行政書士試験は、3時間という制約の中、多くの受験生が時間ギリギリまで必死になって解答していかなければ時間切れになってしまう試験です。
そのため、あらかじめ時間配分を意識して対策を講じておくことが大切です。

このコラムでは、行政書士試験の時間配分や時間が足りなくならないためのポイントなどについて解説します。

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行政書士試験 時間配分の目安

行政書士試験 時間配分の目安

行政書士試験が実地される時間は午後1時~午後4時までです。

3時間という長丁場ですが、試験問題の量を考えると決して余裕はありません。時間配分を意識して解かなければ、時間切れになってしまう可能性があります。

時間配分は、実際に問題演習をしながら自分に合った目安を探るのが一番ですが、まずは基本となる目安時間を設定したうえでスタートしてみましょう。

下記が、行政書士試験の時間配分の目安となります。(余裕をもって短めに設定したもの)

科目時間配分
基礎法学5分
憲法15分
行政法40分
民法30分
商法15分
多肢選択式15分
記述式20分
文章理解10分
基礎知識15分
合計時間165分

ここからは、それぞれの時間配分について意識すべきポイントを解説します。

法令科目の時間配分(105分)

科目問題数時間配分
基礎法学2問5分
憲法5問15分
行政法19問40分
民法9問30分
商法5問15分

法令科目の時間配分で意識することは、行政法と民法に注力することです。

得点配分の大きな科目になるため、しっかり解ききれるような時間を意識しましょう。今回は40分と30分で設定しましたが、知識を問われる問題のためより短い時間で解くことも可能です。

商法は今回15分と設定していますが、時間をほとんどかけない時間配分も考えられます。

というのも、行政書士試験に合格している受験生の中でも、商法を全範囲しっかりと学習している人は少ないです。ある程度割り切って対策している方は、10分程度を目安にしてよいでしょう。

多肢選択式の時間配分(15分)

科目問題数時間配分
憲法1問5分
行政法2問10分

多肢選択式の問題は解答に時間がかかるため、15分(1問5分)と多めに見積もるのがおすすめ。

難問が出てわからない部分がある場合は、一旦飛ばすのもひとつの手です。考えすぎて他の問題に答える時間がなくならないよう、決めた時間配分をオーバーしすぎないよう注意してください。

記述式の時間配分(20分)

科目問題数時間配分
行政法1問6~7分
民法2問12~14分

記述式は時間がかかるため、今回は20分(1問6~7分)で設定しています。

完璧な回答を作ろうとすると時間が足りなくなる可能性が高いため、すぐに解ける部分から解いて部分点を取ることを意識しましょう。総得点を高める戦略は、事前に考えておくことが大切です。

文章理解・基礎知識科目の時間配分(25分)

科目問題数時間配分
文章理解3問10分
基礎知識11問15分

文章理解はここ数年、難易度の低い問題が増えており10分、長くても15分で解ける可能性が高いです。

基礎知識は15分を見積もっているものの、1問あたりにかけられる時間は少なめ。常識的な知識で解ける問題が出題されることもあるため、時間が足りなくても最後まで問題をチェックしましょう。

答案の見直し(15分)

問題を解き終えたら、最後に必ず答案を見直しましょう。

ポイントは以下のとおりです。

  • マークシートはズレていないか
  • 誤字脱字や転記ミスはないか
  • 問題に読み間違えた箇所はないか
    例:妥当なもの・誤っているもの など

他の問題に時間がかかった場合、必然的に見直しの時間を削るしかありません。

しかし、小さな失敗で合格を逃すのはもったいないので、最低5分は見直しの時間を確保してください。

行政書士試験で「時間が足りない!」とならないポイント3つ

時間が足りなくならないためにはどのようなことを意識すればよいのか、そのポイントをご紹介します。

1.自分に合った順番を見つける

解く順番は、模擬試験などを通じて、自分に合っている順番を見つけるのがおすすめです。

順番通りに解く場合、最初の基礎法学で心が折られる可能性がありますし、最後が文章理解になります。
文章理解は、基礎知識で基準点をとるためには確実に正解しなければなりません
ですから、文章理解は、頭が冴えている時に、落ち着いて解ける時間にゆっくり解くことが大事です。

試験がはじまったことによるプチパニックで文章が落ち着いて読めないというタイプの方は、得意な科目からまず解いて、頭がこなれてきたタイミングで文章理解に進むのがおすすめです。

順番通り解いていくと1問めが基礎法学ですが、基礎法学はどんなものが出るのか毎年予想が難しく、1問目からパニックになりやすいという場合には、この科目はとりあえず仮の解答をマークしておき、2科目目の憲法から実質的にスタートする、というような選択肢もあるでしょう。

順番を変える際に注意しなければいけないことは、マークミスをしてしまうリスクが高くなるということです。
ただでさえ本番は緊張しており普段はしないようなミスを起こしがちなので、少しでもミスをするリスクは避けるべきでしょう。

例えば、一般知識→択一のように、大きなブロックで分けてやっていくのも一つの作戦ですし、「ミスはするものだ」と最初から思って、注意深くいつもマークするようにする、などの心がけは必要です。

2.時間配分を意識してシミュレーションしておく

実際に試験本番と同様に、3時間通しで年度別過去問や模擬試験等を解くことを経験しておきましょう。可能であれば、実際の試験と同じように午後1時から4時まで解いてみるのがおすすめです。

