは」と挨拶してくれて、すごく雰囲気が良かったです。

しかもはじめはお決まりの志望動機を聞かれるのかという質問ではなく、研究計画書を2分くらいで説明して、その最中「その研究面白い!」と准教授が笑ってくれました。

そして教授は具体的な研究方法についてアドバイスをしてくれました。この時点で多分合格しそうだなと思いました。落とす人に、研究方法のアドバイスはしないと思いましたので。

面接前からある程度決まっていた気がします。

②合格した時の気持ち

3月2日14時の神戸大学MBAのサイトに自分の番号があった時は、うれしくてすぐに妻に電話しました。

妻も喜んでくれて、7年越しの雪辱を果たしたのは本当に感無量でした。

年齢的にも今年がラストチャンスだったので、宮崎から神戸に毎週通うのは時間的、費用的にも負荷がありますが何とかなると思っています(笑)。

振り返ってみて合格の決め手は?それに、当該講座はどの程度影響したのか

合格の決め手

研究計画書は、自分のキャリアと一貫性が取れ、実務上課題に感じたことをテーマにするように意識しました。

46歳という年齢を味方にするにはキャリアと問題意識の蓄積しかないと思っていたので、それが功を奏していると思います。

あとは飯野先生の教えでもあるように「おっ、これは面白いテーマだね。」と言われるようなテーマ設定にしたのも、2次試験で「面白い」と言われたこともあって正解でした。

私自身は、大企業勤務では無いので、その人たちとは異なる自分しかないキャリアや研究テーマを書いたのが大半の大企業勤務の方の中で印象に残ったのかもしれません。

面接は、中年にありがちな頑固おやじ、士業ならではの高いプライドというのを見せないように、笑顔で謙虚に、学生らしく振舞いました。

面接で見るのは年齢が高いことによる協調性の欠如がないかどうかだと考えていたので、そこはクリアできるように意識したのは決め手だったと思います。

② 講座の影響度

まず情報です。

MBA対策に何が必要かということの情報提供のほか、希望する神戸大学MBA突破に必要な情報がすべて提供されていたので、影響度は計り知れません。

次に教材や授業、演習の品質の高さです。

テキストについて、カラーで見やすく、動画も何度も見れるそして1.5倍速にできる(私はすべて1.5倍速で見ていました)ので、短期集中に最適でした。

飯野先生の授業はケースも多くて、楽しかったです。

本当自分は経営の勉強が好きだなぁと楽しみながら観ていました。

出願書類や研究計画書の添削は1度だけしたが助言があったおかげで改善できました。

一度でもいいから第三者に見てもらうことは大切ですね。

小論文もスキャンして送付して添削してすぐに返ってくる仕組みは便利で素晴らしです。

模擬面接も本番と同じような緊張感を味わえたこと、やや厳しい評価を頂いてさらに対策に力を注げたことの影響は大きいです。

卒業後のキャリアについて

①MBAに期待するもの

さらに経営支援のレベルを上げるために、経営学を体系的に学び直し、実務に活かす知恵を高めていきたいと思います。

神戸大学MBAは経営学の総本山であり、教授と受講生が互いに影響し合いながら経営学を学ぶ場所として最適だと考えています。

次は出会いです。

関西圏の優秀な社会人との出会いはもちろんのこと、神戸大学にはMBAカフェ、現代経営研究所、神戸大学経済経営学会、凌霜会等同窓生やOBが集まって、繋がりを増やし、またさらに研究を深める機会が多くあります。

この出会いの中から新しい自分の発掘や取り組みが生まれることを期待しています。

②今後のキャリアビジョン

今後のキャリア形成としては、経営コンサルタント会社の代表として、事業承継や第三者承継支援、承継後の業績が向上するための経営革新や事業再構築の支援スキルを高めたいと考えています。

また地方の第三者承継を推進するための新たな担い手とのネットワークづくりも拡大していきたいと思います。

また子会社の衣料品店の経営のみならず、相乗効果を発揮する関連企業の第三者承継や投資を行う事業を行いたいと考えています。

受験生に対するメッセージ

一般的なMBA受験には不利な条件が私にはありました。

年齢、大企業勤務ではない、英語苦手、遠方在住。

でも、自分自身の今まで歩んできたキャリアを見つめ直し、その延長線上にMBA進学があるとすれば、誰にでも合格の機会があると思います。

ただ、やみくもに対策するのでなく、働きながら、家族サービスをしながら合格するには最短合格するための「情報」と「環境」が必要です。

アガルートにはそれがすべて整っています。一般的な不利な条件であってもぜひチャレンジしてください。