土地家屋調査士の受験を考えている方で、

「そもそも土地家屋調査士試験ってどんな内容?」

「難易度が高いと聞くけれど、どんな対策をすればよいの?」

と疑問や不安をもっている方はいませんか。

このコラムでは、土地家屋調査士試験とはどんな試験なのか、土地家屋調査士試験の概要、出題の傾向と対策方法について詳しく解説します。

さらに、合格率などのデータをもとに土地家屋調査士試験の実態を紹介。

試験への不安を解消し、効率的に合格するためのヒントが得られる内容となっています。

ぜひ参考にしてください。

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土地家屋調査士試験とは

土地家屋調査士試験とは、年に一度実施される国家資格である土地家屋調査士になるための試験です。

受験資格は特に制限がなく、年齢・学歴・職歴にかかわらず誰でも受験可能。

しかしながら、合格率は9〜10%程と非常に低く、難関資格として知られています。

土地家屋調査士とは、不動産(土地または建物) の表示に関する登記の専門家。

「表示に関する登記」は、「どこに、どんな形で、どれくらいの面積の土地があるか」や「どのような建物が建っているか」などを明らかにするためのものです。

土地家屋調査士は、その調査や測量、そして登記申請の代理を行います。

土地家屋調査士は独占業務があり、AIや機械によって代替えできない仕事です。

高度な専門知識と現場での判断力を必要とするため、今後も安定した需要が見込まれるでしょう。

また、地価調査や不動産取引、公共事業など多岐にわたる場面で活躍の場があり、独立開業も可能なため、将来性や需要がある資格として人気が高まっています。

誰でも受験できる門戸の広さと、高度な専門性を問われる厳しさを併せもった土地家屋調査士試験。

合格を目指すためには、綿密な学習計画と継続的な学習が求められます。

土地家屋調査士試験の概要

土地家屋調査士の試験概要を表にしてまとめました。

受験資格特になし(誰でも受験可能)
申し込み期間例年7月下旬~8月上旬
各都道府県(地方)法務局で配布・受付
試験日筆記試験:例年10月第3日曜日
口述試験:例年1月中旬(筆記試験合格者のみ)
最終合格発表例年2月中旬
受験地東京・大阪・名古屋・広島・福岡・那覇・仙台・札幌・高松
受験料8,300円
参考:日本土地家屋調査士連合会

それでは試験スケジュールを詳しく見ていきましょう。

受験申し込み

土地家屋調査士試験の受験申し込み期間は、例年7月下旬〜8月上旬頃となっています。

受付期間が非常に短いため、注意が必要です。

申し込み方法は窓口と郵送があります。

窓口申し込みの場合、希望する試験地に対応する法務局または地方法務局の総務課に提出します。

受付時間は、土日祝日を除く午前9時〜正午までおよび午後1時〜午後5時までです。

筆記試験

土地家屋調査士試験の筆記試験は例年10月の第3日曜日に行われます。

下記は筆記試験の時間割です。

午前の部午後の部
着席時刻午前9時00分午後0時30分
指定時刻午前9時15分午後0時45分
試験時間午前9時30分~午前11時30分まで午後1時00分~午後3時30分まで

