受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

MBAを目指すきっかけ

  • コロナ禍でビジネス環境が変化していく中で、当時在籍していた企業はアジア圏をメインにビジネス展開をしており、新環境への変化や投資に追いついておらず、後手となっていた。
  • その中で自社技術ではなく、他社技術を導入し対応する中で、差別化が難しくなる中で、自分自身が市場を作る側に回りたいと思い転職を視野に入れ、実際に転職をした。
  • 転職後の会社はボトムアップで自身が企画した内容を失敗の有無を問わず支援をしていただける環境にあり、非常に挑戦をしやすい環境である一方、協業パートナーや自社を説得する先は経営陣であり、その方と同等の知識がないと難しいことを痛感し、MBAの知識で社会人大学院の強みとなる勉学と実行の繰り返しによる両立を進め、社会課題と新規事業創造の実現に挑戦できると考えたため。

アガルートアカデミーをお選びいただいた理由

  • 大学院入試に書類審査・試験があり、また基本的な知識習得が必要となることから、効率的な勉強方法(過去の知見や実績)を活用する方向を検討した。
  • その中で、普段は仕事があり通学よりも、自分自身で対応できるオンライン型の予備校を検討していた際、実績の高い予備校を活用することを検討した。
  • アガルートの場合、先生方が(添削対応を行う方を含めて)MBAの経験があり、安心感を持てたこと。また、初回フィードバック時にオンライン会議で方向性を確認していただけることが決め手となった。

勉強の方針とどのように勉強を進めていたか

①勉強の方針

  • GWごろから準備を始めて、10月頃からの受験に備える方向性で進めていた。実際は、6月に長期出張が入ってしまい、8月頃までに勉強一式を終え、研究計画書に着手した。実際は、遅れをとってしまい早稲田の受験1ヶ月前に添削開始となった。
  • 添削は、1週毎のキャッチボールとなるため、6回くらいの往復を視野に入れるのであれば、3ヶ月前には初め、試験対策などにもしっかり対応した方が良い。
  • 最初は、普段自分自身が論文方式の書き方に慣れておらず、論文を書くことすら向いていないのではないかと疑うほどであったが、一度、乗り越えると研究計画書や受験論文に抵抗はなくなる。まずは手を動かすことを推奨する。

②研究計画書のテーマ設定までの流れ

  • 自身の仕事に直結する方がイメージがつきやすく、将来にも活かせると思い、新規事業企画の中での環境に向けた対応を目標に一度構成を考えた。
  • その中で、さらに何に焦点を絞るのかに時間がかかってしまい、それが学術上、他の人にも役に立つものか。先進的な若しくは視点が異なるものかという点に悩んでしまった。
    そのため、バックデータの論文探しにも時間がかかってしまった(国会図書館には5回ほど足を運んだが、骨子と研究性のバランスが取れず、最適な論文を探すのに時間がかかった)。

③勉強のスケジュール

2月 受験校探し・予備校探し。

3月 アガルート説明会に参加。

4月 経営学基礎の勉強(1日2動画と決めてしっかり毎日行った)。

5月 経営学基礎の勉強(1日2動画と決めてしっかり毎日行った)。

6月 出張中に学校案内の復習。

7月 研究計画書と受験校を決める(当時は、夜間と決めた)。

8月 受験校の情報収集と日程確認。早稲田の学校説明会に参加。

9月 研究計画書の添削(研究計画書の作成でほぼ終わってしまった。返信1週間のルールがあり、もっと早く対応すべきと思った)。
   早稲田の小論文(個別課題)の対応も並行実施。

10月 早稲田に申し込み。小論文対策講座(基礎)を実施。
    慶應の説明会・体験教室に参加。

11月 慶應の受験のため、追加講座を購入し受験対策を開始。
    早稲田の不合格を受け取り、準備不足を後悔した。

12月 慶應の受験申し込み。並行して大学院課題の対応(添削依頼はせず、基礎固めを行った)。

1月 1月上旬に1次合格通知。2次試験申し込みと対応(特に経営学の基礎固めを行った)。

2月 1月31日に2次(最終)合格通知を受領し、入学手続きを実施。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