この練習は、本番までに5回程度はやっておくとよいでしょう。

実際に通しで解いてみると、自分が考えていた時間配分通りに行かない、想像以上に疲労感を覚えて後半が辛くなりペースが失速するなどの場合も多いでしょう。

それを見込んだうえで、ある程度余裕を持った時間配分に修正するなどの工夫も必要です。
自分がどんな問題に時間がかかりがちな傾向があるか把握しておくことも大切です。

3.長文に慣れる訓練をする

行政書士試験には、長文を読ませる問題が出題されます。
解答を考える以前に、その問題文の内容そのものを理解するまでに時間がかかってしまい、時間が足りなくなるパターンも多いのです。

民法の記述式問題や文章理解の問題では、長文問題を限られた時間の中で正しく読み解けるかどうかが重要なポイントです。

そのため、長文に慣れるように訓練し、試験当日の緊張している中でも正しく問題を理解できるようにしておく必要があります。

これは、一朝一夕でどうにかなるものではないため、繰り返し問題演習を行ったり、日頃から長文を読む習慣をつけるなどの地道な努力が必要です。

4.知識の精度を上げる

問題を解くのに時間がかかりすぎてしまう人は、実は1つ1つの知識の精度が甘いことが少なくありません。

合格者は、単純知識問題(例:単純な条文問題)はそれこそ瞬殺で処理します。
それは、知識の精度が高まっているからこそ可能なわけです。

前述のように模試等を通じて時間配分や解く順序をマスターするのも大切ですが、同時に知識の精度を上げられるように、行政書士試験の勉強を徹底的して行いましょう。

時間切れになってしまう人にありがちなこと3つ

時間が足りなくなってしまう人には、以下のような傾向がありがちなので、そうならないように気を付けましょう。

1.解く順番を複雑化してミスにつながる

自分なりに工夫をして問題を解く順番を入れ替えること自体が、必ずしも悪いわけではありません。

ただし、あまりに複雑にしてしまうとマークミスしてしまうリスクが格段に高くなります。

マークミスをしてしまうと、それを直すためのタイムロスが発生することはもちろん、マークミスをしたことでパニックになったり自信喪失してしまったりして、その後の解答にも悪影響を及ぼしかねません。

順番を入れ替える場合には、事前にその入れ替えた順番で解く練習を何度も練習したうえで臨みましょう

間違っても、ぶっつけ本番で順番を普段と違うように入れ替えるようなことは避けるべきです。

2.迷った問題に時間をかけすぎてしまう

解答を最後の2択までは絞ったもののどちらなのか絞り切れない、記述式で書くべき必要な用語がどうしても思い出せないなどと言う事態は、本番では十分に起こりえます。

そのような時、いつまでもその問題に固執してしまうと、あっという間に時間が経ってしまいます。
そのせいで、本来解けるはずの問題までタイムロスで解けなくなってしまうのでは本も子もありません。

解答に迷った場合、一定時間が経ったら仮の解答を記入して次の問題に進む割り切りが大切です。

自分が想定している時間配分を超えてしまいそうなときは、躊躇なく次の問題に進む勇気が必要です。

行政書士試験は全問正解する必要はありませんので、解ける問題をきっちり解くことが重要です。

3.周りの人を気にしてペースが乱れる

本番では、周囲の受験生の問題を解くペースが気になってしまいがちです。

自分がまだ最初の問題を解いているのに、すでに他の受験生が次のページをめくる音を聞き、自分だけ解けていないのではないかとパニックになってしまう人もいるでしょう。

実際には、他の受験生は解く順番を入れ替えていたり、解答できないから飛ばしただけかもしれません。

いずれにせよ他の受験生がどうであっても自分には関係ないのですから、周囲を気にする必要はありません

あくまでも、自分が決めた時間配分が大きく狂っていないかを意識するようにしましょう。

そして、本番さながらに問題を解く練習も大切なので、できれば他の受験生と一緒に受ける模試を経験しておくとよいでしょう。

まとめ

行政書士試験の時間配分は、あらかじめ意識をしておかなければタイムオーバーになってしまう危険があります。

あまり複雑な戦略を立てる必要はありませんが、自分の解答時間の傾向を理解したうえで現実的な時間配分を設定し、本番では落ち着いて試験に臨めるように準備していきましょう。

アガルート行政書士のYouTubeチャンネルで、豊村慶太講師がもっと時間を圧縮した形での時間配分をお伝えしています。

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この記事の監修者 豊村 慶太 講師

豊村 慶太講師
行政書士試験受験指導のカリスマ。早稲田大学3年次にわずか2か月の学習期間で行政書士試験に合格。
大手資格予備校LECで12年以上にわたり、看板講師として行政書士試験の受験指導を行い、基幹講座・単科講座・全国向け収録講座のみならず、大学学内講座(成城大学・学習院大学)も担当。
行政書士試験の講師歴は20年を越える。LEC時代・アガルート移籍後を通じて、のべ1万人以上の受験生を指導(2023年4月時点)。高い合格率に定評がある。

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グルメを中心としたブログも人気。趣味は、サーフィン・スキューバダイビング・ゴルフ・トランペット・神社仏閣めぐり。

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