指定時刻までに試験室に到着していない場合、受験はできません。

時間に余裕をもって行動しましょう。

筆記試験の合格発表

土地家屋調査士試験の筆記試験の合格発表は例年1月上旬頃に行われます。

口述試験

筆記試験の合格者を対象に、例年1月中旬頃に行われます。

土地家屋調査士の口述試験の試験会場は、筆記試験の合格者に送付される口述試験用の受験票に記載されています。

口述試験1週間前までには受験票が送付される予定です。

基本的に筆記試験を受験した試験地内の指定会場で行われますが、筆記試験を那覇会場で受験した場合、口述試験は福岡会場となります。

沖縄県内では口述試験を受けることができないため、注意してください。

最終合格者の発表

口述試験に合格した最終合格者の発表は、例年2月中旬頃に行われます。

土地家屋調査士試験の傾向と対策

土地家屋調査士試験は10月に「筆記試験」、2月に「口述試験」があります。

筆記試験を通過した人でなければ、口述試験を受けることはできません。

ここではそれぞれの試験の傾向と対策について解説します。

 筆記試験

筆記試験の試験科目は以下のとおりです。

午前の部平面測量10問/作図1問
午後の部[択一]不動産登記法・民法他から20問[書式]土地・建物から各1問

測量士、測量士補、一級・二級建築士の資格を所持していれば、午前の部が免除されます。

午後の部は、択一式と記述式(書式)の試験です。

択一式・記述式共に基準点が設定されています。

どちらの基準点もクリアし、さらに総合的な合格点にも到達しなければ合格できません。

配点は、択一式が1問2.5点で計50点、記述式は土地25点・建物25点の計50点で、合計100点満点です。

20問中18問以上正答(45点)を目指すことで、記述式の負担を減らし、合格が近づくでしょう。

択一式で点を稼ぎ、記述式で細かいミスを減らすことが重要です。

対策としては、学習計画の作成がポイントになります。

どの科目を、いつまでに、どのように学ぶのかを明確にしましょう。

日々の勉強では「テキストを〇ページまで読む」「〇年度分の過去問を解く」といった具体的な目標を立てることで、効率的に学習が進みます。

予備校や通信講座を利用していた場合でも、最終的には日々の自学自習が中心になります。

計画的に学習を進めるために、学習スケジュールを見える化し、定期的に見直すことが大切です。

口述試験

土地家屋調査士の口述試験は筆記試験を突破した人だけが受験できる最終関門です。

口述試験の試験時間は約10分。

10〜15問の問題が出題される一問一答形式で実施されます。

合格率は公式に発表されていませんが、ほぼ100%合格するといわれています。

つまり、筆記試験を通過した時点で、合格はほぼ確定です。

よって、口述試験では「緊張せず、落ち着いて回答する」ことが何より重要になります。

服装に特に決まりはありませんが、スーツ・ネクタイなど常識的な服装が望ましいです。

試験の順番は、受験票順ではなく、当日くじ引きで決まります。

また、会場に到着した順となる場合もあるようです。

会場や順番によっては、3時間ほどの長丁場になることも。

試験室に入る際は、ノックして「失礼いたします」と丁寧に挨拶し、試験官の「どうぞ」に従って着席します。

試験官は通常2名です。

不動産登記法や土地家屋調査士法についての質問がされます。

内容は基本的な事項が中心で、難問は出題されませんが、単なる丸暗記ではなく、自分の言葉で答えられるように、理解を深めておきましょう。

日々の勉強の中で、法令の条文や制度の背景をしっかり理解することが大切。

条文の内容を声に出して説明する練習をしておくと、本番でもリラックスして実力を発揮できるでしょう。

データで見る土地家屋調査士試験

ここでは、土地家屋調査士試験に関するさまざまな統計データをもとに、試験の実態と合格者の傾向を解説します。

受験者数・合格者数・合格率の推移

合格者は例年400人程でしたが、令和6年(2024年度)は500人を超える合格者が出ました。

土地家屋調査士試験の合格点は、「あらかじめ設定された合格者数に合わせて合格点が調整される」相対評価で調整されています。

年によって受験者数や合格率に多少の変動が見られるものの、合格者数がおおむね400人程で推移してきた理由は、合格者数ありきで合格点を設定しているからです。

この制度は、資格取得者が過剰になり市場での需給バランスが崩れることを防ぐため、そして資格の社会的価値を保つために採用されています。

 合格点と基準点の推移

近年の傾向として、合格点と基準点の両方が上昇傾向にあります。

受験者全体のレベルが底上げされ、高得点者が増加したことで、競争がより激しくなっているように見えます。

合格のカギは「ほかの受験生が悩むような難しい問題をどう解くか」よりも、「基礎的な問題をいかにミスなく正確に解くか」です。

特に記述式問題で、この傾向が少し強めに出ています。

かつては、現実離れした難解な計算や作図が出題されていましたが、近年では問題解決能力が求められる実務に近い内容も多くなりました。