▼国内MBAの入試攻略講座

MBAの学校別の特徴や将来に向けた方向性(学校名に左右されない)を教えていただいた。ただ、個人的な意向として、研究機関という立ち位置はあるが、即実行・解決できる方法があっていると感じ、慶應の惹かれつつも、早稲田で勉強もしたいという思いに繋がった。(特に慶應のEMBAは比較的年齢が高い方が多いことや、それなりのポジションの方が多いと聞いていたため、力をつけられると思ったこと)

▼経営学の基礎講座

非常にわかりやすく、体系的で理解しやすかった。特に歴史・背景と時代の変化点。そして最新のITに至るまでの経緯を実例紹介(実際にテストでも使用可能)を行っていただき、実際に面接でも救われた。

▼小論文対策講座(基本編) 

提出した回数:6回

書き方や方向性がわからなくなってしまい、数回答えを見てから書いてしまい、その結果、同じような文章になってしまった。その経緯もあり、慶應受験前はしっかり対策を行った。

▼小論文対策講座(大学院別対策編)

提出した回数:0回

自身で慶應のテスト対策を行った。慶應は大学院事務室で過去問が観られ、私自身はアガルートの慶應対策で見ていたが、絶対に事務室(コピー禁止)に見に行った方が良いと思った。
特にコロナ期間は試験制度上、小論文・面接がオンラインということもあり、久方ぶりの対面型面接や試験となり、情報が少なかったことも当日に不安が残っていたため。

▼出願書類・研究計画書の書き方講座

提出した回数:7回

最初は、一連の流れを記載したが、結局それが社会的に(せめて他の人がやっていないことで、やる理由の強い思い)やるべき案件かが絞れなかった。
方向性を決めても、エヴィデンス(論文調査)に時間がかかってしまい、論文引用との連動がうまくいかなかった。その結果、中途半端なまま、時間切れで早稲田に応募し、撃沈した。

▼面接対策講座

今回時間の都合上、面接対策は受けていない。しかし、本は何回も読み返した。その中で、応募書類を徹底的に暗記し、その背景を説明できるようにシミュレーションを何回も行った。

▼研究計画書の研究テーマライブラリー

「欧州市場において新興エネルギー企業が効果的に参入する方法について」

現在、所属企業が欧州市場が非常にプレゼンスが弱く、事実上欧米・アジアが収益源となっている。しかし、脱炭素化は、政治色が強い分野でもあり、欧米中が先行して普及していくと仮説を立てた。同時に、自社の市場で弱みとなっている欧州でのプレゼンス向上を上げたいと考えた。

その中で、自社製品は電動化への対応を求められつつ、インフラが脆弱なことが課題となっており、再エネ企業などとどのように連携を行いながら、総合的に脱炭素化へアプローチを行うのが良いのかを考え、トータルソリューションを生み出すには、大手かスタートアップ系企業のどちらが良いのかを想定し、スタートアップの方が適しているのかを研究することを考えた。

(なぜスタートアップか、事例があるのかに悩んだ。Appleやテスラもスタートアップでもあったが、育て方か、自分で短期に求めるのかが検討が甘く、落ちたと実感したポイントでもあると認識している。)

▼各種フォロー制度について

初回添削フィードバックのオンライン会議は非常に役に立った。特に自分自身の文書能力を含めた欠点を、しっかりプロの目で見ていただけること。また、添削の方向性(自分が描きたかったこと)をヒアリングしていただき、納得のいけるようになった。

スランプ・挫折、それを乗り越えるための工夫

  • 仕事が忙しい時期と重なってしまい、まだ半年あると油断をしていたら、案外時間がすぐに来てしまい、もう少し対策をしっかりやればよかったと感じた。
  • 特に早稲田に落ちた後は、退路がなくなり今年がMBAにいける最後の年(自信のキャリアプラン上、会社から言われたこと)でもあり、本気に取り組んだ。
  • 落ちた後に足りない対策をしっかり集中して対応した。そのために合格までの期間は、深夜まで対策をしていた。家では集中できなくなるため、深夜まで開いているコーヒショップ等で勉強をしてから帰る生活をしていた。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

一日動画2本や時間を決めて対応した。特に平日は2時間と時間を決めて進めていたが、出張等で対応ができなくなるとサボってしまうため、逆に付箋を貼っておき、付箋を外すことで進めた感を対応するようにした。

