自己紹介

名前:佐々木 尊子さん
年代:30代
属性:社会人
受験資格:法科大学院卒業

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版です。

合格者の方の受講年度と異なります。

■ 短答知識完成講座Ⅰ/民法

合格体験記

1 はじめに

私は大学卒業後、社会人経験を経て純粋未修として明治大学の法務研究科へと進みました。2015年に未修者コースを卒業し、5回目の司法試験でなんとか合格をすることができました。やってきたことをすべて書けばきりがないので、大学院在学時の勉強・卒業後の勉強の中で合格につながったなと感じた勉強方法と仕事との両立をするために工夫したポイントを共有しようと思います。大切なのは復習をおろそかにしないことと限られた時間を有効に使うための計画を立てることです。

以下の体験記が皆さんの参考になれば幸いです。

2 択一

私は一度目の司法試験で基礎知識不足で択一で不合格でした。

そのため、肢別もパーフェクトも何周回したかわからないほど回しました。その中で重複して間違えている問題や苦手と思う分野に関しては基本書に立ち返り、ノートに必要部分を手書きするなどして記憶の定着に努めました。択一は反復と暗記がものをいうのではないかと思います。

大学院在学時は肢別をメインに解いていましたが、択一プロパーの勉強をする時間はなかなか作れていませんでした。

大学院卒業後は、各科目の分野ごとに解くことと過去問を通しで解くことを繰り返していました。また、苦手な民法だけは肢別を使って一つひとつの問題を解き、間違えたら択一六法などで見直すことを繰り返していました。また、過去問の成績は逐一データとして残し苦手分野の改善を試みました。

3 論文

(1)ゼミ

法科大学院在学中は主に授業と、友人と一緒に自主ゼミを組んで勉強をしていました。

ゼミのやり方としては、大学院在学時は自主ゼミの他に教授や補助講師の方にお願いして定期的にゼミを開催し答案を添削してもらいました。

様々なゼミのやり方はあると思いますが、答案が書けるようにならないと意味がないと考えていたので、演習書やオリジナル問題の答案を決めた時間内に作成し添削してもらうという形で行っていました。

純粋未修ということもあり、基礎知識がゼロからのスタートでしたのでゼミを通じて基礎知識と答案の書き方を学びました。そして友人同士のゼミで書いた答案の添削をしあうことで他の受験生のレベル感を確認し、自分の至らない部分を見つけ、基本書に立ち返って勉強しなおすという作業の繰り返しでした。判例百選は在学中にすべての科目において全頁読み、また、ゼミで使った問題に必要な判例やよく出てくる箇所、気になる言い回しなどはチェックしていました。このようにして基礎知識をある程度身につけていくことができたのが在学中だったと思います。

また大学院卒業後は、既にやったことのある演習書であっても答案作成時間を短縮して書いて添削するゼミなどを行いました。ある程度の知識を習得できた後であっても答案の書き方や、読みやすさ、他者への伝わり方など、1人では気づかない部分を指摘し合える場なのでゼミは有効だと思います。

ゼミを行う上で大切なのは復習です。自分が納得できるまで復習を絶対にしてください。復習ができたなと思うのは、「もう1回やれば書けるな」と実感できるまでです。

(2) ひとり演習

これは主に大学院卒業後に行っていましたが、自分の苦手だと感じる箇所を初学者向きといわれている『えんしゅう本』や伊藤塾・辰巳の教材・『事例で考える…』シリーズ・事例演習など様々使い、論証を形にしました。いずれの演習書も有効だと思いますが、大切なのは自分の実力レベルに合わせたものを選ぶ点だと思います。もちろん添削し、ゼミができれば尚良いのかと思いますが、卒業後は仕事を並行していたため、ゼミの時間を確保することが難しく、ひとり演習をしていました。

(3) 過去問

私は大学院2年次後期か3年次に開始しましたが、可能な限り早く始めることをお勧めします。過去問が解けなくて合格するということは可能性として高くありませんので、過去問を時間を図って何も見ないで本番さながら解くことを繰り返す必要があると思います。

もっとも、基礎知識やある程度の感覚がなければ解けないと思いますので、ご自身の勉強レベルに合わせて、いち早く過去問を制限時間内に解くことを通常の演習レベルの起案と思って解けるようになることが大切だと思います。

大学院在学中は、起案したものを自主ゼミで添削し合っていました。

卒業後は、特別指導や知り合いの弁護士仲間などに協力をお願いし、合格者からの客観的な指摘をもらっていました。また、予備校等の過去問解説講義は過去問を解いたら必ず聴く(二度目でも三度目でも)ようにしていました。合格に近づいた要因は過去問の復習に重点を置いた点にあると考えています。

4 仕事との両立

私は民間企業で週に5日フルタイムで働いていました。そのため平日の勉強時間は朝始業前、昼休み、帰宅後で合計4~5時間ほどでした(本当はもう少し少ない日が多かったのですが、目標5時間としていました)。そのためまず、試験当日までに確保できる勉強時間を算出しました(年末年始や休日を含め)。そしてその限られた時間を使って合格するために足りないものは何か、行うべき勉強は何かを一つひとつスケジュールとして落とし込んでいきました。

具体的には、平日の起案は諦め、平日の朝と昼は択一と論文の復習時間に充てていました。夜は論文対策の時間と決めていました。そして休日は起案を1日に平均3本書いていました。ゼミを組む時間もとれなかったので、ゼミは特別指導で弁護士の先生に見ていただくことと、弁護士の知り合いにメールで送って添削してもらっていました。心がけたのは必ず添削してもらうことで復習を怠らないようにすることです。そのために起案のペースを落としたりもしましたが、1週間で全科目1年分を目標としていました。

また、Webで視聴できる予備校も活用し、行き帰りの電車は講義を聴いていました。