例えば、「誰がどんな登記を申請して、どのような書類が必要になるのか」「どこに法的な問題があるのか」などといった、実務と直結した知識が重視されるように。

単なる知識だけでなく、読解力や判断力が問われる試験へと進化しているといえます。

試験合格者の受験回数【アガルート調べ】

土地家屋調査士試験は、一発合格が難しい試験として知られています。

資格試験予備校アガルートアカデミーが受講者を対象に実施した「土地家屋調査士試験合格者の受験回数」を見てみましょう。

令和6年度土地家屋調査士試験合格者の、合格までの受験回数は以下の結果となりました。

※令和6年度土地家屋調査士試験合格者向けアンケート結果の「土地家屋調査士試験合格者の受験回数」から引用

アガルートアカデミー受講以前の受験回数を含めて、過去に2回以上受けている人が全体の約7割を占めています。

つまり多くの受験生が複数回のチャレンジを経て合格を勝ち取っているのが実情です。

初回で不合格となっても、学習内容を見直し再挑戦することで、確実に合格へと近づけることがわかります。

このデータは「一度で合格できなかったからといって諦める必要はない」という大きな励ましにもなるでしょう。

試験合格者の年齢構成比【アガルート調べ】

同じくアガルートアカデミーのアンケート調査にもとづいた「土地家屋調査士試験合格者の年齢構成比」のデータを確認しましょう。

令和6年度の土地家屋調査士試験の合格者の年齢構成比は以下のようになりました。

※令和6年度土地家屋調査士試験合格者向けアンケート結果の「アンケート回答者の年代」から引用

令和6年度の合格者のうち、最も多いのが30代で全体の40.2%を占めています。

次に多いのが40代で32.0%という結果でした。

このことから、土地家屋調査士試験は社会経験をある程度積んだ層に人気が高いことがわかります。

20代の合格者も一定数存在するものの、30〜40代の働き盛り世代がキャリアの転換や専門性の向上を目指して挑戦するケースが多いといえます。

試験合格者の職業別構成比【アガルート調べ】

合格者の職業別構成比についても見てみましょう。

アガルートのアンケート結果によると、令和6年度試験の合格者の職業別構成比は以下のとおりです。

※令和6年度土地家屋調査士試験合格者向けアンケート結果の「土地家屋調査士者試験合格者の職業構成比」から引用

職業別構成比としては会社員が全体の約7割を占めて最多となっており、次いで公務員が12.4%、自営業が6.2%といった結果となっています。

このデータから、現在の職業に就きながら、将来的な独立や転職を見据えて資格取得を目指す社会人が多いことがわかります。

特に、会社員や公務員が多いことから、安定した職に就きながらスキルアップを目指している人が多いという背景が見えてきます。

まとめ

以上、土地家屋調査士試験に興味をもつ方に向けて、土地家屋調査士試験の概要や対策方法、アンケートデータをもとにした受講者の実態について解説しました。

本コラムの主なポイントは以下のとおりです。

  • 土地家屋調査士は、不動産の「表示登記」の専門家で、独占業務をもつ国家資格
  • 試験は筆記試験(例年10月第3日曜日)と口述試験(例年1月中旬)の2段階で実施
  • 筆記は午前(測量・作図)と午後(択一式・記述式)にわかれ、基準点と総合点の両方をクリアする必要がある
  • 土地家屋調査士試験の例年の合格率は9~10%程と難関で、相対評価により合格者数は毎年400人程に調整されている
  • 多くの合格者が複数回受験しており、継続的な努力が求められる
  • 土地家屋調査士試験の合格者の多くは30~40代の会社員で、キャリアアップや独立を見据えて挑戦する人も多い

土地家屋調査士試験は、法律知識や高校レベルの数学知識、測量技術などが求められる、難関試験です。

特に初学者や数学が苦手な方は、長期間の勉強が必要になるでしょう。

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【令和6年】土地家屋調査士試験に合格した人のアンケート調査概要

アンケート概要土地家屋調査士試験合格者のアンケート
調査期間2025年2月14日~2025年3月20日
調査機関自社調査
調査方法アガルートアカデミー内でのアンケート調査
調査対象アガルートの講座を利用して令和6年度土地家屋調査士試験に合格したユーザー
有効回答数(※)97
調査対象地域日本国内
※アンケート回答に許諾いただいた一部の方のみ実施

アンケート回答者の属性

年代20代30代40代50代60代以上
割合19.6%40.2%32.0%7.2%1.0%

土地家屋調査士試験合格者の受験回数

受験回数割合
1回目30.9%
2回目30.9%
3回目19.6%
4回目9.3%
5回目以上9.3%

土地家屋調査士者試験合格者の職業構成比

受験回数割合
会社員69.1%
公務員12.4%
アルバイト2.1%
自営業6.2%
主夫/主婦2.1%
会社役員6.2%
無職2.1%

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