直前期の過ごし方:どのような勉強をして、どのような心構えで試験を迎えたか

  • 出願書類提出後は、試験を受けるため、基礎固めに集中した。過去問と同じ問題は出ないが、過去問で問いたいポイントに該当する経営学の基礎を読み込み、ストーリー整理を徹底して勉強・暗記した。
  • また、面接に備え、自社の会社概要や競合との比較についてもしっかり調査し、最近の財務状況や業界に関わる部分をしっかり整理した。
  • また慶應であれば、KBSの概要についてもしっかり目を通した(結果、面接で命拾いした)。

試験期間中の過ごし方

  • 事実上、早稲田を落ちてから、次の申し込みが慶應・中央を視野に入れ、慶應の書類申請を行った。中央は第3次募集(2月募集)にかけ、場合によってはグロービス等も視野に入れることを本気で考えた。
  • 慶應に対する徹底した対策を10月から実施した。特に過去問分析と基礎固めに集中した(慶應は研究計画書よりも、夢を語ることを求められていると感じたため)。

受験した時の手ごたえと合格した時の気持ち

①受験した時の手ごたえ

  • 書類審査を通った慶應は、試験を受けたときに、正直難しい問題と思いつつも、しっかりと基礎を守り記載した。
  • 問題は、多様性の科学でもあっため、文書タイトルとイメージしながら、問題の意図を読み解くことに集中した。アプローチは異なったが、結果は後日、書物を読んだ際に間違っていなかったと感じた。
  • 面接は、かなりの圧迫面接のため、落ちたと感じた(廊下で待っている際も、前の受験者が退出する際に落ち込んでいるのがわかるくらい)。

②合格した時の気持ち

オンラインで合格発表を見た際に、受かった時は嬉しかった。特に、諦めないでやってよかった、と思った。と同時に、早稲田もしっかり対策をすればよかった、と後悔も残った。

振り返ってみて合格の決め手は?それに、当該講座はどの程度影響したのか

①合格の決め手

基礎を何度も繰り返し暗記するくらいやる、という飯野先生の言葉を本気で信じ最後は実行した。特に経営学はいずれも活用できるので、受験のためと言わず暗記するくらい勉強した。小論文(筆記試験)でも、何につながるかを意識しながら記載をした。

②講座の影響度

  • 小論文(筆記試験)は、経営学の基礎と過去問でしっかり基礎固めを実施した。一般的な書物では多岐に渡るため、1冊にまとまっていて、事例が書かれているのは非常に役に立った。
  • 初回フィードバックで慶應の方向性として、受験対策(過去の知見)を含めて、少し大きく記載する(自分が社会を変えるような)方が良いとのことだったが、実際に、面接でも面接官の方の食いつきがよかった(大小問わずイノベーションを起こす方を求めている印象が慶應にあった)。
    面接では、その方が口先だけなのか、実際にやられている方(EMBAであるためチーム・組織リーダーの方が多いので)なのかをみていた印象がある。

卒業後のキャリアについて

①MBAに期待するもの

  • いずれ国内外の事業責任者(リーダー)として若手が容赦無くポジションを与えられる会社のため、実際に新規事業を海外展開する際に、自分自身が置かれた際の境遇を事前にトレーニングしてから、対応できるようにしておきたい。
  • 特に多岐にわたる経営・会計・ケーススタディなどでしっかり勉強を積み上げたい。

②今後のキャリアビジョン

現在も日本でプロジェクトリーダーを担当しており、当社の独自文化でもある多様性を融合させるワイガヤ文化を含め、自社文化とMBAで培ったノウハウ・知見を活用して日本初で世界一というビジネスで日本に貢献を行っていきたい。そのために海外での事業責任者にも挑戦したい。

受験生に対するメッセージ

  • 想像以上に準備は時間がかかるため、早期に準備を進めていく方が良い。特に私自身も勘違いしていたが、毎年同じエッセイが出るとは思っていなかったため、直前まで待ちの姿勢になってしまったこと(これを知ったため、慶應は早期に準備した)。
  • それとは個別に課題が1つ1ヶ月前に入試要項に提示されることがある。
  • 10受験の場合、8月には研究計画書を終え、入試対策や他校申し込みの準備をする方が良い。
  • 一度の人生であれば、半年は我慢して本気で取り組んでみるのも一つだと思う。